ふたりのポラリス

義姉妹になった星と深月

クラスでも人気者グループに所属している天宮星は、別グループからいじめを受けている鈴村深月のことを知りながら、特に気にも留めずに学校生活を送っていた。そんな中、星の母は深月の父親の鈴村恒星と再婚することとなり、星と深月は義姉妹になってしまう。星は困惑しながらも、いつものように母親に押し切られるかたちで、家族四人での新しい生活がスタートする。要領のいい星と不器用な深月は性格も正反対なことから、最初はギクシャクとした関係が続く。しかし、星にあこがれる深月の努力もあり、二人は少しずつ姉妹としての絆を深めていく。

いじめに立ち向かう深月

学校でいじめを受けている鈴村深月は、主犯格の本吉と和解しようと行動を起こす。しかし、本吉はその申し出をすべて拒否し、クラス内では深月に対する本吉の態度の悪さが噂になり始める。本吉と親しくなりたいと願う深月と、周囲から孤立していく本吉の様子を見ていた天宮星は、我慢ができずに二人のあいだを取り持つことになる。そして本吉は、なぜ深月をいじめていたのかを星に語り出す。

深月と友達をつくりたい星

いっしょに生活をしていく中で、天宮星は鈴村深月の性格のよさを知ることとなる。星はクラス内に友達がいない深月を、自分が所属しているグループに引き入れようと行動を開始する。しかし、いつもは要領がいいはずの星だが、深月のことになると空回りばかりを繰り返していた。星の尽力もあってなんとか深月は、紅とミイとは親しくなれたものの、リーダー格のるりだけは深月を頑として受け入れようとしなかった。