元彼女と入れ替わった主人公
中学生時代、恋人の西川檸檬に四股を暴露されるという酷いふられ方をして以来、秋吉直はもう恋愛をしないと誓っていた。そんなトラウマを抱えた直は、同じサークルの先輩・小河原菜摘に思いを寄せるようになる。そんなある日、直は檸檬と3年ぶりの再会を果たすが、二人が同じ流れ星を目撃した翌朝に突然体が入れ替わってしまう。直と檸檬の「入れ替わり」ラブコメディだが、本作の入れ替わりは継続することなく、1日置きに発生するのが特徴となっている。
恋にトラウマを抱えた男子×四股訳あり高学歴女子
直は中学生時代に檸檬と付き合っていたが、酷いふられ方をしたショックで恋愛にトラウマを抱えた大学生。直は檸檬と二度とかかわらないと決意し、恋愛自体からも距離を置いていたが、大学入学後は同じサークルの先輩の菜摘に思いを寄せるようになる。サークルの飲み会や菜摘との映画デートを楽しんでいたところ、直は飲み会に向かう途中に檸檬と再会し、なぜか檸檬と1日置きに体が入れ替わるようになってしまう。しかも檸檬は菜摘と高校時代からの知り合いで、彼女とルームシェアしていることが判明する。なお、檸檬が四股しているとウソをついて直をふったのには複雑な事情があり、彼女の過去がストーリーの進行とともに明らかになる。
サークル活動やミスコンで深まる関係
学力レベルや習慣が檸檬とまったく異なる直は、体が入れ替わった際に檸檬になり切ることに苦労しつつも、あこがれの菜摘との同居生活をそれなりに楽しんでいた。一方、菜摘は後輩の直とルームメートの檸檬が入れ替わっていることにまったく気づいていなかった。そんな中、直と檸檬は入れ替わった日をトラブルなくやり過ごしていたが、直と入れ替わった檸檬が菜摘と映画鑑賞に行くことになり、菜摘は中身が檸檬の状態の直に惹かれていく。サークル活動やミスコンなどをとおして、直と檸檬が入れ替わりとすれ違いを繰り返すうちに複雑化する三角関係の行方が、本作の大きな見どころとなっている。
登場人物・キャラクター
秋吉 直 (あきよし すなお)
西北学院大学に通う1年の男子。映画研究サークルに所属している。西川檸檬の元・彼氏。黒髪をショートヘアにしている。趣味は映画観賞で、映画への愛を語り出すと止まらない映画マニア。中学生時代に檸檬に酷いふられ方をして以来、恋愛にトラウマを抱えているが、同じサークルで1年先輩の小河原菜摘に思いを寄せている。そんなある日、檸檬と再会して二度とかかわらないと誓った翌日、彼女と体が入れ替わってしまう。菜摘には檸檬との関係を隠しており、元恋人ではなく幼なじみということにしている。
西川 檸檬 (にしかわ れもん)
偏差値70オーバーの国立大学「帝都大学」に通う1年の女子で、秋吉直の元彼女。灰色の髪をロングヘアにしており、両耳にピアスをしている。中学生時代に直と付き合っていたが、四股をしていると告げて彼をふっている。その後、直とは別の高校・大学に進学した。大学では老若男女に声をかけられる人気者で、人望も厚い。そんなある日、直と再会するものの、なぜか翌日に彼と体が入れ替わってしまう。小河原菜摘とはカフェのアルバイトで知り合い、現在はルームシェアをしている。不安になると服の袖を握る癖がある。
小河原 菜摘 (こがはら なつみ)
秋吉直と同じ大学に通う2年生の女子。映画研究サークルに所属している。黒髪ロングヘアの美人で、清楚で朗らかな雰囲気を漂わせている。愛称は「ナツミン」。アルバイト先の後輩だった西川檸檬と仲がよく、現在はルームシェアをしている。檸檬と直が1日ごとに体が入れ替わっていることはまったく知らない。料理が得意。
書誌情報
クソ女に幸あれ 4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉
第1巻
(2024-01-04発行、 978-4088837468)
第2巻
(2024-05-02発行、 978-4088840758)
第3巻
(2024-08-02発行、 978-4088841472)
第4巻
(2024-10-04発行、 978-4088842424)