概要・あらすじ
物事に波風を立てないように生きてきた河原昼間は、橋から飛び降り自殺をしようとした朝田夕を偶然助ける。しかし感謝されるどころか、怒った夕に、「自分の死を止めた以上、生きていて良かったと思わせてほしい」と言われ、映画や長電話などに付き合うことになってしまう。
登場人物・キャラクター
河原 昼間 (かわはら ひるま)
高校1年生男子。学業優秀で、女子生徒から憧れの目で見られるようなハンサム。物事に波風を立てないよう、自分の本音を隠して生きている。昼間の妹も、そんな大人しい兄を、自分のいうことをなんでも聞いてくれる家来のように扱うが、本人は特に苦にしていない。朝田夕の自殺を止めたことから、彼女の行動に付き合う羽目になる。
朝田 夕 (あさだ ゆうべ)
高校1年生女子。橋から川へ飛び降り自殺をしようとしたところを、河原昼間に止められる。警察で彼の名前と学校を聞き、自分を生かした責任を取らせようとする。自殺の原因は、大学生の夕の元恋人が、何股もかけるような人間であることを知ったためだった。
昼間の妹 (ひるまのいもうと)
河原昼間の妹。ブラザーコンプレックス的に兄を好いている。恋人ともめている最中であるらしく、兄と手を組んで恋人の前を歩く計画を立てていた。
夕の元恋人 (ゆうべのもとこいびと)
大学生男子。朝田夕の元恋人。夕に「愛している」と言っていたが、他の女性にもそういったことを言っていた。
昼間の母 (ひるまのはは)
河原昼間の母親。穏やかな性格。昼間の妹が昼間を家来のように扱っていることを注意するが、彼女が思春期の過渡期にあり、精神的に不安定な様子を見抜いている。