彼岸島 最後の47日間

吸血鬼たちが支配する孤島、彼岸島を舞台としたサバイバルホラー漫画。『彼岸島』の続編で、命を懸けて吸血鬼の首領である雅の野望を打ち砕こうとする、主人公の宮本明を中心とした人間たちの戦いのドラマが描かれる。なお、本作の続編として『彼岸島 48日後…』がある。

正式名称
彼岸島 最後の47日間
作者
ジャンル
ホラー
レーベル
ヤンマガKC(講談社)
巻数
全16巻
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概要・あらすじ

吸血鬼の首領であるは、吸血鬼ウィルスを持つ蚊を日本全土に撒き散らし、日本人の絶滅を目論んでいた。これを知った宮本明たち人間軍は、その計画を阻止すべく彼岸島に3つある蚊の育成所の破壊を実行する。が予告した、吸血鬼ウィルス散布までの残された時間はあと47日間。この期日までに、の野望を打ち砕かなければ、日本は壊滅してしまう。

決意に燃えるたちは、リーダーである師匠をはじめとする多くの仲間を失いながらも、なんとか2つの育成所の破壊に成功。さらに不死であるを倒すために不可欠な501ワクチンの奪取も果たす。こうして、すべての準備を整えたたち人間軍は、すべてに決着をつけるべく、の待つ第三の育成所への侵攻を開始するのだった。

登場人物・キャラクター

宮本 明 (ミヤモト アキラ)

彼岸島を支配する吸血鬼たちの首領、雅の打倒に執念を燃やす青年。行方不明の兄を追って、幼馴染の友人らとともに彼岸島へとやってきたことで、吸血鬼との戦いに巻き込まれる。当初はごく平凡な青年であったが、吸血鬼たちとの死闘を通じて、次第に一流の戦士へと成長。 吸血鬼と戦う人間軍の中心的存在となり、兄や多くの友人の命を奪った吸血鬼の殲滅を心に誓う。また、人間軍のリーダーであった師匠が死亡したあとは、その遺志を継いでリーダーに就任した。抜群の反射神経と桁外れのスタミナ、さらに驚異的な集中力を持った人物で、その強さは並の吸血鬼では相手にならない。 日本刀の扱いに長けており、その実力は雅も一目置いている。性格は仲間思いで誠実だが、一方でたとえ親しい友人であろうと、吸血鬼に感染した者は例外なく斬り殺すという、強靭な精神力も持つ。彼岸島において、雅を倒せる可能性を秘めた唯一の人物であり、その存在は人間軍の大きな心の支えとなっている。

(ミヤビ)

吸血鬼の首領である男性。ほかの吸血鬼の血を得て、強大な力を得たアマルガム(混血種)のひとり。極めて高い戦闘能力と、どんな傷もたちどころに治癒する不死の体、さらに強大な邪鬼を操る術を持つ。武器として凄まじい切れ味を誇る鉄扇を愛用。彼岸島を吸血鬼たちが支配する悪夢の島に変えた張本人で、次なる野望として吸血鬼ウィルスを持つ蚊を日本全土に撒き散らし、日本人の絶滅を目論む。 性格は基本的に残虐で無慈悲だが、実力のある者に対しては寛容な面を持つ。人間でありながら、自分をあと一歩のところまで追い詰めた宮本明に対しては、その実力を認めると同時に、できれば自分の味方に招き入れたいと考えている。 そのため、何度も明を殺す機会がありながら、わざと見逃してきた。

青山 龍ノ介 (アオヤマ リュウノスケ)

彼岸島で吸血鬼と戦う人間軍のリーダーを務める男性。人間軍を率いているが、彼自身は吸血鬼のなかでも強大な力を持つアマルガム(混血種)のひとりである。元々は彼岸島にある寺の住職だったが、雅に対抗するため自ら吸血鬼となった。巨大な身体と怪力の持ち主で、戦いでは丸太を武器とする。 人間軍では宮本明と並ぶ大きな戦力であったが、次第に吸血鬼としての本能を抑えきれなくなり、やがて凶悪な邪鬼と化してしまう。邪鬼となったあとは、人間を襲うなど、完全に理性を失ったかに見えたが、その後、強靭な精神力で邪鬼の本能を抑え込むと、窮地に陥っていた明たちの前に登場。 身を挺して明たちを救うも、その直後に雅に首をはねられ死亡した。

青山 紅葉 (アオヤマ モミジ)

人間軍のリーダーである師匠の娘。宮本明に好意を抱いており、明を巡って坂下ユキと火花を散らす場面がある。

坂下 ユキ (サカシタ ユキ)

宮本明の幼馴染で、ともに彼岸島へとやってきた女性。人間軍の一員として吸血鬼と戦う。明が想いを寄せる相手であり、ユキ自身も明に好意を抱いている。弓道を得意としており、吸血鬼との戦いでは弓を使用して活躍。

西山 徹 (ニシヤマ トオル)

宮本明の幼馴染で、ともに彼岸島へやってきた青年。人間軍の一員として吸血鬼と戦う。工作を得意とし、火炎放射器やダイナマイトなどを自作できる。同じく幼馴染の坂下ユキに密かな恋心を抱いており、人間軍の集落に侵入してきたユキによく似た吸血鬼の月島奈々と出会い、恋に落ちてしまう。

三村 政和 (ミムラ マサカズ)

宮本明の幼馴染で、ともに彼岸島へやってきた青年。人間軍の一員として吸血鬼と戦う。お調子者だが友だち想いの性格で、人間軍のなかで明が糾弾された際には、真っ先に庇うなどの行動を見せた。なお、本名は三村政和。だが、明たちの幼馴染のひとりであるケンとよく行動していたことから、加藤と呼ばれるようになった。

石田 亮介 (イシダ リョウスケ)

恋人の和美、友人の山岡とともに彼岸島へと漂流してきた青年。陸上経験者で、インターハイにも出場したことがある。また、子供時代は少年野球のチームにも入っていた。吸血鬼が支配する島の惨状を知り、和美とともに宮本明に助けを求めて保護される。その後、和美と船を使って島からの脱出を図るも失敗。 これにより、和美は吸血鬼に捕まり、明とともに救出に向かったときには、すでに和美は感染して吸血鬼となっていた。それでも和美を庇い、逃避行を続けたものの、最終的に和美は自ら死を選択。明によって首をはねられた。以降は和美を殺した明を憎み続けるが、吸血鬼を殲滅するという明の強い決意を知ると、態度を改めて協力するようになる。 明とともに行動するなかで、次第に戦士として成長していくも、邪鬼の椿との戦闘において明を庇い、死亡した。

山岡 (ヤマオカ)

友人の石田亮介、和美とともに彼岸島へと漂流してきた青年。大学ではレスリング部の主将を務めていた。島に流れ着いてすぐに吸血鬼に捕まり、生き血を提供するエサにされる。全身を切り刻まれ、酒樽に詰め込まれた無残な姿となっていたところを亮介に発見され、亮介にこの島が危険な場所であることを伝える。 最期は吸血鬼たちのエサとして血を奪われ続け、死亡した。

和美 (カズミ)

恋人の石田亮介、友人の山岡とともに彼岸島へと漂流してきた女性。吸血鬼に捕らわれていた亮介を救出後、吸血鬼と戦っていた宮本明に助けを求め、保護される。その後、亮介とともに船で島の脱出を図るも失敗。吸血鬼に捕らわれ、そこでウィルスに感染して吸血鬼となってしまった。 これにより、明から命を狙われる身となった和美は亮介と逃走するも、最期は自ら死ぬ道を選択。亮介のことを守ってほしいと伝えたのち、明に首をはねられて死亡した。

村田 藤吉 (ムラタ トウキチ)

吸血鬼のなかでも強大な力を持った、アマルガム(混血種)のひとり。黒山羊のマスクを被った大男で、巨大なオノを振るって人間を殺戮する。もともとは人間軍のリーダーである師匠の弟子であったが、「吸血鬼は人間の進化した姿である」との考えから雅の配下となった。雅の右腕と称されるほどの強さを誇り、敵同士でありながら宮本明とは互いに実力を認め合う間柄。 吸血鬼ウィルスを持った蚊の第一育成所の守備を任されており、その破壊を目論んで侵攻してきた人間軍と激突するも、死闘の末に明に胴体を真っ二つにされて敗北。最期は明によって両親の墓の近くに運ばれ、そこで息を引き取った。

隊長 (タイチョウ)

吸血鬼の男性。元々は雅護衛隊の隊長で、宮本明によって殺されかけたが、協力を申し出て生き長らえた。吸血鬼ながら人間味に溢れた人物で、ともに行動するうちに、明との間に友情が芽生える。常にリュックの中に入っているが、これはかつて明と行動していた際、アマルガム(混血種)のまり子に捕まり、拷問の末に下半身を斬り落とされたため。 明と別れたのち、吸血鬼ウィルスを持った蚊の第一育成所の牢獄で捕らわれの身となっていたが、そこで研究所に侵入した明と偶然再会する。明によって牢獄から救出され、育成所内の道案内役を担った。また、その後も二度にわたって明と再会しており、その度に道案内役を任される。

月島 奈々 (ツキシマ ナナ)

明の幼馴染である坂下ユキによく似た、吸血鬼の女性。人間軍の隠れ家へ侵入した際に西山徹と出会い、恋仲となる。その後、西山が吸血鬼の村で捕らわれの身となった際には、命懸けで彼を救い出した。西山に自分と同じ吸血鬼になって一緒に生きることを望んだが、拒否されてしまい、最期は西山を守るために自ら死を選ぶ。

大糞赤子 (オオグゾアカゴ)

宮本明が蚊の第一育成所の生物実験室で遭遇した、巨大な赤子の姿をした邪鬼。頭頂部には巨大な口があり、通常の手足のほか、胸部にも細い複数の手が生えている。コンクリートをも溶かす息を吐く強敵だが、目が見えず物音などに反応して獲物を襲う。生物実験室に侵入した明たちの存在に気付き、襲い掛かった。 配管を鋭く切断した槍によって手足を串刺しにされて縛りつけられたのち、頭に大量の槍を突き刺されて死亡。

牛乳女 (ウシチチオンナ)

巨大な全裸の女性の姿をした邪鬼。大糞赤子の母親で、雅の不死の力を封じることができる501ワクチンの保管庫の番人として放たれていた。長い爪で切り裂く攻撃を得意とするほか、その体液に触れると皮膚が大きく腫れ上がってしまう。また、胸部には複数の乳房があり、そこから中毒性の高い母乳を出す。 牛乳女は人間を捕まえると、強制的に母乳を飲ませて快楽の虜にし、最終的にその相手を廃人にしていた。保管庫に侵入した宮本明を捕らえて、この母乳の虜にしようとするも、強靭な精神力を持つ明を完全に中毒にはできず、最期は乳房をすべて斬り落とされた末に、首をはねられて死亡。

太郎 (タロウ)

蚊の第三育成所へ行くための船着場の番人として出現した、巨大な男性の姿をした邪鬼。桁外れの怪力の持ち主であるほか、腹部に大きな口があり、そこから長い舌を伸ばして人間を捕らえ、全身の血液を吸い尽くす。邪鬼を操る邪鬼使いによってコントロールされており、宮本明を捕らえて血を吸おうとした。 だが、間一髪のところで坂下ユキが邪鬼使いを殺したことで、明は脱出に成功。その後、本能のままに暴走するが、最期は明の指示によって西山徹らが仕掛けたワナに掛り、全身を輪切りにされて死亡した。

椿 (ツバキ)

蚊の第三育成所で出現した、巨大な女性の顔と蜘蛛のような胴体を持った邪鬼。目からはチューブ状の長い触手が伸び、顔の口のほかに顎にも巨大な口を持つ。雅に恋心を抱きながら、その想いを果たせなかった女の吸血鬼の成れの果てで、独占欲が非常に強い。邪鬼になる前に、自ら両目をくりぬいていたためか、視力がなく、臭いで獲物を探知する。 獲物を見つけると触手で吸い込み、自身のエサ場へと運ぶ習性を持つ。また、この触手は目玉から飛び出して独自に動くことが可能で、自身が入れないような狭い場所の場合、触手のみが侵入して獲物を捕獲。侵入してきた宮本明を捕獲してエサにしようとしたが逃げられてしまい、その後、ギロチンの刃を使った攻撃によって手足を斬られ、顔を真っ二つに切断される。 だがそれでもなお、最後の力を振り絞って明を攻撃し、それを庇った石田亮介を捕食したのち息絶えた。

邪鬼 (オニ)

『彼岸島 最後の47日間』に登場する化物。吸血鬼の一種。人間の血液を吸わなかった吸血鬼が発作を起こし、巨大な化け物へと変化した者を指す。その姿にはさまざまなバリエーションが存在。驚異的な生命力と怪力を持ち、理性を持たず、人間・吸血鬼を問わずに本能のままに獲物を襲い、喰らい尽くす。通常の吸血鬼よりも、遥かに高い戦闘能力を持つことから、人間軍にとっては非常に脅威。

混血種 (コンケツシュ)

『彼岸島 最後の48日間』に登場する化物。吸血鬼の一種。ほかの吸血鬼の血液を体内に取り込むことで、強大な力を得た吸血鬼のことをいう。ほかの吸血鬼の血液を取り込んだ場合、ほとんどはそのまま死亡してしまうが、ごくまれに生き残るケースがあり、一般の吸血鬼よりも優れた身体能力を有するように。また、邪鬼のように理性を失うこともなく、会話も問題なく行える。 驚異的な戦闘力を持つ吸血鬼の首領の雅や、人間軍のリーダーである師匠もこのアマルガムである。

書誌情報

彼岸島 全16巻 講談社〈ヤンマガKC〉 完結

第1巻

(2011年1月発行、 978-4063619867)

第2巻

(2011年4月発行、 978-4063820232)

第3巻

(2011年7月発行、 978-4063820522)

第4巻

(2011年10月発行、 978-4063820874)

第5巻

(2012年1月発行、 978-4063821246)

第6巻

(2012年4月発行、 978-4063821581)

第7巻

(2012年7月発行、 978-4063821949)

第8巻

(2012年11月発行、 978-4063822267)

第9巻

(2013年2月発行、 978-4063822601)

第10巻

(2013年5月発行、 978-4063822953)

第11巻

(2013年9月発行、 978-4063823387)

第12巻

(2013年10月発行、 978-4063823578)

第13巻

(2014年1月発行、 978-4063824070)

第14巻

(2014年3月発行、 978-4063824315)

第15巻

(2014年7月発行、 978-4063824858)

第16巻

(2014年9月発行、 978-4063825114)

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