概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
Dr.汞 (どくたーこう)
T大病院教授・榊銀次郎の息子で、本名は榊汞。T大学病院時代に、死体肝移植の手術を成功させているが、公表はされていない。この手術を最後に、組織に属さずひとりで執刀をするようになる。
榊 銀次郎 (さかき ぎんじろう)
T大病院の教授。Dr.汞の父親。狭心症を患っている。自分で診断してきたそのカルテは安藤のみに渡してあった。
花島 (はなしま)
J大病院の看護師。Dr.汞の手術助手をしたのをきっかけに、Dr.汞の電話番号を知る。その後も、何かあるたびに連絡を取る。
橋爪 (はしづめ)
日本国外務大臣。成田空港で銃で撃たれる。胸に数発の銃弾を受けたため、心機能肺機能は停止、人工心肺でかろうじて生命を維持している。助かるには心肺同時移植をしなければならなかった。
丸岡 (まるおか)
橋爪外相の秘書。目の前で橋爪外相が撃たれたことを悔やみ、自分が心肺のドナーになる決意をする。Dr.汞の目の前で銃で自殺する。
陽子 (ようこ)
一卵性双生児の妹。新婚旅行の帰りに成田バイパスの玉突き事故で死亡する。しかし、そのお腹には受精卵が育っていた。
月子 (つきこ)
一卵性双生児の姉。妹の陽子に嫉妬していたが、Dr.汞の話を聞くうちに、妹の身ごもった新しい生命を自分の中で育てる決意をする。
山崎 恵子 (やまざき けいこ)
子宮ガンとなって入院。モルヒネで痛みをやわらげていたが、長期使用で耐性が出来てしまい、鎮痛効果がなくなっていた。痛みを取るために、Dr.汞はコルドトミー電極針による除痛を行う。
安藤 (あんどう)
T大病院の外科医。ドナーとなる脳死患者を使って、肝臓移植を行おうとするが、倫理委員会の反対にあい、手術ができなくなってしまう。その時、替わりにDr.汞が手術を行い、T大病院を去っていく。
兼松 清 (かねまつ きよし)
経済連会長。フグの肝を食べて、自宅で倒れる。自発呼吸も停止していたが、フグの毒は筋肉に作用し脳中枢には作用しないため、意識は明瞭にある状態だった。
小泉 幸子 (こいずみ さちこ)
懐妊するも、その子どもは髄膜脊髄瘤だった。Dr.汞は、出産と同時に胎児をその場で手術しようとする。
立花 利恵子 (たちばな りえこ)
Dr.汞の母親。榊銀次郎と付き合っていくが、妊娠を機に姿を消す。光線過敏症のため、日に当たると肉体的衰弱が激しくなる。外に出てしまった子どものDr.汞を日中に探したため、倒れてしまう。
若宮 (わかみや)
ミズーリ州W大学部族病院博士。進行したリューマチで、車椅子生活となり、手の関節も変形してメスが握れなくなってしまっていた。アメリカでは臓器移植の名医だった。もう一度メスを握れるよう手術することをDr.汞に頼む。
若宮 真理亜 (わかみや まりあ)
若宮博士の娘。W大学に入学し、医師を目指す。Dr.汞に惹かれている。
白鳥 瑠璃子 (しらとり るりこ)
元女優。10年前に引退したのは、子どもを産み、育てるためだった。その子どもである広志が誘拐されてしまう。
小森 由美子 (こもり ゆみこ)
報道番組の美人キャスター。反回神経麻痺のため、声が出なくなってしまう。かつてDr.汞の恋人だった。
田辺 幸男 (たなべ さちお)
会社乗っ取りで有名なKOWAの社長。急性骨髄性白血病のため、J大病院へ入院。過去に、ロタ島で知り合った若い女性あゆみを妊娠させるが、本人は無精子症だと診断されていた。しかし、それは閉塞性無精子症で、ごくまれに精子が子宮までたどりつくことがあるというものだった。Dr.汞は新生児を使った臍帯血移植を行う。
クレジット
- 協力
-
中原とほる