STEVES スティーブズ

STEVES スティーブズ

アップルコンピュータの創始者であるスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック、2人の「スティーブ」の戦いと成長を描いたセミドキュメンタリー。登場するキャラクターは実在の人物。史実を追いながら、漫画ならではの表現で演出した作品。単行本には各話の間に松永肇一の解説が入っている。

正式名称
STEVES スティーブズ
ふりがな
すてぃーぶず
作者
原作
ジャンル
その他職業・ビジネス
 
自伝・伝記
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概要・あらすじ

コンピュータで世界を革命しようと考えるスティーブ・ジョブズと、天才エンジニアスティーブ・ウォズニアックは、2人で手を組んでアップルコンピュータを創設した。スティーブ・ジョブズは資金の全く無かったアップルを最高の会社にするため、独自のプレゼンテーション術で投資と材料集めをはじめる。誰もが無謀と考える中、彼らは皆が驚くようなコンピュータを作り上げていく。

一方、天才プログラマーのビル・ゲイツとポール・アレンは、全てのコンピュータに自分たちのBASICを載せる野心を抱いていた。アップルコンピュータとマイクロソフトが大きく飛躍することで、世界がコンピュータで変わり始めていく。

登場人物・キャラクター

スティーブ・ジョブズ (すてぃーぶじょぶず)

スティーブ・ウォズニアックと組んで、世界を革命するコンピュータ作りを狙う野心家。ヒッピー生活を過ごした経験があり、スーツを着ることを好まず、普段から裸足で歩いている。アップルコンピュータの創業者。ウォズニアックの力量を信じて、ほとんど資金のなかった状態で投資家の元をまわった。 美しいコンピュータ作りに徹底してこだわっており、いかにシンプルにできるかということにちうては、アップルコンピュータの面子をかえりみず、取引先やウォズニアックに対しても、頑として譲らない。プレゼンテーション能力に長けており、自分たちの作るコンピュータがいかに素晴らしいかを知らしめ続けた。AppleⅡを作った際、全てのコンピュータに自分たちのプログラムを載せようと考えるビル・ゲイツと出会い、契約と宣戦布告をする。

スティーブ・ウォズニアック (すてぃーぶうぉずにあっく)

スティーブ・ジョブズと組んでアップルコンピュータを立ち上げた。優れたエンジニアで、多くの人間が複雑な回路を作っていたものを、極めてシンプルに仕上げる能力に長けていた。ジョブズの独自のプレゼンテーション能力を信じて、全ての交渉と会社の方向性を任せた。ただしエンジニアリング面では頑固で、シンプルさを追求するジョブズと対立することもあった。 元々働いていたヒューレット・パッカード社に戻ることも考えていたが、ジョブズと共に新しい世界づくりに挑むことを約束する。

ロン・ウェイン (ろんうぇいん)

スティーブ・ジョブズの元同僚で、アップルコンピュータ立ち上げの際の参加者。契約書の作成や事務手続き全般を担当。大胆すぎる行動の多いジョブズの舵取りをしていたが、ついていけなくなり退職してしまう。

ポール・テレル (ぽーるてれる)

小太りの男性。世界初のコンピュータ専門店「バイトショップ」のオーナー。誰も相手にしなかったスティーブ・ジョブズの初めてのコンピュータを、彼の意気込みを見て買い付け、販売した。

パティ・ジョブズ (ぱてぃじょぶず)

スティーブ・ジョブズの妹。アップルコンピュータ立ち上げの際、基盤組み立ての手伝いをしていた。しっかりした性格で、ばらばらになりがちなアップルコンピュータの面々を叱りつけている。

ダン・コトケ (だんことけ)

フサフサとした髪とヒゲの男性。スティーブ・ジョブズと一緒にインドに行った。アップルコンピュータ立ち上げの際に基盤組み立ての手伝いをしている。大学卒業後にアップルコンピュータの社員になる。ジョブズとクリスアン・ブレナンと暮らしていたが、2人の間に生まれた子供の認知問題に巻き込まれてしまう。

ジャック・トラミエル (じゃっくとらみえる)

ポーランド生まれで、ドイツのホロコーストで生き残った男性。コモドール社を設立。本名トラミエルスキー。タイプライター販売をしていたが、日本人が安い計算機を売ってつぶされかけたため、そのことを教訓として心に刻むため、家を日本式に改造している。スティーブ・ジョブズがコンピュータを売るため、投資をするよう持ちかけた時、スティーブ・ウォズニアックもエンジニアとして買い取ることを提言した。

ロッド・ホルト (ろっどほると)

ヘビースモーカーのエンジニア。共産主義者。スティーブ・ジョブズがかつて在籍していたアタリ社で働いていた。ジョブズらの作ったアップルコンピュータ製パーソナルコンピュータに駄目出しをし、ジョブズに気に入られて引きぬかれた。

ジェリー・マノック (じぇりーまのっく)

髭面の男性。ヒューレット・パッカード(HP)の電子レンジなどの工業デザイナー。家電の専門家だったことをジョブズに気に入られて、コンピュータのケースデザインを依頼され、アップルコンピュータ社に参加する。

ランディ・ウィギントン (らんでぃうぃぎんとん)

スティーブ・ウォズニアックと一緒にホームブリューコンピュータクラブに出入りしていた少年。AppleⅡの回路設計とプログラムを行う。背の高い熱血漢で、スーパーマンのロゴの入ったTシャツをいつも着ている。

クリス・エスピノーザ (くりすえすぴのーざ)

14歳でアップルコンピュータに参加した。学校の放課後にプログラムを書いていたメガネの少年。「アップルで育った少年」と呼ばれる。冷静で、学校をさぼりながら夢中になってコンピュータに向き合う。職場ではランディ・ウィギントンとぶつかり合いながら働く。

マイク・マークラ (まいくまーくら)

通称「退屈王子」。多くの投資家がスティーブ・ジョブズの話を断っていた中、直接アップルコンピュータのガレージに乗り込み、コンピュータを見た上で、投資を決意する。後にアップルコンピュータの役員を兼務するようになる。いつも怒鳴ってばかりで攻撃的なジョブズに疲れ果てて、マイク・スコットに最高経営責任者(CEO)にならないかと相談する。

マイク・スコット (まいくすこっと)

恰幅のいいメガネの男性。アップルコンピュータの投資者であるマイク・マークラが、怒鳴ってばかりで手がつけられなくなったスティーブ・ジョブズに疲れ果てて、相談を持ちかけた相手。アップルコンピュータで最高経営責任者(CEO)になってからはジョブズと対立しながら、自由奔放な彼を一人前の大人に育てようとする。

ドン・バレンタイン (どんばれんたいん)

投資会社「セコイア・キャピタル」のベンチャーキャピタリスト。大金持ちで、数多くのセレブに囲まれている。裸足で乗り込んだスティーブ・ジョブズが、投資の見返りに「リスク」を与える、と言ったのを気に入り、マイク・マークラに話を振った。

ビル・ゲイツ (びるげいつ)

マイクロソフトの創業者。スティーブ・ジョブズの最大のライバル。ポール・アレンと共に手を組んで、全てのコンピュータで動くBASICを作ろうと考えていた。驚異的な集中力を発揮し、人差し指のみの高速キータッチで、プログラムを打ち込む人物。最初にアルテアのコンピュータでBASICを動かして皆を驚かせた。 コンピュータ愛好家のハッカーたちが、無料で自分たちのプログラムをコピーしていたのを知り、彼らの盗用を諌めるべく会合に乗り込んだ。ジョブズたちがAppleⅡを展示している先に赴いて、マイクロソフト社のBASICの使用契約を取り付け、そこで宣戦布告をした。

ポール・アレン (ぽーるあれん)

ビル・ゲイツと共に、全てのコンピュータで動くBASIC作りに着手する。テクノロジーの未来を見極めて方向性を決めていくことに長けた技術者。天才肌で野心の強いビル・ゲイツの行動を支えながらも、行き過ぎた時はストッパーの役になっている。スピード違反で捕まったゲイツの保釈金を払いに行くなど、マイペースなゲイツに振り回される事が多い。 ゲイツとスティーブ・ジョブズが対面した時、二人のことを心配しながらもスティーブ・ウォズニアックと意気投合する。

クリスアン・ブレナン (くりすあんぶれなん)

スティーブ・ジョブズの恋人のヒッピーの女性。タロットカードが趣味。一途にジョブズを思っており、忙しくて留守がちの彼と、ダン・コトケと一緒に暮らしていた。妊娠した彼女はジョブズにヒッピーのコミューンで暮らすことを話すも、彼は自分の子どもであることを最後まで認知しなかった。

ロバート・フリードランド (ろばーとふりーどらんど)

カリスマでヒッピーたちをたばねあげ、理想を形にした生活共同体を作り上げた人物。スティーブ・ジョブズは彼の片腕として大学時代活躍していたことがある。インド帰りで薬物に精通している。ジョブズは彼の影響を受けて、肉を食べなくなった。ジョブズがテクノロジーの道に進んでいることを批判する。

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