あらすじ
第1巻
猛勉強の末、明法大学の社会心理学部に進学した住田剛は、登校して間もなく戸口奈瀬に一目惚れし、これからの大学生活に胸を躍らせていた。そんな剛の住む寮は「性差の解放」を目的としており、男女相部屋で、トイレや風呂も共有という徹底した男女平等が実践されていた。剛は奈瀬、さらに先輩で寮長の鶴鳴子と相部屋となり、目のやり場に困る、新たな生活をスタートさせる。そんな中、寮においては男女がいっしょに風呂に入る事に動揺した剛は、湯船でのぼせて意識を失ってしまう。そして全裸のまま部屋まで運ばれた剛は、寮の女性のほとんどに股間を見られる、といった失態を犯してしまう。(ハーレム生活始まる!?)
社会心理学部には美人が多いので知られていたが、朝食時に女性陣のすっぴんを見た剛はがっかりしてしまう。しかし、奈瀬はすっぴんでも非常に綺麗で、剛はさらに恋心を深めていく。一方その頃、奈瀬は男女が共に生活する環境に慣れずに悩んでいた。(女の顔)
奈瀬のかわいらしさは、社会心理学部の男性陣の中でも噂になっていた。誰かに取られる前にと、意気込んで剛は奈瀬に告白をするが、きっぱりと断られてしまう。さらに剛は鳴子から、社会心理学部では恋愛関係になったら停学、身体の関係を持ったら退学になるというルールを、再度叩き込まれるのだった。(告白の結果)
社会心理学部外であれば、恋愛をしても停学にも退学にもならないので、剛はほかの学部の女性との出会いを求める。その一環として、剛はサークルに入ろうと決意するが、誤って漫画研究会に入ってしまう。そこで、剛は清楚な美少女、篠原ミズキと出会い、急接近する。(サークルでハーレム?)
社会心理学部寮内で性行為をしている男女が発見された。彼らは有無を言わせず即刻退学処分となり、その現実を目の当たりにした剛は、奈瀬への恋心を諦めようと決意する。(恋愛禁止条例違反者)
ある日、剛が自室に戻ると、一人で泥酔している鳴子を見つける。鳴子は恋人の快彦にふられ、大いに荒れていた。いつも以上に口の悪い鳴子だったが、次第に弱気な態度に変わって涙を見せる。そんな姿に同情して優しく対応する剛に対し、鳴子は自分の胸を触ってみないかと迫る。(鶴さんの失恋)
漫画研究会に出入りをしている剛は、部長の桝田が社会心理学部の女性達を盗撮し、その映像を売っている事実を知ってしまう。さらに、桝田が奈瀬に狙いを絞っていると知った剛は激怒。その場で桝田を殴り飛ばした剛は、停学処分を受けてしまう。そんな剛に対し、事情を知らない奈瀬は、人を殴るなんて最低だと軽蔑する。(キレてキレられて)
剛に対する思いを募らせたミズキは、ついに告白をする。奈瀬とはいまだに付き合えない剛は、ミズキとの交際を承諾。しかしその途端、剛はなぜか自分の性欲が落ちているのを実感する。林沢哲平に相談を持ち掛けたところ、剛はさまざまな大人のおもちゃを試す羽目になってしまう。(住田、立つ)
第2巻
結局、篠原ミズキと交際に至らなかった住田剛は、やはり自分の気持ちが戸口奈瀬に向いていると実感する。そんな中、奈瀬は田舎にいる母親が倒れたと連絡を受け、大学を休学してしまう。最後に剛は奈瀬と二人きりで風呂に入ったりして思い出を作り、故郷へ帰る奈瀬を涙ながらに見送るのであった。(さよならナセちゃん)
剛は2年生に進級し、明法大学の社会心理学部には、新入生として坂本千太郎が入学して来る。千太郎は寮で幼なじみの北越南美恵と再会できて喜ぶが、部屋や風呂はもちろん、トイレも男女共用という生活にパニックを起こす。そんな環境で平然と生活をしている剛を目撃した千太郎は、剛に弟子入りを志願する。(ボボボ僕ガンバる!!)
千太郎は剛から風呂に誘われるが、緊張して動けなくなってしまう。その様子を見た池上ヒトミから、千太郎は「性差の解放」のできない男だとゴミ扱いされてしまう。だが、そんなヒトミの態度に激怒した剛は、千太郎の男性器を見せつけ、ヒトミを黙らせる事に成功する。(ボボボ僕ゴミ!?)
千太郎は、自分の前で着替えをしようとする南美恵にどうしても照れてしまう。一方の南美恵も千太郎があまりにも恥ずかしがるため、お互いに妙に意識してしまう。そんな千太郎に、剛は恋愛関係になったら停学、身体の関係を持ったら退学という、社会心理学部のルールを教えるのだった。千太郎はあくまで南美恵は幼なじみだと言い張るが、やはり胸の高鳴りは抑えられずにいた。(ナナナナミちゃん生着替え!?)
夜、千太郎がトイレに入っていると、まるで妖怪のような容姿の女性、花子が現われる。千太郎の男性器を観察したいと襲って来る花子に対し、千太郎は何とか逃げ出そうと、激しい攻防を繰り広げる。(ヨヨヨ妖怪現る!?)
千太郎はどうしても南美恵を意識してしまう日々を送っていた。そんな中、南美恵から、昔のように水鉄砲をして遊ぼうと風呂に誘われる。最初は緊張していた千太郎だったが、水鉄砲で遊んでいるうちに幼い頃を思い出し、いつしか南美恵と普通に会話ができるようになっていた。南美恵は安堵し、これからもいっしょに風呂に入ろう、と千太郎を誘うのだった。その様子を見ていた剛は敗北感を覚え、千太郎の師匠を引退しようと決意する。(ボボボ僕のナミちゃん)
南美恵と風呂に入る機会が多くなった千太郎は、日常生活でも南美恵の胸を想像してしまう日々が続いていた。そんな千太郎に対して剛は、一度南美恵の胸を触ってしまえば現実感が湧き、無駄な想像をしなくなるのではないかと助言する。こうして剛と千太郎は、さり気なく南美恵の胸にタッチする作戦を開始。結局作戦は失敗し、南美恵と千太郎の関係に亀裂が入ってしまうが、ヒトミの介入もあって問題は一応の解決を見る。こうして南美恵と千太郎は仲直りをし、風呂場で裸で抱き合う二人を目撃した剛は、再び敗北感を覚えるのだった。(オッパイ大作戦、オッパイにカンパイ!)
千太郎は剛の部屋を訪れたが、あいにく留守だった。帰ろうとした時、酔っぱらった鶴鳴子が帰宅。鳴子に無理矢理酒を飲まされた千太郎は泥酔し、なぜか二人で全裸になっての飲み会が始まる。(美人寮長と2人っきり!?)
第3巻
明法大学構内を歩いていた坂本千太郎は、篠原ミズキから漫画のモデルになってほしいと声をかけられる。千太郎は快く応じるが、その際、住田剛を誤解しているミズキから、剛がゲイであると告げられる。それ以降、千太郎は剛が親切にしてくれるのは、自分の身体を狙っているからではないかと誤解し、どうにか剛を傷つけず、自分から興味を失わせようと、作戦を実行する。(師匠のヒミツ、危うし!僕のおしり!!)
林沢哲平と喧嘩をした剛は、千太郎に勧められ、哲平の部屋に謝罪をしに行く。初めて訪れた哲平の部屋には、宇堂静華をはじめ、顔や体型に特徴のある女性達があふれ、哲平はベッドの上で丸くなっていた。そんな中、剛は、偶然にも部屋に集まった女性達が、千太郎の男性器を弄ぼうと秘密の計画を立てている事実を知ってしまう。(ハーレム部屋発見!?、怪奇!ハーレム部屋)
剛と千太郎は些細な事で喧嘩をし、師弟関係を解除してしまう。偶然その場に居合わせた哲平は、千太郎に自分の弟子になるよう勧める。こうしてとりあえず哲平の弟子になったものの、哲平が北越南美恵の服を勝手に着て悦に入ったり、風呂で自分の男性器を周囲にさり気なく見せつけて興奮したりするのを見て、千太郎は幻滅。自分の師匠はやはり剛しかいないと悟る。(変態ダンディズム)
南美恵に似た女優が出演するAVを手に入れた剛は、自分の部屋に千太郎を招き入れる。部屋に入ったところ、ベッドの上には全裸で眠るジェシカ・ホワイトがいた。さらに目を覚ましたジェシカは、千太郎を子供と勘違いしてキスをしてしまう。そんなジェシカに対し、池上ヒトミは破廉恥だと意見するが、一方のジェシカは、キスなど挨拶代わりだと、一歩も引かずに反論する。(出張マッサージ!?、チューの味)
明法大学の社会心理学部の学長を務める花霞ヒカルにより、真の「性差の解放」を目的としたプログラムとして、男女の服装や言葉づかいを入れ替えて2週間生活するという課題が通達された。剛や千太郎はブラジャーをつけるなど女装をし、女らしく振舞いながら生活する。気を抜くとジェシカからチェックが入り、マイナスポイントが加算される。これが重なると、単位を落してしまう。こうして社会心理学部の学生達は、不本意ながらも不便な生活を強いられる。そんな中、ヒトミだけは男性物の下着を身につけないと断固拒否していた。(学部長のインボー、日米オッパイ対決)
第4巻
明法大学の社会心理学部の学長を務める花霞ヒカルから出された、男女の服装や言葉づかいを入れ替えて生活をするという課題は、ついに最終テストを迎える。その内容は、同部屋の男女がお互いの身体を触り合い、どちらも無反応であれば合格というもの。最初に選ばれた住田剛はジェシカ・ホワイトの胸に触れるが、つい興奮してしまい、早速単位を落とす危機に見舞われてしまう。(激ヤバ最終審査)
過保護な千太郎のママから逃れるため、坂本千太郎は自分の進学先を、家族にいっさい打ち明けずに上京をしていた。しかし、千太郎のママは、彼が明法大学の社会心理学部に所属している事を突き止め、勝手に寮に入り込む。そこで敵対視していた北越南美恵が同室だと知ると逆上し、南美恵の頬を平手打ちする。突然の事に驚いた南美恵はそのまま走り去り、千太郎はあわててそのあとを追いかけるのであった。(マママママママ!?、ナナナナミちゃん失踪!?)
ある日、剛は千太郎に瓜二つの犬、万太郎を拾った。千太郎と万太郎はすぐに意気投合し、万太郎は千太郎が特別に思っている南美恵にも懐くのであった。そんな中、万太郎は犬のネットワークにより、赤舌が社会心理学部の寮に入り込んでいると知る。こうして万太郎は、南美恵を守るために行動を開始する。(ワワワワワワン!?、ババババババター犬!?)
林沢哲平は、自身の乳毛に名前を付けて育てる、という奇行を始めていた。そんなある日、同室の宇堂静華にプロレス技をかけられた衝撃により、哲平の乳毛と乳首が取れてしまう事故が発生する。責任を感じた静華は哲平の乳毛と乳首を取り戻すために奮闘する。(そこの毛おチチの毛!?、乳毛の宿る星)
剛と鶴鳴子の部屋に、鳴子の元恋人である快彦が訪ねて来た。剛の存在を無視して復縁を迫る快彦に対し、鳴子はまんざらでもない様子を見せる。しかし、剛は二人の会話から、快彦が鳴子から金を引き出そうとしているのではないかと察して激怒する。(鶴さん、揺れる!?、元カレ、暴かれる!)
一人で街にショッピングに出掛けた南美恵は、ランジェリーショップに立ち寄る。そしてこれまで大人過ぎると避けていた、黒い下着を購入する。この下着をすっかり気に入った南美恵は、寮の部屋で早速身につける。すると部屋に蜂が入り込み、黒い下着姿の南美恵に襲いかかる。(狙われた黒下着!!)
千太郎は南美恵といっしょに風呂に入り、水鉄砲で遊んでいた。だが、水鉄砲がうまい千太郎に対し、南美恵が「世界一上手だね」とかけた言葉に氷川虹子が反応し、必殺技「パイルトルネード」を見せつける。そのすさまじい威力に千太郎は敗北感を覚えるが、そこに学校内で水鉄砲大会が行われるという情報が入ってくる。そして千太郎はもちろん、虹子も大会にエントリーしようと決めるのだった。(突撃!おフロ場の闘い!!、浴場戦士、揃う!!)
第5巻
明法大学では水鉄砲大会が行われた。ただし、大会では男女がいっしょに風呂に入らなくてはいけないため、最終対決に残ったのは坂本千太郎、北越南美恵、氷川虹子、鶴鳴子、宇堂静華、池上ヒトミ、林沢哲平と社会心理学部のメンバーだけであった。熾烈な戦いの末、最終戦は千太郎と虹子の一騎打ちとなると決定。だが二人はこれまでの戦いで疲弊しており、千太郎は指から、虹子は胸から出血してしまう。その様子を見た千太郎は、これ以上虹子に傷ついてほしくないと、わざと負けてしまう。こうして水鉄砲大会では虹子が優勝したが、虹子自身は千太郎に対し、敗北感でいっぱいになるのであった。(夢の対戦カード、オッパイは永遠に美しく)
明法大学が夏休みに入り、寮生達は次々に実家へと帰省していた。そんな中、鳴子は寮に一人残ったが、実は幽霊の類いが大の苦手であるため、ちょっとした物音にも怯えて過ごしていた。そこへ住田剛が実家から寮に戻ったので、鳴子は一安心する。鳴子にいっしょにトイレに行ってほしいと頼まれた剛は同行するが、個室に入ったところで鳴子は物音に驚き、そのまま気絶してしまう。(鶴さんの弱点、パンツ上げ大作戦)
戸口奈瀬が休学してから、剛と鳴子は二人部屋で過ごしていた。そんな中、些細なミスから鳴子は剛の股間を思いきり蹴り上げてしまう。そのまま病院へと緊急搬送された剛に付き添う鳴子の前に、看護師服姿の奈瀬が姿を現す。(もうタマらんです!?)
第6巻
戸口奈瀬にそっくりな看護師が現われ、住田剛は、まだ自分は奈瀬に気持ちがあるとを実感する。そんなシリアスな心境をぶち壊すかのように、坂本千太郎や林沢哲平達が、まるで嫌がらせのように次々お見舞いに訪れる。(ナセちゃんへの思い)
以前水鉄砲大会で勝負をして以来、氷川虹子は千太郎に好意を抱いていた。千太郎を思いながら胸を揉んでいるため以前よりも巨乳になり、その恥ずかしさから虹子は胸を隠すようになる。自分との戦いのせいで胸に異変があったのではと、責任を感じた千太郎は虹子の部屋を訪れるが、虹子は興奮のあまり気を失ってしまう。次に千太郎が会った際には、虹子は明らかに妊娠している様子で、虹子は千太郎の子だと言い張り、その状況に北越南美恵は複雑な表情を浮かべる。(パイは地球を救う、こんにちは赤ちゃん)
プロレスのチケットが余っていたため、鶴鳴子は剛を誘って街に出た。初めて二人で外出をした剛は鳴子が美人であり、ぶっきらぼうなように見えて思いやりにあふれた女性であると再確認する。その後、酒に酔った鳴子は動けなくなってしまう。そしてどうせ寮に帰っても同室なのだからと、二人でラブホテルに宿泊するのだった。いつもとは異なる環境で、2人は互いが男女であると改めて意識し、剛は眠りについた鳴子にキスをしてしまう。胸の高鳴りを抑えられない剛は、いつの間にか鳴子に心惹かれていたのを実感する。(肉迫!?鶴さんとの初デート、ついにその時がきた!)
母親の病状が一時安定したため、奈瀬は久々に明法大学の社会心理学部の寮を訪れる。剛から奈瀬への思いを聞いていた千太郎は、奈瀬に対していかに剛が好意を抱いているのかを語り、さらに剛と奈瀬、千太郎、鳴子の4人で遊園地デートへと繰り出すのだった。千太郎は剛と奈瀬をくっつけようと画策するが、当の剛は鳴子が気になり、鳴子も剛と奈瀬の様子が気になって楽しめない状況が続く。(帰ってきたナセちゃん、ナセちゃんの本音)
第7巻
帰りがけに、復学するための学費をキャバクラで稼ぐと戸口奈瀬から聞いた住田剛は、動揺しながらも、将来の夢を実現させたいという奈瀬の熱意を受け、これからは友達として応援すると宣言する。一方、鶴鳴子は自身の剛への恋心を認め、剛と鳴子は両思いとなる。以前と雰囲気が変わった二人に対して、「社会心理学部」の恋愛禁止のルールを破っているのではないかと学部内で噂になり、疑問視する者達が現われるようになった。そこで社会心理学部の学長を務める花霞ヒカルは、24時間監視カメラを入れた個室を用意し、5日間何もなかったら剛と鳴子は無罪放免とすると、いうテストを提案する。
登場人物・キャラクター
住田 剛 (すみだ ごう)
明法大学の社会心理学部に在籍する1年生の男子。群馬県出身で4人兄弟の長男。高校時代は男子校で野球に明け暮れていたため、いまだに彼女ができず童貞である。単に女性の多い大学に進学したかったというだけなので、明法大学社会心理学部が「性差の解放」を目指しているなど、細かい事はいっさい知らなかった。初めて登校した際に見かけた戸口奈瀬に一目惚れし、それからはほかの女性に目移りしながらも淡い恋心を寄せている。 寮では、鶴鳴子、奈瀬と同室。2年生に進級した際に新入学して来た坂本千太郎からは「師匠」と呼ばれ、懐かれている。
鶴 鳴子 (つる めいこ)
明法大学の社会心理学部に在籍する女子。住田剛の2年上の先輩。寮では剛、戸口奈瀬と同室で、寮長を務めている。化粧をすると美人だが、すっぴんは地味な顔だちをしている。サバサバとした性格をしており、言いたい事ははっきりと口にするタイプで、男が女を見下していると感じると、すぐにキレる。洞察力に優れており、剛の奈瀬への恋心もすぐに見抜いた。 寮の規則を厳守しており、寮生からは厳しい人物だと怖がられている。鶴鳴子本人は、自分の見えない範囲であれば、好き勝手にやって構わないと考えている。宇堂静華と気が合う。
戸口 奈瀬 (とぐち なせ)
明法大学の社会心理学部に在籍する女子。住田剛と同学年。寮では剛、鶴鳴子と同室。社会心理学部が全寮制であるとは知っていたものの、男性と同室で、設備も共有とは知らなかった。明るく素直な性格で、男性に対する免疫はほとんどない。将来はカウンセラーを目指しており、まじめに勉強に打ち込みたいと考えている。一方で、何でも男女共用の寮生活を受け入れられずにいる。 本来であれば退学したいと思っているが、母子家庭で、奨学金をもらっているため、それもままならずにいる。剛から恋心を寄せられていると薄々感づいているものの、恋愛対象としては見ておらず、親密な雰囲気にならないように心がけている。
林沢 哲平 (はやしざわ てっぺい)
明法大学の社会心理学部に在籍する男子。住田剛と同学年。剛が大学で初めて友達になった人物。林沢哲平自身はイケメンではないと自覚しているものの、非常に面食い。そのため、社会心理学部に在籍している女性では、いま一つ満足できずにいる。エロに関しての探究心が旺盛であり、さまざまなタイプの大人のおもちゃを所持している。
桝田 (ますだ)
明法大学の社会心理学部に在籍する男子。住田剛の2年上の先輩。美少女アニメと秋葉原をこよなく愛するオタク。容姿も小太りな体型で汗かきと、オタク然としている。その見た目のため社会心理学部の寮内では、女性達からのけ者扱いされており、リアルな女性に対して不信感を抱いている。趣味は覗きで、風呂場に盗撮カメラを仕掛けて楽しんでいる。 「漫画研究会」の部長を務めている。
篠原 ミズキ (しのはら みずき)
明法大学の文学部に在籍する女子。住田剛の1年先輩。「漫画研究会」に所属している。テニスサークルと間違って「漫画研究会」の部室に入って来た剛を新入生と勘違いして大喜びし、剛が「漫画研究会」に入るきっかけを作った。部費を稼ぐためにBL漫画を執筆しているが、本当は違う漫画を描きたいと思っている。想像力が豊かであり、一人の世界に入りやすい。 初対面時、黒髪で清楚な雰囲気の美少女だと、剛は胸を高鳴らせたが、実際は思い込みが激しく、暴走しやすいタイプ。篠原ミズキ自身は剛が気になっており、のちに告白する。しかし、返事を聞く前に剛がゲイであると誤解してしまい、失恋をしたと思い込んでいる。男女がいっしょに生活しているという社会心理学部に興味津々である。
坂本 千太郎 (さかもと せんたろう)
明法大学の社会心理学部に在籍する男子。住田剛らが2年生に進級した際、新1年生として入学して来た。北海道札幌市出身。大学に進学するための費用を稼ぐために1年間ハードなアルバイトをしていたので、年齢は剛と同じである。過保護な千太郎のママのせいで女性にまったく免疫がなく、女性の前では緊張して言葉が出なくなってしまう。 せめて普通に話せるようになりたいと願い、女性が多く、「性差の解放」を目的としている明法大学社会心理学部を進学先に選んだ。ただし、部屋やトイレはもちろん、風呂が男女共用であるとは知らなかった。北越南美恵とは幼なじみであり、大学内で久々に再会。南美恵からは「千ちゃん」と呼ばれている。寮は南美恵、池上ヒトミの3人部屋である。 入寮初日に、あまりの刺激の多さにパニックになったが、そのような環境の中で冷静に過ごしている剛を見て憧れ、弟子入りした。童顔なうえに小柄な体格であるが、男性器は巨大で、ヒトミいわく「アナコンダ」。
北越 南美恵 (きたこし なみえ)
明法大学の社会心理学部に在籍する女性。住田剛と同学年。北海道札幌市出身。坂本千太郎の幼なじみで、「ナミちゃん」と呼ばれている。千太郎とは大学内で久々に再会した。無邪気で明るい性格の持ち主。
池上 ヒトミ (いけがみ ひとみ)
明法大学の社会心理学部に在籍する女子。住田剛の1年先輩。寮の部屋は坂本千太郎、北越南美恵と同室。もともと裸を見られても抵抗感がなく、さらに社会心理学部に在籍したため羞恥心が欠如している。かなりの巨乳の持ち主だが、これは胸の脂肪が隆起しているだけだと認識しており、見せて恥ずかしいものではないと考えている。 「性差の解放」には人一倍敏感であり、寮内で少しでも男女の差別が行われると激怒する。千太郎の男性器を見て、まるでアナコンダのようだと驚愕し、以降は自然と目で追ってしまうようになる。
ジェシカ・ホワイト (じぇしかほわいと)
スタイル抜群の金髪美女。フロリダから明法大学の社会心理学部に、短期留学に来た。英語と日本語の2か国語をマスターしている。明るくフレンドリーな性格をしており、キスが挨拶代わりとなっている。寮では住田剛、鶴鳴子と同室になる。
花子 (はなこ)
明法大学の文学部哲学科に在籍する女子。妖怪のような特殊な容姿をしており、社会心理学部のトイレに出没するため、「トイレの花子さん」として噂されていた。昔から男性器を見るのが好きで、巨根だと噂される坂本千太郎のものを一目見るため、社会心理学部に侵入して来た。
宇堂 静華 (うどう しずか)
明法大学の社会心理学部に在籍する女子。住田剛の2つ上の先輩。寮では林沢哲平と同室。シックスパックの屈強な体格を誇り、見た目は完全に男で、一本筋の通った豪快な性格をしている。リーダーシップもあり、宇堂静華を慕う同タイプの女子生徒達が、夜な夜な哲平達の部屋を訪れるほど。鶴鳴子と気が合う。
氷川 虹子 (ひかわ にじこ)
明法大学の社会心理学部に在籍する女子。住田剛と同学年。学部内でトップの成績を誇る才女であり、プライドが非常に高い。どんな小さな事でも負けるのが許せず、水鉄砲がうまい坂本千太郎にライバル心を抱いて勝負を挑んだ。手ではなく胸の谷間から水を飛ばす技術に長けており、必殺技は「パイルトルネード」。その名の通り竜巻を起こし、窓ガラスを割るほどの威力を誇る。
花霞 ヒカル (はながすみ ひかる)
明法大学の社会心理学部の学長を務める男性。女性のような花柄のアイテムを好んでいる。学生の前で話をする時にはBGMに映画『地獄の黙示録』の曲を流す。真の意味での「性差の解放」を目標としており、実現させるために学生に無理難題を課す事も珍しくない。
千太郎のママ (せんたろうのまま)
坂本千太郎の実母。北海道札幌市に住んでいる。千太郎を過保護すぎるほどにかわいがっており、女性は誘惑をする生き物だと、隔離して育ててきた。千太郎の幼なじみである北越南美恵に対しても敵対心を抱いている。いきなり東京の大学に行くといって家を飛び出していった千太郎を心配し、明法大学の社会心理学部に所属している事を突き止め、様子を見にやって来た。
快彦 (よしひこ)
鶴鳴子の元恋人の男性。落ち着いた雰囲気を持つ社会人。年齢は36歳。身体も鍛え上げられており、非の打ちどころのない人物のように見えるが、実は仮性包茎なので、密かに気にしている。また鳴子には独身と偽っていたが、実は妻帯者で娘が一人いる。
万太郎 (まんたろう)
明法大学の構内を徘徊していたオスの小型犬。あまりにも坂本千太郎に似ているので、北越南美恵に「万太郎」と名付けられた。万太郎自身も千太郎に似ていると自覚しており、非常に懐いている。社会心理学部の寮では飼育できないため、大学構内で生活している。
赤舌 (あかじた)
オスの中型犬。女性を喜ばせる優れた舌技を持つ。その舌技で裕福な美女達の家を転々とし続けており、「ジゴロ犬」を自称している。美女が多数いる寮があると噂に聞き、次のターゲットを探すべく、明法大学の社会心理学部の寮に入り込んだ。
集団・組織
社会心理学部 (しゃかいしんりがくぶ)
明法大学にある学部。全員が大学寮に入るよう義務づけられている。学生は圧倒的に女性が多く、大学内では別名「ハーレム学部」とも呼ばれている。「性差の解放」を目的としており、寮はすべて男女相部屋となっているだけでなく、風呂やトイレといった設備もすべて男女が共用する。学部に所属する者同士には恋愛禁止のルールがあり、カップルになったら停学、さらに性行為が発覚した場合は即退学である。
漫画研究会 (まんがけんきゅうかい)
明法大学にあるサークル。部長は桝田が務めており、部員には篠原ミズキがいる。住田剛はテニスサークルの部室と間違えて入ってしまい、新入生が来たとミズキが大喜びしている姿を見て引けなくなり、そのまま入部する。部費を稼ぐために、同人誌即売会でBL漫画を制作・販売している。
場所
明法大学 (めいほうだいがく)
東京都内にある男女共学の4年制大学。全寮制の学部もあり、住田剛が所属する「社会心理学部」は、全員が大学寮に入るよう義務づけられている。なお、学部によって男女比に偏りがあり、社会心理学部は圧倒的に女性が多い。
その他キーワード
性差の解放 (じぇんだーのかいほう)
明法大学社会心理学部の理念。学部を立ち上げた真の目的でもある。男女のどちらも性別を意識することなく、対等に共存していく事を目指している。