クロサワ/炎の映画監督・黒澤明伝

クロサワ/炎の映画監督・黒澤明伝

黒澤明監督が20世紀FOXのダリル・F・ザナック製作の『トラ・トラ・トラ!』を降板する経緯を、証言や資料から探るドキュメントコミック。『小津安二郎の謎 (Big spirits comics special―日本映画監督列伝1) 』の園村昌弘原作、中村真理子作画。

正式名称
クロサワ/炎の映画監督・黒澤明伝
ふりがな
くろさわ ほのおのえいがかんとく くろさわあきらでん
原作者
園村 昌弘
作画
ジャンル
自伝・伝記
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概要・あらすじ

映画雑誌記者、早瀬のり子はアメリカ人新聞記者ジェフリー・ヨークに同行し、日本映画の巨匠黒澤明監督が20世紀FOXのダリル・F・ザナック製作の『トラ・トラ・トラ!』を解任された経緯を調べようと関係者に取材する。

登場人物・キャラクター

早瀬 のり子 (はやせ のりこ)

映画雑誌記者の女性。黒澤明映画を観たことがないまま、黒澤明監督の『トラ・トラ・トラ!』降板の真相を取材する。

平山 幸一 (ひらやま こういち)

早瀬のり子と同業他社の映画雑誌記者。幼い頃に黒澤明監督の『影武者』『乱』の撮影現場を見たことがある。

ジェフリー・ヨーク

アメリカ人の新聞記者で黒澤明を取材しようと来日する。ダリル・F・ザナックの家の庭師だった父が、死の間際であったザナックより、黒澤明宛の封筒を託されている。

ダリル・F・ザナック

アメリカの映画製作者。1902年生まれ、1979年没。1950年代半ばまで20世紀FOX撮影所の陣頭にたち、『トラ・トラ・トラ!』を製作する。

リチャード・D・ザナック

アメリカの映画製作者。ダリル・F・ザナックの息子。1934年生まれで、1969年に父の跡を継いで20世紀FOX撮影所の社長に就任し、1971年にはワーナーブラザーズの主席副社長になる。

黒澤 明 (くろさわ あきら)

1910年3月23日生まれ、1998年9月6日没。『七人の侍』『用心棒』『椿三十郎』などを監督した巨匠。1967年に20世紀FOX製作『トラ・トラ・トラ!』の日本側監督となるが、1968年に監督を解任される。

土屋 嘉男 (つちや よしお)

1927年生まれ。1953年に俳優座研究生から黒澤明監督の『七人の侍』の百姓・利吉役に起用される。

村木 与四郎 (むらき よしろう)

黒澤明映画の美術監督。『トラ・トラ・トラ!』でも美術を担当し、黒澤明の描いた絵コンテを保管している。

大澤 豊 (おおさわ ゆたか)

1935年生まれ。山本薩夫、勅使河原宏の助監督を務める。『トラ・トラ・トラ!』ではチーフ助監督。

渡会 伸 (わたらい のぼる)

1918年生まれ。1938年東宝入社の録音技師。『トラ・トラ・トラ!』では黒澤明の最大の理解者に。

斎藤 孝雄 (さいとう たかお)

1929年生まれ。1946年東宝撮影所に入社。黒澤明映画では18作品に関わり、黒澤明の全幅の信頼を受けるキャメラマン。

黒澤 丙牛 (くろさわ へいご)

黒澤明の4歳年上の兄。東京府の学力試験で一番を取る学校一の秀才で黒澤明に多大な影響を与えるが、27歳の時に自殺する。

松江 陽一 (まつえ よういち)

1930年生まれ。1958年に東宝に入社し、黒澤明映画の助監督を経て、後年は製作も手掛ける。『トラ・トラ・トラ!』の撮影で京都太秦撮影所に応援に呼ばれる。

青柳 哲朗 (あおやぎ てつろう)

黒澤明監督の『トラ・トラ・トラ!』の日本側プロデューサー。英会話ができる唯一のスタッフで、通訳も務める。

ジョン・フォード

黒澤明監督が憧れたアメリカ映画の巨匠監督。1895年生まれ、1973年没。アカデミー監督賞4回受賞。ニューヨーク批評家協会監督賞4回受賞。黒澤明は1957年にロンドン映画祭でジョン・フォードと会い、パインウッド・スタジオの撮影現場を訪問する。

クレジット

原作

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