オーバーロード

丸山くがねの小説『オーバーロード』のコミカライズ作品。異世界に飛ばされた鈴木悟が「アインズ・ウール・ゴウン」を名乗り、「ナザリック地下大墳墓」の仲間たちと共に活躍する姿を描く、異世界召喚ファンタジー。「月刊コンプエース」2015年1月号から掲載の作品。

正式名称
オーバーロード
ふりがな
おーばーろーど
原作者
丸山 くがね
漫画
ジャンル
ファンタジー
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
既刊17巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

2138年の日本。世界中で大ブームを巻き起こした「ユグドラシル」がサービス終了の時を迎えようとしていた。ユグドラシルに没頭していた鈴木悟(モモンガ)は、サービス終了を惜しみながらログインするが、共にギルドを運営していた仲間はヘロヘロ以外現れることなく、モモンガは一人で終了の時を待っていた。しかし終了時間を過ぎても、ユグドラシルからログアウトすることができず、モモンガは自身が作り出したアバターの姿のまま戻れなくなっていた。さらには周囲のノンプレイヤーキャラクターたちが突如として自分の意思を持ち、まるで生きた人間のように行動し始める。外には見知らぬ光景が広がり、困惑するモモンガは自分がナザリック地下大墳墓ごと、ユグドラシルの世界観と似た謎の異世界に転移したことに気づく。アルベドたちの変化を危惧するモモンガだったが、守護者たちを統括するアルベドはもちろん、ほかの階層守護者たちもモモンガへの厚い忠誠心を示す。モモンガはそんなアルベドたちの期待を裏切らないよう、完璧な支配者として振る舞おうと奮闘するのだった。転移後の世界で自分たちの強さがあまりにも強大であることを悟ったモモンガは、自らがギルド長を務めたギルド名から取って「アインズ・ウール・ゴウン」と名乗るようになる。アインズの真の目的は、未知の異世界に潜む強者や技術と、その裏に見え隠れするほかのプレイヤーの存在を探りながら、「アインズ・ウール・ゴウン」の名声を轟かせることで、どこかにいるかもしれない仲間と再会することであった。こうして、アインズとその部下たちは自分たちの力を知らしめながら、異世界に潜む謎や脅威に挑んでいく。

第2巻

カルネ村の事件解決後、異世界の情報を得ようと行動し始めたアインズ・ウール・ゴウンは、プレアデスの一人であるナーベラル・ガンマを供に連れ、冒険者としての活動を開始していた。リ・エスティーゼ王国の城塞都市「エ・ランテル」を訪れたアインズは、「モモン」という名で冒険者組合に加入し、情報や金銭を得るためにモモンの名を上げようとする。しかし、最も低い冒険者ランク「銅」のモモンたちには簡単な仕事しか与えられないうえに、モモンはこの世界の文字をまともに読むことができず、早くも行き詰ってしまう。そんな中、モモンたちは「銀」のチーム「漆黒の剣」から、いっしょに仕事をしないかと誘われる。さらに、薬師のンフィーレア・バレアレからカルネ村までの護衛を頼まれたモモンは、漆黒の剣と共にモンスターを狩りながら、目的地を目指す。2本のグレートソードを軽々と振るい、モンスターを次々と倒していくモモンの力に度肝を抜かれたンフィーレアたちは、生きる伝説ともいわれるアダマンタイト級冒険者にも匹敵する彼の強さに驚き、尊敬と好意を持って接する。カルネ村に近づいたところでンフィーレアは周囲の変化に気づくが、そこではエンリ・エモットが召喚したゴブリンたちが武装して村を守っていた。久しぶりに再会したエンリからカルネ村が襲撃された話を聞いたンフィーレアは、村を救ったという「アインズ・ウール・ゴウン」を名乗る男性の正体が、モモンであることに気づく。

第3巻

モモンの名で順調に活躍するアインズ・ウール・ゴウンは、「森の賢王」との邂逅(かいこう)などを経て名声を獲得していくが、その先には大きな惨禍をもたらすほどの狂気的な陰謀が待ち受けていた。ハムスケに騎乗してエ・ランテルに戻ったモモンは、計画どおり冒険者としての実力の高さを人々に知らしめる。一方、バレアレ家ではクレマンティーヌが、ンフィーレア・バレアレ生まれながらの異能の力を狙い、彼を待ち伏せしていた。悪意や狂気をまったく隠そうとしないクレマンティーヌを警戒する漆黒の剣は、身を挺してンフィーレアを逃がそうと必死に立ち向かう。だが、モモンが冒険者組合で手続きを済ませて訪れる頃には、ンフィーレアはクレマンティーヌに連れ去られ、漆黒の剣はその場で全滅していた。モモンはンフィーレアの祖母のリィジーから救出の依頼を受け、魔法を駆使してわずかな情報からクレマンティーヌの行方を探る。モモンたちが乗り込んだ墓地には、クレマンティーヌと結託するカジットが、街に大量のアンデッドを放とうと邪悪な儀式を開始していた。ナーベラル・ガンマにカジットのことを任せ、モモンは場所を移してクレマンティーヌと対峙。英雄級の実力を持つ女戦士であるクレマンティーヌと一対一で戦うことになったモモンは、レベル補正がかかった高い肉体能力を持つ一方で、剣士のスキルを持ち併せてはいなかった。戦闘中にモモンが戦士ではないことを見抜いたクレマンティーヌは、彼を一方的に嬲(なぶ)り殺そうと猛攻を仕掛ける。

第4巻

異世界の情報を探り続けるアインズ・ウール・ゴウンの命令を受け、シャルティア・ブラッドフォールンは情報収集に赴くためにセバス・チャンたちと行動を続けていた。シャルティアに命じられたのは、魔法や武技などの特殊能力を使う人間を捕獲するという任務であった。シャルティアは行方不明になっても騒ぎになりにくい犯罪者を狙い、野盗の傭兵集団を襲撃する。圧倒的な力で傭兵たちをねじふせてブレイン・アングラウスを追い詰めたシャルティアだったが、次第に血に酔って我を失っていき、「血の狂乱」が発動して化物の姿になってしまう。これにより一部の者を取り逃がして混乱するシャルティアのもとに、異変を察知した冒険者の集団が近づいてきた。シャルティアは、ブリタという女性冒険者を捕らえて敵の動きを探り、森の中に眷属(けんぞく)を放って取り逃がした者を殲滅(せんめつ)しようとするが、強力なマジックアイテムを持つ謎の集団の攻撃を受け、気を失ってしまう。そしてアインズのもとには、何者かに精神支配を受けたシャルティアが、ナザリック地下大墳墓に反旗を翻したという報せが届くのだった。信頼する部下の反乱という不測の事態に混乱しながらも、アインズはシャルティアの居場所を特定し、洗脳されたままの彼女と戦うことを決意。奥に隠された宝物殿を守るパンドラズ・アクターと対面したアインズは、秘蔵の世界級アイテムを持ち出し、ナザリック地下大墳墓で最強の戦闘力を持つシャルティアに対抗するための準備を念入りに整える。アルベドは護衛も連れずにシャルティア1一対一で立ち向かおうとするアインズを引き留めようとするが、彼は生きてナザリック地下大墳墓に戻ることを約束し、準備を整えて旅立つのだった。

第5巻

シャルティア・ブラッドフォールンとの苛烈なバトルで消耗するアインズ・ウール・ゴウンは、圧倒的不利な状況でも援軍を呼ぶことなく、一人で戦いを続ける。しかし、アンデッド族に対して有利な信仰系魔法詠唱者であるシャルティアは、アインズにとって相性最悪な相手であった。ユグドラシルで使えた復活の魔法がこの異世界で通じるかわらない状況で、文字どおり命懸けの戦いに挑むアインズは、スキルにより実力差がさらに開くこととなり、何度もピンチに陥る。一方、ナザリック地下大墳墓では、報せを受けて急遽(きゅうきょ)帰還したデミウルゴスが、アルベドに憤りをあらわにしていた。忠誠を誓うべき最後の主人であるアインズを失うわけにはいかないと、部下を率いてアインズのもとへ向かうデミウルゴスだったが、アルベドとコキュートスはそれを制止。アインズが敗北した時には守護者統括の座を降りると宣言したアルベドは、彼の勝利を信じながらシャルティアとの戦いを見守ることになる。守護者たちが見守る中、苦戦を強いられるアインズは即死系魔法を発動し、スキルの効果で即死効果に耐性を持つシャルティアとその眷属を倒そうと試みる。しかし、肝心のシャルティアは蘇生アイテムを使って即死系魔法を打ち消し、アインズと彼女はお互いにマジックポイントやスキルを使い果たしてしまう。両者に残されたのは接近戦のみとなるが、接近戦はシャルティアの方が圧倒的に有利な状況だった。自らの勝利を確信するシャルティアに冷静に対応するアインズは、戦いの行方を左右するある事実を告げる。

第6巻

シャルティア・ブラッドフォールンとの死闘を終え、彼女を救い出すことに成功したアインズ・ウール・ゴウンは、再びナザリック地下大墳墓の主として君臨し、偉大な支配者として振る舞う日々を送っていた。その一方で、情報と資金のためにモモンの名で冒険者として活躍するアインズは、アダマンタイト級冒険者に相応しいとされる実績を積み重ねていき、順調にモモンの名を上げていた。ナザリック地下大墳墓に戻ったアインズはアルベドたちを集め、街中で得た情報を含めた現状の報告会を開始。世界級アイテムを持つ敵に対抗する戦力を求めるアインズはデミウルゴスたちの提案を受け、ナザリック地下大墳墓を改めて強化するための計画を始動する。同時にアインズは、異世界のどこかにいるかつての仲間を見つけるべく、隠れるばかりではなく表舞台に立ってナザリック地下大墳墓の力を知らしめようと、新たな活動を開始する。そのための足掛かりとして強力なアンデッドを生み出すべく、リザードマンの村を侵略することになったアインズは、コキュートスにリザードマンたちとの戦いを一任する。アインズたちが差し向けたモンスターに死を宣告された「緑爪」の一族は、正体不明の敵との圧倒的な戦力差を理解しつつも、ザリュースの進言により戦うことを決める。さらにザリュースは、リザードマンの戦力を侮る敵の計算を狂わせようと、他部族と同盟を組むことを決意。シャースーリューの同意と許可を得たザリュースは、相棒のヒュドラ「ロロロ」を連れ、「朱の瞳」の一族が住まう村へと旅立つ。

第7巻

知恵と勇気を振り絞って圧倒的な戦力差を覆したリザードマンたちは、未知の敵を倒し勝利を収めたことに歓喜しながら、宴の夜を過ごしていた。だが、リザードマンたちの希望の先に待ち受けるのは、より色濃く深い絶望であった。ナザリック地下大墳墓に帰還したコキュートスはリザードマンの団結力を侮り敗退したことを深く悔いるが、アインズ・ウール・ゴウンは今回の敗北を咎(とが)める様子がなく、守護者が戦いからさまざまなことを学び、成長したことを喜ぶ。しかし、敗北に対する罰は必要だとして、リザードマンに再び戦いを挑んで今度こそ勝利するよう、コキュートスに命じる。コキュートスの希望とデミウルゴスの提案により、将来的には他種族を統治していくことを視野に入れ、支配を目的とした実験も兼ねて、有能なリザードマンは全滅させないことが決まる。アインズは守護者たちを引き連れてリザードマンの村に出向き、次なる決戦の相手がコキュートスであることを告げてナザリック地下大墳墓に戻る。そして決戦の夕刻、リザードマンたちの前に現れたコキュートスは圧倒的な力を見せながらも、逃げずに立ち向かってきたザリュースたちと真正面から対峙する。種の存続を懸けた戦いで必死に抗うリザードマンたちだったが、想像を絶するコキュートスの力の前に、なすすべもなく倒されていき、族長たちが放つ渾身の攻撃でも傷一つ負わせることができなかった。生き残ったシャースーリューとザリュースは力を振り絞り、コキュートスに一矢報いようと最後の攻撃を仕掛ける。

第8巻

リザードマンたちを撃破したコキュートスは、アインズ・ウール・ゴウンに勝利を報告する中で、戦死したザリュースたちが戦士の輝きを持つ有望な存在であることを進言する。コキュートスの提案により、ザリュースはアインズが持つ復活の魔法によって、蘇生させられることが決まる。アインズはその前にクルシュを呼び出し、ザリュース復活の対価として、すべてのリザードマンたちがナザリック地下大墳墓を裏切らぬよう監視し続けるよう命じる。約束どおりアインズの魔法によってザリュースは蘇生され、レベルの消失が起こっていたもののクルシュは彼の復活を心から喜ぶ。こうして、リザードマンの村はコキュートスの管理のもと、ナザリック地下大墳墓の支配下に置かれることになった。古来よりリザードマンに伝わる復活魔法を使用するアインズの御業(みわざ)に驚いたザリュースは、彼を神と称え、忠誠を誓うのだった。後日、リ・エスティーゼ王国のロ・レンテ城内では、ラナーの護衛を務めるクライムが早朝から一人で鍛錬に励んでいた。美貌と才知を兼ね備えた優しい王女であるラナーは、「黄金」の二つ名で多くの民に賞賛を受けていた。その一方で、貴族や王族の中にはラナーを邪魔者扱いする者もいるため、彼女に仕えるクライムは肩身の狭い思いをすることもあった。周囲から剣の才能がないと指摘されるクライムだったが、一途に忠誠を捧げながらラナーを守ろうとする彼は、愚直に鍛錬を積み重ねていく。そんな中、ラナーは王国を蝕(むしば)む謎の裏組織「八本指」の麻薬密売について調査を続けていた。蒼の薔薇の協力を得るラナーは、八本指の企みを阻止する対策を講じるべく、親友のラキュースとクライムを部屋に招く。

第9巻

リ・エスティーゼ王国で、モモンとして冒険者の活動を続けるアインズ・ウール・ゴウンは、ここ最近出費が続いたことで金策に頭を悩ませていた。モモンは活動資金の足しにするため、供のナーベラル・ガンマに鉄鉱石を買い込むよう命じる。一方、エ・ランテルの屋敷を拠点に活動するセバス・チャンソリュシャン・イプシロンは、アインズの命令を受け、引き続き情報収集を行っていた。ある日、街でスクロールを購入していたセバスは、その帰り道にこの地を把握しておこうと周囲の探索を始める。裏路地に入り込んだセバスは、奥の店から店員らしき男が人目をはばかるように、奇妙な布袋を投げ捨てているのを目にする。気になったセバスは袋に近づくが、中に詰められていたのは全身に重傷を負った痛々しい姿の女性だった。救いを求める声に応えたセバスは、その女性を連れて帰り、ソリュシャンに治療するよう命じる。セバスは拾った女性への対応について考えるが、彼女を見捨てる行為は自身の創造主であるたっち・みーの信条に反するのではないかと悩み始める。だが、ナザリック地下大墳墓にとって厄介者になりかねない人間を救うことは、現在の主人であるアインズに逆らうことにつながるという懸念もあった。治療を受けて目を覚ました女性はツアレと名乗るが、思い出すのも恐ろしくなるほどに残酷な体験で深く傷ついた彼女は、言葉をうまく話せずにいた。ツアレはセバスの激励と看病を受けて少しずつ回復しメイドとして働くようになるが、ソリュシャンはツアレを匿(かくま)い続けるセバスを快く思わず、彼を警戒するようになる。絶望的な状況から救われたツアレは、恩人であるセバスに恋心を寄せるようになる。

第10巻

ラナーに命じられたクライムは、ラキュースからの伝言を届けるべく、ガガーランイビルアイのもとを訪れていた。優秀な冒険者であるガガーランたちから、戦い方のアドバイスを受けたクライムは、それらを胸に刻みながら城に戻ろうとするが、大通りの人だかりを発見して足を止める。人混みの先には、殴られた少年を助けて暴漢に囲まれるセバス・チャンの姿があった。セバスを助けようと人混みに入るクライムだったが、セバスは一瞬で暴漢を返り討ちにする。その鮮やかな動きを見てセバスがただ者ではないと確信したクライムは、少年を救助したあとで急いでセバスの後姿を追う。セバスと対面し強さの秘訣を教えて欲しいと申し出たクライムは、その場でセバスの稽古を受けることになる。だが、それは一瞬でも気を抜けば絶命するほどの、命懸けの稽古であった。立っていられなくなるほどのセバスの強い殺気を受け、生きることすらあきらめたクライムは、孤独な自分を救ってくれたラナーに出会った時のことを思い出す。ラナーへの思いはクライムを奮い立たせ、セバスの殺気と一撃を乗り越えることができた。そんなクライムとセバスのやり取りを見ていたブレイン・アングラウスは、セバスの恐ろしい殺気と攻撃を乗り越えたクライムを不思議に思いながら、共に修行を受けさせて欲しいとセバスに懇願する。セバスはブレインの頼みを快諾するが、彼らの周囲にはセバスを狙った暗殺者たちが集まっていた。セバスはブレイン、クライムと協力し、暗殺者たちを倒したうえで敵の情報を引き出そうとする。

第11巻

セバス・チャンツアレを守るため、ブレイン・アングラウスクライムの協力を得て八本指の娼館を襲撃する。正面より突入したセバスが敵を攪乱(かくらん)しているスキに、ブレインとクライムが裏口から侵入する作戦が決まり、クライムは裏口近くで待機する。そんなクライムの前には、異変を察して逃げてきたコッコドールと、その護衛のサキュロントが出現。コッコドールの逃亡を防ごうと、クライムは八本指の護衛部隊「六腕」の一人であるサキュロントと対峙する。苦戦したクライムはサキュロントの不意打ちに倒れるが、ブレインの助けを得てサキュロントを撃破し、さらにセバスはコッコドールの捕縛に成功する。後処理をクライムたちに任せ、安心しながら屋敷に戻るセバスだったが、そこにはプレアデスの姿に戻ったソリュシャン・イプシロンが立っていた。ソリュシャンの報告を受けたアインズ・ウール・ゴウンデミウルゴスたちが、セバスを詰問するために屋敷に来ていたのである。デミウルゴスたちが見守る中、セバスはツアレを匿っている件について報告しなかった責をアインズに問われる。アインズは寛容な態度を見せる一方で自らの前にツアレを引き出し、報告を怠った失態を行動で償うよう、セバスに告げる。セバスはアインズへの忠誠心と自らが信じる正義の狭間で苦渋の選択を迫られ、死を悟ったツアレは逃げ出すことなくセバスの前で静かに目を閉じる。

第12巻

エ・ランテルの街で用事を済ませたセバス・チャンソリュシャン・イプシロンが屋敷に戻ると、留守番をしているはずのツアレが姿を消していた。机に置かれていた手紙でツアレが八本指に連れ去られたことを悟ったセバスたちは、急いでアインズ・ウール・ゴウンに報告する。報告を受けたアインズは、仲間たちと作り上げたギルドの名に懸けて保護したツアレがさらわれた事実に激怒し、ツアレを救出し八本指に鉄槌を下すよう、アルベドに命令を下す。エ・ランテルで行動していたデミウルゴスを指揮官に据え、ナザリック地下大墳墓の精鋭部隊がセバスたちのもとへ集結する。デミウルゴスの指示のもと、守護者たちは複数のグループに分かれて八本指の各拠点を襲撃することとなる。一方、レエブン侯ザナックの協力を得たラナーたちも、八本指と戦うために動き始めていた。ラナーのもとに集結した蒼の薔薇を中心とする冒険者は兵士たちと協力し、八本指の拠点を制圧することが決まる。ブレイン・アングラウスや冒険者たちと共に目的地に向かったクライムはセバスと再会し、再び彼と共闘して八本指に立ち向かう。八本指襲撃作戦と同時にデミウルゴスの謀略も動き出したことで、郊外にある屋敷にはエントマ・ヴァシリッサ・ゼータが出現。蟲をあやつりながら人を食らうエントマに遭遇したガガーランは、危険なモンスターを放っておくわけにはいかないと、彼女に戦いを挑む。

第13巻

エントマ・ヴァシリッサ・ゼータを倒したイビルアイの前に、「ヤルダバオト」を名乗る謎の悪魔が出現する。仲間を倒されてしまったイビルアイがヤルダバオトに苦戦する中、突如空から降りて戦いに割り込んだのはモモンだった。協力を求められたモモンはヤルダバオトに剣を向け、二人はイビルアイの前で激闘を繰り広げる。モモンの圧倒的な強さにイビルアイは衝撃を受け、その勇姿に見とれてしまう。一方、セバス・チャンたちが乗り込んだ八本指の拠点では、さらわれたツアレの救出に向かっていたクライムが彼女を発見し、脱出しようとしていた。だが、そんなクライムたちの前には八本指最強の力を持つゼロが立ちふさがり、ブレイン・アングラウスはゼロと一騎打ちになる。一方、ラキュースと冒険者たちは、エ・ランテルを襲う恐ろしい悪魔たちと奮戦していた。苦戦を強いられるラキュースたちの前に、復活したガガーランたちが援護のために現れ、さらには兵を率いるランポッサ王とガゼフ・ストロノーフも駆けつけたことで、戦力は一気に強化される。その頃、モモンと行動するイビルアイは、ヤルダバオトに従う仮面のメイド悪魔たちと対峙していた。イビルアイと別行動を取ることになったモモンは、ヤルダバオトと戦うフリをして人気のない建物の陰に移動し、デミウルゴスと対面する。モモンはデミウルゴスが語る「ゲヘナ計画」の詳細と、彼の真の狙いを問いただす。

関連作品

小説

本作『オーバーロード』は、丸山くがねの小説『オーバーロード』を原作としている。KADOKAWA エンターブレインで刊行され、イラストはso-binが担当している。

登場人物・キャラクター

アインズ・ウール・ゴウン

ナザリック地下大墳墓を支配するアンデッドの男性。全身が骸骨で黒いローブをまとい、黄金の杖を携えている。職業は魔法詠唱者(マジックキャスター)。ふだんは温厚な性格で無益な殺しは好まないが、ナザリック地下大墳墓への思い入れの強さから、ナザリック地下大墳墓の利益になることを何よりも優先する。元は「モモンガ」のハンドルネームでユグドラシルをプレイする鈴木悟という男性だったが、サービス終了時に自らが作り上げたアバターの姿から戻れなくなり、ギルドの拠点であるナザリック地下大墳墓ごと、謎の異世界に転移してしまった。転移後の世界ではかつてのギルド名から取って「アインズ・ウール・ゴウン」を名乗り、ナザリック地下大墳墓を拠点にアルベドをはじめとする部下と共に異世界で活動している。異世界のどこかにほかのユグドラシルプレイヤーがいるかもしれないと推測し、アインズの名を広めることでかつての仲間たちと再会するのを夢見ながら、異世界の技術や強者の存在を探っている。種族は不死を司るアンデッド族の最高峰「オーバーロード」であり、絶大な力を持つナザリック地下大墳墓の支配者として振る舞いながらアルベドたちを率いているが、元は平凡なサラリーマンでしかないため、威厳のある振る舞いは得意ではない。しかし、アインズの言葉を都合よく拡大解釈したり勘違いしたりする部下たちからは、偉大で慈悲深い支配者として、絶大な敬愛と忠誠を寄せられている。全身がアンデッドと化したことで精神もアンデッド化しており、喜怒哀楽の感情は抑制されているうえに、身内以外の生死には無頓着になっている。それでも鈴木悟としての記憶や人格は残っており、ナザリック地下大墳墓以外の者に対しても受けた恩義にはしっかり報いたり、一定の共感を抱いたりすることがある。アンデッドであるため睡眠や食事は必要としないが、精神的に疲労を感じることがある。

鈴木 悟

ユグドラシルに没頭する冴えないサラリーマンの男性。アインズ・ウール・ゴウンのもともとの姿。現実世界の日本では「モモンガ」のハンドルネームで、ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のギルド長を長らく務めていた。ユグドラシルのサービスが終了した際に、ギルドの拠点ごと異世界に飛ばされてしまう。現実世界においては家族も友人も恋人もおらず、仕事以外の時間はゲームくらいしか楽しみがない、孤独で不規則な生活を送っていた。このため、見知らぬ異世界に転移したあとも元の世界に帰りたいとは思わず、帰還の方法を探ることなく、そのまま異世界で部下たちと共に生きることを選んだ。現実世界での境遇から、至高の四十一人と共に作り上げ守り続けていたギルドや仲間たちへの思い入れが強く、反対にギルドとは無関係な物事には非常に消極的。仲間たちが作り上げたアルベドをはじめとするノンプレイヤーキャラクターのことは、部下というだけでなく子供のように大切に思っている。

モモン

アインズ・ウール・ゴウンが異世界での情報収集と資金調達のために、冒険者として活動する時の姿。職業は戦士で、黒い全身鎧をまとった大柄な男性の姿をしており、二振りのバスタードソードを装備している。ふだんは鎧で顔が隠れているが、幻術で人間の男性の姿に見せることもできる。この姿で行動する時はあまり魔法を使えないため、戦闘は剣を使った接近戦が中心となるが、一般的なモンスターや冒険者であれば蹴散らせるほどの能力を持っている。主にリ・エスティーゼ王国の王都「エ・ランテル」を拠点に、供として連れて来たナーベラル・ガンマ(ナーベ)と共に、モンスター退治などの依頼をこなしながら活動している。アンデッドで街を襲撃させようとしたカジットとクレマンティーヌを撃破したことや、吸血鬼「ホニョペニョコ」の討伐により順調に名を上げていき、短期間でアダマンタイト級冒険者に昇格した。漆黒の英雄として人々に称えられるようになり、ほかの冒険者たちからも頼りにされている。

アルベド

ナザリック地下大墳墓の階層守護者たちをまとめる「守護者統括」を務める女性。制作者はタブラ・スマラグディナ。純白のドレスをまとい、頭には白いツノ、腰には黒い翼が生えた美女の姿をしている。種族はサキュバスだが純潔で、不純を司るバイコーンに乗ると拒絶される。ギャップのある女性キャラクターを好むタブラによって長文の設定を付けられていたが、ユグドラシルのサービス終了直前にアインズ・ウール・ゴウン(モモンガ)に設定を書き変えられたことで、彼を心から愛するようになる。このため、アインズのことになると暴走したり妄想や奇行に走ったりすることもあり、シャルティア・ブラッドフォールンとは彼の正妻の座を巡って、しょっちゅういがみ合っている。ナザリック地下大墳墓を運営・管理する守護者のリーダーであると同時に、デミウルゴスに次ぐ知恵者で、ナザリック地下大墳墓の参謀としてもアインズを支えている。ナザリック地下大墳墓の外で活動する際は漆黒の全身鎧をまとい、巨大なバルディッシュを武器としている。防御に長けたスキルを多く保有し、アインズの盾となれる防御力を有している。掃除や裁縫などの家事も得意で、アインズとのあいだに彼の世継ぎを儲(もう)けることを夢見て、子供用の手袋や靴下を編んでいる。アインズへの愛情はあくまでモモンガ個人に向けられたものであるため、彼が大切にしているギルドそのものへの思い入れは薄い。表向きはアインズ以外の至高の四十一人にも忠誠心を向けているが、本音ではナザリック地下大墳墓を見捨てた存在として不満を抱いている。

シャルティア・ブラッドフォールン

ナザリック地下大墳墓の第一・第二・第三階層守護者を務める吸血鬼の少女。制作者はペロロンチーノ。深紅のボールガウンをまとい、青白い肌と赤い目を持つ銀髪の少女の姿をしている。小柄な体型で貧乳をごまかすためにパッドを重ねているため、周囲からは「ニセ乳」呼ばわりされることもある。語尾に「~でありんす」を付けるなど、変わった廓言葉のような口調で話す。職業は信仰系魔法詠唱者だが、肉弾戦も得意としている。アインズ・ウール・ゴウンを美の結晶と称え、絶対の服従と忠誠を誓うと同時に、重過ぎる愛情を寄せている。このため、アインズの正妻の座を巡ってアルベドとしょっちゅう対立している。アインズやほかの守護者をしのぐ高い実力を持ち、完全武装時は真紅の全身鎧と巨大なスポイトランスを装備する。また、下僕として「ヴァンパイア・ブライド」という女性を従えている。ゲーム好きのペロロンチーノのこだわりでさまざまな設定が詰め込まれており、嗜虐(しぎゃく)趣味をはじめアダルトゲームのキャラクターにありがちな性格や性的嗜好を持つ。アインズを愛するが女遊びの趣味も持つ両性愛者で、ヴァンパイア・ブライドたちのことは愛妾としても側に置いている。か弱い少女のような容姿とは裏腹に、一対一の単純な戦闘力においてはナザリック地下大墳墓で最強クラスを誇る。ただし、戦闘が長引くと血に酔って我を忘れてしまう「血の狂乱」という弱点を抱えており、これが発動するとヤツメウナギのようなおぞましい化物の姿に変わって暴走する。加えて自らの力を過信し考えなしの行動に走ることもあるため、思わぬ失態を招くこともある。

コキュートス

ナザリック地下大墳墓の第五階層守護者を務める男性。制作者は武人建御雷。種族は蟲王(ヴァーミン・ロード)で、職業は戦士。水晶のような外殻の、巨大な二足歩行の昆虫のような姿をしている。言動は武人と呼ぶにふさわしいもので、ストイックで生真面目な性格をしている。人間種などを見下しがちなナザリック地下大墳墓の守護者の中では珍しく、どんなに格下の相手であっても戦士としての気概を持つ者には敬意を払い、むやみな殺生も好まない。のちにナザリック地下大墳墓の強化作戦の一環としてリザードマンの掃討を命じられ、ザリュースたちと激戦を繰り広げる。一度はリザードマンたちの力量を侮って敗北するも、一人で挑んだ2度目の戦いでは勝利を収めた。戦いの中でザリュースたちの潜在能力と戦士の輝きを見出し、アインズ・ウール・ゴウンにリザードマンたちを生かして欲しいと願い、殲滅するのではなくナザリック地下大墳墓の支配下に置くことが決まる。戦いのあとは死んだザリュースたちの復活を願うと同時にリザードマンの村の統治を任され、アインズの魔法で蘇ったザリュースたちの訓練を担当するようになる。守護者の中ではデミウルゴスと仲がよく、リザードマンとの戦いにおいてはアドバイスを受けるなど、さまざまな形で彼に助けられていた。

アウラ・ベラ・フィオーラ

ナザリック地下大墳墓の第六階層守護者を務める少女。種族はダークエルフで、マーレ・ベロ・フィオーレは双子の弟にあたる。無造作にはねた金髪と褐色肌にオッドアイの瞳を持ち、尖(とが)った長い耳は上を向いている。制作者であるぶくぶく茶釜のこだわりにより、ボーイッシュな衣装をまとい振る舞いも少年らしく、いつも元気で明るく好奇心旺盛な性格をしている。職業は獣をあやつるビーストテイマーとレンジャーで、さまざまな神獣や魔獣などを従えている。体を動かすのが大好きで、運動や格闘なども得意。個性的な守護者たちの中では比較的常識人で、アルベドやシャルティア・ブラッドフォールンほかの守護者のツッコミ役に回ることが多い。アインズ・ウール・ゴウンからはリ・エスティーゼ王国内にあるトブの大森林に避難場所を建設と管理を任されているほか、自然や魔獣に関する知識を求められた時に呼び出されることが多い。

マーレ・ベロ・フィオーレ

ナザリック地下大墳墓の第六階層守護者を務める少年。種族はダークエルフで、職業はドルイド。アウラ・ベラ・フィオーラは双子の姉にあたる。切りそろえた金髪と褐色肌にオッドアイの瞳を持ち、尖った長い耳は下を向いている。制作者であるぶくぶく茶釜のこだわりにより、スカートやニーソックスなど女っぽい服装を着用し、内股や女の子走りなど少女のような振る舞いが多い。恥ずかしがり屋で、控えめで内気な性格をしている。気弱でいつもおどおどしており、姉のアウラにはなかなか逆らえないが魔法の実力は高く、アインズ・ウール・ゴウンからは広範囲の地形改変などを任されている。アインズには絶対の忠誠を誓うと同時に、「優しく慈悲深いお方」と敬愛している。

デミウルゴス

ナザリック地下大墳墓の第七階層守護者を務める男性。制作者はウルベルト。種族は悪魔で、トゲに覆われた尻尾が生えた理知的な男性の姿をしており、丸い眼鏡の奥にちらつく瞳は宝石のようになっている。ふだんは赤いスーツをまとった男性の姿だが、翼の生えたカエルのような半悪魔形態をはじめ、複数の形態を持つ。ナザリック地下大墳墓で最高の頭脳を持つ知恵者であり、つねに先手を見据えた冷静な判断力を活かしながら、アルベドと共に参謀としてアインズ・ウール・ゴウンを支えている。ほかの守護者と同様にアインズに絶対の忠誠を誓っており、彼の妨げとなる者はたとえ身内であっても容赦はしない。ふだんはスクロールの材料となる羊皮紙の量産などを担当しているが、類まれなる頭脳を駆使して、ナザリック地下大墳墓に関係するさまざまな作戦や計画の運行に携わっている。アインズから知恵を求められることも多く、緊急時に指揮官を任されることもある。アインズの保護下に入ったツアレがさらわれた際には八本指殲滅作戦の指揮官を務めると同時に、失態の続く守護者の汚名返上とアインズの信頼回復のため、リ・エスティーゼ王国を舞台とする「ゲヘナ計画」を発動した。この計画では、仮面の悪魔「ヤルダバオト」を名乗ってエ・ランテルを襲撃することでモモンを活躍させ、王国民を大量にさらい裏組織を支配下に入れるなど複数の目的を達成した。ナザリック地下大墳墓至上主義で仲間には優しい一方、悪魔的な残酷さと冷酷さを秘めており、正義感の強いセバス・チャンとは意見が対立することがある。

セバス・チャン

「プレアデス」をはじめとするナザリック地下大墳墓のメイドたちを取りまとめる執事の男性。制作者はたっち・みー。銀髪と白ヒゲを生やし、タキシードをまとった鋭い目つきの老人の姿をしている。役職上は階層守護者と同格であり、戦闘力も高い。武器などは使用せず、素手での格闘術を得意とする。制作者のたっちの影響から正義感が強く、ナザリック地下大墳墓と無関係でも困った者は救済するなど、人格者な一面を持つ。アインズ・ウール・ゴウンからはリ・エスティーゼ王国での情報収集の任務を与えられており、令嬢に化けたソリュシャン・イプシロンと共にエ・ランテルの屋敷で彼女の執事のフリをしながら、異世界の魔法や科学について調査している。忠実に任務をこなす一方、街中で拾ったツアレを匿うようになったことで、ソリュシャンから疑いの目を向けられるようになる。街中で出会ったクライムとブレイン・アングラウスに戦闘の稽古を申し込まれたのをきっかけに、彼らとは協力関係を築いている。のちに、ツアレの件をアインズに報告せず厄介事を招いた責を問われ、アインズから彼女の殺害を命じられる。この際に偽りなき忠誠を示したことで不問となり、アインズの保護下に入ったツアレを連れて、ナザリック地下大墳墓に戻ることが決まる。しかし留守中にツアレがさらわれてしまい、再会したクライムたちと協力しながら、八本指の拠点を襲撃して彼女を救出した。制作者同士が不仲だったこともあって、デミウルゴスとは反りが合わずしばしば対立している。

ユリ・アルファ

「プレアデス」の副リーダーを務めるメイド。プレアデスメンバーの長女でもある。種族はデュラハンで、黒の長髪をおだんごにまとめ、伊達眼鏡をかけた知的な美女の姿をしている。生真面目な性格でプレアデスの面々にとっては姉のような存在であり、個性的な妹たちをまとめている。ふだんの一人称は「私」だが、プライベートな場では「ボク」になる。

ルプスレギナ・ベータ

人狼のメイド。「プレアデス」の一人で、耳付きの帽子をかぶり、赤髪を大きな三つ編みでまとめた褐色肌の美女の姿をしている。明るくイタズラ好きな人懐っこい性格で、少々能天気で気まぐれなところもある。愛称は「ルプス」で、語尾に「~っす」を付けて話す。アインズ・ウール・ゴウンからはカルネ村の監視と、ンフィーレア・バレアレをはじめとする重要人物の護衛を任されている。おしゃべりで人当たりがよく、人間にも友好的に接するが、笑顔の裏には残忍で狡猾な本性を秘めている。

ソリュシャン・イプシロン

人間を食らう捕食型スライムのメイド。「プレアデス」の一人で、金髪を縦ロールにまとめた、巨乳の美女の姿をしている。感情を隠して演技ができることから、大商人の令嬢のフリをして執事役のセバス・チャンと共にリ・エスティーゼ王国の屋敷で暮らしながら、異世界の情報収集などを担っている。人間のことは下等生物と蔑視しているが、ナーベラル・ガンマのように忌み嫌うというよりは、虫のようにいたぶり殺して楽しむ残忍な一面を秘めている。屋敷での活動中にセバスがツアレを拾い、命令どおりに彼女の治療を務めたものの、人間を匿っている件をアインズ・ウール・ゴウンに報告しないセバスに不信感を抱くようになる。のちにセバスの行動を見かねて、彼に裏切りの可能性があることをアインズに報告した。

ナーベラル・ガンマ

ドッペルゲンガーのメイド。「プレアデス」の一人で、黒髪をポニーテールにまとめた美女の姿をしており、色白の肌と切れ長の目を持つ。生真面目な性格だが、少々短気で天然気味な一面がある。リ・エスティーゼ王国で活動する際は、モモンを名乗るアインズ・ウール・ゴウンの供として、冒険者の「ナーベ」と名乗っている。よそ者を見下しがちなナザリック地下大墳墓の中でも特に人間を蔑視する傾向が強く、見下している相手には敵意を向けたり公然と虫けら扱いしながら、毒舌な言葉を吐き捨てる。電撃系の魔法が得意な魔法詠唱者であり、表向きは同じ冒険者チームの仲間として、モモンのサポートを務めている。人間に対して怒りっぽく頭の固いところがあり、モモンを様付けで呼ぶ癖が抜けなかったり、ほかの冒険者の前でアルベドの名前を出してしまうなど細かいミスが目立ち、たびたびモモンを困らせている。

シズ・デルタ

オートマトン(自動人形)のメイド。「プレアデス」の一人で、左目に黒いアイパッチをしたオレンジ色のロングヘアの美少女の姿をしており、迷彩柄のマフラーを巻いている。おとなしい性格でいつも無表情だが、小さいものやかわいいものには目がない。ナザリック地下大墳墓のギミックとその解除方法を熟知しており、墳墓内に仕掛けられた罠(わな)やパスワードなどにも詳しいことから、アインズ・ウール・ゴウンが宝物殿へ向かう際にはアルベド、ユリ・アルファと共に同行した。

エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ

人肉を食らう蜘蛛人のメイド。「プレアデス」の一人で、虫の触覚が生えた深紫色の髪をシニョンにまとめ、和服調のメイド服をまとった小柄な美少女の姿をしている。さまざまな蟲を使役する蟲使いであると同時に、魔法の込められた呪符をあやつる符術師でもある。人間のことは見下しているが悪感情があるというよりは、ただの食料と思っている。アインズ・ウール・ゴウンの前では畏(かしこ)まっていることが多いが、ふだんは幼く間延びした口調で話す。本当の顔を仮面型の蟲で隠しているが、その正体はクモの怪物であり、髪や声も蟲に擬態させている。デミウルゴスのゲヘナ計画ではマーレ・ベロ・フィオーレと共にヒルマの屋敷を襲撃するが、後始末をする中で遭遇したガガーランと交戦し、相性の悪いイビルアイが乱入したことで敗北する。乱入したデミウルゴスに助けられるものの、イビルアイを執拗に恨むようになり、彼女を殺して声を奪う機会を狙っている。

パンドラズ・アクター

ナザリック地下大墳墓の宝物殿を管理している領域守護者の男性。元は鈴木悟がユグドラシルで制作したドッペルゲンガーで、黄色い軍服をまといハニワのような顔をした男性の姿をしている。アインズ・ウール・ゴウンにとっては黒歴史のような存在で、軍服以外の見た目や話し方などの設定がダサいと後悔されている。大げさなアクションをしながら声高にしゃべる癖があり、敬礼をしたりドイツ語で話したりもするが、見かねたアインズに禁止を命じられた。アインズ以外はその姿を見たことがなく、階層守護者とは別格の存在であり、アルベドですらパンドラズ・アクターのことは詳しく知らなかった。世界級アイテムを取りに来たアインズが宝物殿を訪れた際に久しぶりに彼と再会し、アルベドやプレアデスとも対面するが、彼女たちからは冷たい目で見られていた。変身能力を持ち、アインズを含む至高の四十一人に化けることができる。これらの能力を活かし、アインズの影武者を務めることもある。

ヴィクティム

ナザリック地下大墳墓の第八階層守護者を務める天使。全身が明るいピンク色をした全裸の胎児のような姿をしている。頭上には天使の輪が浮かび、枯れ枝のような翼を持ち、つねに浮遊している。敬語口調で話し、温厚で礼儀正しい性格の持ち主。ほかの守護者のような高い戦闘力は持たないが、死亡すると強力な足止めスキルを発動し、敵の行動を阻害できる。このため、死ぬことこそが本来の使命であると、自らの死を当たり前のように受け入れている。

ハムスケ

「森の賢王」の呼び名で恐れられている大魔獣。「~でござる」などのサムライ口調で話すが、性別はメス。長い尻尾が生えた巨大なジャンガリアンハムスターの姿をしており、トブの大森林を縄張りとしている。アインズ・ウール・ゴウンが冒険者のモモンとしての名を上げるために戦うことになるが、予想外の姿にがっかりしたモモンのスキル「絶望のオーラ」を受け、すぐに降参した。その後は「ハムスケ」と命名されてアインズのペットとなり、ナザリック地下大墳墓で暮らしている。アインズを強者と認め、「殿」と呼んで忠誠を誓っている。強靭なウロコに覆われた尻尾は鞭のように自在に動き、強力な一撃を放つ。子孫を残すのが夢だが異世界では希少な種族であるため、同族のオスがなかなか見つからない。

ニューロニスト・ペインキル

ナザリック地下大墳墓の特別情報収集官を務めるオカマ。種族は「ブレイン・イーター」という異形種で、ボンテージを着用しあちこちから触手が生えた怪物の姿をしており、野太い声で話す。主に侵入者などの拷問を務める。アインズ・ウール・ゴウンを一方的に愛しており、アルベドやシャルティア・ブラッドフォールンのことはひそかにライバル視している。趣味はネイルアート。

ペストーニャ・S・ワンコ (ぺすとーにゃしょーとけーきわんこ)

ナザリック地下大墳墓のメイド長を務める女性。執事のセバス・チャンと共に一般メイドたちの統括を務める。犬の頭部を持つメイド服の女性の姿をしており、顔には継ぎ接(は)ぎのような傷跡がある。身内以外を見下す傾向にあるナザリック地下大墳墓の面々の中では、もっとも慈悲深く優しい性格をしている。語尾に「わん」を付けて話すが、時おり忘れてしまう。セバスが連れ帰ったツアレを新しいメイドとして迎え、教育係を務めている。

恐怖公 (きょうふこう)

ナザリック地下大墳墓の第二階層の領域守護者を務める男性。種族は「インセクト・ドルイド」という異形種で、貴族風の衣装をまとった二足歩行のゴキブリの姿をしている。おぞましい見た目をしているが、紳士的な口調で話す。無数のゴキブリを眷属としてあやつることができ、敵の体内に潜らせて内側から食い殺したり、拷問に用いたりしている。その見た目から大半の女性メンバーから生理的嫌悪を抱かれているが、エントマ・ヴァシリッサ・ゼータには眷属をおやつ代わりにつまみ食いされている。

エクレア・エクレール・エイクレアー

ナザリック地下大墳墓の執事助手を務める男性。セバス・チャンの配下。イワトビペンギンのような姿をしたバードマンで、かわいらしい見た目からシズ・デルタに気に入られている。制作者から「ひそかにナザリック地下大墳墓の支配を狙っている」という設定を与えられており、たびたび気取った発言をする。掃除には特別なこだわりを持つ。

ニグン

ナザリック地下大墳墓の近隣にある「スレイン法国」が誇る特殊部隊「陽光聖典」の隊長を務める男性。ガゼフ・ストロノーフの抹殺任務を受け、バハルス帝国に偽装した部隊を率いてリ・エスティーゼ王国に乗り込み、カルネ村を襲撃した。しかし、アインズ・ウール・ゴウンたちの介入によりガゼフの抹殺に失敗。最強の天使を召喚して対抗するもまったく通用せず、死を避けられないと悟った途端に部下を見捨てて命乞いをするも、アインズの魔法で殺害された。

ンフィーレア・バレアレ

錬金術師の素養も持つ優れた薬師の少年。エ・ランテルの有名な薬師であるリィジー・バレアレの孫で、金髪の長い前髪で目元が隠れており、温厚で優しい性格をしている。カルネ村に住む友人のエンリ・エモットに、ひそかに恋心を寄せている。あらゆるマジックアイテムを使いこなせる生まれながらの異能を持つほか、第二位階までの魔法や自ら調合した薬品を駆使して戦う。異世界においては異質な赤色のポーションの持ち主であるモモンに興味を持ち、彼を護衛として雇い漆黒の剣と共にカルネ村へ向かう。到着後に再会したエンリ話を聞き、モモンの正体がカルネ村を救ったアインズ・ウール・ゴウンであることに気づくが、彼に頼まれて周囲には話さないようにしている。エ・ランテルに戻った際にクレマンティーヌに拉致されて生まれながらの異能を悪用されるが、リイジーと契約したモモンによって救出された。

エンリ・エモット

リ・エスティーゼ王国の小さな農村「カルネ村」に住む村娘。スレイン法国の襲撃を受けて両親を失い重傷を負うが、アインズ・ウール・ゴウンによって妹のネムと共に救われる。この際にアインズからゴブリンを召喚するアイテム「小鬼将軍の角笛」を与えられており、召喚したゴブリンたちと共に村の復興を手伝っている。当初はアインズに恐怖心を抱いていたが、村を救ってくれた恩人として、恩義や敬意を寄せている。元はごくふつうの村娘であったが、さまざまな困難を乗り越えるうちに、精神も体も成長していく。友人のンフィーレア・バレアレから恋心を寄せられているが、まったく気づいていない。

ニニャ

冒険者チーム漆黒の剣のメンバーの少年。チーム最年少だが優れた魔法詠唱者であり、魔法を素早く習得できるという希少な生まれながらの異能を持つ。かつて貴族にさらわれた姉を取り戻すために、冒険者の活動を通して強くなろうとしている。いっしょに仕事をすることになったモモンにあこがれや尊敬を抱いて好意的に接し、積極的に会話していた。ンフィーレア・バレアレを狙ったクレマンティーヌに遭遇し、仲間から逃がされるものの、彼女の拷問を受けて死亡した。訳あって男装しているが実は少女であり、ツアレの生き別れの妹。貴族への怒りと姉への思いが綴られた日記はアインズ・ウール・ゴウンが引き取り、彼はそこから異世界のさまざまな知識を得ている。のちにツアレとニニャの関係を悟ったアインズが借りを返すために、ツアレが破格の待遇でナザリック地下大墳墓に迎え入れられることとなった。

クレマンティーヌ

謎の秘密結社「ズーラーノーン」幹部で、戦士の女性。元はスレイン法国最強の部隊「漆黒聖典」に属する英雄級の実力者であったが、漆黒聖典を裏切って逃亡しリ・エスティーゼ王国に渡る。肉食獣のような獰猛さを秘めた女性で、気まぐれに人を殺害したり拷問を楽しんだりする狂気的で残虐な性格をしている。武技で身体能力を向上させ瞬発力を活かしながら、オリハルコンコーティングが施されたスティレットで戦う。特に意味もなく狩った冒険者のプレートを集め、勲章代わりとして鎧などに装着している。同僚のカジットと結託し、エ・ランテルでアンデッドを大量に生み出す計画のために、生まれながらの異能を持つンフィーレア・バレアレを誘拐し、彼を守ろうとした漆黒の剣を殺害。ンフィーレアの救出に来たモモンと一騎打ちになるが、モモンの計画を邪魔したことで怒りと不快感を買い、彼が戦士の戦い方を学んだあとは圧倒的な力量の差を見せつけられ、鯖折りにされて死亡した。

カジット

謎の秘密結社「ズーラーノーン」幹部で、アンデッドをあやつる魔法を得意とする男性。黒いローブをまとい、土色の肌を持つスキンヘッドの老人のような姿をしている。自らの魔法研究の最終局面としてクレマンティーヌと手を組み、エ・ランテルをアンデッドで染めようと目論む中でモモンと交戦する。ナーベラル・ガンマと一騎打ちになり強力なスケリトル・ドラゴンを召喚して追い詰めるが、プレアデスとしての正体を現し、魔法詠唱者としての底力を発揮した彼女に敗れ、雷撃を受けて焼死する。元はふつうの村人として生まれたが、幼少期に母親の死を体験し、母親の復活のために蘇生魔法の研究に没頭していた。

ガゼフ・ストロノーフ

リ・エスティーゼ王国最強の戦士で、戦士長を務める男性。南方の血を引いているため、王国においては珍しい黒髪と黒目を持つ。まじめでストイックな性格をしており、贅沢をあまり好まず私生活も質素そのもの。平民出身でありながら、国王直属の精鋭部隊を率いる王国最強の戦士として近隣諸国にも知られており、その実力は英雄級と賞賛されている。民衆はもちろん王からの信頼も厚く、「五宝物」のうち四つを装備することを許されている。剣術の才能に恵まれ、武技「六光連斬」をはじめとするさまざまな技を使いこなす。ニグンに命を狙われた際にカルネ村を守ろうと戦うが、不利な戦いに苦戦していたところでアインズ・ウール・ゴウンに助けられ、カルネ村を救った彼に恩義を感じるようになる。エ・ランテルに戻ったあとはクライムの鍛錬に付き合ったり、再会したブレイン・アングラウスを助ける日々を送っていた。エ・ランテルがヤルダバオトに襲撃された際は王の命令を受け、人々を悪魔から守るために冒険者たちのもとへ駆けつけた。

クライム

リ・エスティーゼ王国の兵士で、ラナーの護衛を務める青年。金色の短髪で、ラナーに絶対の忠誠を誓う生真面目な性格をしている。全身にまとっている純白の鎧はラナーから与えられた宝物であり、大切にしている。元は平民出身で孤児であったが、幼少期に孤独に生きていたところでラナーに拾われ、成長後は護衛として取り立てられた。ラナーを守るべく独学で鍛錬を重ねているものの、才能がないことを周りに指摘されている。それでも愚直なまでに努力を重ねるうちに、英雄級には及ばないものの王国内の兵士の中では上位の実力を得ていった。地道に鍛錬する日々を送る中でセバス・チャンに偶然出会い、強くなるための稽古を求める。セバスによる命懸けの稽古を受け、圧倒的な殺気を受けるもラナーへの思いで耐え抜いた。その後も八本指との戦いでセバスやブレイン・アングラウスと共闘するうちに、さまざまな困難を乗り越え成長していく。

ブレイン・アングラウス

リ・エスティーゼ王国の剣士の男性。農民出身でありながら天性の才能を持ち、王国においては珍しい、刀と抜刀術の使い手でもある。昔から剣の腕を上げることだけを求めて修行を積み重ねていたが、御前試合でガゼフ・ストロノーフに敗れて初めての敗北を味わってからは、夜盗まがいの傭兵団に身を置いている。傭兵として活動する中でシャルティア・ブラッドフォールンと遭遇し、彼女との圧倒的な力量差を悟り、命からがら逃げ出してしまう。これを機に剣士としての矜持を失い、エ・ランテルに逃げ込んで意気消沈したまま放浪する中でガゼフと再会。ガゼフの世話になるうちに気力を取り戻していき、セバス・チャンとクライムが命懸けの稽古をしているのに遭遇したのをきっかけに、彼らと協力関係を築く。セバス、クライムと共に八本指に立ち向かう中で折れた心を立て直していき、八本指の娼館突入に同行して共闘し、クライムと共にサキュロントを撃破した。

ラナー

リ・エスティーゼ王国の第三王女。美しい金髪と美貌から、「黄金」の二つ名で広く知られる。王家での立場が弱く、強い後ろ盾もないためなかなか実現には至らないが、弱者を救うための改革が多く、国民からは慈悲深い王女として敬愛されている。頭の回転のよさと発想力の豊かさも評価されているが、その本質は人間の域を超えた天才的な頭脳であり、それらに気づいているザナックからは化物呼ばわりされ、恐怖心を抱かれている。弱者救済の政策に取り組む一方で、本心では民草を思いやる気持ちは持たず、自分の計画に不要な者は容赦なく見捨てる。幼少期に自分を理解する人間がいないことに絶望していたところで、街でたまたま拾ったクライムを気に入り、子犬のようについて来る彼にすべてを捧げて生きることを選んだ。このため、クライムを馬鹿にする者には激しい殺意を抱き、いずれは殺そうと目論んでいる。クライムをはじめ大半の者には本性を隠して優しい王女のふりをしており、その明晰さから複数の顔を使い分ける演技力や、計算高い一面も持ち併せている。クライムといっしょになることが何よりの望みで、利害の一致するザナックやレエブン侯とは協力関係を結ぶようになる。人間離れした悪魔的な頭脳はデミウルゴスやアルベドにも評価されており、人間でありながら彼らが優秀と認める数少ない人物となっている。

ザリュース

「緑爪(グリーン・クロー)」族のリザードマンの男性。マジックアイテム「フロスト・ペイン」を持つ高名な剣士。部族を離れて世界に旅立った旅人であり、胸元にはそれを示す焼き印が刻まれている。まじめで実直な性格で、勇敢で仲間思いでもある。相棒のヒュドラ・ロロロと共に故郷に戻って魚の養殖をしていたが、ナザリック地下大墳墓より放たれた謎のモンスターに死の宣告を受ける。同盟のために再び旅立ってほかの部族と協力し、未知の敵に戦いを挑むことになる。その中で出会ったクルシュに一目惚れし、戦いの中で強い絆で結ばれていき、相思相愛の仲となった。コキュートスが率いるアンデッド軍団との戦いでは、ほかの部族と共に協力することで力量差を埋め、勝利を収める。しかし、コキュートス自ら戦地に赴いた2戦目では圧倒的不利な戦いを強いられ、シャースーリューと連携して最後の一撃を放つも戦死した。勇敢な戦士の輝きを見出したコキュートスが復活を望んだことで、アインズ・ウール・ゴウンに蘇生の魔法をかけられ、レベルダウンを起こしたものの復活を果たす。その後はアインズに忠誠を誓ってナザリック地下大墳墓の配下となり、コキュートスの管理下で訓練を積んでいる。

クルシュ

「朱の瞳(レッド・アイ)」族の族長代理を務めるリザードマンの女性。リザードマンには珍しいアルビノで、真っ白な肌と赤い目を持つ。職業はドルイドで、優れた能力と明晰な頭脳を活かして部族をまとめている。未知の敵に対抗すべく同盟を求めてきたザリュースと出会い、一目惚れされると同時に協力関係を築く。当初はザリュースの求愛に戸惑っていたが、勇敢でまっすぐな彼に惹かれていき、恋人同士になった。コキュートスが率いるアンデッド軍団との戦いでは、ドルイドとして後方支援を務める。しかし、2度目の戦いではザリュースに残るよう言われ、彼の戦死後はアインズ・ウール・ゴウンにある取引を持ち掛けられる。ザリュースの復活後は、ほかのリザードマンたちと共にナザリック地下大墳墓の配下となった。

シャースーリュー

ザリュースの兄。リザードマンの部族「緑爪」の族長を務める。黒いウロコを持ち、全身にはいくつもの古傷が残っている。族長の証として鋼鉄の分厚い剣を背負い、戦士と祭祀の力を兼ね備えている。ナザリック地下大墳墓との戦いでは、本来部族の運営にかかわらない旅人のザリュースの意見を汲み、彼が提案した他部族との連合を成功させる。コキュートスとの2度目の戦いではザリュースと連携し、自らの命と引き換えに囮(おとり)になってザリュースを最後の一撃に導き、戦死した。ザリュースが復活したあとは彼の願いでアインズ・ウール・ゴウンに蘇生されることになり、ナザリック地下大墳墓の配下となったリザードマンたちの指導者となった。

ゼンベル

リザードマンの部族「竜牙(ドラゴン・タスク)」の族長を務める男性。何よりも強さを重視する部族のしきたりから、族長に選ばれた。非常に豪快な性格で、元は旅人だった。同盟を結ぶために村を訪れたザリュースに一対一の決闘を申し込み、彼の強さを認めて同盟を結ぶ。鍛えられた屈強な体と、ドワーフにもらった長槍を武器に戦う。コキュートスとの2度目の戦いで戦死したが、ザリュースが復活したあとは彼の願いでアインズ・ウール・ゴウンに蘇生された。

ツアレ

セバス・チャンがエ・ランテルの娼館近くで保護した女性。金髪のロングヘアで、美人というよりは愛嬌のある容姿を持つ。娼館で執拗な虐待を受けていたことで酷(ひど)く衰弱していたが、セバスとソリュシャン・イプシロンの治療を受けて回復する。恩人であるセバスには深い恩義と恋心を抱くようになり、地獄のような環境から救い出してくれた彼になら殺されても構わないと思うほどになる。回復後はセバスが住む屋敷のメイドとなり、料理などを担当している。のちに、セバスが報告を怠った責をアインズ・ウール・ゴウンに問われたことで自らの死を覚悟するも、セバスが忠誠心を見せたため不問となり、人間の世界を離れてナザリック地下大墳墓で生きる道を選ぶ。アインズの保護下に入ったあとに八本指に誘拐されるが、クライムたちと協力したセバスによって再び救出された。その後はナザリック地下大墳墓のメイドとなり、教育を受けながらセバスと共に働いている。実はニニャの生き別れの姉であり、フルネームは「ツアレニーニャ・ベイロン」。昔は貧村で領主に搾取される苦しい生活を送りながら、妹と二人きりで暮らしていた。しかし、貴族に連れ去られてニニャと離れてしまい、娼館に売られたあとは地獄のような日々を送っていた。八本指に狙われる厄介者でありながら、破格の待遇でナザリック地下大墳墓に迎えられたのも、アインズがニニャに受けた恩義をツアレを通して返そうと思い立ったためである。

ラキュース

「蒼の薔薇」のリーダーを務める女性。アダマンタイト級の冒険者。元は貴族の令嬢だが、19歳の若さで英雄級の実力を持つ神官戦士となり、希少な蘇生魔法も扱える。ラナーの親しい友人でもあり、ギルドを通さずに個人的な仕事を引き受けるなど、彼女からの信頼も厚い。正義感が強く仲間思いだが、中二病な一面も秘めている。伝説の英雄が持っていたという魔剣「キリネイラム」を武器に戦う。ラナーの依頼を受け、麻薬売買などの悪事に手を染める八本指の動きを探っている。八本指の拠点を襲撃する際はほかの冒険者チームを率いてエ・ランテルの防衛に回り、ヤルダバオトが率いる悪魔の軍勢と死闘を繰り広げた。

イビルアイ

「蒼の薔薇」のメンバーの少女。アダマンタイト級の冒険者。小柄な体型の吸血鬼で、パーティ随一の強さを誇る魔力系魔法詠唱者でもある。ふだんはローブをまとい仮面を付けているためにその表情を見せることはないが、仮面の下は金髪赤目の美少女の姿をしている。尊大な態度とぶっきらぼうな物言いが多いものの、仲間思いで面倒見のいい一面を持つ。ラキュースたちと共に八本指に立ち向かう中で、ヒルマの屋敷を襲っていたエントマ・ヴァシリッサ・ゼータに遭遇。ガガーランたちと共にエントマを追い詰めるもののヤルダバオトに苦戦し、割り込んで来たモモンと出会う。その後はモモンと協力しながら、ナーベラル・ガンマと共に仮面のメイド悪魔たちと交戦する。長いあいだ乙女心を封じて色恋沙汰とは無縁であったが、モモンの勇姿にときめき恋心を抱いている。しかしエントマを殺しかけたことから、モモンやナーベラルからはひそかに敵意を抱かれている。

ガガーラン

「蒼の薔薇」のメンバーの中年女性。アダマンタイト級の冒険者。筋肉質で大柄な体型に猛獣のような瞳を持つ勇敢な女戦士で、男勝りで豪快な性格をしている。仲間思いで面倒見のいいところもあり、クライムには助言を与えるなど後輩の戦士として気にかけている。一人称は「俺」。ラキュースたちと共に八本指に立ち向かう中で、ヒルマの屋敷を襲っていたエントマ・ヴァシリッサ・ゼータに遭遇。イビルアイたちと共にエントマを追い詰めるものの、乱入したヤルダバオトの攻撃で焼死した。ラキュースの魔法で復活したあとは、病み上がり同然のまま彼女をサポートすべく、悪魔の軍勢との戦いに加勢した。

ザナック

リ・エスティーゼ王国の第二王子。ラナーの腹違いの兄。小太りな体型で冴えない風貌だが、兄のバルブロを欺くために猫をかぶっているに過ぎない。実際は兄より頭の回る有能な王子で、狡猾ながら人を見る目があり、思慮にも富んでいる。異母妹のラナーを毛嫌いしているが、彼女の本質と本性に気づいている数少ない人物でもあり、畏怖を込めて化物呼ばわりしている。貴族派閥とも通じており、協力関係にあるレエブン侯を通してさまざまな情報を得ている。第一王子のバルブロを蹴落として次期国王の座を得ようと目論んでおり、利害の一致するラナーとは協力関係となった。

レエブン侯 (れえぶんこう)

リ・エスティーゼ王国の貴族の男性。六大貴族の中でも最大の勢力を誇る。金髪の細身の体型で、切れ長の碧眼と白い肌を持つ。家族は妻と5歳の息子がおり、息子を「リーたん」と呼んで溺愛している。対立関係にある王派閥と貴族派閥のあいだを巧みに動くコウモリのような存在だが、実際は王派閥の陰の領袖として、国内のバランスを崩さないよう奔走してきた優秀な人物。また、国内が緊張に揺れる中でほかの貴族の無能さに頭を悩ませるなど、苦労人な一面を持つ。王座を狙うザナックとは協力関係にあり、共に行動していることも多い。幼いラナーが見せた本性の片鱗を目撃したことがあり、ヤルダバオト襲撃の前に協力を求められたのをきっかけに、彼女が隠し続けていた本当の素顔を知った。

ヒルマ

八本指の麻薬取引部門長を務める女性。気だるげな雰囲気を漂わせており、元は高級娼婦だった。ヤルダバオトによるエ・ランテル襲撃の際はマーレとエントマ・ヴァシリッサ・ゼータに自邸を襲われ、マーレ・ベロ・フィオーレに足を折られて拉致される。その後は恐怖公のもとで拷問を受け、ナザリック地下大墳墓の下僕となる。

コッコドール

八本指の奴隷売買部門長を務める男性。リ・エスティーゼ王国で娼館を営んでいる。オネエ口調で話すオカマ。ラナーが進めた奴隷売買非合法化の影響で事業が冷え込むなど彼女の改革の影響を大きく受けたため、強い恨みを持っている。護衛としてサキュロントを雇っていたが、彼がクライムたちに敗北したことで逃げる手段を失い、捕縛・収監された。

ゼロ

八本指の警備部門長を務める男性。最強の警備部隊「六腕」のリーダーを務める。強面のスキンヘッドで、筋骨隆々な体のあちこちに刺青が入っている。職業はモンクで、鍛え上げられた肉体に動物の霊魂を宿すことで能力を上昇させる能力を持つ。部下のサキュロントが敗北したことでほかの六腕を招集し、ツアレをさらってセバス・チャンたちへの報復を目論む。ほかの六腕にセバスを迎撃させているあいだにブレイン・アングラウスと対峙するが、セバスによって六腕を全滅させられる。セバスに勝負を挑むも渾身の一撃がまったく効かず、返り討ちにされて死亡した。

サキュロント

八本指最強の警備部隊「六腕」のメンバーの男性。幻術師で、戦士としての技と幻によって攻撃をごまかしたり死を偽装したりなど、独特の戦法を用いる。コッコドールの護衛を務める中でクライムに遭遇し、不意打ちを仕掛けて彼を追い詰めた。助太刀に入ったブレイン・アングラウスに敗北し一度は収監され、ゼロに解放されたあとにクライムたちと再戦するも敗北した。

武人建御雷 (ぶじんたけみかづち)

至高の四十一人の男性。ユグドラシルのプレイヤーだった。ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の最古参メンバーでもある。アバターは和風鎧に身を包んだ戦国武将のような姿で、種族はネフィリム。コキュートスの創造主で、戦闘好きで武人気質な性格は彼に受け継がれている。

ウルベルト

至高の四十一人の男性。ユグドラシルのプレイヤーだった。デミウルゴスの創造主で、アバターはヤギの頭を持つ悪魔の姿をしている。訳あって社会に対する憎悪が強く、正義感の強いたっち・みーとは意見が対立しがちで、よくケンカをしていた。

至高の四十一人の一人。オンラインゲーム「ユグドラシル」のプレイヤーだった男性。アバターはバードマンの姿をしている。シャルティア・ブラッドフォールンの創造主で、彼女に対しては親バカ気味。「エロゲーイズマ... 関連ページ:ペロロンチーノ

至高の四十一人の一人。オンラインゲーム「ユグドラシル」のプレイヤーだった男性。アバターは黒いスライムの姿をしている。ソリュシャン・イプシロンの創造主でもある。リアルでの職業はプログラマーで、重労働や連... 関連ページ:ヘロヘロ

至高の四十一人の一人。オンラインゲーム「ユグドラシル」のプレイヤーだった女性。アバターはスライムの姿をしている。ペロロンチーノの姉だが、弟とは仲が悪い。アウラ・ベラ・フィオーラとマーレ・ベロ・フィオー... 関連ページ:ぶくぶく茶釜

至高の四十一人の一人。オンラインゲーム「ユグドラシル」のプレイヤーだった男性。アバターは純白の鎧をまとった聖騎士の姿をしている。セバス・チャンの創造主でもある。正義感が強い熱血漢で、セバスの性格や設定... 関連ページ:たっち・みー

至高の四十一人の一人。オンラインゲーム「ユグドラシル」のプレイヤーだった男性。アバターはニューロニスト・ペインキルと同じ、「ブレイン・イーター」と呼ばれる異形種で、露出度の高いボンテージを着ている。ア... 関連ページ:タブラ・スマラグディナ

ナザリック地下大墳墓の清掃や給仕を務める、41人のメイド。種族はドッペルゲンガーで、ヘロヘロをはじめとする至高の四十一人によって創造された。イラストレーターのホワイトブリムによって創造された者は、画力... 関連ページ:一般メイド

集団・組織

プレアデス

ナザリック地下大墳墓に仕える戦闘メイドチーム。セバス・チャンがリーダーを務める。ユリ・アルファを長女とする六人姉妹でもあり姉妹仲は良好だが、性格も種族も大きく異なっている。いずれも改造メイド服をまとった美女の姿をしている。一般メイドのように料理や給仕などをすることはなく、ナザリック地下大墳墓を守るための戦闘を主な任務としている。

漆黒の剣 (しっこくのけん)

リ・エスティーゼ王国の王都「エ・ランテル」を拠点に活動する「銀」クラスの冒険者チーム。冒険者組合に登録したばかりのモモンとナーベラル・ガンマ(ナーベ)を見込んで仕事に誘う。メンバーはペテル、ルクルット、ニニャ、ダインの四人。初心者でありながらアダマンタイト級冒険者並みの実力を持つモモンとナーベに、好意と尊敬を抱く。無事に依頼をこなしてエ・ランテルに戻るが、ンフィーレア・バレアレを狙ったクレマンティーヌに殺害され全滅してしまう。

蒼の薔薇 (あおのばら)

リ・エスティーゼ王国で活動するアダマンタイト級の冒険者チーム。メンバーはリーダーのラキュース、イビルアイ、ガガーラン、双子のティアとティナの五人。亜人の村を襲った陽光聖典を撃退するなど、女性のみのチームでありながらアダマンタイト級にふさわしい実力および実績を持つ。ラキュースの親友であるラナーからは個人的な依頼を請け負っており、表立って探るのが難しい八本指の悪事などを調査している。エ・ランテルの動乱では、ヤルダバオトが率いる悪魔の軍勢に立ち向かった。

八本指 (はっぽんゆび)

リ・エスティーゼ王国の裏社会を支配する謎の犯罪組織。主に麻薬売買や奴隷売買などで暗躍しながら王国を裏から蝕んでおり、名前のとおり八つの部門に分かれている。奴隷売買をはじめとする裏事業を阻害する改革を進めるラナーに恨みを持つ者が多い。ラナーと彼女の依頼を受けた蒼の薔薇とはもともと対立していたが、アインズ・ウール・ゴウンの保護下に入ったツアレをさらったことで彼の怒りを買う。ゼロが率いる警備部門には「六腕」という戦闘集団もあり、その実力はアダマンタイト級冒険者にも匹敵する。

場所

ナザリック地下大墳墓 (なざりっくちかだいふんぼ)

鈴木悟が、ユグドラシル内で至高の四十一人と共に運営していたギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の本拠地。アインズが異世界に転移した際に、ギルド内に配置されていたノンプレイヤーキャラクター(NPC)たちと共に丸ごと転移したため、建物などはただのデータではなく実体と化している。転移後もアインズ・ウール・ゴウンたちの本拠地として、彼とその部下であるNPCによって守られている。NPCたちも実体と意思を持つようになっているが、自分たちが元はゲーム内のキャラクターであったという自覚はなく、いずれもアインズを最後まで残った主人として崇め、強い忠誠を誓っている。地下の墳墓はいくつもの階層に分かれており、それぞれの階層には「階層守護者」や「領域守護者」をはじめとするNPCたちと複雑な罠よって厳重に警護され、侵入した者はベテランの冒険者であっても生きて帰ることはできない。ユグドラシル内では毒の沼地に覆われた土地にあったが、転移後の異世界では広大な草原の中に出現した。

リ・エスティーゼ王国 (りえすてぃーぜおうこく)

ナザリック地下大墳墓と隣接する王国。王都は歴史情緒あふれる城塞都市「エ・ランテル」。現在はランポッサⅢ世が国王を務める。王家と貴族の勢力が拮抗する封建国家で、昔は豊かだったが現在は貴族や裏組織による醜い抗争が続き、腐敗が進んでいる。山脈や荒野を挟んで隣接するスレイン法国やバハルス帝国に囲まれているが、バハルス帝国とは長年緊張状態にあり、戦いや徴兵を繰り返していることで国力は徐々に衰退しつつある。

その他キーワード

武技 (ぶぎ)

異世界において戦士が使用する、魔法とは違った特殊能力や技の総称。装備や身体能力の強化を中心に、範囲攻撃や強力な斬撃などの必殺技に近い武技も存在する。「要塞」など多くの戦士に知れ渡っている武技も多い一方、個人が独自に編み出した武技など、その種類や性質は多種多様である。

世界級アイテム (わーるどあいてむ)

ユグドラシルの全アイテムの中でも、最強の力を有したアイテム群。200種類ほどあるがいずれも一点物で、一つ所有するだけでも名声の大きな向上につながるほど。アインズ・ウール・ゴウン以外にも異世界で世界級アイテムを持つ者が存在し、シャルティア・ブラッドフォールンの洗脳支配に使われていた。

至高の四十一人 (しこうのよんじゅういちにん)

ユグドラシルのギルド「アインズ・ウール・ゴウン」を運営していた四一人のギルドメンバーたち。ギルド長を務めるモモンガ(鈴木悟)の仲間でもあるが、その大半は実生活の変化や多忙によりユグドラシルから去っていき、最後まで残ったのはモモンガのみだった。ナザリック地下大墳墓に配置されたノンプレイヤーキャラクターたちの創造主でもあり、彼らからは「至高の御方々」と呼ばれ、現在でも敬愛されている。

ユグドラシル

鈴木悟が住む現実世界で大ブームを巻き起こした仮想現実体感型オンラインゲーム(DMMORPG)。登場する種族は数百種、職業は2000を超えるなど圧倒的な自由度の高さから、国内最高峰ともいえる爆発的な人気を博した。また、プレイヤー自身が味方のノンプレイヤーキャラクターのデザインや設定を決めてギルドに配置することもできる。のちに悟をはじめとする多くのプレイヤーが惜しむ中で、サービス終了となった。

生まれながらの異能 (たれんと)

異世界に存在する生まれながらの特殊能力。一種の才能であるが、生活に便利なものから戦闘に役立つものまで、その種類や強弱は多岐にわたる。希少な一方で選択可能な能力ではないため、本人の素質や職業次第では宝の持ち腐れに終わることもある。生まれながらの異能を持つ者は「タレント持ち」などと呼ばれている。

クレジット

原作

丸山 くがね

キャラクター原案

so-bin

関連

オーバーロード 不死者のOh! (おーばーろーど ふししゃのおお)

丸山くがねの小説『オーバーロード』のスピンオフ作品。異世界に飛ばされた「アインズ・ウール・ゴウン」事「鈴木悟」と、「ナザリック地下大墳墓」の階層守護者をはじめとするノンプレイヤーキャラクター達のにぎや... 関連ページ:オーバーロード 不死者のOh!

書誌情報

オーバーロード 17巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉

第1巻

(2015-06-26発行、 978-4041030714)

第2巻

(2015-07-25発行、 978-4041030721)

第3巻

(2015-12-26発行、 978-4041038574)

第4巻

(2016-06-25発行、 978-4041043998)

第5巻

(2016-08-26発行、 978-4041044001)

第6巻

(2016-12-26発行、 978-4041046791)

第7巻

(2017-05-24発行、 978-4041057643)

第8巻

(2017-12-26発行、 978-4041063897)

第9巻

(2018-04-26発行、 978-4041063903)

第10巻

(2018-07-26発行、 978-4041071687)

第11巻

(2019-02-26発行、 978-4041078969)

第12巻

(2019-09-24発行、 978-4041086889)

第13巻

(2020-03-24発行、 978-4041086896)

第14巻

(2020-11-25発行、 978-4041108154)

第15巻

(2021-07-26発行、 978-4041115893)

第16巻

(2022-01-26発行、 978-4041115909)

第17巻

(2022-06-24発行、 978-4041126158)

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