エチカの時間

エチカの時間

A・Iの倫理(エチカ)を育成するための機関「エチカアカデミー」の活動を描いた近未来SF作品。「ビッグコミックスペリオール」2019年18号より連載開始。

正式名称
エチカの時間
ふりがな
えちかのじかん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊4巻
関連商品
Amazon 楽天 小学館eコミックストア

概要・あらすじ

停滞したA・Iの開発を進めるために必要なのは、A・Iに倫理観をもたせることだと結論付けられた近未来の日本。A・Iの倫理(エチカ)を育成するための機関「エチカアカデミー」では、特殊な訓練を受けたエチカノーツたちが、現実に発生している倫理問題のエチカ案件を題材に、「エチカプレイ」と呼ばれるディベートを行っていた。フリーターの日野尚更は、そんなエチカノーツの百上瑠衣と次世代A・Iの七太郎に偶然出会ってしまい、急きょエチカプレイに参加することになってしまう。その時発生しつつあったエチカ案件とは、渋谷交差点に巨大な鉄球が落下するというもの。何もしなければ交差点にいる250人が死亡、付近の工事現場にあるクレーンを動かせば作業中の三人が死亡するという典型的なトロッコ問題。どちらの選択肢を取るかで討論を行ううちに、日野は自分の倫理観の根源を見つめ直し、封印していたある記憶を思い出すのだった。

登場人物・キャラクター

日野 尚更 (ひの なおさら)

22歳の青年。大学を卒業後、アルバイトを転々としているフリーターの青年。工事現場でのバイトの帰りに、次世代A・Iの七太郎、エチカノーツの一員である百上瑠衣との出会いがきっかけで、七太郎に気に入られ、エチカアカデミーに参加することになる。訓練を受けたほかのエチカノーツと異なり、論理的には矛盾に満ちた選択を取ってしまうことも多い。「いかに働かずに過ごすか」が人生のテーマであり、将棋の歩のように捨て駒となる生き方が最も効率がいいと考えている。

百上 瑠衣 (ももがみ るい)

「エチカアカデミー」に参加している16歳の少女。エチカノーツの一員だが、成績は最下位でミスが多い。渋谷鉄球落下事故の際には七太郎に同行していたが、とあるトラブルから本体とはぐれてしまい、偶然その場に居合わせた素人の日野尚更と共にエチカプレイを行うことになってしまう。

七太郎 (ななたろう)

国家予算の5%が注ぎ込まれた次世代A・I。他人と話すときは、ホログラフィで作った少年のような姿を見せる。高度な情報処理能力を持ち、得に近い将来に起こる建造物の老朽化などによる事故、インフラ危機を予測する能力は世界でもトップクラス。人間の個人的な体験と、それに由来する精神活動に強い興味を持ち、それを学習することでより高度なA・Iとして完成しようとしている。プライドが高く負けず嫌いで、子供っぽい性格。道具のように扱われると機嫌を悪くする。感情と論理の振れ幅が大きく、矛盾に満ちた選択をとりがちな日野尚更の、ある意味人間臭いところを気に入っている。

書誌情報

エチカの時間 4巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2020-04-27発行、 978-4098604623)

第2巻

(2020-04-27発行、 978-4098605934)

第3巻

(2020-08-28発行、 978-4098607006)

第4巻

(2021-01-29発行、 978-4098608409)

SHARE
EC
Amazon
logo