新・君の手がささやいている

新・君の手がささやいている

軽部潤子の代表作『君の手がささやいている』の続編。重度の聴覚障がい者である野辺美栄子と、夫の野辺博文や娘の野辺千鶴、近所の人たちとの触れ合いを描いたハートフルヒューマンドラマ。生まれつき耳が聞こえないものの手話や筆談で自己表現しながら、そのハンデを悲観することなく前向きに生きようとする美栄子の奮闘が、かわいらしいタッチで描かれる。すべて手話で会話する美栄子は、吹き出しではなく手話とモノローグを合わせて意思疎通を行うという、特徴的な描写が見どころとなっている。講談社「Kiss」No.1から連載の作品で、2001年に完結。

正式名称
新・君の手がささやいている
ふりがな
しん きみのてがささやいている
作者
ジャンル
家族
 
障がい
レーベル
講談社コミックスキス(講談社)
巻数
既刊13巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

野辺 美栄子 (のべ みえこ)

聴覚障がい者の女性。旧姓は「武田美栄子」。生まれつき耳が聞こえないため言葉を発することもできないが、手話と筆談で意思疎通を行っている。優しく前向きな性格で、健聴者とも積極的に交流することを望んでいる。野辺美栄子自身の希望で商事会社に勤務しており、そこで出会った博文と恋愛の末結ばれ、のちに退職して専業主婦となった。現在は、サラリーマンの博文と小学生の千鶴のよき妻、よき母として二人を支えている。当初は博文の父親からは、美栄子が意思疎通ができないことから避けられていたが、美栄子自からが歩み寄った末に打ち解けることができた。

野辺 千鶴 (のべ ちづる)

野辺美栄子と野辺博文の一人娘。小学2年生の女子。生まれた時から両親が手話で会話する姿を見ていたため、野辺千鶴自身も手話を使いこなすことができる。幼いながら恋愛に興味を示し、バレンタインデーでは学級委員の江杉浩平にチョコレートをプレゼントするなど、物怖(お)じしない性格で思い切った行動に出たことがある。また、両親譲りの優しい性格で、障がい者に偏見をまったく持っていないため、特殊学級に通っている軽度の知的障がいの子どもたちにも臆することなく接している。その子のよだれを拭いてあげたこともあり、それを目撃した同級生たちから奇異な目で見られ、一時は避けられていたこともある。だが、のちに行われた運動会で大活躍し、一転して人気者となる。

前作

君の手がささやいている (きみのてがささやいてる)

テレビドラマ化もされた軽部潤子の代表作。幼いころ熱のせいで聴覚障害 を患うようになった武田美栄子が、社会人となり仕事や結婚、育児などに全力で向かっていく様を描いたヒューマンドラマ。第18回講談社漫画賞... 関連ページ:君の手がささやいている

書誌情報

新・君の手がささやいている 13巻 講談社〈講談社コミックスキス〉

第1巻

(1997-06-01発行、978-4063257243)

第2巻

(1997-10-01発行、978-4063257434)

第3巻

(1997-12-01発行、978-4063257540)

第4巻

(1998-04-01発行、978-4063257687)

第5巻

(1998-09-01発行、978-4063257908)

第6巻

(1999-01-01発行、978-4063258103)

第7巻

(1999-04-01発行、978-4063258288)

第8巻

(1999-05-01発行、978-4063258349)

第9巻

(1999-10-01発行、978-4063258530)

第10巻

(2000-03-01発行、978-4063258707)

第11巻

(2000-05-01発行、978-4063258837)

第12巻

(2000-09-01発行、978-4063259056)

第13巻

(2001-01-01発行、978-4063259223)

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