概要・あらすじ
主人公の女子高生大森狸花子は、東京へ出てきたことをきっかけに、転校先で大塚狐子と、また、狐子に紹介される形で探偵業を営む天野圭狗と知り合う。彼らは蠱り者と呼ばれる、妖怪の血を引く者たちであり、狸花子自身も狢の血を引く蠱り者であった。圭狗への依頼にかかわる形で、狸花子は次々と蠱り者に関わる事件に遭遇し、それを解決していく中で、自身の蠱り者としての力を自覚する共に、失われていたアイデンティティを獲得していく。
登場人物・キャラクター
大森 狸花子 (おおもり りかこ)
女子高生。四国山中の里で狢の蠱り者の姫として産まれるが、蠱り者としての力がなかったこと、また、父の死のショックから自失状態となったことから伯父のいる里へと降ろされる。伯父の息子とその仲間から性的暴行を受けそうになったところ、危害を加えようとした者たちに大けがを負わせる事件を起こした。 この事件をきっかけに、伯父の元を離れ、東京へと引っ越してくる。性格は快活だが、上記のことから強いコンプレックスを持っている。体術を使う。
大塚 狐子 (おおつか きつねこ)
狸花子と同じ高校に通う女子高生。謎めいた薄笑いを浮かべ、相手をはぐらかす、冷めた雰囲気の都会っ子。転校してきた狸花子を蠱り者と見抜き、圭狗と引き合わせる。狐の蠱り者で火を使う能力を持つ。ブルセラショップで生写真や尿を売っている。また、中学の頃はデートクラブで働いており、そこでの事件をきっかけに寧子に紹介される形で圭狗と知り合う。
天野 圭狗 (あまの けいぐ)
天狗の蠱り者。新宿で探偵業を営む、外見は20代の優男。関西弁を使う。女好きで依頼人の女性にも手を出すほどだが、探偵としては有能である。狸花子を助手として雇っている。
神湯 芯之助 (かみゆ しんのすけ)
狸花子達の通う学校近くの空手道場に通う神父。狸花子が空手道場に通おうとしたさい彼女と知り合った。依頼を受け悪魔払いを行うが、その依頼が蠱り者関連の場合、圭狗に依頼を出すことも。狐子の思い人だが、圭狗曰くホモセクシュアル。
寧子 (ねいこ)
デートクラブで働いていた中学生の狐子が、客の男性に襲われていた所を助け、圭狗と引き合わせる。猫の蠱り者で体術を使う。
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