太陽よりも眩しい星

太陽よりも眩しい星

女子高校生の岩田朔英は、小学生の頃からずっと神城光輝に片思いをしていた。幼い頃はか弱い光輝を助けていた朔英だったが、彼は年齢を重ねるごとにたくましく成長。クラスの人気者になった光輝は、朔英にとって遠い存在に変わっていく。そんな二人がひょんなことから再び親しくなり、距離を縮めていく様子を丁寧に描いた青春ラブストーリー。集英社「別冊マーガレット」2021年7月号から掲載の作品。「このマンガがすごい!2023」オンナ編で第8位を獲得。

正式名称
太陽よりも眩しい星
ふりがな
たいようよりもまぶしいほし
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
巻数
既刊8巻
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あらすじ

朔英と光輝の中学時代

岩田朔英は幼い頃から健康的な少女で、身長が高かったこともあり、周囲から女子として扱われた経験に乏しかった。そんな朔英は、小学校時代からの男友達の神城光輝に出会った時からずっと片思いをしている。小学生の頃には給食の話題を通して親しくしていた朔英と光輝だったが、中学生になってからはクラスが別々となり、自然と距離が生じていた。また、小学生の頃の光輝は病弱で体が弱かったこともあり、目立たない存在だった。しかし、中学生になってからたくましく成長した光輝は、女子から羨望の眼差(まなざ)しで見られる人気者になっていく。朔英は光輝がかっこよくなったから仕方がないと認めつつも、その一方で寂しさを募らせていた。そんな中、朔英と光輝は中学校生活最後の体育祭の旗係になったことで、久しぶりに会話をするようになる。朔英は光輝への恋心をますます募らせていくが、それと同時に周囲にいるかわいらしい女子と自分との差にコンプレックスを抱く。そして朔英は、自分のような存在が光輝を好きでいいのかと、自問自答していた。

朔英と光輝の高校生活の始まり

高校に進学し、岩田朔英神城光輝は同じクラスになる。初めてのイベントとして学校周辺のゴミ拾いが企画され、朔英と光輝は偶然同じグループになる。そこで同じグループになった井沢優心は、好意を寄せる小野寺翡翠から笑いを取ろうと、朔英の外見をネタにする。それに対して朔英は笑って聞き流すものの、やはり自分は女らしくないのだと内心落ち込む。そんな中、翡翠は親しくなった朔英と香川に対し、光輝のことを好きになったと相談を持ち掛ける。

研修旅行と光輝の好きな人

ゴミ拾いが終わったあと、今度は研修旅行が企画される。岩田朔英神城光輝と再び同じグループになることに成功する。さらに朔英の光輝への恋心に気づいた小野寺翡翠は、本当に朔英が光輝を好きなのであれば応援する側に回ると切り出し、朔英は初めて光輝に片思いしていることを他人に打ち明けることになる。こうして研修旅行がスタートするが、朔英はひょんなことから光輝に好きな人がいるということを知ってしまう。

登場人物・キャラクター

岩田 朔英 (いわた さえ)

神城光輝と同じ高校に通う女子。テニス部に所属している。健康優良児で、中学生時代から身長が163センチと高く、幼い頃から体も強かった。小学校の入学式で光輝に一目ぼれして以来、中学から高校と彼に思いを寄せている。小学校時代の光輝は病弱で体型も細く、さらに身長も低かったこともあり、目立つ存在ではなかった。しかし、中学からは身長も伸びて男らしくなり、周囲の女子からモテるようになった光輝に複雑な感情を抱いている。光輝に思いを告げるつもりはなく、小学校時代からの友達というポジションを続けているが、次第に光輝の彼女になりたい気持ちが高まっていく。周囲からは「岩ちゃん」と呼ばれている。

神城 光輝 (かみしろ こうき)

岩田朔英と同じ高校に通う男子。サッカー部に所属している。朔英とは小学校から中学校、高校と同じ学校に通っている。小学校の入学式で朔英から一目ぼれされ、それ以来思い続けられているが、神城光輝自身はそのことには気づいていない。小学校時代は給食の話題を通じて朔英と親しくしていたが、中学校では一度も彼女と同じクラスにならず、一時疎遠になった。その後、中学校最後の体育祭で再び会話をするようになり、同じ高校に進学したことで、依然と変わらない友情を育んでいく。幼い頃から病弱で体も小柄だったが、中学生になってからはたくましく成長し、さらにさわやかで整った顔立ちをしていることから、女子からモテるようになった。光輝自身は、自分のことを人見知りだと公言しているものの、社交性もあるため、中学校や高校でもクラスの人気者となっている。

小野寺 翡翠 (おのでら ひすい)

岩田朔英と同じクラスに在籍している女子高校生。入学早々、階段から落ちそうになったところを朔英に助けられたことで知り合いになる。その後も入学してから初めてのイベントであるゴミ拾いで、朔英と同じグループになるなど、何かと縁のある人物。部活動も朔英と同じテニス部に所属している。小柄かつ華奢な体型で、さらに顔立ちもかわいらしいことから、男子から非常に人気がある。やや計算高いところがあるものの基本的に素直な性格で、思ったことはすぐに口に出すタイプ。恋多き女でもあり、好きな相手がコロコロと変わる。親しい友達からは「翠ちゃん」と呼ばれている。

香川 (かがわ)

岩田朔英と同じクラスに在籍している女子高校生。入学してから初めてのイベントであるゴミ拾いで、朔英と同じグループになったことで親しくなる。喜怒哀楽に乏しく、つねに感情を表に出さないポーカーフェイスの持ち主。古風な言葉遣いで、百人一首の話題など、おおよそ女子高生がしないような話題を好む。他人に関心がないように思われがちだが、周囲をよく観察しており、その場に則した振る舞いを見せる。

井沢 優心 (いざわ ゆうしん)

岩田朔英と同じクラスに在籍している男子高校生。入学してから初めてのイベントであるゴミ拾いで、朔英と同じグループになる。朔英の背の高さや見た目をいじって笑いを取ろうとし、彼女を傷つけてしまう。ただし、朔英のことを嫌っているわけではなく、何かあると頼りになる存在だと認識している。小野寺翡翠に片思いしている。

書誌情報

太陽よりも眩しい星 8巻 集英社〈マーガレットコミックス〉

第1巻

(2021-10-25発行、 978-4088445397)

第2巻

(2022-02-25発行、 978-4088445793)

第3巻

(2022-06-23発行、 978-4088446127)

第4巻

(2022-10-25発行、 978-4088446981)

第5巻

(2023-02-24発行、 978-4088447070)

第6巻

(2023-06-23発行、 978-4088447506)

第7巻

(2023-10-25発行、 978-4088448367)

第8巻

(2024-02-22発行、 978-4088448732)

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