ゲバルト

ゲバルト

『ルーザー』に次ぐコウノコウジの連載作品。県内でも有数のヤンキー高校が舞台。平凡な少年、玄葉瑠偉人(ルイト)は不良たちを蔑んでいたが、ある日、他校の不良に絡まれていたところを、ヤンキーのクラスメイト、庵野倶理生(グリオ)に救われる。グリオとの出会いをきっかけに、不良になることを決めたルイトを軸に、不良たちの抗争を描いたヤンキー漫画。少年画報社「ヤングキング」2011年18号から2013年まで連載。実写映画化され、2013年11月30日に公開された。

正式名称
ゲバルト
ふりがな
げばると
作者
ジャンル
不良・ヤンキー
 
青春
レーベル
YKコミックス(少年画報社)
巻数
全3巻完結
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平凡な少年の不良宣言

本作の舞台となるのは、普通科と工業科が併設された藤堂高校である。県内有数のヤンキー校といわれているが、ヤンキーは工業科に集中しており、普通科は一般の生徒ばかりである。普通科2年生のルイトは、自分の平凡さにうんざりしている。また、空気を読んで周囲に合わせることで息苦しさを感じていたが、工業科の不良たちを負け組と蔑むことで自分を慰めていた。そんなある日、ルイトは他校の不良に絡まれ、怯えた末に小便を漏らすという屈辱を受ける。そこに現れ、圧倒的な強さで不良どもを蹴散らしたのが、普通科で唯一のヤンキーでクラスメイトのグリオだった。侮蔑の対象であったはずのグリオの姿に魅せられたルイトは、不良になることを決意する。空気のような存在だった自分から脱却しようとするルイトの成長を描いた青春物語。

野球部VSゲバルト5

藤堂高校工業科には、ゲバルト5というグループと野球部、その他複数の小さいグループがあり、戦国時代のような状況になっている。ゲバルト5のリーダーは工業科2年の三沢太郎。元は太郎が中学生の時に結成したスケボーチームである。たった五人で結成されたゲバルト5が、1か月という短期間で市内の中学を統一した「血の1か月(ブラッディー・マンス)」という伝説を持っている。中学卒業後、五人はバラバラになったため、現在は太郎一人がチームを引き継ぎ、藤堂高校で再スタートを切った。伝統ある野球部は最多勢力だったが、半年前に抗争に敗れ屋上をゲバルト5に占領されている。以来、ゲバルト5と野球部は冷戦状態だったが、ルイトが野球部と問題を起こし、ゲバルト5に助けられたことが原因で内戦が勃発することになる。

2年前にゲバルト5を襲った悲劇

諸事情あり、グリオは野球部側として太郎と対立することになるが、じつはゲバルト5伝説の五人の一人である。2年前、ゲバルト5のメンバーの一人に橋本銀次という、凡人ながらグリオたちに憧れてチームに入った少年がいた。ある日銀次は、アルファトライブという暴走族くずれの極悪グループの人質となってしまう。身柄を拘束されたグリオたちは、山奥に連れて行かれ、リンチの末に殺されかける。五人は地元の住人の通報で助かるが、銀次は頭の打ち所が悪かったようで植物状態となり今も入院している。「ゲバルト5さえなければ、銀次が植物状態になることはなかった」と考えるグリオは、新生ゲバルト5を壊滅させるために太郎と死闘を繰り広げる。

登場人物・キャラクター

玄葉 瑠偉人 (げんば るいと)

藤堂高校普通科2年生の男子。作中ではしばしば「ルイト」と表記される。父は会社員で営業マン、母は専業主婦でたまにパートをしている。生まれてこの方、勉強・運動ともに何一つ秀でたものはなく、通信簿は5段階評価でオール3。平凡な家庭で平凡に育ち、足りないものは何もないが、逆に言えば何も持っていない。不良の巣窟である工業科の連中を蔑むことで自己を肯定していた。また、周囲から浮かないように、アイドル好きのオタクであることを隠し、興味のないアーティストの新譜をチェックしていた。しかし、最強のヤンキー、グリオとの出会いをきっかけに、不良になることを宣言する。 

庵野 倶理生 (あんの ぐりお)

藤堂高校普通科2年生の男子。ルイトのクラスメイト。作中では「グリオ」「グリ」などと呼ばれる。ツンツンヘアーが特徴で、普通科唯一のヤンキーで大のケンカ好き。2年前、市内の中学を統一した「ゲバルト5」というチームの伝説の五人の一人で、怪物じみた強さを誇る。不良になりたいと言ってきたルイトに冷たい態度を取るが、結局は放っておけず関わりを持つ。

書誌情報

ゲバルト 全3巻 少年画報社〈YKコミックス〉

第1巻

(2012-09-24発行、978-4785939274)

第2巻

(2012-10-22発行、978-4785939472)

第3巻

(2013-03-25発行、978-4785950125)

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