賭博黙示録カイジ

賭博黙示録カイジ

カイジこと伊藤開司は、友人の保証人になったことで多額の借金を抱え、返済のために様々なギャンブルに挑んで行く。シリーズ1作目。福本伸行の代表作。第27回講談社漫画賞一般部門受賞(1995年)。

正式名称
賭博黙示録カイジ
作者
ジャンル
ギャンブル・賭博
レーベル
講談社プラチナコミックス(講談社)
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

1996年2月、自堕落な生活を送っていた主人公の伊藤開司(通称・カイジ)は、友人の保証人になっていたことから多額の借金を背負うことになる。返済のため、遠藤勇次にいわれるままギャンブル船エスポワールに乗り込む。生き残りを賭けたギャンブル勝負に身を落としていく。

登場人物・キャラクター

伊藤 開司

父親はおらずパート勤めの母と公務員の姉がいる。上京して3年、働きもせず自堕落な毎日を過ごしていたが、友人古畑の借金の保証人になったために肩代わりをする羽目となる。借金返済のため遠藤からギャンブル船エスポワールに招待され、危険なギャンブルの世界に足を踏み入れて行く。 平穏な環境ではただのダメ人間だが、命がかかるような極限状態に突入すると天才的発想による博才を発揮し、博奕地獄を戦い抜いていく力がある。信頼した人間をどんな状態でも裏切ることはないが、反対に自分が裏切られることは幾度もあった。スターサイドホテルでは勝負のために自分の顔に傷をつけ、耳と左手の指4本を失い、兵藤に復讐を誓う。

兵藤 和尊

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、ひげを蓄え、杖を持った老人。巨額の資産を有する金の亡者。数々のギャンブルの主催者であり、カイジにとっては最も忌むべき相手。嗜虐癖があり、人が苦しみ死ぬ姿を見ることと常軌を逸したギャンブルを何よりにの愉悦としており、博奕に負けた者や失態を演じた部下に様々な懲罰を強制的に与える。 自らを「王」と称する強運の持ち主であり、あらゆる面において、常人を凌駕する力を持つ。ティッシュ箱くじ引きではカイジと直接対決しており、王としての威厳を見せつけ完勝した。

遠藤 勇次

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、遠藤金融社長でサングラスをかけたヤクザ。カイジがギャンブルの世界に落ちるきっかけを作る人物。カイジの友人の古畑から肩代わりした借金を取り立てにカイジの前に現れ、ギャンブル船エスポワールへ誘う。船を降りて4ヶ月後カイジの前に再び現れ、スターサイドホテルへと向かわせた。

利根川 幸雄

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で兵藤の部下。ギャンブル船エスポワールのホールマスターで限定ジャンケン、その後のスターサイドホテルの鉄骨渡りを取り仕切る。巧みな話術で負債者たちを叱咤し命懸けのギャンブルへと誘いこむ。Eカードでカイジと直接対決を行い、百戦錬磨の実力とカイジの耳に仕掛けた器官破壊装置によるイカサマで追い詰めるが敗北。 そのため兵藤の怒りを買い、熱く焼けた鉄板の上で10秒土下座をする焼き土下座に掛けられるが、誰の力も借りず12.47秒耐え抜いた。

古畑 武志

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、カイジの1年前のアルバイト仲間。借金取りにそそのかされ、カイジに385万円の借金を背負わせた。カイジと共に働いていた頃は未成年。ギャンブル船エスポワールでカイジと再会し共闘することとなるが、安藤にそそのかされカイジを裏切る。結果安藤ともどもカイジから制裁を受け、余剰分の星と金を失い、借金返済は果たせず、その後の消息は不明。

安藤 守

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で眼鏡をかけた肥満体型の男。ギャンブル船エスポワールでカイジ、古畑と共闘することとなるが、金に目がくらみ幾度となくカイジを裏切る。結果古畑ともどもカイジから制裁を受け、余剰分の星と金を失い、借金返済は果たせず、その後の消息は不明。

船井 譲次

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、関西弁を話す。ギャンブル船エスポワールに前回も参加したリピーターであり、この経験を活かしカイジに何度も苦渋を舐めさせた狡猾な男。カイジをはじめ、参加者の男たちをコントロールし自分のペースに持って行こうとする。最終的にはカイジに敗れ、9個あった星を5個失うという結末を迎えた。

バランス理論の男

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、ギャンブル船エスポワールの参加者。氏名不詳。グー・チョキ・パーのカードを平均的に使い、偏った残し方をせず戦う「バランス理論」を実戦している。また、星が1つや2つになった落ち目の男だけを狙うハンターで、カイジからは「ハイエナ野郎」と揶揄される。星1つになっていたカイジに勝負を挑むが、カイジの策略により1勝3敗と負け越す。 カイジに敗れた後の消息は不明。

北見

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、茶髪のロングヘアーの男。ギャンブル船エスポワールの参加者。限定ジャンケンの本質を見抜き、様々な策略を立てそれを駆使した男。他の2人の参加者を巻き込みパーのカードを買い占めて行き、古畑と安藤に勝負を挑み2つの星を奪い、3人で12の星を獲得する。余計なカードを使い切るためにカイジに勝負を挑むが敗北し、その後カイジの策略で仲間2人を買収される。 やむなく北見は手持ちのカードを処分するため200万円を支払いゲームに降りる。その後の消息は不明。

高田

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、ギャンブル船エスポワールの参加者。限定ジャンケン終盤まで残った一人で、どのカードを持っているか把握している参加者を狙う待ちぶせ戦法を取っていたが、船井から参加者全員によるカードシャッフル配り直しの提案により頓挫。その後カイジと対戦し、幸運にも勝利し生き残った。また高田は鉄骨渡りにも参加していたが、2回目レース以降からは姿がなく、消息は不明。

岡林

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、ギャンブル船エスポワールの参加者で、仲間と結託して不正を行うために自らエスポワールの別室へ送られてきた男。マジックミラーの別室から対戦相手のカードの中身を盗み見、仲間の男たちに教えることにより勝利へと導き、最終的に星の売買の際に自分が持っている700万を担保に船を降りる算段だった。 何の見返りもなく仲間に期待し、裏切られたカイジと石田を失笑したが、隠し持っていた宝石をカイジに奪われ、カイジの生還を許した。

坂井

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、サングラスをかけた男。ギャンブル船エスポワールの参加者でリピーターの1人。不正を行うために石田を騙し別室送りにし、ゲーム終了後は彼を見捨て自分だけ助かる。

石田 光司

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、メガネをかけた気弱でお人好しな男。ギャンブル船エスポワールの参加者。坂井に騙され別室送りにされるも、カイジの身を最後まで案じていたことから助けられ、生還を果たす。その後スターサイドホテルの鉄骨渡りの1戦目を2位で渡り切り1千万円の引換券を手にする。2戦目では恐怖で渡り切ることは無理と悟り、妻の借金を代わりに返済してほしいとカイジに引換券を託し、カイジに余計な動揺を与えないよう声を噛み殺して無言のまま落下、死亡。 その石田の矜持は、その後のカイジの精神に大きな影響を与えることとなった。

佐原

カイジのアルバイト先のコンビニの年下の同僚。一発当てることを夢見ており、カイジの元に現れた遠藤に頼み込み、スターサイドホテルのギャンブルに参加することとなる。饒舌で軽薄な雰囲気だが、真剣勝負ではかなりの精神力と運動神経を発揮する。鉄骨渡りを1位で通過し、2回戦ではカイジと心を支え合いゴール手前まで到達するが、最後の最後で主催者側のトラップ(高層ビル内外の気圧差による突風)により吹き飛ばされて死亡した。

コンビニ店長

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、カイジのアルバイト先のコンビニの店長。氏名不詳。売上金がなくなった際、カイジを真っ先に疑いをかけた。ネチネチした性格で度胸がなく強気なのは口までで、ギャンブルやケンカはしない。

中山

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、スターサイドホテルの鉄骨渡りに参加した負債者の1人。勝負の途中でカイジともみ合いになり橋に手をついて失格となるが、2本目の橋で利根川が参加を渋る者たちから取り上げたチケットを受け取り復帰、渡ることを決意する。しかし途中で恐慌状態に陥り、カイジに落ち着くよう促されたが、恐怖に勝てず電流が流れていた鉄骨を掴んで感電し転落死した。

太田

『賭博黙示録カイジ』の登場人物で、スターサイドホテルの鉄骨渡りに参加した負債者の1人。最初の橋を渡りきり、2回戦にも参加する。橋の途中で恐怖のあまり強風にさらされるという幻想に取り憑かれ、電流が流れる鉄骨を掴み感電して落下、死者第1号となる。その転落は2回戦に対する恐怖を残りの9人に植え付け、石田を含めた7人を死に至らしめることになる。 佐原までもが太田を助けられなかったことで太田の亡霊の幻覚を見てしまい、一時足を止めてしまった。

10番

『賭博黙示録カイジ』の登場人物でゼッケン10番の男。氏名不詳。鉄骨渡りの1回戦で転落したが、命の別状がないと判断され残され、カイジと利根川のEカードのギャラリーであった1人。脱落者の中では軽傷のようで、自力で歩行もできるほどであった。勝負の最中にトイレに立ったカイジに無茶をしないよう説得に行くが、そこでカイジが自ら切り取った耳と器官破壊装置を持ち続けるよう頼まれる。 その結果、偽りの身体情報を送り、利根川を撹乱し、勝利へと導いた。最後はカイジらとともに病院へ向かう。

11番

『賭博黙示録カイジ』の登場人物でゼッケン11番の男。氏名不詳。カイジと利根川のEカードギャラリーであった1人。鉄骨渡りの1回戦で橋に手をついてしまい失格となる。兵藤とのティッシュ箱くじ引きではカイジの脇に立ちサポートする。最後はカイジらとともに病院へ向かう。

場所

スターサイドホテル

『賭博黙示録カイジ』に登場する舞台で、兵藤の所有する高層ホテル。カイジがギャンブル船エスポワールから生還した4ヶ月後、遠藤から新たなギャンブルの話を再び持ちかけられ、鉄骨渡りに挑むこととなる。

その他キーワード

限定ジャンケン

『賭博黙示録カイジ』に登場するギャンブル。大型客船エスポワールで開催された「第3回クリエイティブクルーズ」で行われたギャンブル。負債者である参加者それぞれに、星3つと星を貼り付けるマジックテープ、グー、チョキ、パーの3種4枚ずつ、計12枚のカードが配られる。他の参加者とジャンケンで勝負し、勝つと相手の星を1つ貰える(あいこは星の移動なし)。 使ったカードは勝負するボックスに入れ即座に集計され、船内の電光掲示板に残り時間とともに3種のカードの残数がリアルタイムで表示される。カードと星の譲渡は可能だが、破棄は退場となる。すべてのカードを使い切った時点で、初参加者は星を3つ、リピーターは星を4つ維持できれば勝ちとなる。 また勝負前に全参加者に最低100万円、最高1,000万円(30歳以上は最高500万円)が貸し付けられ、この金の使い方は一切自由とされる。

鉄骨渡り

『賭博黙示録カイジ』に登場する、スターサイドホテルで行われるギャンブル。「勇者たちの道(ブレイブ・メン・ロード)」と呼ばれ、人間競馬と電流鉄骨渡りがあり、どちらもスターサイドホテル内に設置された鉄骨を渡らせられ、高所のため落ちれば大怪我、最悪の場合は死亡する。

人間競馬

『賭博黙示録カイジ』に登場する鉄骨渡りのギャンブル。挑戦者同士のギャンブルではなく、パーティーに参加した富豪がレース結果を賭け、その寺銭とパーティー参加費から賞金が支払われる。スターサイドホテル内に設置された4本の鉄骨を渡らせ、渡り切った上位2名には大金との引換券(1位2,000万円、2位1,000万円)が授与される。 しかし鉄骨には1度に複数人が乗る上幅が狭くなって行くため、前にいる参加者が落下するか突き落とすかしない限り順位を上げることができない。また、鉄骨と地上までは8mないし10mの距離がある上薄いマットが敷かれているだけなので、落ちれば大怪我か最悪死亡する。

電流鉄骨渡り

『賭博黙示録カイジ』に登場する鉄骨渡りのギャンブル。人間競馬をクリアした後、引換券を換金する部屋へ行くために最後の橋が待っている。鉄骨には電流が流れる仕組みになっている上、地上から74mの高さのため落下すれば即死となる。

Eカード

『賭博黙示録カイジ』に登場するギャンブル。2人対戦用のカードゲームであり、「皇帝」(1枚)、「市民」(8枚、各4枚セットで1枚ずつ微妙に絵柄が異なる)、「奴隷」(1枚)の3種類・計10枚のカードを使用する。プレイヤーは皇帝側、奴隷側に分かれ、皇帝側は皇帝のカード1枚と市民のカード4枚を、奴隷側は奴隷のカード1枚と市民のカードを4枚持ちゲームスタートとなる。 これらのカードにはジャンケン同様三すくみの関係があり、5枚のカードを出し終えた時点で勝利数が多いプレイヤーが勝ちである。それぞれのプレイヤーは先手後手の順に分かれカードを裏向きに伏せて出すことになる。そのため、後手のプレイヤーは先手の顔色を窺って何のカードを出したかを予測することも可能となる。

ティッシュ箱くじ引き

『賭博黙示録カイジ』に登場するギャンブル。Eカードで勝利したカイジが兵藤と勝負をするために考え出したギャンブル。カラにしたティッシュ箱にペーパータオルで作ったくじを入れ、交互にくじを引いて「○」の書かれた当たりくじを引いた者が勝ち。カイジは当たりくじをあらかじめティッシュ箱側面の内側に仕込んでおくという不正を考えていた。

焼き土下座

『賭博黙示録カイジ』に登場する拷問(懲罰)器具で、兵藤が考案した謝罪方法。名前通り、高温に焼けた鉄板の上で膝を付き、額と両手を鉄板に付けた状態で10秒土下座させられる。自分が10秒経過したと思った時点で頭を上げるが、その時間が執行側が測った時間よりも少ない場合、何度もやり直しさせられる。土下座強制機なしで成し遂げた者は利根川のみである。

土下座強制機

『賭博黙示録カイジ』に登場する器具。焼き土下座にセットし、焼き土下座をためらう者を拘束して強制的に土下座をさせる。それでもためらう場合は耐熱手袋を付けた黒服たちが人力で強引に全身を押し付ける。

器官破壊装置

『賭博黙示録カイジ』に登場する器具で、無一文で大金を賭けられない場合に目もしくは耳を賭ける際に使用される。正式名称不明。眼球用と鼓膜用があり、リモコン操作で針が進むという装置を目や耳に取り付けて1 ミリ単位で賭け、30ミリ分負けると針が眼球や鼓膜に到達する。Eカードの勝負の際カイジが耳に装着した。実は利根川から一緒に渡された腕時計とこの装置によってカイジの脈拍、体温、発汗の情報が利根川の腕時計に送られ、これにより相手の心境などを察して利根川に有利にゲームを進めていた。

エスポワール

『賭博黙示録カイジ』に登場する舞台で、カイジが借金返済のために遠藤に招待された大型客船。「エスポワール」はフランス語で「希望」の意味。ここに負債者が乗り、限定ジャンケンのギャンブルをさせられ、勝てばその参加者の借金を主催者が全額肩代わりする。負けとなった場合は別室送りとされ、数字が書かれた焼き印を付けられる。 別室送りとなった者はその後、エスポワールに乗ったまま何処かへ連行される。船井が聞いた噂によれば、「新薬の実験台にされ、廃人にされる」「ホモへの売春を強要される」といった過酷な運命が待ち受けているという(ただし、ギャンブルの最後に行う星の売買で別室にいる者に規定数の星を与えて救出することも認められている)。

アニメ

逆境無頼カイジ Ultimate Survivor

さしたる夢も目標もなく、無為に自堕落な生活を送る青年・カイジこと伊藤開司。しかし、突然彼の下に現れた高利貸しの遠藤から、バイト仲間の借金の保証人となっていたため、莫大な借金を抱えるハメになったことを伝... 関連ページ:逆境無頼カイジ Ultimate Survivor

SHARE
EC
Amazon
logo