概要・あらすじ
温泉の地熱を利用したオンドル式の湯治場、秋田県八幡平・蒸の湯が舞台。静かに山の温泉場を楽しみたい主人公の青年が、場違いで傍若無人な若者3人組により、旅の気分を台無しにされる姿を描く。つげ義春が東北地方を旅行したあとに描かれた「旅もの」のひとつ。
登場人物・キャラクター
青年 (せいねん)
旅人。素朴な山の温泉場を楽しみに蒸の湯に来るが、3人の若者の出現で旅の気分を台無しにされる。
テッちゃん
蒸の湯に来て騒ぐ、場違いな3人組のひとり。弟とよく喧嘩をする。短気で怒りっぽい。
テッちゃんの弟 (てっちゃんのおとうと)
蒸の湯に来て騒ぐ、場違いな3人組のひとり。テッっちゃんの弟。何かにつけ歌うなど陽気だが、短気な一面もある。
オシゲさん
蒸の湯に来て騒ぐ、場違いな3人組のひとり。釣り目で出っ歯。テッちゃんたちの兄弟喧嘩を止めようとする。
場所
蒸の湯 (ふけのゆ)
秋田県八幡平にある温泉群のひとつ。地熱を利用したオンドル小屋のほか、普通の共同浴場もある。