ショート黒松

ショート黒松

かつて伝説のショートといわれたプロ野球選手が、けがや年齢を重ねたことで代打起用となった今、再び野球の花形守備ショートを守るため奮起する熱血プロ野球漫画。「週刊モーニング」2017年47号から集中連載開始。

正式名称
ショート黒松
ふりがな
しょーとくろまつ
作者
ジャンル
野球
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概要・あらすじ

黒松冬二は40歳の現役プロ野球選手。かつては高い身体能力と強肩を生かしたプレイで名ショートと謳われ、活躍していた。15年前、日本シリーズでのけがをきっかけに代打専門の選手に転向し、プロ野球選手としては崖っぷちに立たされていた。古巣の横浜ブルースに1年契約で拾ってもらいプレイすることになった黒松。そんな彼のもとに高校時代の黒松を知る藤島大介という男が現れた。

藤島は高校時代、S高でショートを守っており、プロからスカウトもあったが、黒松という名ショートに出会い、彼には到底敵わないと野球を続ける道を諦めた。藤島は、それほどの人物がなぜ今ショートを守っていないのか、けがや年齢は言い訳でしかなく、以前のようなプレイができないことを恐れているだけだと黒松に発破をかけ、ノックを始める。

ゴロを捕っているうちにショートを守っていた頃がよみがえる黒松。次に藤島は自分が借り切った市営球場に黒松を連れて行き、かつて二遊間コンビを組んだ横浜ブルースのセカンド会津武士と再会させた。会津は黒松に「自分は40歳のおっさんだがセカンドを誰にも譲る気はない。お前はショートを守らないのか?」と焚きつけられ、奮起する黒松。

黒松は再びショートを守るため、守備の練習を始めた。鍛えなおした黒松は打撃で結果を残し、2軍から1軍へ上がることができた。しかし横浜ブルースの1軍には、若くて身体能力の高い鹿島広行がショートを守っており、彼からレギュラーを奪うことは至難の業だった。それでも黒松はコツコツとショートの守備練習に励む日々を送るのであった。

登場人物・キャラクター

黒松 冬二 (くろまつ ふゆじ)

プロ野球選手。スポーツ刈りで眉毛が太い40歳の男性。身体能力が高く強肩の名ショートだったが、15年前の日本シリーズで膝にけがをして以来、ショートではなく代打選手として活躍していた。今シーズンはギリギリで古巣の横浜ブルースに1年契約で拾ってもらう。高校時代、S高でショートを守っていた藤島大介に発破をかけられ、再び、ショートに返り咲くため練習に励む。 高校時代から名の知れた名ショートで高卒でプロ入り、即レギュラーで新人王という経歴を持つ。横浜ブルースのセカンド会津武士をライバル視しており、彼より先に引退したくないという思いで現役生活を続けている。横浜ブルースでの背番号は95、以前活躍していた時代の背番号は6だった。

藤島 大介 (ふじしま だいすけ)

黒松冬二と同学年で野球をしていた元S高ショート。オールバックに下ぶくれで恰幅の良い40歳男性。年商14億の集客コンサルタント会社の社長。高校時代、プロからのスカウトも来ていたが、黒松冬二に出会い、彼には到底敵わないと野球を続けることを諦めた。代打起用で落ちぶれている黒松にショートを守れと発破をかけ、市民球場を貸し切りにし、会津武士との再会を演出する。 朝練に付き合ったり、2軍の試合を見に行ったりとなにかと黒松を応援している。

会津 武士 (あいづ たけし)

横浜ブルースに所属しているプロ野球選手。頬がこけており、眉毛のうすい40歳男性。背番号3、セカンドで2番バッター。かつては黒松冬二と二遊間コンビを組んでおり、AKコンビとも呼ばれていた。高校時代は無名だったが、大学卒業後社会人野球を経て、プロ入り。セカンドでゴールデングラブ賞を10回も受賞しており、2千本安打も達成。 ホームランは少ないが、ゴロの打球スピードはトップクラス。「ミスターブルース」の異名をとる。今シーズンで引退を表明しており、悲願のチーム日本一を目指している。

鹿島 広行 (かしま ひろゆき)

横浜ブルースに所属しているプロ野球選手。三白眼で目つきが鋭い20歳の男性。背番号6、ショートで1番バッター。守備範囲が広く、強肩で足も速い。昨シーズンにブレイクし、攻守ともに活躍している。黒松冬二退団後、7年も空き番号だった背番号6を受け継ぐ。高卒ですぐにレギュラーになったことや、身体能力の高さ、プレイスタイルなどルーキーの頃の黒松によく似ている。 会津武士との二遊間コンビは新AKコンビと呼ばれている。

集団・組織

横浜ブルース (よこはまぶるーす)

黒松冬二、会津武士、鹿島広行らが所属するプロ野球チーム。かつてはショート黒松、セカンド会津の二遊間コンビが「AKコンビ」と呼ばれていたが、現在はショート鹿島、セカンド会津が「新AKコンビ」と呼ばれている。チームは15年ぶりのリーグ制覇、日本一をかけて戦う。

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