概要・あらすじ
美形の兄弟が経営するチョコレート専門店・「クーベルチュール」。無口な凄腕ショコラティエ・佐藤一郎が作り、サービスの達人・佐藤二郎が提供する特別なチョコレートは、人々の頑なな心を溶かし、踏み出せなかった1歩を踏み出させる。チョコレートをきっかけに、前に進もうとする人々の姿を描く、1話完結型の連作短編。
登場人物・キャラクター
佐藤 一郎 (さとう いちろう)
チョコレート専門店「クーベルチュール」の凄腕ショコラティエ(チョコレート専門職人)。パリのレストランで修行中、フランス菓子の奥深さに悩んでいたが、たまたま訪れたマドレーヌ寺院の天井画に感動し、チョコレートを極めようと決意する。無表情かつ無口だが、かなりとぼけた性格をしている。
佐藤 二郎 (さとう じろう)
チョコレート専門店「クーベルチュール」でサービス全般を取り仕切る。森田奈津美に「笑顔番長で、お世辞番長」と評される接客のプロフェッショナルで、女性客の中に彼のファンは多い。週5でデートや合コンをこなすと豪語する。
森田 奈津美 (もりた なつみ)
65歳女性。夫に先立たれ、娘も結婚したため、現在は1人暮らし。長年経営していた駄菓子屋を閉店したのち、掃除・包装・調理助手として「クーベルチュール」に雇用される。きらびやかな店や若い客たちに臆して、当初は裏方に徹するつもりだったが、佐藤二郎がインフルエンザで倒れたことをきっかけとして、接客も担当するようになる。
場所
クーベルチュール
『クーベルチュール』に登場する店舗。佐藤一郎、佐藤二郎の美形兄弟が経営する女性に大人気のチョコレート専門店。「ここでバレンタインのチョコを買うと100%恋が叶う」と噂されている。