ガールズフィスト!!!!

ガールズフィスト!!!!

長野県松本市の高校を舞台に、それぞれに悩みを抱えている孤独な四人の少女「ぼっち」「ドジっ子」「女子から総スカン」「不登校」が、パンクバンドを結成し、絆を深めていく姿をコミカルに描いた学園コメディ。「月刊デンプレコミック」2018年9月号から掲載の作品。

正式名称
ガールズフィスト!!!!
ふりがな
がーるずふぃすと
原作者
木瓜庵
漫画
ジャンル
バンド
 
部活動
関連商品
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あらすじ

第1巻

友達が一人もいないことに悩んでいた高校1年生の奈川芳野は、姉の奈川なつみに野外ロックフェスのチケットをもらったのをきっかけに、パンクバンド「A.R.」の生演奏を聴くこととなった。そして、A.R.の熱い演奏に感動し、偶然同じライブに居合わせた同級生の白瀬双葉藤森月坂ノ下奏恵の三人と共に、音楽の話題をきっかけに打ち解けていく。そんな中、芳野は自分もパンクロックをやりたいと考えるようになり、勇気を振りしぼって三人にバンドの結成を提案する。その後、どうにか「南松本高校パンクロック同好会」の立ち上げにこぎつけた四人は、体育館裏の古い倉庫で活動をスタートさせるのだった。

第2巻

「南松本高校パンクロック同好会」は本格的な活動を開始した。そして、奈川芳野白瀬双葉藤森月坂ノ下奏恵の四人で楽器屋に行ったり、バンドの方針について話し合ったりと、同好会らしい活動も増えていく。そんな中、会長の双葉が、同好会の目標として文化祭でミニライブをやることを提案する。その時点では、まだ一曲すら演奏することがままならない四人だったが、努力を重ねて初めての路上ライブを成功させるなど、少しずつバンドとして成長を遂げていく。こうして文化祭直前にはバンドの演奏も仕上がってきていたが、そこに思わぬアクシデントが持ち上がる。

登場人物・キャラクター

奈川 芳野 (ながわ よしの)

南松本高校に通う1年生の女子。幼い頃から品行方正な勉強家で、同年代の子供と遊んだ経験がほとんどなく、友達が一人もいない。周囲からは才色兼備の優等生と見られているが、実際は極度に内気でまともに他人とコミュニケーションを取ることができず、姉の奈川なつみだけが、唯一打ち解けて話すことができる。野外フェスでパンクバンド「A.R.」の演奏を聞いたことをきっかけにパンクロックに目覚め、同級生の白瀬双葉や藤森月、坂ノ下奏恵と共に「南松本高校パンクロック同好会」を結成する。バンドではきれいな声を生かしてボーカルを担当している。それまでまともな友人関係を築いてこなかったため、友達と遊んだり買い食いしたりすることにあこがれており、バンドメンバーとその夢が実現できた時には涙を流すほど喜んでいた。

白瀬 双葉 (しらせ ふたば)

南松本高校に通う1年生の女子。実家が「旅館しらせ」を経営しており、よく家業の手伝いをしている。おおらかでお人よしな性格で、極端なドジっ子でもあり、しょっちゅう転んだり物を壊したりしている。そんな自分を変えたいと思っていた矢先、旅館に宿泊したアシュリー・ロゼッタから野外フェスに招待されたことで、パンクロックの世界を知る。「南松本高校パンクロック同好会」のメンバーとなり、バンドではドラムを担当している。また、生まじめなことから同好会の会長を務めている。人の名前を覚えるのが苦手で、バンド結成当初はほかのメンバーの名前をよくまちがえていた。かなりの大食漢で、人間離れした怪力の持ち主。

藤森 月 (ふじもり るな)

南松本高校に通う1年生の女子。ボーイッシュでクールな印象の見た目ながら、実際にはかわいいものが大好き。とりわけ猫が好きで、機嫌がいいと「もふもふ」という言葉を使いたがる。中学生までは水泳に打ち込んでいたが、ケガで続けられなくなってしまう。部活をやめてからすべてのものに興味をなくし、高校にほとんど通わずにバイトに勤しんでいる。坂ノ下奏恵とは幼なじみで、時々からかっている。一時は退学することを考えていたが、奏恵たちに説得されて思いとどまり、「南松本高校パンクロック同好会」のメンバーとなる。バンドではベースを担当している。バンド結成後は学校にも来るようになるが、ほとんどの授業を寝て過ごしている。

坂ノ下 奏恵 (さかのした かなえ)

南松本高校に通う1年生の女子。幼い頃から、「もっとかわいくなる」ことを追求してきた。それ故男子には人気があるが、女子からは「あざとい」「男に媚を売っている」とみなされ、総スカンを食らっている。一見すると気が強そうに見えるが、内面は繊細で打たれ弱い。藤森月とは幼なじみで、学校に来なくなった月を気に掛けており、奈川芳野がバンドを結成したいと言い出した時には、月をメンバーに加えることに強くこだわった。「南松本高校パンクロック同好会」のメンバー内では一番の常識人で、よくツッコミ役を担っている。反面、四人の中で一番学力が低く、漢字の読みまちがい、カタカナのまちがいなどが多い。

アシュリー・ロゼッタ

パンクバンド「A.R.」のメンバーである少女。来日時、「旅館しらせ」に宿泊した際に白瀬双葉と出会い、野外ライブに招待した。このライブでの熱い演奏が、「南松本高校パンクロック同好会」の結成のきっかけとなった。日本のアニメやサブカルが好きなオタクっぽい一面を持つ。特に「ドジっ子」が大好きで、双葉のことを気に入っていた。「旅館しらせ」に練習用のギターを忘れて帰国してしまったが、バンドを始めた際に楽器の購入に苦労していた坂ノ下奏恵に、そのギターを気前よくゆずった。

岡田 (おかだ)

南松本高校の教員を務める若い女性で、眼鏡を掛けている。明るく快活な性格で、ノリが軽い。坂ノ下奏恵から「おかっち」というあだ名を付けられ、生徒から親しまれている。奈川芳野たちの要望に応えて、新設された「南松本高校パンクロック同好会」の顧問になった。非常に生徒思いで、同好会のためにさまざまな裏方仕事をこなしている。

奈川 なつみ (ながわ なつみ)

奈川芳野の姉。芳野がふつうにコミュニケーションを取れる数少ない人物で、友達のいない芳野の悩み相談を受けていた。芳野に映画のチケットを渡そうとしたが、まちがえてパンクバンド「A.R.」のライブのチケットを渡してしまう。このことが、芳野がパンクロックに出会い、仲間とバンドを結成するきっかけとなった。「ぼっち」が高じて、しばしばおかしな言動をする芳野に、よくツッコミを入れている。

ユーナ

南松本高校に通う1年生の女子。坂ノ下奏恵の友人だったが、自分の彼氏が奏恵を好きになってしまったことを理由に奏恵と絶交した。その後も、事あるごとに奏恵に意地悪な言葉を掛けるが、そのたびに「南松本高校パンクロック同好会」のメンバーのずれた言動に調子を狂わされていた。いつも二人の取りまきを従えている。

集団・組織

A.R.

海外で活躍するパンクバンド。アシュリー・ロゼッタと、二人の男性メンバーによって構成されている。ツアーで日本に訪れた際、白瀬双葉の実家「旅館しらせ」に宿泊した。松本市で行われた野外フェスで熱い演奏を披露し、奈川芳野たちを大いに感動させ、このことが「南松本高校パンクロック同好会」結成のきっかけとなった。特に、歌詞の中の「Don't deny, give it a try! (否定をするな、やってみろ!)」というフレーズは、芳野たちに大きな影響を与えている。

クレジット

原作

木瓜庵

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