概要・あらすじ
ロボット・ワープ郎をおともに、アフリカから日本へ10年ぶりに帰ってきた少年・あげだまは、転校早々に学校の理事長・九鬼雷蔵の像を大声で壊したほどの気合いの持ち主。先祖であるノットリダマス1世の予言書を使っての世界征服を陰で企んでいる雷蔵は、予言書に記されている「一族に災いをもたらす者」があげだまであると気づき、モンスター・漢獣を使ってあげだまの排除を試みる。
登場人物・キャラクター
あげだま
アフリカで暮らしていたが、10年ぶりに日本に帰ってきた少年で、小学校6年生。アフリカでは動物たちと遊んでいた野生児のため、気合いに満ちているが勉強はあまり得意でない。また、「動物と遊ぶほうが楽しい」としてテレビゲームなどにはあまり興味を示さない。漢獣が現れた際には、ワープ郎の機能を使ってヒーロー・あげだマンに変身(「変換」と呼称)する。 アニメ版では「源氏」が苗字だったが、漫画版では苗字が登場するシーンがない。
あげだマン
あげだまがバトルスーツとなったワープ郎を装着して変身(「変換」と呼称)した姿で、漢獣と戦う力を持つ。腰につけたフリスビーを武器にするほか、気合いを入れるとスーツから飛び出す「気合いカード」でパワーアップし、漢獣の弱点に合わせた様々な技を使うことができる。 また、両腕についているキーボードには、分身する「複写」、巨大化する「四倍角」、筋力が上がる「横倍角」、短距離テレポートする「移動」といった、さまざまな効果を起こすキーが付いている。変身時の決め台詞は「大宇宙に光あり! これ愛の光 気合いの光 地上の悪をなくすため 気合いの光さしきたり!」。
ワープ郎 (わーぷろう)
あげだまといつも一緒にいるロボットで、「超(スーパー)ワープロメカ」と称する。ボールに足と角がついたような見た目のノーマルモードのほか、ボールモード、アルマジロモード、ポケバイモード、ランドセルモード、ジェットモード、水中モード、おやすみモードという7種類の形態に変化することができる。 あげだまがあげだマンに変身(「変換」と呼称)する時のバトルスーツとなるほか、あげだままの登校時などには乗り物(ポケバイ)にもなる。語尾に「わん」をつけるのが口癖。
平家いぶき
あげだまとは幼なじみである、ポニーテールが特徴の小学6年生の少女。10年ぶりに日本に帰ってくるあげだまを空港で出迎え、その後も仲良くしており、あげだマンと漢獣のバトルに巻き込まれることも多い。両親と弟の4人家族で、じゃんけんが非常に強い。
九鬼 麗 (くき れい)
あげだまたちの同級生である小学6年生で、学校の理事長・九鬼雷蔵の孫娘でもあるお嬢様。性格は高飛車で「オーッホホホ」という高笑いが特徴。雷蔵による漢獣を使っての世界征服作戦に参加するときは、露出の多いコスチュームに着替えて「怨夜巫女」と名乗っている。使用する武器は鞭。 なお、その正体が麗であることはあげだまたちには完全にバレている。
九鬼 雷蔵 (くき らいぞう)
九鬼麗の祖父である老人。家に伝わる、先祖のノットリダマス1世が書いた予言書を解読することによって株や土地、ギャンブルで大儲けし、会社を50、銀行を10持つほどの大富豪となった天才科学者。あげだまたちが通う学校の理事長でもある。予言書の全てを解読して世界を支配することを目標にしており、ノットリダマス11世を名乗って漢獣を送り込んでくる。 西洋の城と日本の天守閣を合成したような豪華な屋敷で暮らしている。
ノットリダマス1世
九鬼雷蔵の祖先であり、予言書を書いた人物。ふがいない雷蔵の姿を見て霊として現れ、世界征服の指揮を取る。作戦に失敗した場合は雷蔵や九鬼麗に仕置きを与えるのが常。見た目は雷蔵にそっくりだが、西洋甲冑を着込んでいる。語尾に「ぞよ」をつけるのが口癖。
漢獣 (かんじゅう)
『ゲンジ通信あげだま』に登場する怪獣。九鬼雷蔵の一味が世界征服のために送り込んでくるもので、冷蔵庫と象と虎が合体したような「冷象虎(れいぞうこ)」や、お金とアルマジロが合体したような「円(まる)マジロ」などがいる。
宇宙生物
宇宙から隕石とともにやってきた不定形のスライム状生物で、ノットリダマス1世の忠実な部下。言葉を発することなどはできないが知性があり、また、どのような形にも変わることができる。漢獣と合体してパワーアップさせたり、作戦失敗時に九鬼麗と九鬼雷蔵の仕置きを行ったりなどする。
じいちゃん
アフリカからあげだまとともにやってきた、不思議な男性老人。ばあちゃんとともにあげだまを世話している。「天」の文字が書かれたお椀のようなものに入って空に浮かんでおり、あげだまと平家いぶき以外には姿が見えない。アニメ版では「えび天」という名前だったが、漫画版では名前が登場せず、あげだまから「じいちゃん」と呼ばれるのみ。
ばあちゃん
アフリカからあげだまとともにやってきた、不思議な女性。じいちゃんとともにあげだまを世話している。おたふくのような顔をして、常に空中に浮かんでおり、あげだまと平家いぶき以外には姿が見えない。アニメ版では「おかめ」という名前だったが、漫画版では名前が登場せず、あげだまから「ばあちゃん」と呼ばれるのみ。
関連
ゲンジ通信あげだま