シェアハウス・ナイル

シェアハウス・ナイル

『ゆるお先輩とわたし』他で知られる泥川恵の連載作品。『放課後さいころ倶楽部』他で知られる中道裕大の、原作者としての初連載作品。舞台は現代の東京。ありふれた一軒家「シェアハウス・ナイル」で共同生活を送る、世界の歴史に名を残した偉人たちを描いたシェアハウスラブコメディ。小学館「ゲッサン」2022年7月号から2024年2月号まで連載。

正式名称
シェアハウス・ナイル
ふりがな
しぇあはうす ないる
原作者
中道 裕大
作画
ジャンル
ラブコメ
 
その他歴史・時代
レーベル
ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
既刊4巻
関連商品
Amazon 楽天 小学館eコミックストア

現代社会に復活した偉人たちの群像劇

本作の舞台は、歴史に名を残した偉人たちが、ある日突然、現代に復活する謎の事象が増え続けている世界。東京にあるごく普通の一軒家「シェアハウス・ナイル」は、行き場がない偉人たちが集うシェアハウス。いきなり現代社会に放り込まれた偉人たちが、一般生活が送れるようケアするための施設である。そんなシェアハウスのオーナーは、世界中のVIPが集まる超高級クラブ「ファラオ」を経営するクレオパトラ7世、管理人は天才画家のパブロ・ピカソである。ジャンヌ・ダルク、ヤマトタケル、楊貴妃、マリー・アントワネットが暮らすシェアハウスに、新たな住人、エルネスト・ゲバラが加わるところから物語は始まる。本作は、マリーとゲバラの恋愛に軸にしながら、各偉人たちの過去と現代社会を生きる様子を描く群像劇である。

悲劇の王妃マリー×革命家ゲバラ

マリーは、現代に復活して間もない元フランス王妃。ロココ様式のドレスでコンビニバイトの面接を受ける常識知らずで、他人のお世話なしでは何もできない20歳の女性。ゲバラはキューバ革命を指導した元革命家。現代に復活してから3年が経っており、すっかり世慣れして充実した労働の日々を送っている。そんなゲバラは、シェアハウス・ナイルを目指す途中、空腹で倒れていたところをマリーに助けられる。ワイルドでハンサムなゲバラに胸をときめかせるマリーだが、彼が革命家だと知りショックを受ける。フランス革命で処刑されたマリーにとって革命家は不倶戴天の敵なのだ。本作は、絶対に相容れないはずの二人が、共同生活を通じて次第に理解し合い、惹かれ合う様子を描く。

恋のライバル登場

革命家の肩書を忌み嫌うマリーだったが、海に誘われ初デートをして以来、どんどんゲバラへの想いを募らせていく。しかし、ゲバラが成した革命の話を聞き「同じ時代に産まれていたらきっと彼は私を許さない」と、ゲバラを拒絶して落ち込んでしまう。その後、クレオパトラが経営する超高級クラブ「ファラオ」で働くことになったマリーは、アレクサンドロス3世と出会う。かつて世界を制したアレクサンドロスは、現代では世界に名を馳せる「バビロングループ」の総帥になっていた。もう一度世界を統べる王になるというアレクサンドロスは、マリーを運命の人だといいプロポーズする。強力なライバルの登場で、ゲバラとマリーの関係に大きな変化が生じることになる。

登場人物・キャラクター

マリー・アントワネット

「シェアハウス・ナイル」に入居している20歳の女性。元フランス王妃で、フランス革命で処刑されたことから、革命家を忌み嫌う。約5か月前に現代の日本に復活した。世間知らずでわがままな性格をしている。ある日、道で行き倒れていたゲバラを助ける。ワイルドな風貌に一目惚れするが、彼が革命家であることを知り、複雑な気持ちに駆られる。長らく求職中だったが、クレオパトラ7世の紹介で超高級クラブ「ファラオ」で働くことになる。同名の偉人をモチーフにしている。

エルネスト・ゲバラ

黒のロン毛とあごひげが特徴のワイルドなイケメン。別名「チェ・ゲバラ」。キューバ革命の指導者の一人で、約3年前に現代の日本に復活、新たに「シェアハウス・ナイル」の住人となる。優しい性格で頼りがいがある。医師免許を持っており、定期的に公園で行われる、生活困窮者のための炊き出しで、病院に行けない人たちの診察を行っている。同名の偉人をモチーフにしている。

クレジット

原作

書誌情報

シェアハウス・ナイル 4巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉

第1巻

(2023-01-12発行、978-4098515851)

第2巻

(2023-06-12発行、978-4098521326)

第3巻

(2023-11-10発行、978-4098530250)

第4巻

(2024-03-12発行、978-4098531905)

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