ジャンケットバンク

ジャンケットバンク

田中一行の代表作で、集英社の媒体では初連載となる作品。裏で賭博を斡旋(あっせん)している「カラス銀行」を舞台に、凄腕(すごうで)のギャンブラー、真経津晨と、驚異的な記憶力を誇る銀行員の御手洗暉が、それぞれの目的のためにギャンブルの世界で成り上がっていく姿を描いた賭博サスペンス。ギャンブルに取り憑(つ)かれた真経津と、周囲の人々の異常な行動に翻弄されつつも、やがて真経津の生きざまと賭博の世界に魅了された御手洗の、高度な心理戦や情報戦が大きな見どころとなっている。タイトルの「ジャンケット」とはカジノに大金を賭ける客を紹介したり、そうした客に宿泊先の手配や資金調達などを行う仲介業者のこと。集英社「週刊ヤングジャンプ」で2020年35号から連載。第6回「アニメ化してほしいマンガランキング」で8位を獲得している。

正式名称
ジャンケットバンク
ふりがな
じゃんけっとばんく
作者
ジャンル
ギャンブル・賭博
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊13巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

真経津 晨 (まふつ しん)

ギャンブルを生業としている青年。年齢は22歳で、魚座のAB型。カラス銀行が主催する賭博場に身を置き、「ヘッド1」と呼ばれる、ハイリスクハイリターンのギャンブルを行える立場への昇格を目指している。つねに笑みを浮かべているため、一見温和な印象を与えるが、ひょうひょうとしたつかみどころのない性格の持ち主。集中力を高める際は、真経津晨自身のこめかみを人差し指で軽く叩(たた)くクセがある。ギャンブルセンスに長(た)け、つねに二手三手先を見据えて相手を翻弄する戦術を得意としている。また、イカサマをしたように装い、疑心暗鬼に陥った相手の自爆を誘うなど、心理面においても相手を圧倒することから、カラス銀行の社員たちに「デギズマン」と呼ばれ警戒されている。その一方で、趣味で作っている陶芸品の出来栄えが、素人の御手洗よりも悪いなど、美的センスが壊滅的。パンが大好物で、カラス銀行の賭博で知り合った神林の焼いたパンをたびたび購入している。

御手洗 暉 (みたらい あきら)

カラス銀行に勤務する青年。中央支店の窓口業務を担当していた。年齢は24歳。天才的な計算能力を誇り、軽く書類に目を通しただけでどこが間違っているか瞬時に把握できる。しかし、御手洗暉自身は計算が得意程度に考えており、退屈な毎日を余儀なくされていた。そんなある日、突然宇佐美銭丸から特別業務部審査課(特四)にスカウトされ、さらにその業務が銀行が主催する賭博の運営と審査であることを伝えられる。さらに、その賭博場で真経津晨のギャンブルを目の当たりにし、彼の技量や賭博のあり方にたちまち魅了され、真経津を専属で審査することを望むようになる。ギャンブルに関してはまったくの素人で、考えていることが表情に出やすいことから、およそギャンブルには向いていない感性の持ち主。しかし、目的のためなら合法的な脅迫や、感情を気取られないため自らの身体を傷つけるなど、手段を選ばないことから、真経津や特別業務部審査課の同僚たちからは面白い存在として高く評価されている。

書誌情報

ジャンケットバンク 13巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉

第1巻

(2020-11-19発行、 978-4088916576)

第8巻

(2022-08-19発行、 978-4088924021)

第9巻

(2022-11-17発行、 978-4088924632)

第10巻

(2023-02-17発行、 978-4088926209)

第11巻

(2023-05-19発行、 978-4088926896)

第12巻

(2023-08-18発行、 978-4088927916)

第13巻

(2023-11-17発行、 978-4088930091)

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