吸血忍者と意志を持つ刀
中学生の主人公、クナイは、吸血鬼である父の狭霧と人間の女性の間に生まれた半吸血鬼である。悪しき忍者を狩る使命を持った夜宴一族の跡取り息子であるクナイは、しきたりに従い14歳の誕生日に父から「邪紅刀」を渡され、夜宴一族頭領の座を譲り受けることになる。柄の部分に顔があり意志を持つ邪紅刀は、忍びの血を吸い己の刃とする「吸忍の刀」。したがって普段は柄の部分しかない。クナイは忍びの血を吸うことで青年のような姿に変身、邪紅刀を手に「破邪・月紅斬」を繰り出し、敵から忍びの力を奪い、普通の人間にしてしまう。なお、邪紅刀は普段はクナイの体の中に潜んでいる。
バンパイアハンターの娘との恋
ある日、クナイのクラスに転入してきたのが、二ノ宮いづなである。可愛らしいいづなに好意を抱くクナイだったが、実は彼女はバンパイアハンターの一族の娘だった。吸血鬼退治で世界各地を転々としていたが、中学・高校は同じ場所で過ごしたいという思いから両親・兄と別行動を取り、初めての学校生活を謳歌(おうか)する。その後、バンパイアによって家を燃やされてしまったいづなは、クナイの家の離れで暮らすことになる。胸をときめかせるクナイだったが、夜宴一族のことがバレれば、殺し合うことになりかねない。クナイは正体を隠しながらいづみとの交流を深めていく。
宿敵・清白刀の封印を目指す
物語が進むうちに、「清白刀」という刀の存在が明らかになる。清白刀は邪紅刀の弟であり、邪紅が忍びの力を吸い取る「吸忍の刀」であるのに対し、清白は人間に悪しき忍びの能力を与える「授忍の刀」である。450年余り昔、対をなす邪紅・清白を護るためだけに存在する秘境の里から、何者かに清白だけが盗まれてしまう。その時、里の領主から邪紅を与えられ、清白を封印する使命を負ったのが、クナイの父、狭霧である。清白の宿主はとてつもなく邪悪な心の持ち主のようで、清白は「世界中の人間を忍びにして殺し合わせる」という野望を抱いている。クナイは狭霧の意志を継ぎ、邪紅刀と共に清白の封印を目指すことになる。
登場人物・キャラクター
幸守 クナイ (こうもり くない)
14歳の男子中学生。ポニーテールが特で、身長は136センチメートルで小柄な体格をしている。吸血鬼の父、狭霧と人間の女性の間に生まれた半吸血鬼。14歳の誕生日に、生ける刀「邪紅刀」を授かり、夜宴一族頭領の座についた。忍びの気配を感じると、歯痛とともに歯に宴の紋が浮かび上がるという特徴を持つ。転校生のいづなに好意を抱いており、自分の家の離れに暮らすことになったいづみに胸をときめかせる。耐性をつけようと修行しているが、にんにくと十字架は苦手。
二ノ宮 いづな (にのみや いづな)
14歳の女子中学生。身長は165センチメートルだが、まだまだ成長期で背が伸びている。おかっぱのロングヘアーと猫目が特徴の美少女。バンパイアハンターの一族の娘で両親の他に兄がいる。世界各地を転々としていたが、落ち着いた学校生活を送るために家族と別行動を取り、クナイのクラスに転入してくる。バンパイアに命を狙われ、家を燃やされてしまったために、クナイの家の離れで暮らすことになる。
書誌情報
クナイ伝 全4巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2008-01-18発行、978-4091212702)
第2巻
(2008-04-18発行、978-4091213471)
第3巻
(2008-07-18発行、978-4091214454)
第4巻
(2008-09-18発行、978-4091214737)







