概要・あらすじ
泉まあこは4姉妹で一緒に暮らしている。実はそれぞれ父親の異なる姉妹で、母親はすでに亡くなっているため、泉まあこの父親は誰だかわからない。自由奔放な男性関係を楽しんでいた泉まあこがある日大学で出会った青年スズナリは、もしかしたら兄妹かもしれない関係だった。
登場人物・キャラクター
泉 まあこ (いずみ まあこ)
脚本家志望の大学生。男性関係には自由奔放で、経験も豊富。束縛されることが嫌いで、恋人でなくても寝たい人とは寝るというスタンス。父親が誰だかははっきりとわかっていないが、父親の可能性がある烏山ロク、進藤、梶からはとても可愛がられている。烏山ロクに特別な感情を抱きながら、進藤鈴也と真剣な交際を続け、ふたりの間で心が揺れ動く。
泉 りいこ (いずみ りいこ)
泉まあこと父親が違う姉妹で泉家の次女。アイドルタレント。本当はまあこの姉だが、3つ年齢をサバ読んでいるため世間にはまあこの妹ということになっている。男性関係が奔放で、多数の業界人と体の関係を持つ。ロクの脚本の舞台で女優デビューし、アイドルから脱却する。
泉 とおこ (いずみ とおこ)
まあこと父親が違う姉妹で泉家の長女。国際線スチュワーデスでバツ2。過去の旦那は、パイロットと野球選手だった。新しい恋人ができると、すぐに結婚したくなる癖がある。
泉 ふうこ (いずみ ふうこ)
泉まあこと父親が違う姉妹で泉家の末っ子。小学生。しっかり者で家事もこなす。他の姉妹と比べると美形ではなく、男性関係に奔放な姉たちにあきれている。頭につけているリボンがトレードマーク。姉たちの前では大人っぽい言動をするが、学校ではやんちゃな小学生。
烏山 ロク (からすやま ろく)
かつてまあこの母と関係を持ち、泉まあこの父親である可能性がある売れないシナリオライター。サングラス と咥え煙草がトレードマーク。激しい性格で、酒を飲んでケンカすることも多い。クールで人情に厚く、女性からも良くもてる。まあこのことを可愛がっているが、娘以上の感情も抱いている。
進藤 鈴也 (しんどう すずなり)
『キスより簡単』の登場人物。かつてまあこの母と関係を持ち、泉まあこの父親である可能性がある進藤の次男。女性に手が早い。まあこと同じ大学に通う。最初は奔放なまあこのことを生意気な女だと思っていたが、次第にまあこのペースに巻き込まれ、やがてお互い真剣に愛し合うようになる。
進藤 (しんどう)
かつてまあこの母と関係を持ち、泉まあこの父親である可能性があるサラリーマンの男性。三人の息子がいる。いつも明るくて、優しい性格。まあこのことをとても可愛がっている。
進藤 千也 (しんどう せんなり)
かつてまあこの母と関係を持ち、泉まあこの父親である可能性がある進藤の長男。弟のスズナリと同じ大学に通う。弟のスズナリとは反対の性格で、女性に対しても真面目で奥手。
進藤 百也 (しんどう ももなり)
かつてまあこの母と関係を持ち、泉まあこの父親である可能性がある進藤の末っ子。小学生で泉ふうこの同級生。いつもふうこに、千葉県出身であることをバカにされている。
梶 (かじ)
かつてまあこの母と関係を持ち、泉まあこの父親である可能性がある男性の医師。子どもがおらず、妻と共にまあこを可愛がっている。まあこを養子にしたいと思っている。
まあこの母 (まあこのはは)
泉まあこ、泉とおこ、泉りいこ、泉ふうこの4姉妹の母親。男性関係が奔放で、3回の結婚経験がある。とおこ、りいこ、ふうこの父親たちとは結婚していたが、まあこが生まれた時は独身で3人の男性と付き合っており、まあこの本当の父親はわかっていない。ふうこがまだ赤ん坊の時、当時の夫と共に事故で急逝する。
白玉 あずき (しらたま あずき)
烏山ロクに熱を上げている女優。ロクと会っているところの写真を週刊誌に掲載される。
猫ヶ洞 さやか (ねこがほら さやか)
ホラー好きのお嬢様女子高生。以前から憧れていた進藤鈴也と偶然映画館で隣同士になったのを機に、進藤鈴也に家庭教師を依頼する。
場所
泉家 (いずみけ)
『キスより簡単』に登場する場所。泉まあこら泉4姉妹が暮らす家。母親は同じ、しかし父親はそれぞれ異なる4姉妹が一緒に生活している。
烏山ロクのアパート (からすやまろくのあぱーと)
石坂啓『キスより簡単』に登場する場所。ロクが学生時代から住んでいる狭くて古いアパートの部屋。ロクが不在の間に泉まあこと進藤鈴也が入り込み、ここで同棲することになる。