概要・あらすじ
難破した船から救命ボートで脱出したものの、波に呑まれて無人島へ打ち上げられた男。そこには1人の美しい女がいた。女も別の船で難破したらしい。その島には果物だけはじゅうぶんにあり餓死することはなかったが、果物にあきあきした男は肉が食べたくなる。しかし、その島周辺では決して魚も鳥も捕まえることができず、貝すらまったく見当たらない。
やがて、男は女がいつも手をケガしており、時折男のことをじっと見つめていることに気づく。
登場人物・キャラクター
男 (おとこ)
船が難破し、無人島へ打ち上げられた男。金髪と思われる短い髪で、清潔そうな好青年。体つきもしっかりしており、優しそうな印象。一人称は「ぼく」。
女 (おんな)
男が漂着した無人島で出会った女。黒い長髪で、前髪はまっすぐ切りそろえられている。若く美しい女だが、どこか生気のない、静かなたたずまい。流れ着いた男に果物を与えて助ける。いつも手をケガしており、包帯を巻いている。