概要・あらすじ
勉強はできるが、友達がいない小学生・水嶋ヒロシの前に、人間になることを目指す魔物ゴロロが現れる。ゴロロを単なる人間の子どもだと思った水嶋は、たった1人で生きているというゴロロの悲しい境遇に共感し、気軽に友達になることを約束する。しかし、その後強大な魔物に襲われた際に、ゴロロが小さい体ながらも魔力を使って相手を打ち倒す姿を見て、ゴロロが魔物であることを理解し、そして魔物であってもずっと友達であることをゴロロに告げる。
以後2人は街で暴れる数々の魔物と戦い、ゴロロが人間になるために必要な「魔玉」を不思議なアイテム「キューインベルト」で集めていく。
登場人物・キャラクター
ゴロロ
魔物の少年。腰に巻いたキューインベルトで魔玉を集め、人間になろうとしている。「雷魔神族」という魔物の中でも非常に強い一族の血を引いている。人間社会のことをよく知らず、悲しいことがあると我慢せずに素直に泣く、まるで幼稚園児のようなピュアな存在。かつて山でともに暮らしていた祖父と別れてからは、一人ぼっちの生活をしていた。 雷魔神拳の使い手であり、手が伸びたり、発した声が固体化したりする、特殊な能力も併せ持つ。
水嶋 ヒロシ (みずしま ひろし)
小学6年生の少年で、眼鏡をかけている。学校の成績は優秀ながら、クラスメイトになじめずに、いつも1人で行動している。人間であるにもかかわらず、魔物を見ることができる特異体質の持ち主。ゴロロの初めての友達で、親には内緒で自宅の自分の部屋にゴロロを住まわせている。
ドロカッパ
河童のような姿をした「粘液魔物」。たとえそれがジュースや人間の血であろうとも、とにかく液体を欲する体質。地面からまるで植物が生えるかのように現れ、頭の皿に液体をかけ続けることで、その存在を維持できる。なお、頭の皿にかけるのは、液体の中でも「さわやかなコーラが一番」らしい。
メタボコング
人から食べ物を奪って食べ続ける「大食魔物」。「METABO」とプリントされたランニングシャツを着て、背中には大きなスプーンを背負っている。ゴリラのような巨体の持ち主で、コンビニにある食べ物を1人ですべて食べてしまうほどの大食漢。
クツクツ法師 (くつくつぼうし)
人から靴を盗む「盗靴魔物」。袈裟を着て頭には笠をかぶり、背中には盗んだスニーカーを大量に入れた籠を背負っている。顔はスニーカーを模したような形をしており、足に履くのもやはりスニーカーである。人の靴の匂いを嗅ぐのが好き。
ゴムガエル
ゴムをエネルギーにして暴れる「変幻魔物」。巨大なカエルのような姿をした魔物で、自動車からタイヤをもぎ取り、食べてしまう。また、口からゴムを発射し、相手を固めることもできる。もともとは「オタマ」という名前のオタマジャクシのような良い魔物だったが、水に触れることでゴムガエルに成長してしまう。
チョキン原人 (ちょきんげんじん)
人から小銭を奪い、自分の体に貯金する「集金魔物」。頭上に貯金箱のコイン投入口があり、入れたお金は腹がガラス張りになった胴体に貯まっていく。顔には大きく「¥」のマークがあり、その中に目が1つだけある。また、原始人を想起させる獣の皮でできた服を身に着け、印鑑のように「金」と彫られた棍棒を持つ。その棍棒を長く伸ばして相手にぶつける「印鑑消命」が必殺技。
火浦 サトル (ひうら さとる)
水嶋ヒロシのクラスメイトの少年。水嶋と同様に魔物が見える特異体質の持ち主で、クラスメイトたちとは行動をともにせず、魔物のピューとともに生活している。いつもロングコートを身にまとい、長髪からから片目だけ覗かせ、紙パックのジュースをストローで飲んでいる。
ろうそくエース
勉強や学問を憎み、教科書やノートを焼き尽くす「焼勉魔物」。ろうそくでできた体に「FIRES」とプリントされた野球のユニフォームを着込み、左手にはグローブをはめている。頭上に生えたろうそくの芯に燃える炎や、身体中に生えたマッチで、人から奪った勉強道具を燃やす。また、相手に攻撃する際は炎をまとったボールを投げ、必殺技の「竜巻炎」ではそのボールが豪速球かつ、急激に曲がる変化球になる。 水嶋ヒロシのクラスメイトに化けて、学校に侵入する。
スキマスライム
どろどろとしたスライム状の体を自由に変化させ、狭い場所に入り込む「狭小魔物」。隙間が好きで、人の体内にさえ入り込もうとする。胴体以外には目、口、2本の手しかなく、「スキマー」と声を発しながら歩く。
ピュー
魔物の少年。ゴロロと同様、腰に巻いたキューインベルトで魔玉を集めている。「風魔神族」という非常に強い一族の血を引き、ゴロロを上回る魔力を持つ。かつては「風太」という名の人間の少年だったが、5歳の時に交通事故で亡くなって以来、魔物としてこの世に留まり続け、人間に戻ろうとしている。風魔神拳の使い手であり、頭には武器、防御、移動の手段となる葉っぱを付けている。
センプウ鬼 (せんぷうき)
風を起こすのが得意な「扇風魔物」。ピューに乗り移ることを企てるザワワの命令で、ピューを魔界へ連れ戻すために人間界にやって来た。後頭部には排気口があり、また、引っ張って伸ばせる電源コードが尻尾として付いている。大きな口には扇風機のファンが付いており、必殺技「風鈴火斬」では、そのファンを相手に向かって飛ばす。その際、胸にある「強」「中」「弱」のボタンで技の強さを調節することができる。
ザワワ
風魔神族を率いる風魔神王。風魔神拳奥義の使い手で、魔界の中で最も凶悪な魔物である。体が老化したり、致命傷を負ったりすると、他の魔物の体に魂だけ乗り移ることで何百年も生き続けている。かつて人間であったピューを魔物として生き返らせた張本人であり、ピューの体に乗り移ってゴロロを倒そうと企んでいる。
オレオレパンダ
作り話で人間や魔物を騙し、物を売ったり奪ったりする「虚言魔物」。かつては客の笑顔を見るのが好きな真面目な商売人だったが、大手の安売り店に客を取られ、仕方なく悪事を働くようになった。いまでは詐欺師として有名になりすぎたため、まったく商品が売れなくなっている。遠くに物を投げる「ジャイアントパン弾」という必殺技を持つ。
スリガラス
空中からのスリが得意な「横鳥魔物」。カラスのように真っ黒な体毛と鋭いくちばしを持ち、はさみ状になった尻尾の先で人の持ち物を奪い去る。尻尾の先と同様に、右手もはさみ状になっている。「カカカー」と笑いながら飛ぶ。
ドクターヤブー
ヤブー流魔医術で魔物の病気を治す「医者魔物」。森で「ヤブー医院」を開業している。体全身が樹木で、頭には葉が生い茂り、自慢話をする時は木の鼻が伸びる性質がある。白衣の下に「医心」または「医ノ一番」と書かれたシャツを着ている。
ハリセンボーン
毒バリ攻撃が得意な「毒骨魔物」。全身が骨だけでできており、頭部には魚のようなえらがある。頭頂部にはたくさんのとげがあり、それを毒バリとして使う。大量の毒バリを相手に飛ばす必殺技「ボーンリバー」で攻撃し、相手の攻撃は全身の骨をばらばらにする「ボーンバラッシュ」で避け、さらにばらばらにした全身の骨を相手に叩きつける「ボーンダンス」による追撃が可能。 「ホネフクロウ」という魔物と外見がよく似ている。
バキューム蚊 (ばきゅーむか)
人間の脳みそを吸う「吸食魔物」。体の一部がメカ化された巨大な蚊でありながら、人間に近づく際は小太りの中年セールスマンのような姿に変身する。「アタマヨクナールA」という栄養ドリンクを渡し、それによって肥大化した人間の脳みそを吸う。必殺技は掃除機のホースのような口で辺りの物を吸い込む「チューチュートレイン」。
カマレオン
擬態することで相手に姿を見せない「擬態魔物」。体色を自分のいる場所と同じ色に変えることができる。カメレオンのような体にランニングシャツを着ており、頭にはツノが3本、そのうちの1本にはボディピアスが2つ付いている。両手が鎌になっており、相手を斬り刻むことが可能で、必殺技は姿を消した状態から相手の体を十字型に斬る「カマ十字斬」。 何体も群れで行動する魔物でもある。
ハリケンジョーズ
ザワワ直属のエリート集団「風魔トップー隊」のメンバーである「強顎魔物」。ピューの体に乗り移ることを企てるザワワの命令で、ピューを魔界へ連れ戻すために人間界にやって来た。サメのような体をしており、左腕をロケット砲に改造している。口からサメの形をしたビームを放つ「ロングアゴー」や、左腕のロケット砲からエネルギー弾を撃つ「暴風警砲」が必殺技。
オンプーワーム
ザワワ直属のエリート集団「風魔トップー隊」のメンバーである「熱息魔物」。ピューの体に乗り移ることを企てるザワワの命令で、ピューを魔界へ連れ戻すために人間界にやって来た。ミミズのような体に、温風機と化した口を持っている。口から高温の息を吐く必殺技「ホットブレス」は、脇腹にあるつまみで2倍まで温度調整できる。また、体を何本ものとげ状に変える必殺技「ワームフォーク」で相手を刺したり、体を壁状に変形させる必殺技「ワームブロック」で相手の進行を邪魔することもできる。
じいちゃん
ゴロロの祖父。頭髪も口髭も真っ白だが、年齢による衰えを感じさせない身体能力を持つ。かつて生まれたばかりのゴロロを争いの多い魔界から安全な人間界の山奥へ連れて行き、1人で育て上げた。また、ゴロロがより強く育つために、自分が死んだことにして独り立ちさせた。ゴロロと再会する際は、顔に包帯を巻きつけ、正体を明かさずにゴロロの腕試しをする。
母ちゃん (かあちゃん)
ゴロロの母親。魔界に住んでいたが、魔界で長く続いていた戦いの最中に行方がわからなくなった。まるで王女のような容姿で、白い肌に長い髪、そしてドレス、冠、腕輪、首輪などを身に着けている。ゴロロはじいちゃんと再会した際に初めて、母ちゃんの存在を明かされることとなった。
アツメウナギ
物をコレクションするのが好きな「蒐集魔物」。ゴロロが集めた魔玉もコレクションしようと企む。ウナギと人間の半魚人のような体で、一眼レフカメラを首から下げており、左腕にはたくさんの腕時計がはめられ、背中のリュックにはたくさんのポスターが入っている。また、自らの腹部がショーケースと化しており、体内に本やフィギュアが収納されている。 伸びる手で相手をつかむ「UNAキャッチャー」が必殺技。
カミフクロウ
紙袋でありながら、フクロウのような羽と目とくちばしを持つ「保管魔物」で、アツメウナギの手下。紙袋の底が頭部で、紙袋の持ち手が脚部にあたる。必殺技は自分の体である紙袋を相手を被せ、身動きを取れなくする「カミカミホールド」。
ボコリ
魔界に来たばかりのゴロロが出会った魔物の少年で、その後仲間として行動をともにする。上半身は裸で、下半身はサスペンダーから吊り下げた縦縞のズボン、背中にはマントを羽織っている。また、口からは2本の下八重歯が生えている。必殺技はピッケルで攻撃する「ボコリクラッシュ」。
デンキアンコウ
とても巨大な体を持つ「充電魔獣」。頭部からは電灯が生え、尻尾の先は電源アダプターになっており、顎の付近には「ON」と「OFF」のスイッチがある。足は6本で、背中にはひれがある。魔界に生息する言葉を話さない魔獣で、人間界でいう動物的な存在。なぜかゴロロにだけ懐く。
伝言カモ (でんごんかも)
魔界のイッチタウンという街で、伝言を届ける仕事をする鳥。ヘッドホンとゴーグルを装備している。空を飛んで移動し、伝言を伝える相手を見つけると、胸にある「再生」ボタンを押して、スピーカー状になったくちばしから依頼人の音声を流す。胸には他に「録音」ボタンと「止」ボタンがある。
サボテンマスク
全身がとげだらけの「覆面魔物」。必殺技として、全身からとげを飛ばす「トゲリングソバット」や、狙った相手をどこまでも追尾するとげだらけの球「エルボールドロップ」がある。格闘大会「魔界グランプリ」予選ラウンド「はちまきバトル」で、ゴロロと同じCブロックとなる。
チリガミハカセ
魔界一の天才科学者を自ら称する「発明魔物」。白衣を着た老人の姿をしている。格闘大会「魔界グランプリ」決勝ラウンド1回戦の舞台「チリチリタワー」を設計した魔物で、チリチリタワー内の各マシーンを操作することもできる。大きな禿げ頭に空いた穴からティッシュが出ており、何枚取ってもティッシュが出てくる。また、後ろに手を組みながら、宙に浮く円盤に乗っていることもある。
イワダンシャク
通常の魔物よりも非常に大きい、岩でできた体を持つ「貴族魔物」。格闘大会「魔界グランプリ」決勝ラウンド2回戦「タマゴ割っちゃダメダメバトル」でジジィゼミの対戦相手となり、大きく硬い拳で殴りかかったり、足で踏み潰そうとする。
ユキーナ
雪の精でありながら、見た目は普通の可愛らしい女の子の「氷結魔物」。自分自身は重い物を持つのも苦手で、バトル中も一切何もしないが、相手にいじめられると、髪の毛が「ダルちゃん」というモンスターになり、ダルちゃんがユキーナに代わって相手を攻撃する。必殺技はダルちゃんが氷の拳でパンチを連打する「みぞれ打ち」。格闘大会「魔界グランプリ」決勝ラウンド2回戦「タマゴ割っちゃダメダメバトル」でフラン犬の対戦相手となった他、準決勝「ドキドキ流氷バトル」ではパシャールの対戦相手となる。
ヘルヘルボーズ
てるてる坊主のような体で、他の魔物に取り憑く「寄生魔物」。自分自身の体は単なる布一枚の服であり、その体で取り憑いた魔物の体を思いのままに操る。格闘大会「魔界グランプリ」決勝ラウンド2回戦「タマゴ割っちゃダメダメバトル」でゴロロの対戦相手となる。
フラン犬 (ふらんけん)
犬の体を持ちながら、その半分ほどが機械化してある「改造魔物」。右手には機械の大きな爪が装備されており、顔は半分だけマスクが装着されている。格闘大会「魔界グランプリ」決勝ラウンド2回戦「タマゴ割っちゃダメダメバトル」でユキーナの対戦相手となる。
ジジィゼミ
杖をつき、居眠りをしながら戦う「長老魔物」。その正体は武術の神様といわれる「ミンミン道士」で、まるで眠っているように戦う幻の拳法「スイミン拳」の使い手。格闘大会「魔界グランプリ」決勝ラウンド2回戦「タマゴ割っちゃダメダメバトル」でイワダンシャクの対戦相手となり、準決勝「ドキドキ流氷バトル」ではゴロロの対戦相手となる。
パシャール
魔界で最も恐れられている闇魔神族の魔物。尖った2本の角を持ち、常に無表情の少年である。手からビームを放つ「レイ・オブ・ダークネス」、巨大なエネルギー弾を放つ「ダークサイドムーン」、手のひらで相手の攻撃を受け止める「ダークシールド」が必殺技。格闘大会「魔界グランプリ」決勝ラウンド2回戦「タマゴ割っちゃダメダメバトル」でボコリの対戦相手となり、準決勝「ドキドキ流氷バトル」ではユキーナの対戦相手に、決勝戦ではゴロロの対戦相手となる。
ミストーン
岩の体から霧を発生させ、霧に触れた者を石にする「石化魔物」。昔、魔界にある霧の谷に建っていた親子の石像の母親の方が壊されてから、その場所に出現するようになった。どんな攻撃をされても、ダメージを受けない。言葉を発することはなく、うめき声をあげるだけである。
ハット
人間界や魔界など、さまざまな世界へつながる渦を行き来する魔物。ピエロのような帽子と杖を装備し、幻影を操る。宙に浮く玉に乗っていることもある。ゴロロからキューインベルトを奪い、ハット自身の手で集めていた魔玉と合わせ、マジンピア計画を実行する。
ピタットマウス
人にくっつき、その重さで相手を疲労させる「吸着魔物」。歯は1本、髭は6本生えた丸々と太ったネズミで、頭が吸盤になっている。また、ジーンズのオーバーオールを穿いており、お尻からは尻尾を出している。人にくっついている間はじっとしており、「ピタター」とだけ言葉を発する。
オーグッチ
建物に取り憑き、人を襲う「寄生魔物」。取り憑いた建物の床や天井、家具などに大きな口が現れ、人や物を食べてしまう。体には目、鼻、耳、そして手足はなく、大きな口があるのみである。口にはたくさんの牙が生え、奥から長い舌が伸びる。ハットが手下にしている魔物でもある。
妻津木 (つまづき)
水嶋ヒロシのクラスメイト。非常に明るい色をした髪の毛をしており、首から金属のアクセサリーを下げ、いつもポケットに手をつっこんで歩く不良少年のような人物。子分を2人引き連れ、水嶋を「友達がいないヤツ」とからかう。
バクハーン
時限爆弾やダイナマイトなど、さまざまな爆弾を使う「爆撃魔物」。自分自身も爆弾のような容姿で、導火線が尻尾になっており、背中に背負った籠にはたくさんの爆弾がつめられている。また、宙を飛んで、消えたり現れたりと、自由自在の移動ができる。ハットが手下にしている魔物でもある。
センタクイーター
人の服を食べる「服食魔物」。体全体が洗濯板になっており、目と大きな口、そして手足が生えている。ただし大きさは大人の人間ほどある。洗濯したての服は「うまイーター」と特に好んで食べる。また、人間も襲って食べることもある。
カイパンウオ
プールが大好きな「遊泳魔物」。プールで溺れている人を救助する、良い魔物。半魚人のような姿で、水泳帽子と水泳ゴーグルを頭に装着している。学校のプール内に魚柄の布団を敷いて、生活している。布団の近くには目覚まし時計も置かれている。ヒレを投げつける「ハラホレヒーレ」という必殺技を持つ。
トイレそうじのピカ子 (といれそうじのぴかこ)
トイレ掃除が大好きな「清掃魔物」。人間の女の子のような姿をしている。口から洗剤を発射し、ブラシと雑巾でトイレを掃除する、良い魔物。ただし、トイレを汚した者にはおしおきをする。悪い者をトイレ掃除用具のラバーカップで捕える「シュッポンアタック」が必殺技。
おどりバーバ
学校の踊り場でダンスをしている良い魔物。短い髪にパーマをかけた中年女性のような姿をしている。大きな耳がスピーカーになっており、そこから流れる音楽に合わせて、ダンスをする。相手を拳で殴る「ダンシンぐー」という必殺技を持つ。
マットマックス
学校の体育館に出没し、もし転びそうな生徒がいたら、素早く床に横たわって、クッション状の体で生徒を怪我から守ってあげる良い魔物。体育マットに手足が生えた姿をしており、サイズは人間の2倍ほど大きい。
日やけ入道 (ひやけにゅうどう)
いつも学校の屋上で体を日に焼いている良い魔物。体は人間の2倍ほど、頭は何倍も人間より大きい。頭にはまったく髪が生えていない。上半身は裸で、下半身に半ズボンだけ穿いている。体に蓄積した太陽熱を放射する必殺技「ホカホカプレス」は、200度を超える熱さになる。
ガッキューモドキ
学校の教室になりすます「贋物魔物」。とても大きな体を校舎にくっつけ、ありもしないクラスに生徒を呼び込み、捕獲した後は強制的に勉強させ続けている。脱出しようとする生徒には、体内の巨大黒板消しや巨大鉛筆削りで攻撃する。
ノミホース
自動販売機の中の飲み物を勝手に飲み干してしまう「盗飲魔物」。巨大なノミのような姿だが、自動販売機の中にいる際はとても小さい体になっている。飲み物を吸い取る口はホース状になっており、手は4本、足は2本生えている。
スナーバー
公園の砂場に現れる「流砂魔物」。砂の中に人間を引きずり込んでしまう。全身が砂でできており、頭にはバケツをかぶっている。腕は2本あるが、足はない。また、体を変形させて、思いのままに砂場の中に逃げ隠れすることができる。
フォーク兄弟 (ふぉーくきょうだい)
歌で相手を操る「歌声魔物」。頭からフォークが生えた兄弟で、街角に立ち、ギターで弾き語りをしている。歌を聴いた者は体の自由が効かなくなり、歌詞の中に「体が動かず」とあれば体が動かなくなり、「眠る」とあればその場で眠ってしまう。回転しながら頭のフォークを相手に刺す「きりもみフォーク」が必殺技。
スケボーズ
危険走行で街中を走り回り、周囲の人に迷惑をかける「暴走魔物」。下半身がストライプ柄のスケートボードになっており、上半身は2本の腕と1つの目、そして口があるだけである。暴走する際は「スケケケー」と笑い声を上げる。
ベンチット
屋外でベンチになりすまし、座った者に襲いかかる「着席魔物」。木製のベンチで、両脇に手が生えており、ベンチの下には目と大きな口がある。サイズは3人掛けベンチほどの大きさ。「ベンベーン」と言葉を発する。
シバーフ
ふかふかの芝生に人間を誘い込み、気持ちよく寝転ばせて、勉学や勤労の意欲を失わせる「緑地魔物」。全身に芝生が生えた大男で、口には大きな牙が何本も生えている。ただし、おとなしい性格で、人間を襲うことはない。
マツボックル
木の上から落ちてきたり、地面から飛び跳ねて、人間に向かってぶつかって来る「激突魔物」。松ぼっくりにうりふたつな体で、目が2つあるのみ。成長すると、「タイボックル」という魔物になる。また、群れで生息する魔物でもある。
ピラニアイロン
非常に体温が高く、触れた者にやけどをさせる「高温魔物」。ピラニアのような姿で、水中に生息する。頭上にあるコンセントからはアイロンのコードが刺さっており、そのアイロンを水の中に漂わせながら泳いでいる。また、群れで生息する魔物でもある。
場所
魔界 (まかい)
魔物だけが住む世界。異次元に存在し、水嶋ヒロシの住む街の森の奥にある渦からワープして行き来できる。さまざまな店が建ち並ぶ大都会のイッチタウン、無事に通り抜けた者はほとんどいない魔獣の森、石化魔物ミストーンが出現する霧の谷などがある。また、魔界だけではなく、他の世界に移動する渦もあり、闇魔神族にしかなつかないホリホリムシに穴を掘らせることで、渦を出現させることができる。
チリチリタワー
格闘大会「魔界グランプリ」の決勝ラウンド1回戦の競技場として使用される、機械仕掛けの高い塔。チリガミハカセによって設計された。タワー内には侵入者を防ぐ総計13のマシーンが用意されている。主要なものとして、坂の上の口から流れたよだれ成分で登って来る者を滑らすチリチリマシーン1号「ハラペコスベリン」、高い橋を渡る者に頭のボールを投げつけるチリチリマシーン2号「パンチパーマン」、タワーに入り込んで来た者をノリノリで潰そうとする巨大ローラーのチリチリマシーン6号「ロックローラー」、そして最後の門番として、左右と頭上に手が計7本生えたロボットのチリチリマシーン3号「ミスターストップ」がある。
イベント・出来事
魔界グランプリ (まかいぐらんぷり)
魔界中の腕自慢が集まって、一番強い魔物を決める格闘大会。はちまきを奪い合うバトルロイヤルの予選ラウンド「はちまきバトル」から始まり、難攻不落の塔を駆け上る決勝ラウンド1回戦「チリチリタワー」、手に持った卵が割れないようにしながら戦う決勝ラウンド2回戦「タマゴ割っちゃダメダメバトル」、氷の闘技台の上で戦う準決勝「ドキドキ流氷バトル」、相手に「まいった」と言わせることだけが勝利条件の決勝戦が用意されている。 優勝者には大魔界ガイドが授与される。
その他キーワード
雷魔神拳 (らいまじんけん)
「雷魔神族」が使う技。主に電気を利用する。例えば、指から電撃を放つ雷魔神拳一の技「ギガビリリ」、伸ばした腕で相手を締め上げる二の技「デラグルル」、雨雲から雷を放つ三の技「ベガバリリ」、体の一部をさまざまな道具に変形させる四の技「雷魔変化撃」があり、他にも雷魔神拳よりも強力な雷魔真拳一の技「ズバギリリ」、ゴロロがとっさの思いつきで編み出した「ゴロロバリア」、またじいちゃんの技として、雷でできた鳥を放つ雷魔神拳「雷魔鳥獣撃」がある。
風魔神拳 (ふうまじんけん)
「風魔神族」が使う技。主に風を利用する。例えば、投げた葉っぱで相手を切り刻む風魔神拳一の技「ヒュルリララ」、自分の周りに起こした風で攻撃する二の技「ギュルリララ」があるほか、ザワワに乗っ取られたピューが使う技として「風魔暗黒球」と「風魔撃風破」があり、ザワワが使う風魔神拳奥義には、巨大なつららを相手に放つ「風魔寒気弾」、台風の家族が相手に向かって突撃する「台風一家」、さらに腹に開いた巨大な口であらゆるものを吸い込む最終奥義「風魔暗黒網」がある。
ヤブー流魔医術 (やぶーりゅうまいじゅつ)
ドクターヤブーが魔物に対して魔力で行う医術。手に集めたエネルギーを患者の患部に向かって放つ「治療インボム」や、薬を患者の体内に打ち込む「完治カンゲキ」等がある。また、怪我の痛みを消す「湿布ドトウ」は効き目が切れた後は痛みが倍になる危険な術である。
スイミン拳 (すいみんけん)
ミンミン道士であるジジィゼミしか使えない幻の拳法。鼻ちょうちんの中に相手を閉じ込めるスイミン拳奥義「ねんころ球」や、針状になった髭で刺した相手の体を動かなくするスイミン拳奥義「安眠針」、辺り一面に強力な衝撃波を与えるスイミン拳奥義「快適スイミン砲」、他人の夢の中に入れるスイミン拳奥義「ユメ芝居」などがある。
ビリリュララ
ピューの「ヒュルリララ」をゴロロの「ギガビリリ」で強力にした合体技。ピューの葉っぱがゴロロの電撃の力で絶大な攻撃力を発揮する。ピューはこのネーミングを「かっこ悪い」という理由で気に入っていない。
魔玉 (まだま)
倒した魔物が玉状になったもの。キューインベルトで吸い込み、満タンまでためると、人間になれる。ザワワが魔玉になると、たった1つでキューインベルトを満タンにする大魔玉になる。また、人間になった魔物はそれまでの記憶がなくなる。
キューインベルト
魔玉を吸引するベルト。「魔玉キューイン」の掛け声とともにベルト真上のボタンを押すと、バックル部分に当たる人の口を模したところから魔玉を吸引する。魔玉を貯めていくうちにランプが光り、魔玉が満タンになると、6つのランプが光る。また、ベルト左側のボタンは人間を魔人に変え、ベルト下のボタンは魔玉を排出する代わりに魔人を人間に戻す機能を持つ。 貯めた魔玉の数を計るメーターも搭載されており、おおよその数が表示される。
魔物図鑑 (まものずかん)
魔物の情報が記された古い書物。ハードカバーの分厚い書物で、各魔物の絵と特徴を説明する文章が載っている。水嶋ヒロシの家の物置から発見された。また、ゴロロの電撃が当たると、魔人を人間に戻すベルトの操作方法が浮かび上がる。
魔法樹の実 (まほうじゅのみ)
食べれば、どんな病気や怪我も治る伝説の木の実。直径が1センチに満たないほどの小さな実で、白と黒の縞模様をしている。魔法樹がどこにあるのかはだれも知らない。じいちゃんはゴロロと再会する際、いくつか小瓶に入れて、持っていた。
大魔界ガイド (だいまかいがいど)
魔界グランプリの優勝賞品。魔界のあらゆる場所がわかるガイドブック。だれも知らない幻の場所や伝説の町への行き方、さらには魔界中の宝物の在り処もわかるといわれている。ゴロロはこれで母ちゃんの居場所を探すことを目標に、魔界グランプリ優勝を目指す。
マジンピア計画 (まじんぴあけいかく)
全人類を魔物化、つまり魔人にしようとする計画であり、ハットが企てた。ゴロロから奪い取ったキューインベルトと、ハット自身の手で集めていた魔玉を合わせ、実行に移される。その結果、水嶋ヒロシをはじめとした街中の人間が魔人化してしまうこととなった。