キャプテンキッド

キャプテンキッド

海の悪魔の異名をとる若き大海賊・キッドが、人魚の姫君・マリーナ・クレイトー・アトラスと出会い、彼女の求めに応じてアトランティスの七つの秘宝を探す旅に出る海洋冒険漫画。宇野比呂士の代表作品である。

正式名称
キャプテンキッド
作者
ジャンル
アドベンチャー
レーベル
講談社コミックスDX ポケットコミック(講談社)
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

海の悪魔と呼ばれる若き大海賊・キッドとその一味。彼らは愛船ゴールデン・ドレイク号を駆り、まだ見ぬお宝を求めて世界の海を渡り歩いていた。あるときキッドは、イギリスのとある酒場で一人の少女に出会う。マリーナと名乗ったその少女は人間ではなく、海の底にある国から来た人魚だった。彼女は祖国を滅亡から救うため、世界の七つの海に散らばったアトランティスの七つの秘宝を集めなければならないという。

そんな身の上を聞いていた最中、キッドの宿敵であるジョナ・F・ヴィスコンティが私兵を率いて襲来し、マリーナが拉致されてしまう。彼女を救うため、ジョナの巨大潜水戦艦モビィ・ディック号に単身乗り込んだキッドは、潜水戦艦を破壊すると同時に秘宝の在処を示す鍵の片割れである「黄金の石板」を奪取。

マリーナを伴って、秘宝探しの旅に出発した。だが、行く先々で同じく秘宝を狙うジョナの手の者が現れ、秘宝を横取りしようと邪魔だてしてくる。そんな妨害の数々を、キッドは不思議な力を持つ愛剣・黒魔剣(ブラック・ライトニング)と、頼れる仲間であるジョーカー・バラードハリー・ライムらの力を借りながら切り抜け、ひとつ、またひとつと秘宝を手に入れていくのだった。

登場人物・キャラクター

キッド (キッド)

かつて、世界の海で猛威を振るった大海賊・フランシス・ドレイクの養子で、彼の死後、その海賊団を引き継いだ。常人離れした身体能力、巧みな剣技を兼ね備え、16歳という若さで史上最強の海賊、海の悪魔の異名を取る隻眼の少年。ただし、本人は喧嘩好き、酒好き、女好き、そしてなによりお宝大好きという陽気な人物で味方や弱者への情も厚い。 世間一般に恐れられているのは敵に容赦しない側面から形成されたものであって、亡き養父がそうだったように無辜の民への襲撃や、無意味な虐殺を行うこともない。キッド愛用の黒魔剣(ブラック・ライトニング)は、彼がフランシス・ドレイクに拾われたときに傍らに置かれていたアトランティス由来の秘剣。 キッドの呼びかけに応えて飛来したり、生命力を黒い稲妻に変換して放射したりする上、さらにはゴールデン・ドレイク号(及びII号)の船首に備え付けられたマーメイド砲を発射する鍵にもなるなど、超常的な力を秘めているが、一度それらの力を使うと30分はただの剣になってしまうという欠点がある。

マリーナ・クレイトー・アトラス (マリーナクレイトーアトラス)

その正体は人魚であり、陸にいるときは人間と変わらぬ容姿をしているが、水に入ると下半身が魚類の尾に変化する。海底深くの巨大な泡のなかにあるアトランティス古王朝の124代目王女で、緑の髪と緑の眼を持つ、15歳の美少女。祖国の滅亡を防ぐため、アトランティスの七つの秘宝を手に入れるべく、単身地上世界に降り立った。 そして、キッドと出会い、彼と共に秘宝探索の旅に出ることになる。少女らしい健康的な明るさと無邪気さ、命を大切に思う優しさを持ち合わせるが、世間知らずなのは否めない。また、戦闘能力皆無でありながら、向こう見ずな側面があり、状況をかえって悪化させることもしばしば。とはいえ、そうした行動は彼女なりの善意から発しており、キッドたちが彼女に助力しようとする動機となっている。

ジョーカー・バラード (ジョーカーバラード)

大振りなククリに似たブーメラン剣の使い手で、剣技だけならキッドに匹敵する凄腕の戦士。かつては暗殺を生業としており、イタリアの死神・殺し屋ジョーカーとして知られていた。あるときジョナ・F・ヴィスコンティの依頼でキッド暗殺を請け負ったが、キッドとの戦いのさなかにジョナが自分を謀っていたことを知り、キッドと誼を通じて一家に加わる。 ミッドガルド王国の王位継承者を決める剣闘武会では、変幻自在の軌道を描くブーメラン殺法でキッドを破って優勝し、両想いだったアリッサ・ローズブローク姫と婚約。同時に、ミッドガルド王国のバイキング王としての地位も獲得し、海賊から足を洗うかと思われた。 が、親友キッドの窮地を救うため、王位継承を保留して再び一家に舞い戻る。ちなみに、アリッサ以外の女性に触れると蕁麻疹が出るという、謎のアレルギー体質の持ち主。

ハリー・ライム (ハリーライム)

元々は貴族の出身で、本名はハインリヒ・フォン・シュトロハイムという。幼少の頃に父を賊に、母を暴徒に殺されており、その復讐のため、家名と剣を捨てて賞金稼ぎ・ハリー・ライムとなる。父親殺害時に暗がりで見た加害者が隻眼に頬傷の男だったことから、キッドの父フランシス・ドレイクだと思い込むようになり、フランシス・ドレイクの死後は、息子のキッドを両親の仇として付け狙っていた。 が、キッドとの対決中に真犯人が発覚したことから一家に加わる。普段はモーゼルM1896(銃)で戦う凄腕のガンマンだが、彼の真髄はレイピアとマンゴーシュの組み合わせで戦う剣技にあり、シュトロハイム家に代々伝わる一対の聖剣クルセイダーズには破魔の力が宿っている。

レッド・スタージェス (レッドスタージェス)

カリブ海を中心に荒らしまわり、カリブの嵐と呼ばれ恐れられた女海賊。ベイ・シティの保安官・J・スチュアートに拘束され、アルカトラズ監獄に収監されていたが、ほどなく脱出し、自由奔放な海賊稼業を再開した。キッド一家のハリー・ライムに匹敵するほどの凄腕ガンマンだが、とにかくお宝に目がなく、お宝を手に入れるためなら手段を選ばない。 共闘するふりをして宝を持ち逃げしたり、抜群のスタイルと美貌を利用して金持ちを誑し込んだりすることも。キッドとは基本的には友好関係だが、お宝が絡むと簡単に敵に寝返ることもあり、非常に油断がならない。

ジョナ・F・ヴィスコンティ

イタリアの名家・ヴィスコンティ家の13代目当主。海商王と称される大富豪で、強大な私設軍隊を保有している。キッド一家とは先代当主の頃から因縁があったが、アトランティスの七つの秘宝を巡ることで両者はさらに激しく争うことになった。彼自身はヴィスコンティ家の直系ではなく、アトランティス人の末裔で、アトランティスの秘剣・光竜剣(ドラゴン・ライトニング)を所有している。 この剣は、黒魔剣(ブラック・ライトニング)と双璧を成す剣で、どんな遮蔽物でも透過して切り裂く光の刃を有する。

H・O・ロレンス

褐色の肌に黄金の長髪、鋭い眼光が特徴的な砂漠の民ベドウィンの族長。キッドとは、七つの秘宝のひとつ黄金の仮面を巡って戦った。キッドに勝るとも劣らない剣の技巧者で、黒魔剣(ブラック・ライトニング)に匹敵する秘剣・黄金の牙(ゴールデン・タスク)を有している。 紅海での戦いでは行方不明になり、決着がはっきりしなかったが、後に再び相見え、キッドに右腕を落とされて敗北した。

アリッサ・ローズブローク (アリッサローズブローク)

北欧の小国・ミッドガルド王国の姫君で、その可憐な美貌から北欧の妖精と称えられている。また、現国王の唯一の子供で、これは彼女の婿になる者が次代のバイキング王になることを意味し、剣闘武会の優勝者がその栄誉に預かれることになっていた。剣闘武会の前夜、単独で城を抜け出した彼女はジョーカー・バラードと出会い、彼の不器用な優しさに触れて恋に落ちる。 そして、彼がキッドを破って優勝したことで、二人は目出度く婚約。窮地に陥ったキッドを助けるべく、ジョーカー・バラードが出奔してしまったため、すぐには結婚できなかったが、のちに彼との間に男女の双子をもうけている。

コナン・ザ・グレート (コナンザグレート)

筋骨たくましいバイキングの戦士で、キッドとは幼馴染の間柄でもある。一族に伝わる雷神の力を宿す秘剣ヴァルキリーの継承者であり、バイキング王になるという夢を実現するためミッドガルド王国の剣闘武会に参加した。キッドとの対戦も楽しみにしていたが、準々決勝で、アトランティスの呪われし邪剣ファントムによって精気を吸い取られ、敗死した。

クリシュナ (クリシュナ)

邪神教団ゴアに仕える魔剣士で、ヨガのすべてを極めた超人。また暴風神ルドラの力を宿す、聖剣ルドラの使い手で、彼自身の剣の腕前も達人級である。初めて相対したときには、キッド、ジョーカー・バラード、ハリー・ライムの三人がかりでも敗れたほどだった。聖剣ルドラの全能力を引き出すことができ、秘奥義ルドラ・サイクロンは、彼の異名である風の支配者に相応しい破壊力を誇る。

SHARE
EC
Amazon
logo