ゴッドハンド輝

誠実で確実な治療から「ヴァルハラ(神々の座す処)」と呼ばれる安田記念病院を舞台に、天才的な素質を持つ新人外科医真東輝が成長していく姿を描く。ドラマチックなストーリー展開に最新の医療現場のリアリティあふれる描写をからませ、人気を博した。山本航暉の代表作。

概要・あらすじ

ゴッドハンドと呼ばれた伝説の医師の息子である新人外科医の真東輝は、「ヴァルハラ(神々の座す処)」の異名を持ち名医が集う安田記念病院に赴任することになった。若き天才外科部長・北見柊一の指導を受け、ライバル達と競い合い、救急医療の最前線で揉まれることで、は外科医として成長してゆく。

患者との「二人三脚の医療」を目標として日々奮闘するの姿は、職場のベテラン医師たちを刺激し、彼らの心も動かしてゆく。

登場人物・キャラクター

真東 輝

安田記念病院に採用された26歳の新人外科医。ゴッドハンドと呼ばれた天才外科医・真東光介のひとり息子。前髪だけ金髪となっている特徴的な髪型。研修医時代から担当した患者が一人も死んだことがないという圧倒的強運の持ち主。ふだんはやる気が空回りしがちでドジな新人だが、緊急の患者を目前にすると父から受け継いだ天才の血が目覚め、別人のように驚異的な力で手術を成功させる。 とてつもない才能を秘めていると院長の安田から見込まれている。技術や経験はまだ浅いが、治療への熱意は高く、それ故患者から信頼されることが多い。特に子供と打ち解けるのが得意。外科部長の北見柊一に指導を受けながら、日々成長し続けている。

真東 光介

ゴッドハンドと呼ばれた伝説の外科医。いかなる難手術もこなし、傷痕を全く残さないという驚異的な腕前。アメリカでも「ドクター・イースト」と呼ばれ、その名声は鳴り響いていた。ひとり息子の輝が4歳の時に妻と離婚し、男手ひとつで育ててきた。15年前に飛行機事故に巻き込まれ死去した。 この事故では、息子の輝がただ一人生き残った。光介は墜落現場で瀕死の状態にもかかわらず息子に心肺蘇生を施し続け、輝だけを生かした。その時の名残りで、現在も輝の胸には父親の手の跡が痣として残っている。

北見 柊一

安田記念病院に勤務する外科医。まだ若いが外科部長の座についている。機械のような冷静さで行う手術の腕前はバツグン。高学歴・高身長でルックスも良く、患者や同僚からの信頼も厚い。院長の安田に心酔している。新人真東輝の指導医を任されたが、データ第一主義の自分と正反対の輝については、患者への思い入れが強すぎて暴走気味だと感じ、叱責することもしばしば。 だが心の底では輝の底知れぬ才能を認めてもいる。外科医にあるまじきロングヘアーだが、これは忙しさにかまけて放置しているため。一度短く切ったところ女性の外来患者が激減し、それ以来、髪を切るには院長の許可が必要となってしまった。

安田 潤司

安田記念病院の院長。スキンヘッドに鋭い目つきというヤクザのような外見で口調も乱暴だが、「黄金の左手」との異名を持つカリスマ的名医。ヘビースモーカー。天才外科医・真東光介のひとり息子であり、担当した患者を死なせたことがない強運の持ち主である真東輝を見込んで採用した。 妻と娘あり。若いころにアメリカで真東光介と会ったことがあり、彼の天才的医療技術を目の当たりにして衝撃を受けた。その時に幼い輝とも会っているのだが、輝はそのことを覚えていないようである。

佐倉 綾乃

安田記念病院に勤務するナース。5人兄弟の長女。猪突猛進で誤解も受けやすい新人外科医・真東輝の熱意を理解し、信頼している。落ち着いた優しい性格での丁寧な仕事ぶりから、多くの患者に慕われている。意外にも演歌好きで、特に北島三郎のファン。休日には輝とデートするなど相思相愛のようだが、仕事に全ての情熱を注いでいる輝は鈍感で、なかなか関係は先に進まない。

山下 浩司

雑誌記者。細身でメガネをかけた男性。姿を隠した政治家の潜伏先と予想した安田記念病院に張り込み、真東輝と出会った。誤診が原因で父親を亡くし、それ以来医師に対して恨みを抱き続けている。真東輝を取材する際にも、彼が失敗することを期待している節がある。

ケビン・ゼッターランド・久坂

KZ病院(ケージーホスピタル)の理事長を務めている日系3世の男性。医療をビジネスとして考えており、自身の経営するKZ病院を、最高の医師と医療設備を揃えているかわりに、1000万円の会員権を購入しないとサービスが受けられない、富裕層向けの会員制病院としている。安田記念病院の安田院長とは同年齢で、両者はアメリカでの修行時代にたびたび対立していた。 その恨みから、ケビンは安田記念病院を潰そうと、医師の買収や経営権の乗っ取りなど、様々な妨害工作を仕掛けてくる。

皇 稜斗

年若い男性だが、新しいパソコンシステムを開発して巨万の富を築き、「日本のビル・ゲイツ」と呼ばれている。日本で5本の指に入る高額所得者。妻子あり。開発中の医療用シミュレーションシステムの不備チェックを、真東輝に依頼した。輝に自分の息子の命を救ってもらったお礼に、KZ病院の理事長ケビンによって買収されかけていた安田記念病院に資金援助をし、買収を防いだ。

森 実継

安田記念病院の内科部長を務める内科医。NGOで海外での医療活動もしていた。深い知識と経験を持つ優れた医師で、安田記念病院を支える存在のひとり。ダンディな口ひげが特徴的。時に厳しく患者を叱りつけることもあるが、全ては患者のためを思ってのことである。妻とひとり息子がいたが、すれちがいが続き妻とは離婚し、息子ともたまにしか会えない。 趣味は将棋で、よく安田院長と指している。

四宮 慧

医学部を首席で合格しアメリカ留学も経験しているエリート外科医。江戸時代から代々続く医師の家系に生まれ、幼いころからあらゆる医療技術を叩きこまれて来た、若き天才。名外科医として数々の逸話を持つ北見柊一に憧れ、北見の務める安田記念病院へと転任してきた。 北見の指導を受けるのは自分こそふさわしいと思っているので、真東輝のことを煙たがっている。年齢は輝の1つ上なだけだが、経験と技術で圧倒的な差を見せつけ、ライバルとして輝をおびやかす存在。医療テクニックはバツグンだが、患者のことを、自らの腕をふるうための道具としか考えていない。

片岡 貢

安田記念病院に勤務する外科医。温厚でひかえめな性格。髪の生え際が後退してきているのが悩みの種。新たに赴任してきたエリート外科医・四宮慧の指導医を担当している。外科部長の北見柊一に比べて手術の腕前が劣る一見平凡な医師なので、四宮からは軽く見られていた。 しかし緊急時には驚くべき腕前を見せ、四宮を圧倒した。技術に走り患者を軽視する四宮を案じ、「すべての技術は患者のためにある」と伝え、四宮の目を覚まさせようとした。趣味は手品。

蓑輪 朱鷺子

旧姓は真東。真東光介の妹。飛行機事故で死去した兄・光介の遺したひとり息子真東輝を引き取り、夫婦で育て上げた。おっちょこちょいでドジな輝が医師としてちゃんと仕事ができているのか、今でも心配している。真東家の特徴として、童顔であり、けっこうな年齢のはずだが現在も若々しい。

沖 登志也

安田記念病院に勤務するベテランの外科医。細身で角刈り。細かいミスや手順の確認などに人一倍厳しく、新人医師たちから「小言大王」と陰で呼ばれている。ドジな真東輝は特に目をつけられている。その厳しさも、患者を第一に思う心意気からである。

四宮 蓮

関西最大の医療法人四瑛会を経営する四宮家の3男。現在安田記念病院で働いている四宮慧の兄。茶髪でナンパな外見だが、手術の腕前は相当なもの。弟の慧を四瑛会へと連れ戻そうとしている。また、天才外科医・真東光介のひとり息子・真東輝にも興味を持ち、四瑛会へ転属するよう勧誘を繰り返す。

集団・組織

四瑛会

『ゴッドハンド輝』に登場する組織。神戸を拠点とした関西最大の医療法人。経営するのは代々医師の家系である四宮家。現在の会長四宮凱は、安田記念病院で働いている四宮慧の父親。四瑛会は強引な経営手法で知られ、新たに狙った地区の病院を傘下に入れるため手段を選ばない。関東進出の足掛かりとして、安田記念病院と同地区に病院を開き、プレッシャーをかけてくる。

場所

安田記念病院

『ゴッドハンド輝』の舞台となる救急指定病院。名医が多数勤務しており、誠実で確実な治療が可能なことから、北欧神話で「神々の座す処」という意味の「ヴァルハラ」という異名を持つ。学閥や年功序列にとらわれず、患者のために最高の医師と設備を揃えた「ヴァルハラ・プロジェクト」は院長の安田の悲願であった。北見柊一や四宮慧、そして真東輝など熱意と実力のある俊英たちが集まり、安田の理想は実現しつつある。

書誌情報

ゴッドハンド輝 全62巻 講談社〈講談社コミックス〉 完結

第1巻

(2001年7月発行、 978-4063129991)

第2巻

(2001年8月発行、 978-4063130119)

第3巻

(2001年10月発行、 978-4063130324)

第4巻

(2001年12月発行、 978-4063130553)

第5巻

(2002年3月発行、 978-4063130874)

第6巻

(2002年5月発行、 978-4063631074)

第7巻

(2002年7月発行、 978-4063631258)

第8巻

(2002年9月発行、 978-4063631470)

第9巻

(2002年12月発行、 978-4063631777)

第10巻

(2003年2月発行、 978-4063632026)

第11巻

(2003年4月発行、 978-4063632279)

第12巻

(2003年6月発行、 978-4063632538)

第13巻

(2003年8月発行、 978-4063632743)

第14巻

(2003年10月発行、 978-4063632996)

第15巻

(2003年12月発行、 978-4063633191)

第16巻

(2004年2月発行、 978-4063633375)

第17巻

(2004年4月発行、 978-4063633603)

第18巻

(2004年6月発行、 978-4063633894)

第19巻

(2004年8月発行、 978-4063634143)

第20巻

(2004年10月発行、 978-4063634389)

第21巻

(2004年12月発行、 978-4063634617)

第22巻

(2005年3月発行、 978-4063635010)

第23巻

(2005年5月発行、 978-4063635263)

第24巻

(2005年7月発行、 978-4063635522)

第25巻

(2005年10月発行、 978-4063635713)

第26巻

(2005年12月発行、 978-4063636109)

第27巻

(2006年2月発行、 978-4063636291)

第28巻

(2006年4月発行、 978-4063636543)

第29巻

(2006年6月発行、 978-4063636765)

第30巻

(2006年8月発行、 978-4063637076)

第31巻

(2006年10月発行、 978-4063637304)

第32巻

(2006年12月発行、 978-4063637571)

第33巻

(2007年2月発行、 978-4063637885)

第34巻

(2007年4月発行、 978-4063638158)

第35巻

(2007年6月発行、 978-4063638363)

第36巻

(2007年8月発行、 978-4063638622)

第37巻

(2007年10月発行、 978-4063638974)

第38巻

(2007年12月発行、 978-4063639230)

第39巻

(2008年2月発行、 978-4063639476)

第40巻

(2008年4月発行、 978-4063639704)

第41巻

(2008年6月発行、 978-4063639957)

第42巻

(2008年8月発行、 978-4063840209)

第43巻

(2008年10月発行、 978-4063840483)

第44巻

(2008年12月発行、 978-4063840735)

第45巻

(2009年3月発行、 978-4063841077)

第46巻

(2009年5月発行、 978-4063841336)

第47巻

(2009年7月発行、 978-4063841565)

第48巻

(2009年9月発行、 978-4063841817)

第49巻

(2009年11月発行、 978-4063842043)

第50巻

(2010年1月発行、 978-4063842319)

第51巻

(2010年3月発行、 978-4063842630)

第52巻

(2010年6月発行、 978-4063843118)

第53巻

(2010年8月発行、 978-4063843422)

第54巻

(2010年10月発行、 978-4063843767)

第55巻

(2010年12月発行、 978-4063844139)

第56巻

(2011年3月発行、 978-4063844566)

第57巻

(2011年6月発行、 978-4063844863)

第58巻

(2011年8月発行、 978-4063845310)

第59巻

(2011年10月発行、 978-4063845617)

第60巻

(2011年12月発行、 978-4063845952)

第61巻

(2012年2月発行、 978-4063846256)

第62巻

(2012年5月発行、 978-4063846690)

ゴッドハンド輝 全31巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2006年4月発行、 978-4063703115)

第2巻

(2006年5月発行、 978-4063703207)

第3巻

(2006年6月発行、 978-4063703245)

第4巻

(2006年7月発行、 978-4063703283)

第5巻

(2006年8月発行、 978-4063703320)

第6巻

(2006年9月発行、 978-4063703443)

第7巻

(2006年10月発行、 978-4063703634)

第8巻

(2006年11月発行、 978-4063703788)

第9巻

(2006年12月発行、 978-4063703924)

第10巻

(2007年1月発行、 978-4063704020)

第11巻

(2008年5月発行、 978-4063705447)

第12巻

(2008年7月発行、 978-4063705621)

第13巻

(2008年9月発行、 978-4063705799)

第14巻

(2008年11月発行、 978-4063705980)

第15巻

(2009年1月発行、 978-4063706123)

第16巻

(2012年4月発行、 978-4063708431)

第17巻

(2012年7月発行、 978-4063708493)

第18巻

(2012年10月発行、 978-4063708509)

第19巻

(2013年1月発行、 978-4063708516)

第20巻

(2013年4月発行、 978-4063708523)

第21巻

(2013年7月発行、 978-4063708530)

第22巻

(2013年10月発行、 978-4063708547)

第23巻

(2013年11月発行、 978-4063708554)

第24巻

(2013年12月発行、 978-4063708561)

第25巻

(2014年1月発行、 978-4063849554)

第26巻

(2014年2月発行、 978-4063849622)

第27巻

(2014年3月発行、 978-4063849639)

第28巻

(2014年4月発行、 978-4063849646)

第29巻

(2014年5月発行、 978-4063849769)

第30巻

(2014年6月発行、 978-4063849776)

第31巻

(2014年7月発行、 978-4063849783)

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