カクカゾク

カクカゾク

50年に一度のムレール流星群が出現する日。主人公の高校生、縁(えにし)の家族は心がバラバラになってしまっていた。リストラされて酒浸りの父、生活に疲れた母、介護が必要な祖父、援交する姉、引きこもりの妹。もう一度家族が一つになれるよう、縁は夜空の流星に願う。すると隕石の一つが自宅を直撃し、縁の家族は肉体的に合体してしまう。合体した家族は他にもおり、食い合うことでしか生き残れなかった。合体家族同士のバトルを描いた、ホラーバトル漫画。小学館「サンデーうぇぶり」2020年4月20日より配信。

正式名称
カクカゾク
作者
ジャンル
家族
 
ホラー
レーベル
サンデーうぇぶりコミックス(小学館)
巻数
既刊4巻
関連商品
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概要・あらすじ

高校生の(えにし)は、家から逃げるように夜な夜なバイクを乗り回していた。リストラされて酒浸りの父、大輔、徘徊癖のある祖父の勝利、その介護に疲れている母、真由美、援交まがいのことをしている姉の、引きこもりの妹、。縁の家族は心がバラバラになってしまっており、彼にとって「家」は居心地の良い場所ではなかったのだ。50年に一度、ムレール流星群が観測できる日。縁の家では、珍しく家族全員が揃っていた。そこに、隕石の一つが落下する。凄まじい衝撃で家は吹っ飛び、縁は気絶してしまう。縁が目覚めたとき、彼とその家族は肉体的に合体してしまっていた。混乱する家族を、同じように合体した他の家族が襲ってくる。縁たちはダメージを受けながらもその場を逃げ出すが、やがて力尽きて倒れてしまう。翌日、縁とその家族は、自宅のはなれで目を覚ます。裸だったが全員無事で、肉体も合体していなかった。テレビでは隕石衝突と、それに関連する多数の原因不明の死傷者のことが報じられていた。昨夜のことは夢ではなかったのだ。混乱する縁たちに向かって、祖父の勝利がおかしな動きとともにいきなり話しだした。自分は祖父ではなく、隕石とともにやってきた地球外生命体だという。縁たちの肉体は、隕石落下の衝撃で砕け散っており、地球外生命体と融合することにより修復されたのだ。縁たち家族は、ヒトの形をしているがすでにヒトではなく、地球外生命体と共生を余儀なくされた合体家族なのだ。また、縁たちが生き残るためには、再び一つとなり、同様に合体家族になった人たちを食べるしかないのだという。こうして、合体家族同士のサバイバルバトルが幕を開けるのだった。

登場人物・キャラクター

(えにし)

男子高校生。ツーブロックのロングヘアーを後ろで束ねている。オートバイが趣味。子供の頃、母の真由美が再婚したことにより、父親の大輔、姉の凛、祖父の勝利と家族になる。年月を経てバラバラになってしまった家族のことを悲しみ、もう一度一つになりたいと願う。

大輔 (だいすけ)

縁の父親。縁が小さい頃、その母親の真由美と結婚しているため、縁と血の繋がりはない。メガネと髭面、筋骨隆々の肉体が特徴。格闘が得意。縁が小さいときはよくできた父親だったが、リストラされて以降、酒浸りで暴力を振るう人間になった。

真由美 (まゆみ)

縁の母親。縁が小さい頃、大輔と再婚する。年老いて物忘れがひどく、徘徊癖がある義父の勝利の介護と家事に追われる生活を送る。リストラの後、人が変わってしまった大輔に離婚を切り出した直後、隕石落下に見舞われ、合体家族になってしまう。

勝利 (しょうり)

縁の祖父。大輔の父親であり、縁と血の繋がりはない。物忘れが酷く徘徊癖があり、家族のことも分からないことが多い。格闘が得意で、真由美をプロレス技で固めることもある。

(りん)

女子高生。子供の頃、父の大輔が再婚したことにより、母の真由美、弟の縁と家族になる。茶髪のショートヘアと右目の下にあるホクロが特徴。以前は陸上競技に情熱を燃やしていたが、大輔のリストラ後は、援助交際のようなことをするようになった。

(つむぎ)

縁の妹(末っ子)。大輔と真由美の再婚後に生まれた少女。部屋に引きこもってゲームばかりしている。自分が生まれたせいで、家族のバランスが崩れたと思いこんでいる。自分のことを「ボク」と呼ぶ。

書誌情報

カクカゾク 4巻 小学館〈サンデーうぇぶりコミックス〉

第1巻

(2020-08-12発行、 978-4098501908)

第2巻

(2020-11-12発行、 978-4098503070)

第3巻

(2021-02-12発行、 978-4098504046)

第4巻

(2021-05-12発行、 978-4098505487)

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