サユリ1号

サユリ1号

京都府の大学に通う主人公の上田直哉が、幼いころから夢に描いてきた理想の少女サユリに瓜二つの後輩女子、大橋ユキと出会い、彼女の行動に翻弄されるさまを描く青春恋愛ストーリー。

正式名称
サユリ1号
ふりがな
さゆりいちごう
作者
ジャンル
恋愛
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

京都府のT大学で「海洋冒険同好会」の部長をつとめる上田直哉は、幼なじみで副部長の児玉知子とともに平和な大学生活を送っていた。そんなある日、直哉はサークルに入部してきた後輩女子の大橋ユキを見て衝撃を受ける。彼女は自分が幼い頃から夢に描き、オナペットとしてきた理想の少女サユリに瓜二つだったのだ。

大橋ユキはT大学の「ミス・キャンパス」に選ばれるほどの美人だったが、これまで数々のサークルを転々として、その人間関係を破壊してきたという噂の持ち主だった。人が良くて騙されやすい直哉は、経験豊富でサディスティックな性格を持つユキに翻弄され、子供のころから続いていた児玉知子との関係も大きく変化していく。

登場人物・キャラクター

上田 直哉 (うえだ なおや)

京都府のT大学経済学部3年生。大学内サークルの「海洋冒険同好会」の部長をつとめている。サークルは真面目に海洋冒険を探求するものではなく、飲み会や旅行などのイベントを中心としたもの。小学生のころからサユリという理想の少女を妄想してオナペットにしてきたが、新歓コンパでサユリとそっくりな大橋ユキに出会い、彼女に心奪われ、以後彼女の奔放な行動によって翻弄されることになる。 実家は千葉県で、アパートでは同じくT大学に進学した幼なじみの児玉知子の隣の部屋に住んでいる。児玉知子については、幼少時から男友達同然の付き合いをしていたが、大学に至るまで彼女を異性として意識することはなかった。

児玉 知子 (こだま ともこ)

上田直哉の幼なじみ。T大学の学生で、「海洋冒険同好会」の副部長をつとめている。千葉県にある実家は上田直哉と隣同士。幼少の頃から上田直哉とは男友達同然の付き合いをしており、彼の妄想内に登場するオナペット少女をサユリと命名した。上田直哉には恋心を抱いていたが、気持ちを打ち明けられないまま同じ大学に進学。 子供のころはスカートを嫌い、男子のように振る舞うボーイッシュな少女で、大学生になっても上田直哉との男友達のような距離感の近い関係を維持するためショートカットを続けていた。サユリとそっくりだという大橋ユキに上田直哉が翻弄されるのを心配しており、彼が自分を異性として意識しないのを実感して捨て鉢になり、祇園祭のときに知り合った三沢広一に処女を捧げてしまう。 処女喪失後、上田直哉に依存する気持ちに区切りをつけるため、彼と隣室だったアパートの部屋を解約し、かねてから語学に興味があったこともあり、中国への留学を決意する。

大橋 ユキ (おおはし ゆき)

T大学外語学部の2年生時に上田直哉が部長をつとめる「海洋冒険同好会」に入会してきた。小学校からT大学の附属校に在籍しており、大学ではミス・キャンパスにも選ばれたほどの美人。周囲の人間を翻弄することを好み、大学でも「サークル荒らし」といわれている。「海洋冒険同好会」に所属する前も数々のサークルを転々として、サークルの複数の男性と肉体関係を持ち、サークル内の人間関係を破壊してきた。 とくに大学1年生時に所属した「ウィンタースポーツ愛好会」では、部長の阿部、副部長の田所菊を中心とした人間関係を崩壊に追い込む。その事件で阿部は彼女を恨むようになり、後に彼女を拉致監禁して顔に傷を負わせる。 「海洋冒険同好会」入会後も上田直哉を翻弄するほか、児玉知子を挑発するなど、サークル内の人間関係を混乱させる。

サユリ

上田直哉が小学生のころから頭に思い描き、オナペットとしてきた彼の理想の少女。上田直哉によれば「ちいさくてかたちの良い頭」「感情がそのままこぼれおちてくる大きな瞳」「陽に透けてしまいそうな白い耳たぶ」などのパーツの持ち主。「サユリ」という名前は児玉知子による命名。上田直哉が大学で出会った大橋ユキは、彼女に酷似した容姿の持ち主。

三沢 広一

T大学の大学生で上田直哉とは語学クラスが一緒で親しくしている。上田直哉と児玉知子が祇園祭に出かけたさいに、上田直哉によって児玉知子に紹介される。祇園祭のさいに児玉知子と二人きりになり、上田直哉とのすれ違いに傷心した児玉知子の初体験の相手となった。大学生ながら附属時代の友人とともに、内装プランからロゴデザインまでこなす会社を立ち上げた実績がある。

阿部

T大学の「ウィンタースポーツ同好会」の部長をつとめていた。同じサークルの同期である田所菊と交際しており、同期6人とは非常に仲良くしてきたが、新入部員としてやってきた大橋ユキを男子部員たちで取り合った結果、サークルの人間関係は壊滅状態になり、田所菊とも別れる。その後、阿部は大橋ユキのストーカーとなり、上田直哉の部屋から出てきた彼女を近所の農具小屋に拉致監禁する。 そのさいに彼女の顔を負傷させ、消えない傷痕をつけてしまう。

マユミ

T大学の「海洋冒険同好会」に所属する児玉知子、上田直哉の友人。大橋ユキが「サークル荒らし」の異名をとっていることを二人に話し、「ウィンタースポーツ同好会」を訪問するきっかけを作った。

田所 菊

T大学の「ウィンタースポーツ愛好会」の副部長をつとめていた大学4年生女子。かつては部長の阿部と交際していたが、大橋ユキの「サークル荒らし」に巻き込まれて破局し、傷心状態のままサークルの部室で寝泊まりしている。サークルでは阿部をはじめとした同期の6人と仲良くしており、自分たちを「奇跡の6人」であると思っていたが、大橋ユキの取り合いで6人の人間関係は壊滅状態になってしまう。

大橋ユキの父 (おおはしゆきのちち)

大橋ユキの父親。娘思いの親バカ。勤務先ではやり手の支社長として地方都市を転々としており、大橋ユキの小学生時代は転勤が多かった。娘がストレスを感じていることを心配し、T大学附属の小学校に入学させ、以降は家族を連れず、単身赴任するようになった。

大橋ユキの母 (おおはしゆきのはは)

大橋ユキの母親。娘の容姿に非常に執着しており、彼女が阿部によって負傷させられて入院していたときも、その容態よりも顔立ちの美しさやその後の整形についてばかり気にしていた。小学生時代の大橋ユキが度重なる転校でストレスを感じているのを心配し、かつて自分も通っていたT大学附属の小学校に入学させ、その後は夫に単身赴任の形をとるよう提案する。

SHARE
EC
Amazon
logo