エア・ギア

エア・トレックと呼ばれる特殊なシューズを用いたストリート・スポーツに魅せられた中学生の主人公が自分のチームを作り、仲間と共に数多くの強敵と競うバトルアクション漫画。作者が初めて週刊少年誌での週刊連載に挑戦した作品。平成18年度第30回講談社漫画賞・少年部門受賞。各チームのエンブレムデザインは、イラストレーターの町田形が手掛けている。

正式名称
エア・ギア
ふりがな
えあ ぎあ
作者
ジャンル
アクション
 
その他スポーツ
 
バトル
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
全37巻完結
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概要・あらすじ

特殊な自走式シューズ、エア・トレック(A・T)を用いたストリート・スポーツに魅せられた中学生、南樹は、チーム「小烏丸」の仲間と共に、数多くの強敵チームとエア・トレックのバトルを繰り広げる。それは玉璽(レガリア)と呼ばれる貴重なA・Tパーツの奪い合いに発展し、特に「空の玉璽」を巡る様々な思惑と野望が絡み合い、小烏丸のメンバーたちもその渦中へと突入していく。

やがてはエア・トレックに隠された、ただのスポーツギアに留まらない性能の秘密も明かされてゆき、世界中の人々をも注目させる戦いへと至る。

登場人物・キャラクター

南 樹 (みなみ いつき)

物語開始時では、もうすぐ中学3年に進級する13歳の少年。通称「イッキ」。身長167cm、体重52kg。親がおらず、物心つく頃から野山野家の居候として育つ。「飛ぶ」ことに魅了され、エア・トレック(A・T)に夢中になってからはA・Tチーム小烏丸を作り、そのリーダーとなる。 「東中(ヒガチュー)最強のベビーフェイス」(「ベビーフェイス」は善玉レスラーの意)を名乗り、プロレスが得意でストリートファイトでは敵なしだったが、A・Tのバトルであるパーツ・ウォウのランクは最低のFクラスからスタート。子供の頃の体験から、わずかな空気の変化を読み取り、「空」を掴む能力を手に入れたイッキは、「風」に乗って跳ぶ「翼の道(ウイング・ロード)」を操る「風の王」として覚醒していく。 好きなアントニオ・猪木の得意技はアリキック。クゥというオスの子烏がイッキの頭の髪を巣にしており、本人も「カラス」と呼ばれることが多い。一人称は「俺」。

野山野 林檎 (のやまの りんご)

野山野家三女で、イッキ(南樹)の同居人にして幼馴染。身長157cm。赤毛でツインテールの、眼鏡を掛けた真面目な性格の美少女。イッキの才能を誰よりも評価し、好意を寄せている。イッキには伏せているが、チーム「眠れる森」の正統後継者で、「クレイジーアップル」「森の女王」の異名を持つ。 イッキのチーム「小烏丸」の危機には「スク水仮面」と呼ばれる変装(自称は「クロワッサン仮面」)をして現れる。防御系トリックのスペシャリストされ、先代の野山野梨花から「荊棘の道(ソニア・ロード)」を受け継いだ「荊の王」。「刺の玉璽」を用いた「荊棘の道」は、股関節を起点にして動くことで全身の「ねじり力」を連携させ、短い距離での蹴りの加速を可能に、音速を越えて広範囲の敵を粉砕する「刺」を生む。 ただし体の柔軟性を極限まで要求するため、自らの体まで傷つけてしまう諸刃の剣でもある。一人称は「私(わたし)」。

シムカ

「渡り鳥(ツバメ)のシムカ」の異名を持ち、「道の王(ロード・オブ・キング)」を4名も擁する暴風族連合(メガ・ストーム)、「ジェネシス」を創り上げた美少女。身長158cmで、中学生のイッキ(南樹)から見て「おネーさん」に見える年代。MURASAKI SPORTSという、エア・トレックのパーツを扱うスポーツ用品店の店員もしている。 イッキはその店内でシムカと会話してから一目惚れのような状態になり、骨抜きにされていた。一方でシムカはイッキの才能と人柄を高く評価し、次期「空の王」と見込むことになる。髪はピンク色のストレートロングヘア。バストサイズは野山野林檎よりも大きい。 一人称は「私(わたし)」。

御仏 一茶 (みほとけ いっさ)

スキンヘッドで、浅黒い肌をした大柄な少年。イッキ(南樹)と同じ東雲東中学校の生徒(学年も同じ)で、人呼んで「ファッツ・仏茶(ブッチャ)」。体重は200kgを超える。実家は禅寺。チーム「夜王」のリーダーだったが、イッキとのバトル以来、仲間意識が芽生えてチーム「小烏丸」の一員となり、持ち前のパワーを活かして特攻隊長を務める。 その巨体にも関わらず、壁を登る技(トリック)が得意。大食漢であり、オニギリの実家である中華料理屋、満珍楼のラーメンを好む。額に三本ある傷跡が特徴で、いつもヘッドフォンをつけている。一人称は「僕」。

左安良 (さのやすよし)

眼鏡をかけた男子大学生。身長186cm、体重72kg。左利き。「時の支配者(アイオーン・クロック)」の異名を持ち、通称も「アイオーン」。暴風族連合「ジェネシス」傘下のA・Tチーム「ベヒーモス」所属。同チームの解散後はジェネシスに収まり、イッキ(南樹)の世話役(「作戦参謀長」と自称)としてチーム「小烏丸」へ派遣される。 また、スピット・ファイアとはバーニン・ブラッドとあだ名されるコンビを組んでいた時期があった。高級車を何台も所有するような資産家の息子で、実家には左家武装メイド隊があり、その隊長である相川妙子(あいかわたえこ)という女性部下がいる。 また、同じベヒーモス所属の女性ライダー、美作涼(みまさかりょう)はエア・トレックを始める前から「坊ちゃま」と呼ばれ付き従われていた。女性の裸には興味がないと言い、同性愛者の疑惑を受けている。一人称は「僕」や「私(わたし)」。イッキとは「イッキ様」と呼び、「下僕6号」と呼ばれる関係。

スピット・ファイア

普段はカリスマ美容師をしている青年で、「炎の道(フレイム・ロード)」の称号を持つ「炎の王」。暴風族連合「ジェネシス」傘下のA・Tチーム「ボルケーノ」のリーダーであり、24チーム418名のメンバーを率いる。彼のエア・トレックは地面との強烈な摩擦によって炎のごとき高熱を生み出し、時には急激な周囲との温度差が蜃気楼を作り出す。 「炎の王」としての最終奥義、無限の空(インフィニティ・アトモスフィア)の名は「無限の煉獄(インフィニティ・インフェルノ)」。なお、アイオーン(左安良)とバーニン・ブラッドとあだ名されるコンビを組んでいた時期があり、2人で繰り出される走りは「燭の道(アポロン・ロード)」と名付けられている。 一人称は「僕」。「スピ」と略して呼ばれることもある。

武内 空 (たけうち そら)

野山野林檎の姉・野山野梨花の恋人だった男性。かつて「疾風の狼(ウルブス・ガーレ)」の異名で呼ばれた元「風の王」であり、チーム「眠れる森」の初代総長。「空の王」に最も近付いた男とされるものの、両足の腱を損傷しており、今は車椅子生活を送っている。糸目に野球帽がトレードマーク。イッキ(南樹)からは兄のように慕われ、彼に次期「風の王」としてのスキルを身に付けさせるための特訓を施す。 ストーン、コールド、スタナーという3匹の犬を飼い、双子の弟として武内宙がいる。関西弁を話し、一人称は「ワイ」。

ジョン・エンキドゥ・オマハ

「空の玉璽」を巡るイッキ(南樹)たちのバトルに介入するため来日したアメリカ合衆国次期大統領。実在の米大統領、バラク・オバマと同じく第44代目の大統領であり、黒人男性であるのも共通している。決め台詞は「チェンジだ!」。なお若い頃の経験から、エア・トレックを駆る技術も実は高い。 また、東雲東中学校の女子陸上部部員にして、チーム「小烏丸」のメンバー、エミリ(安達絵美理)と深い関わりを持つことになる。

プラグマン

アンダーコロッセオで開催された闇大会「キュービック・グルーヴ」で実況を担う、年齢不詳の男性。チーム「ベヒーモス」に偏重した実況を行うが、ベヒーモス専属ということはなく、あちこちの公式バトルの実況で活躍している。エア・トレックの技(トリック)については恐るべき知識力を誇るらしいとのこと。 70年代の本物のテレビを改造したヘルメットを被り、ボゥローラーA・Tという、車輪の代わりに球体を用いたエア・トレックを履いている。本名は田中。一人称は「俺」。

集団・組織

小烏丸 (こがらすまる)

『エア・ギア』に登場する組織。暴風族(ストーム・ライダー)となったイッキ(南樹)が立ち上げたA・T(エア・トレック)チーム。リーダーにイッキ、所属ライダーにカズ(美鞍数馬)、オニギリ、ブッチャ(御仏一茶)、亜紀人/咢(鰐島亜紀人と鰐島咢の二重人格者)がいる。 チームの決め台詞は「ブッ殺(コロ)!!!」。東雲東中学校(東中)一帯をアジトとし、東中の女子陸上部部員、安達絵美理と中山弥生がサポーターを務める。なお、イッキがA・Tを始める前からカズとオニギリは幼馴染の親友であり、3人で東中ガンズという中学生のチームに入っていた。

野山野家 (のやまのけ)

『エア・ギア』に登場する家族。イッキ(南樹)が居候している四姉妹の家庭。長女が野山野梨花(22歳)、次女が野山野蜜柑(17歳)、三女が野山野林檎(14歳)、四女が野山野白梅(10歳)と、全員植物に関する名前を持つ。親のいないイッキ同様に両親はおらず、長女の梨花が齢12歳の頃からイッキを含む4人を養ってきた。 住処はボロアパートで、梨花が稼げるようになるまでは大変だったとイッキは記憶している。特に、姉が通えなかった高校にも進学させてもらえた蜜柑は梨花に頭が上がらない。イッキは物心つく頃からこの姉妹の下僕(パシリ)として存在し、彼女らを姉弟(兄妹)のように認識している。だが林檎だけは彼への恋愛感情を秘めており、その想いは(イッキを除く)他の家族にも気が付かれているらしい。

場所

アンダーコロッセオ

『エア・ギア』に登場する施設。元下水処理場を利用した、エア・トレックの地下闘技場。広さ平方25000mにも及ぶ、巨大な遺構地帯に存在し、大小の浄化槽が300以上もある。闇大会「キュービック・グルーヴ」の会場としても、違法ではあるが使われている。本来はパーツ・ウォウのエリアとすることはできない中立地帯であるが、キュービック・グルーヴの優勝チームが便宜上、次の大会まで管理・使用できる。 作中の過去2回はチーム「ベヒーモス」が、その前大会は鰐島咢が優勝している。

その他キーワード

エア・トレック

または、それを装着して使用する行為自体も指す。「A・T(エア・トレック)」と表記されることが多い。バッテリーと超小型強力モーターを内蔵し、地面を蹴る力に反応してホイールの回転が加速する、ローラースケート形状の自走式シューズである。さらにクッションシステムが高度からの落下に耐えさせ、走るだけでなく「飛ぶ」ことも可能にしている。 街中でエア・トレックを使用する者は暴風族(ストーム・ライダー)と呼ばれ、互いの技を競い合う。また、暴風族同士の正式なバトルは「パーツ・ウォウ」と呼ばれ、しかるべき掟(ルール)と戦場(バトルフィールド)において行われる。なお、エア・トレックには超高能率エネルギー回路とロストエネルギー回収機能が備えられ、単なるスポーツギアとしてだけでなく、エネルギー革命を実現する新しい動力システムとして開発されている。 なお、「Air Treck」の綴りを分解すると「Active Industrial Revolution Technology Repair Earth Carbon Knock-off」となる。

玉璽 (れがりあ)

8人の「王」と呼ばれる選ばれた暴風族が使用できる特殊なA・Tパーツであり、「無限の空(インフィニティ・アトモスフィア)」という最終奥義の発動を可能にする。それぞれの玉璽の使用者には「道」と「王」の称号が与えられ、「風の玉璽」には「翼の道(ウイング・ロード)」と「風の王」というように、「炎の玉璽」には「炎の道(フレイム・ロード)」と「炎の王」、「雷の玉璽」には「紫電の道(ライジング・ロード)」と「雷の王」、「荊の玉璽」には「荊棘の道(ソニア・ロード)」と「荊の王」、「牙の玉璽」には「血痕の道(ブラッディ・ロード)」と「牙の王」、「轟の玉璽」には「轢藍の道(オーヴァ・ロード)」と「轟の王」、「契の玉璽」には「閃律の道(リィン・ロード)」と「契の王」、「石の玉璽」には「大地の道(・ロード)」と「石の王」の名が伴う。 この8つの玉璽を揃えた先に、「究極の玉璽(レガリア・オブ・レガリアス)」と呼ばれる「空の玉璽」が存在すると言われている。

書誌情報

エア・ギア 全37巻 講談社〈講談社コミックス〉 完結

第1巻

(2003年5月発行、 978-4063632422)

第2巻

(2003年7月発行、 978-4063632668)

第3巻

(2003年10月発行、 978-4063633030)

第4巻

(2003年12月発行、 978-4063633252)

第5巻

(2004年3月発行、 978-4063633474)

第6巻

(2004年5月発行、 978-4063633702)

第7巻

(2004年8月発行、 978-4063634150)

第8巻

(2004年11月発行、 978-4063634501)

第9巻

(2005年2月発行、 978-4063634860)

第10巻

(2005年5月発行、 978-4063635287)

第11巻

(2005年8月発行、 978-4063635621)

第12巻

(2005年12月発行、 978-4063636130)

第13巻

(2006年3月発行、 978-4063636390)

第14巻

(2006年6月発行、 978-4063636789)

第15巻

(2006年9月発行、 978-4063637175)

第16巻

(2007年1月発行、 978-4063637755)

第17巻

(2007年4月発行、 978-4063638165)

第18巻

(2007年8月発行、 978-4063638653)

第19巻

(2007年11月発行、 978-4063639094)

第20巻

(2008年3月発行、 978-4063639605)

第21巻

(2008年6月発行、 978-4063639964)

第22巻

(2008年9月17日発行、 978-4063840360)

第23巻

(2008年12月発行、 978-4063840827)

第24巻

(2009年3月発行、 978-4063841091)

第25巻

(2009年6月発行、 978-4063841442)

第26巻

(2009年9月発行、 978-4063841831)

第27巻

(2009年12月発行、 978-4063842203)

第28巻

(2010年4月発行、 978-4063842791)

第29巻

(2010年7月発行、 978-4063843255)

第30巻

(2010年11月発行、 978-4063843941)

第31巻

(2011年3月発行、 978-4063844573)

第32巻

(2011年6月発行、 978-4063845013)

第33巻

(2011年9月発行、 978-4063845501)

第34巻

(2011年12月発行、 978-4063845969)

第35巻

(2012年3月発行、 978-4063846409)

第36巻

(2012年6月発行、 978-4063846850)

第37巻

(2012年7月発行、 978-4063847024)

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