ゲノム

ゲノム

生物研究所で起こる、虫分析ドタバタコメディ。毎回テーマに一種類の虫(まれに虫ではない生物も含まれる)を取り上げ、それにまつわる怪人が出てきたり、ヒロインのエルエルが虫のコスプレをしたりして、ギャグが繰り広げられる。1巻には短編「そんなネコな!」が、3巻には、一コマずつ作家が違う「合作・ゲノム」と、連作「チョコんとチロルちゃん」が収録されている。当初は「カラフルBee」と「カラフルコミックPUREGIRL」に連載されており、後に「コミックメガストア」に移籍して「新ゲノム」のタイトルで再開。雑誌が休刊後は「コミックメガストアα」で連載している。ビブロス社倒産後は、コアマガジンメガストアコミックから、再編集されて「ゲノム金」「ゲノム銀」の名前で出版・電子書籍配信されている。

正式名称
ゲノム
ふりがな
げのむ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

コバヤシの生物研究所にいる助手ロボットのパクマンと、助手エルフのエルエル。2人はバッタ、アリ、カマキリ、ハチなど、毎回様々な虫について分析し、読者に解説をしていく。そこに雌雄同体の少女なっちゃんや、嫁探しをしているバッタのバッタ16世などが訪れたり、パクマンの下ネタが投げかけられたりして、研究所は日々パニックに陥っている。

登場人物・キャラクター

エルエル

しっぽが生えたエルフの少女。コバヤシの生物研究所の助手二号。幼いころから昆虫に興味があり、卒業研究で人間世界の生物を調べるためにやってきた。毎回虫の性質をもったコスプレをさせられているが、基本役には立っていない。のんびりした性格で天然。そのため幼いころはいじめを受けていたが、幼なじみのダクエルにしばしば助けられていた。 そのためダクエルとは仲がいい。また優しいため、好意を持たれる経験が少なかったナメクジのなっちゃんに激しく慕われており、たびたび彼女からセクハラにあっている。また妃探しにきたバッタ16世にはストーキングまがいの行為を働かれていた。この作品中の常識人だが、ノリはよいほうで、時折虫たちやパクマンの策に乗って楽しむこともある。

パクマン

丸みを帯びた緑のロボット。コバヤシの生物研究所の助手一号。特に助手的な仕事はしていない。基本的には何でもできるが、役に立つ行動をとったことはほぼなく、エルエルや女性キャラクターにセクハラを繰り返している。ただし他人がエルエルにセクハラを働くのはよしとしない。彼がボケてエルエルが突っ込むのが基本パターンで、バッタ16世など怪人たちが訪れてきた時はツッコミに回る。 ロボットだが食べ物は普通に食べる。

コバヤシ

生物研究所の女性所長。髪の毛をポニーテールにし、メガネをかけ白衣を着ている。一応、彼女が毎回虫をテーマに読者に解説をしていくという形で物語が進行するため、虫の生態の解説は作中にも少し出てくるが、実際に彼女のしっかりした解説が描かれたことはほとんどない。助手一号はパクマン、二号はエルエル。メガネを外すと美人で、エルエルにはメガネをやめるよう勧められるが、コンタクトが怖くて踏み出すことができていない。

ダクエル

エルエルの幼なじみ。見た目はエルエルと似ているが、肌の色が黒い。気が強く言葉遣いは荒い。本人はエルエルを幼いころいじめていたというが、実際は彼女のことを思いやっていじめっこからみんなを助けていただけ。常に意地を張って行動しているが、エルエルのことがとても好きで、なっちゃんが彼女にベタベタしていると嫉妬する一面もある。 幼いころ川で溺れたことがあり、水がめっぽう苦手だった。

バッタ16世

バッタ国の王子。お妃候補を探して放浪していたところ、エルエルに出会って惚れこみ、執拗につけまわす。メスの形している物だったら何でもよいらしく、人体標本に交尾を求めていたことすらある。バッタの国の薬品をエルエルに注射したり、エルエルのクローンを作ったりと横暴を繰り返すため、皆に嫌われている。

なっちゃん

両頬に模様が入ったおしとやかな少女。正体はナメクジで、頭の先に角がある。雌雄同体で、女性の容姿で男性器も生えている。嫌われ者だった自分に親切にしてくれたエルエルをとても慕っていると同時に、性的に激しく欲情しており、エルエルのコスプレを見ると興奮する。普段はエルエルとはとても仲が良く、共に行動している。最初はロングヘアーにしていたが、後に頭の両脇でお団子にするようになった。

シロアリの女王 (しろありのじょおう)

シロアリの女王。両耳に角が生えており、ドレスを着ている。気品が高く、高圧的。自分たちのことを「高貴」と語るが、あくまでもシロアリなので、人の家に巣食って生活している。王のことを愛しており、どこででも子作りに励む。

エルエルの母 (えるえるのはは)

エルエルによく似た、おっとりした性格の母親。両耳にピアスをしている。現在は学校の教師。非常に天然で、コバヤシやパクマンの横暴気味な実験をすんなり認めた。

オトシブミ

「落とし文」の名を持つ人間型の昆虫。まじめな郵便配達員で、エルエルたちに手紙を届けた。

ナナフシ

細長い形をした、人間型のナナフシ。パクマンが持っていた棒に擬態していた。とても貧弱で、「自分より弱々しいヤツ」を見つける旅に出ている。

バグズレンンジャー

人間型だが顔だけ昆虫。地球の平和を守るため日夜悪と戦う、と自称している。ピンクとグリーンになってくれるメンバーを探している。

キリギリス

バッタ16世の友人。バッタ16世と同様にセクハラばかりしており、エルエルを困らせている。義理堅い性格で、エルエルに優しくされた後はバッタ16世から彼女を守った。

三葉虫 (さんようちゅう)

人間型で、頭だけ三葉虫の形をしている。地震で庭に穴が空いた時這い出てきた。本人は5億年寝ていたというが、詳細は不明。

ゾウムシ

顔だけゾウムシの虫ポリス。パトロールと称して生物研究所に銃を持って乗り込んできた。パクマンを犯罪者だと指摘し、事情聴取を行った。

イナゴ姫 (いなごひめ)

バッタ16世の婚約者。気が強く、バッタ16世を尻に敷く。料理が下手。

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