概要
ラノア王国のラノア魔法大学の算術科に通う小人族の少年。父親がガ=ムゥ商会という大店の店主で、中央大陸で運よく一財産を築いたため、その後継ぎとして学を納めるためにラノア魔法大学へ通うこととなった。それにはアスラ王国では小人族が入学できる学校が存在しなかったことも起因している。ラノア魔法大学へ入学するための道のりで護衛として雇った冒険者に、偶然にも同じくラノア魔法大学への入学の途上にあったロキシー・ミグルディアがいた。当初は彼女のことを年近い少女として見なしており、一目惚れに近い形で彼女に思いを寄せている。入学後に彼女の本来の年齢を知っても、その思いを変えることはなかった。将来、父親の商会を継ぐ後取りになるという高い志を持った人物で、子供のような小人族特有の外見とは裏腹に、非情にストイックで真摯な考え方を持っている。ラノア魔法大学での生活中、なにかとロキシーを見かける度に駆け寄ってきていた一方で、冒険者として冒険者ギルドに登録して、商品になる前の素材に対する知見を広めるための活動もおこなっている。また、学内でも親しい人間関係を築いていなかったロキシーにとって、数少ない友人の一人という立ち位置も確保し、ロキシーが冤罪で図書館の本の盗難事件に巻き込まれた際には、その疑いを晴らすためにランレッタと共に尽力した。ランレッタとはその冤罪事件の折に知り合い、当初はロキシーという存在を介しての付き合いだった。しかし、同じ大店の後継ぎという身の上から理解し合える部分も多く、交流を深めていく。ランレッタからはロキシーに思いを寄せていることを見抜かれており、手助けこそされなかったものの、その様子を見守られていた。ラノア魔法大学での生活は順調に進んでいたが、次第に周囲の学習意欲の低さや不真面目さが目に付くようになる。そして同時期には、シャリーアにあるガ=ムゥ商会の支店に自分の裁量で仕入れた商品を置いて実務に挑戦していたが、仕入れ交渉に失敗し値付けを誤ったことで赤字を出してしまい、さらにはそれを支店の人間にフォローされるなど、ガ=フゥ自身の環境が甘やかされたものであることを自覚し始めた。結果、自らが小人族として成人したことをきっかけに、商会を手伝ってくれとロキシーに告白するも、最後まで一人の男性としてみられることなく終わると、大学を辞めてガ=ムゥ商会とは関係のない場所で働くことを決意する。その際、同じくラノア魔法大学を退学したランレッタを手助けし、彼女がアスラ王国で冒険者として活動できるように、彼女の父親を騙す片棒を担いでいる。また、アスラ王国への旅路やその後の生活のサポートも申し出ており、ランレッタとはその後も長い付き合いとなっていった様子が窺える。
登場作品
無職転生 ~ロキシーだって本気です~ (むしょくてんせい ろきしーだってほんきです)
理不尽な孫の手の小説『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のスピンオフ作品。原作におけるヒロインの一人であるロキシー・ミグルディアの過去に焦点を当てた物語で、彼女が故郷であるミグルド族の村を出てから... 関連ページ:無職転生 ~ロキシーだって本気です~