ニンジャラ

ある山奥の剣道場。少年のカッペイは、祖父で道場主である源雲斎のもとで、剣道の修行をしていた。しかし、カッペイの夢はニンジャになることだった。幼い頃、何かの事件にあった時、カッペイはニンジャに助けられたことがあり、それ以来ニンジャに憧れていたのだ。しかし、源雲斎は、それはカッペイの記憶違いであり、ニンジャはこの世にいないと断言していた。また、仮にいたとしても、ニンジャになれるのはニンジャの末裔だけで、剣道家の孫であるカッペイには無理だという。そんなある夜、カッペイが剣道場の庭にいると、空から不思議な形をした生命体が落下してきた。ガムッチと名乗る生命体は、ニンジャの末裔を探しているらしい。そんな話をしていると、今度はガムッチを追うニンジャたちが庭に現れた。憧れのニンジャを目の前にして喜ぶカッペイだったが、彼らは悪いニンジャだった。ニンジャたちはガムッチを捕らえ、カッペイを殺そうとする。しかし、それを阻んだのは、ニンジャ姿の源雲斎だった。源雲斎は、危険なニンジャの世界からカッペイを遠ざけたくて、自分がニンジャであることを隠していたのだ。さっそうと現れたのはよかったが、源雲斎は寄る年波には勝てず、腰痛で自滅してしまう。「ニンジャの末裔さえいれば、自分の力でやつらを倒せるのに」というガムッチの言葉を聞いたカッペイは、自分がそのニンジャの末裔であることを告げ、ガムッチに協力を求めた。事態を理解したガムッチは、自分のお尻をカッペイに食べさせる。それはニンジャガムと呼ばれる特殊なガムだった。カッペイの体の奥から、ニンジャの記憶が蘇る。カッペイはガムを膨らませ、それをガムウェポンという武器に変化させた。そして、悪いニンジャたちをあざやかに倒してしまう。こうしてニンジャとして目覚めたカッペイは、世界一のニンジャを決める大会「ニンジャラ」に出場し、最強のニンジャの称号「ニンジャラマスター」になる決意を固めた。