クリスタル☆ドラゴン

クリスタル☆ドラゴン

邪眼のバラーによって、女魔法使いアリアンロッドの村緑の原の一族は滅亡した。生き残った族長の娘ヘンルーダと共に、一族再興の誓いを果たすための旅に出ることになる。壮大なケルト・北欧(ファンタジー)作品。1世紀頃のアイルランドからローマまでのヨーロッパを舞台に物語が展開。ドラゴンやユニコーンなどの架空の生物が登場しながらも、実存した地名や歴史上の有名人が登場するという、虚構と史実を織り交ぜた形て描かれている。また、真実の名、誓い(ゲッシュ)などの共感魔術や、文化圏による慣習の違いなどが、巧みに物語に織り交ぜられている。外伝として、吟遊詩人、稀有のマーニを主人公にした『風の呪歌 射干玉の髪の姫君』がある。

概要

邪眼のバラーによって、女魔法使いアリアンロッドの村、緑の原の一族は滅亡した。彼女は、生き残った族長の娘ヘンルーダと共に、一族再興の誓いを果たすための旅に出ることになる。旅の途中、自分が伝説で語られる「杖なき魔法使い」と知ったアリアンロッドは、伝説の竜の杖を求めて水晶宮の探索も始める。

長い旅の果てに竜の杖を手に入れるが、同時に邪眼のバラー竜の杖を持つ資格者だと判明する。

登場人物・キャラクター

主人公

緑の原の一族の出身で、賢者ドリスコルに育てられた女魔法使い(ドルイダス)。勝気で行動派。ケルトの民でありながらその頭髪は黒髪で、幼い頃は「妖精の取り換えっ子」と苛められたことも。魔法は得意ではなく、剣... 関連ページ:アリアンロッド

アリアンロッドに「真実の名」を与えた名づけ親にして、邪眼のバラーと敵対する水晶の帷子を着こんだ戦士。剣の腕前は確かだが、矢面に立って戦うよりかアリアンロッドやソリルに道を示す導師のような役割を担う。そ... 関連ページ:レギオン

風の精霊(シルフ)の王。レギオンと親しく、彼が目をかけているアリアンロッドのことを親身になって世話をし、自らの真の名前がパラルダであることまで明かしている。かつて闇に侵され、人間に敵対したことがあり、... 関連ページ:パラルダ

レギオンによって人の世にもたらされた世界樹の小枝から作られた竜の杖の精霊。好色で好奇心旺盛。すでに長い4つのパーツに分かたれたがために力が弱まったがというが、それでもなお強大な力を持っている。水晶竜を... 関連ページ:アラン

『クリスタル☆ドラゴン』に登場する敵ともいえる存在。アリアンロッドやレギオン、魔法使いたちと敵対する存在。明確な名称は無く「闇の御方」「魔」「影」など、様々な名で呼ばれている。世界に人間が増えすぎると... 関連ページ:

ヘンルーダ

緑の原の一族の族長・セドリックの娘。真の名は「フェリシア(幸福)」。金髪碧眼で見た目は華奢だが、気丈な性格をしている。アリアンロッドを追うための道具として、額を邪眼のバラーの血で汚され、以降様々な魔物に憑りつかれやすくなる。ローマ船で出会ったソリル・ニャールセンに惚れられ、彼の妻になる。

『クリスタル☆ドラゴン』に登場する、ヴァイキング族の狂戦士(バーサーカー)。筋肉質の偉丈夫で、体には多くの刀傷がある。「百の傷の武装戦士」という通り名も持つ。性格は好色、粗雑で礼儀知らずだが、狡知に長... 関連ページ:ソリル・ニャールセン

『クリスタル☆ドラゴン』に登場するライバル。強い野心と残虐な心を持つ、深淵の谷の一族の長。前族長が死んだ折に姉、エラータの力を借り、族長の座に就いた。右目を常に眼帯で隠しており、外すと彼に憑りついてい... 関連ページ:邪眼のバラー

エラータ

深淵の谷の一族出身である女魔法使いにして、邪眼のバラーの姉。才能ある魔法使いとして将来を嘱望されていたが、弟を溺愛するあまり黒魔法に身を売る。そして邪悪な力を使い、邪眼のバラーを一族の長の座に据えた。戦い以外に興味を持たない弟に代わり、深淵の谷の一族を取り仕切っている。

グリフィス

深淵の谷の一族で、貴族階層に所属する赤毛の美青年。邪眼のバラーの副官として、また戦車の御者として常に側に仕えていた。邪眼のバラーからアリアンロッドを追う使命を受け、長き追跡の旅に出る。義理堅く、生真面目な性格をしており、鞭と剣の名手でもある。

邪眼のバラーに滅ぼされた沈黙の塚の一族出身の少年。名前は「狐の手袋」を意味する。細見で女顔だが、強い意志を持ち、惨殺された上王ミアーハの仇を討つべく、深淵の谷へと潜入する。探索の旅に出ていたグリフィス... 関連ページ:ラズモア

精霊と親交を保っている沈黙の一族の長にして、数少ないエリンの島の上王(アード・リー)。ヘンルーダの姉の子で、彼女より年上だが甥という関係にある。詩人にして予知者、歌と竪琴を愛する物静かな青年だが、邪眼... 関連ページ:ミアーハ

深淵の谷で生まれた4人の異形の子供のひとりで、長い尻尾を持つ少女。名前は「ねずみ」を意味する。異常に成長が早く、自分たちが邪眼のバラーを警護するべく生まれたことを教えられることなく知っていた。他の異形... 関連ページ:フランカ

ウーナ

邪眼のバラーのいとこにあたる、上王(アード・リー)、カメロンの娘。内気で大人しい少女だが、政略結婚で邪眼のバラーの妻にされてしまう。しかし、側仕えのラズモアと恋仲になり、その子供を孕む。ラズモアが殺された後、生まれた女の子を守るために薬や魔術を学ぼうとエラータに師事する。

フリーブ・アン・ティネ

『クリスタル☆ドラゴン』に登場するモンスター。深淵の谷で母馬の腹を食い破って生まれてきた黒い一角獣。炎の色のたてがみと漆黒の鱗、空を飛ぶことができる蝙蝠のような羽を持つ。馬の姿をしているが肉食。成長すると、戦車に代わる邪眼のバラーの空駆ける騎乗馬になった。名前は「炎の剣」を意味する。

『クリスタル☆ドラゴン』の登場する深淵の谷に捕らわれていたヴァイキングの少年。谷では、ラテン語の通訳として働かされていた。ヘンルーダと共に深淵の谷から解き放たれた後、アリアンロッドたちの旅に同行するよ... 関連ページ:ボリ

ソリル・ニャールセンの兄弟にして、族長ホスクルドの正妻との間にできた唯一の息子。だが、肺に病を抱えており「病持ちのギルス」という通り名を持つがゆえに、族長を継ぐことができない。体力は無いが、巧みな剣術... 関連ページ:ギルス

アルプスの山中にあるサリの末裔が住む村の少年。サリの啓示を受けた祖母の命令を受け、エフィデルの隊商を襲い、アリアンロッドを誘拐した。巫女としての才能を持ち、霊や精霊を見ることができる。アリアンロッドを... 関連ページ:サール

過去の世界で夢見のレギオンに付き従い、水晶宮を探す旅をした巫女。浄化の力を武器に乗せることができ、変化した人間や化け物を浄化することができる。レギオンに恋心を抱くがその想い叶わず、アルペス山中の水晶に... 関連ページ:サリ

ガリアのアレシアの街にある神殿の巫女姫。泉の精霊セクァヌの名を持つ。予知者で、的中率の高い水占いをすることで有名だった。エラータが放った使い魔に憑りつかれ、アリアンロッドとグリフィスを街を囲う結界に閉... 関連ページ:セクァヌ

『クリスタル☆ドラゴン』に登場する水晶宮で夢を紡ぐ巨大な水晶竜。現在の世界はこの竜が見る夢であり、竜が目覚めれば消えてしまうものだった。水晶宮を訪れた者は、ここで竜と共に眠ることを代償として、竜の夢を... 関連ページ:水晶竜

アルペスをまたぎ、ガリアとローマの間で通商していた商人。「インフィデリウス」とも呼ばれる。母親がローマ系の混血児だったために、金髪のガリア人らしい容姿を持つ。この姿故に母親に疎まれている。自身はローマ... 関連ページ:エフィデル

アルペス山中に住むドワーフたちの王。外見は浅黒い肌を持つ美丈夫で、ドワーフたちとは種族が違う。魔法の品が好きで、魔法の気配がある品を持つ旅人に取引を持ち掛けては蒐集している。その正体は世界の外で世界樹... 関連ページ:ラウリン

リアム老

アルペス山中に住むドワーフたちの長。小さい体躯に大きな目を持つ小人。水晶の発掘場に救う悪鬼(老いたサリ)を退治した恩人として、アリアンロッドを歓待する。後に世界樹の小枝から新たな竜の杖を2本作ることになる。

海神

『クリスタル☆ドラゴン』の登場する冥府の神(ブラーン・マク・リール)の弟にして海の神。「ネプトゥーヌス」「アギール」「輝ける頭(バル・フィンド)」とも呼ばれる。

『クリスタル☆ドラゴン』の登場人物にして実在の人物。皇帝ネロのお気に入りといわれるローマ貴族。「美の判定者」とも呼ばれている。ローマへとやってきたグリフィスを客人として迎え入れたほか、騒動を起こしたア... 関連ページ:ペトロニウス

集団・組織

緑の原の一族

『クリスタル☆ドラゴン』に登場するエリンの島にあった一族の名。ヘンルーダの父・セドリックが族長として統括していた。邪眼のバラーによって滅ぼされ、男は殺され、女は奴隷として深淵の谷に連れ去られた。

場所

深淵の谷

『クリスタル☆ドラゴン』の登場する邪眼のバラーの一族が暮らす谷。邪眼のバラーに代替わりしてから、奇怪な事象が多発し、残忍な戦いをするようになったために「魔の谷(アルハ・ガワン)」と呼ばれるようになった... 関連ページ:深淵の谷

水晶宮

『クリスタル☆ドラゴン』に登場する伝説の城。大陸中央にそびえるアルペス山中に存在している。入口は複数あり、夢見のレギオンは岩の隙間にあった花畑の見えない階段から城に入り、アリアンロッドは地下の水晶から... 関連ページ:水晶宮

常若の国

『クリスタル☆ドラゴン』の登場する伝説の土地。幻の波に乗ることで辿りつくことができる森に囲まれた国。その中心には樫の巨木世界樹がそびえ立っている。この国の住人は老いることのないエルフで、終わることのな... 関連ページ:常若の国

その他キーワード

竜の杖

『クリスタル☆ドラゴン』に登場する世界樹の小枝から作られた、魔法使いのための杖。通常の杖は魔法使い1人に仕え、主の死と共に消えるが、竜の杖は複数の魔法使いに使われてきた。夢見のレギオンが使用した竜の杖... 関連ページ:竜の杖

世界樹

『クリスタル☆ドラゴン』に登場する常若の国の中心にそびえたつ樫の巨木。周囲の水の中は魔法が一切使えず、それが世界樹の守りになっている。巨木の精霊はアランと同じ姿をしている。この木の小枝が世界樹の小枝と... 関連ページ:世界樹

書誌情報

クリスタル・ドラゴン 全12巻 秋田書店〈秋田文庫〉 完結

第1巻

(2003年8月発行、 978-4253178488)

第2巻

(2003年10月発行、 978-4253178495)

第3巻

(2003年12月発行、 978-4253178501)

第4巻

(2004年2月発行、 978-4253178518)

第5巻

(2004年4月発行、 978-4253178525)

第6巻

(2004年6月発行、 978-4253178532)

第7巻

(2004年8月発行、 978-4253178549)

第8巻

(2004年11月発行、 978-4253178556)

第9巻

(2005年2月発行、 978-4253178563)

第10巻

(2005年5月発行、 978-4253178570)

第11巻

(2005年8月発行、 978-4253178587)

第12巻

(2007年8月発行、 978-4253178594)

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