概要・あらすじ
対テロ組織の特殊部隊、公安特科隊に所属する伊能紀之は、新宿で起こったテロで姉を失う。犯人への復讐を誓った伊能紀之は独自に捜査を開始。やがて事件の裏にあるウルトラ極左と呼ばれる謎の組織の存在を突き止める。ウルトラ極左のリーダー、僧都保行を追い、暴走する伊能紀之。しかし、必死の捜査もむなしく、ウルトラ極左による凶行は続いていく。
そしてついに僧都保行の恐るべき最終計画が明らかになる。
登場人物・キャラクター
伊能 紀之 (いのう のりゆき)
もとは陸幕二部別室に所属していたが、公安特科隊に転属となる。姉の伊能道子を新宿で起きたテロで亡くし、それを行ったテロ組織のリーダー、僧都保行に復讐を誓う。一匹狼で、犯人を追い詰めるためなら手段は選ばない。単独行動を理由に一度は警察をクビになるが、自分が得た僧都保行の情報を政府との取引材料に使い、公安特科隊隊長として復職する。
中郷 広秋 (なかごう ひろあき)
伊能紀之が所属する公安特科隊の隊長。階級は警視正。陸幕二部別室時代に自分が鍛え上げた伊能紀之を公安特科隊に引き抜いた。事件解決のためにはどんな手段もいとわず、それは相手が部下であっても変わらない。
伊能 道子 (いのう みちこ)
伊能紀之の姉。職業は看護師。僧都保行たちが新宿で起こした大規模テロの犠牲となる。
僧都 保行 (そうず やすゆき)
テロ組織ウルトラ極左のリーダー。本名は直江武人。日本を崩壊させるため、大規模テロを実行する。重度の腎機能不全を罹っており、1週間に1度透析をしないと死ぬ。
倉田 了人 (くらた りょうと)
テロ組織ウルトラ極左のメンバーで、僧都保行の部下。元パレスチナ・ゲリラで、戦闘力の高さから人間凶器の異名を持つ。
下野辺 克子 (しものべ かつこ)
テロ組織ウルトラ極左のメンバーで、僧都保行の部下。テロリストとしてだけでなく看護師としても優秀で、闘将看護師の異名を持つ。僧都保行に絶対の忠誠を誓っている。
直江 暁子 (なおえ あきこ)
テロ組織ウルトラ極左のリーダー、僧都保行の妹。兄の部下である倉田了人に殺されかけたところを、伊能紀之に助けられる。
ミキ
公安特科隊のメンバーで、伊能紀之の同僚。潜入捜査を得意としている。姉の復讐に燃える伊能紀之を気遣う。
猪狩 洋平 (いかり ようへい)
テロ組織ウルトラ極左のメンバー。以前は他の過激派集団に所属していた。リーダーである僧都保行を裏切ろうとして殺される。
吉岡 憲二 (よしおか けんじ)
過激派学生集団共産革命の元メンバー。テロ組織ウルトラ極左とR国大使エレーナの連絡係を務めていたが、伊能紀之の姉が犠牲となった新宿テロの直後、口封じのために殺される。
佐々木 繁 (ささき しげる)
過激派学生集団共産革命のメンバー。伊能紀之に脅され、テロ組織ウルトラ極左の存在をしゃべる。
エレーナ
R国の大使。テロ組織ウルトラ極左に資金を提供していた。伊能紀之の脅しに屈し、組織のリーダーである僧都保行の名を教える。
集団・組織
公安特科隊 (こうあんとっかたい)
『ウルトラ・レッド』に登場する組織。伊能紀之が所属する警察の対テロリスト特殊部隊。都内で連続で発生した大規模テロの捜査に当たる。
ウルトラ極左 (うるとらきょくさ)
『ウルトラ・レッド』に登場する組織。伊能紀之の姉が犠牲となった、新宿テロを引き起こしたテロ組織。リダーは僧都保行。正式な名前はないが、過激派の間ではウルトラ極左の名で呼ばれている。日本崩壊を目的とし、大規模テロを起こす。