概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
藤井 菊之助 (ふじい きくのすけ)
歌舞伎一座の跡取り息子。父親は女形(おやま)として有名な藤井菊右衛門。女形として磨きを掛けるため、名門女子高「黒髪学園」に転校して来た。丁寧な話し口調と物腰柔らかな振る舞いで、困っている人へ親身に寄りそう義侠心を持つ。一方で、それらの長所を台無しにするほどのスケベ心の持ち主で、女性の下着を覗(のぞ)いたりお尻を触ったりと、日頃からセクハラ行為に余念がない。父親から、黒髪学園の全女子生徒のファイルを作成する命を受けている。風紀委員長の時巻あおいには当初から不審な人物として目を付けられ、スケベ男だと知られてからは目の敵にされている。身体能力に優れて頭の回転も速く、歌舞伎一座の跡取りとして育てられた教育の賜物(たまもの)でマルチな才能を誇る。また、歌舞伎に対して強いプライドと信念を持っており、歌舞伎をバカにされると不機嫌になる。
時巻 あおい (ときまき あおい)
黒髪学園に通う女子。3年A組に在籍している。風紀委員長を務めており、名門女子校の風紀を担っている。強い責任感と行動力にあふれ、学校を見回る際には竹刀(しない)を持ち歩いている。女形の勉強をするため、黒髪学園に転校して来た藤井菊之助を転入早々に覗きの現行犯で捕らえた。それからは事あるごとにセクハラ騒動を巻き起こす菊之助を目の敵にして、日頃から追いかけ回している。生真面目で頭が固いところがあり、菊之助に咎(とが)がない時も彼の言い分を聞こうとせずにお仕置きをしようとする。その一方で、優しい性格で気遣い上手でもあり、学内の生徒からの信望も厚く、セクハラばかりしている菊之助さえも、学校の邪魔にならなければ問題ないと考えている。幼い頃から両親不在の家庭環境で育ち、唯一の肉親にストリッパーの姉、時巻くるみがいる。