概要・あらすじ
ビューナス女学院高等部に入学した部井透瑠は、通学のため祖父の部井一緒が経営する「レンタルロボットV」に下宿することになる。しかし、祖父はロボット工学博士としての才能を、「どんなエッチな要求にも応えてくれる美少女ロボット」の開発に注ぎこむ、どうしようもないダメ人間だった。そして、部井一緒が開発した自律思考型ロボットのスピンは、純真でありながらも開発者の煩悩と邪念が影響し、様々な騒動を起こしてしまう。
登場人物・キャラクター
スピン
開発者である部井一緒に従順な、自律思考型ロボット。幼児体型の女の子のような姿で、基本的には純真な性格。しかし、もともとは部井一緒を解雇したペガサスモーターに対して仕返しするために作られた戦闘ロボットであるため、見た目にそぐわない物騒な武装が多数備わっている。さらに現在はエロにしか興味が無い部井一緒の欲望を満たすため、盗撮機能などロクでもないオプションが搭載されている。 主な装備は、両眼からの「メガビーム」と、全身から発射される「いもうとミサイル」。
部井 一緒 (ぶい かずお)
スピンの開発者で部井透瑠の祖父。ロボット工学の分野では天才的な才能を持つ博士だが、その技術や情熱をすべてエロの分野に注ぎ込んでしまうダメ人間。かつてはロボットの分野でトップ企業であるペガサスモーターの研究員だったが、「どんなエッチな要求にも応えてくれる美少女ロボット」=「エロボット」の開発を強行しようとしたことと、女子社員に対する常軌を逸したセクハラ行為によって解雇。 もともとはその恨みを晴らすための戦闘ロボットとしてスピンを開発したが、現在は「レンタルロボットV」を営みながら「エロボット」を完成させるために情熱を燃やし、ロクでもない研究と開発を日夜続ける。 社会生活にはまったく適合できておらず、「デビルローン」などというあからさまに怪しいヤミ金から借金を重ねた挙句、再三にわたる催告を無視。そのため、部井透瑠からの下宿の許可を求める手紙も借金の督促状といっしょに焼却しており、孫娘がやって来ることをまったく知らなかった。
部井 透瑠 (ぶい とおる)
部井一緒の孫娘。高校1年生。本作品のツッコミ担当。ビューナス女学院高等部への入学をきっかけに、祖父の経営する「レンタルロボットV」に下宿する。部井一緒の常軌を逸したスケベっぷりや、従順であるあまり祖父に言われるがまま破滅的な行動をしてしまうスピンに呆れ果てながらも、何かと世話を焼いてしまう。 胸がほぼ平らであることから、当初は部井一緒に16歳であることを信じてもらえず、そのうえいちいち口うるさいことを理由に追い返されそうになっていたが、名門お嬢様学校であるビューナス女学院高等部に通学することを語ると、一転して下宿を許可された。祖父からの遺伝により、目に刺さるほど鋭角となる極端な癖毛で、普段はそれを隠すために髪をゴムで束ねている。 また顔は母親とそっくりだが、胸のサイズだけはまったく遺伝していない。
部井 佐蔭 (ぶい さいん)
部井透瑠の父で、部井一緒の息子。娘に対して極端な過保護で、娘にはメールを1日に50通のペースで送る。部井透瑠が祖父のところに下宿を決めたのは通学のためだけではなく、その過保護から逃れるためでもある。部井一緒に比べればかなり常識的な人物だが、強度のマゾヒスト。サディストの妻には常日頃から調教されている。
透瑠の母 (とおるのはは)
部井透瑠の母親で、部井佐蔭の妻。作中に名前は登場しない。常に鞭を持ち歩き、衆人の前でも容赦なく夫を調教するサディスト。
ペロットちゃん
友達を欲しがったスピンのために、部井一緒が作ったウサギ型のペットロボット。もとはスピンのバックパックで、飛行能力を備える。かわいい外見とは裏腹に、両目から不気味に伸びる触手で他のロボットのエネルギーを吸収する。
入田 恩 (はいるだ めぐみ)
部井一緒の友人。ダメ人間仲間。肥満体型の引きこもりだが、「女性と普通に話せるようになりたい」という理由で、「レンタルロボットV」を訪れる。しかし、女性に対する幻想が異常に強く、髪を染めたりメイクが派手な女性が許容できないなど、かなりめんどうくさい男。その性格が災いして女性の冷たい視線を浴びることが度々あり、精神的に追いつめられると暴れ出してしまううえ、両方の乳首を押されないと平常心が取り戻せない。 ばくぅと名付けた犬を飼い始めてからは、犬にしか視線がいかない女性とは普通に会話ができるようになり、少しだけ改善された。
笛井戸 雷電 (ふえいど らいでん)
部井透瑠が通うビューナス女学院の学院長。ガタイのいい男性だが、乙女チックな性格。着替えをしていたところを、女子更衣室を覗き見するために現れた部井一緒に見られたため、羞恥心も相まって部井一緒に一目惚れ。かつては武竜牙という名の男と交際していたが、部井一緒に気持ちが移ったため一方的に別れ話を切り出し、部井一緒にとってはまったく嬉しくない恋愛トラブルが勃発してしまう。
刈場 翼 (かりば つばさ)
大手ロボットメーカー、ペガサスモーターの社員。ペガサスモーターの直営レンタル・リース、スターアローの社員でもある。大企業の社員であることを鼻にかける嫌味な性格。父はペガサスモーターの専務であり、彼によって部井一緒はペガサスモーターを解雇された。
デビルローンの借金取り (でびるろーんのしゃっきんとり)
作中に名前は登場しない。部井一緒が「エロボット」開発資金を得るために手を出した、ヤミ金「デビルローン」の借金取り立て人。左頬に傷のある強面の男だが、その見た目からは想像できない妹萌え属性を持っており、借金のカタと称して幼児体型のスピンを我が物にしようとする。そのため、スピンに対してだけは気持ち悪いほどの優しさを見せるが、その属性を利用され「いもうとミサイル」によって撃退される。