ゴクドーくん漫遊記

ゴクドー・ユーコット・キカンスキー

エシャロット王国の王子で、年齢は16歳。名前通りの身勝手な性格。呼ぶとどこからともなく手元に現れる炎の魔剣を持ち、かつて魔王を倒したこともある本物の勇者だが、現在は冒険者としてルーベット・ラ・レェテたちと気ままな旅を続けている。イナホ国の人間からは外道丸と呼ばれている。 中村うさぎと出会ったことで、願いを叶えてもらうために三界を目指すが、二つ目の霊界で行われたレース大会で命を落とす。

ルーベット・ラ・レェテ

15歳の少女。エシャロット王国のラ・レェテ公爵の一人娘だが、幼い頃からお転婆な性格の持ち主で、紆余曲折を経てゴクドー・ユーコット・キカンスキーと旅に出ている。霊界で死亡したゴクドーを蘇らせるために、幻界で過去の世界を奔走することになる。

中村 うさぎ (なかむら うさぎ)

ウサ耳をつけた二頭身の女性。何故か普通の人からはウサギのようにしか見えない。神々の暮らす三界に行き、そこで願いを叶えてもらうために三つの宝を集めようとしている。宝の一つである「ペルシャじゅうたん」を探す際にゴクドー・ユーコット・キカンスキーと出会い、彼の恨みを買う。原作の著者中村うさぎがモデル。

プリンス

魔王の息子。本名はニアリーだがプリンスと呼ばれることのほうが多い。女好きでルーベット・ラ・レェテに惚れている。イナホ国では阿修羅と呼ばれている。物語の後半では幻界の時の狭間の国を通して過去の世界に行ってしまったルーベットを助けるため、魔界を通じて過去の世界に干渉する。

菜野 (なの)

少女の姿をしているがイナホ国の元太陽神で、太陽神をやめた現在でも強大な力を持っている。ゴクドー・ユーコット・キカンスキーたちとは以前から知り合いで、成り行きでゴクドーといっしょに三界に行くことになる。

カルヴィン・クライン

三界の一つ天界にある虹の国の王。下界からやってきたゴクドー・ユーコット・キカンスキーたちに、願いを叶えるための試練として、武道大会で戦うことを要求する。神族としては位が低いらしく、菜野に手も足も出せず敗れ、アフロヘアーになる。

ダナ・キャラン

天界の住人で、カルヴィン・クラインの側近を務める美女。天界最強といわれ、武道大会で対戦したルーベット・ラ・レェテを追い詰める。しかし、頭の悪さをルーベットにつかれ、敗北する。

ソニア・リキエル

三界の一つ、霊界にある夢の狭間の国の女王。ゴクドー・ユーコット・キカンスキーたちに、願いを叶えるための試練として、レース大会への出場を要求する。夢の狭間の国は、全て彼女の見ている醒めない夢でできている。そのためあらゆることに関心がない性格。

ニナ・リッチ

三界の一つ、幻界界にある時の狭間の国の女王。過去にも未来にも行き来することができる世界時の狭間の国で暮らし続けていることで、三界の王の中ではもっとも人間離れした性格。ゴクドー・ユーコット・キカンスキーの魂を、過去のエシャロット王国に隠し、それを探し出すことをルーベット・ラ・レェテへの試練とした。

ラ・レェテ公爵 (ら・れぇて こうしゃく)

ルーベット・ラ・レェテの父親で、エシャロット王国の公爵。時の狭間の国を通して、ルーベットが送り込まれた過去のエシャロット王国に登場する。優しい性格で屋敷に忍び込んだちびゴクドーも特に懲らしめようとはしなかった。

ちびゴクドー

過去のエシャロット王国でルーベット・ラ・レェテが出会った、子供時代のゴクドー・ユーコット・キカンスキー。現在のゴクドーの魂が、過去の世界に来てしまったことで、体が透け始め、消えつつある。その理由を占い師に教えられ、占い師の言葉に従ってラ・レェテ公爵の屋敷を訪れる。

一休 (いっきゅう)

魔界の小坊主で、金にがめつい性格。プリンスがルーベット・ラ・レェテを助けるために、魔界を通じてエシャレット王国に向かわせた。人間の魂を嗅ぎ分けることができ、ゴクドー・ユーコット・キカンスキーの魂を探すことに協力する。

精霊王 (せいれいおう)

三界の王たちに認められた人間の前に現れ、その人間の望みを一つだけ叶える存在。ルーベット・ラ・レェテとは、ある事件をきっかけに面識を持っている。ルーベット、中村うさぎ、ゴクドー・ユーコット・キカンスキーたちの前に現れ、ルーベットと中村うさぎ、そしてルーベットの願いによって生き返ったゴクドーの願いを叶えた。

三界 (さんかい)

雲の上にある、神々の暮らす世界。天界、霊界、幻界の三つからなり、それぞれを統治する王に認められた者は、ひとつだけ願い事を叶えてもらえることができるという。かつては、人間の住む下界と簡単に行き来できたが、神々によって道が閉ざされ、三つの宝を集めなければ下界からはいけなくなっている。

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