概要・あらすじ
柔道の世界王者をも難なく制する15歳の少年・柳華は、表舞台での栄光には目もくれず、柔道の達人同士が秘かに研鑽を積む田舎町・八破羅村での頂点を目指していた。柔の伝説的達人・田中柔蔵の血を引く八破羅村の住人たちは、他の格闘技の王者たちすら及ばぬ達人揃い。その村人同士、野試合を繰り返す秘密の大会「柔道頭(じゅうどうず)」をくり広げていた。
登場人物・キャラクター
柳 華 (やなぎ はな)
八破羅村に住む少年で、柔道頭の参加資格を得る15歳になったばかり。柔和な物腰の美少年だが、八破羅村に伝わる特殊な柔道で、表舞台での柔道世界王者をも難なく倒す。兄の柳陽志を越えることを目標としており、そのためにまず八破羅村の柔道頭で頂点を取ろうとしている。柔道以外への関心は薄く、普段はボーっとしている。
田中 柔蔵 (たなか じゅうぞう)
『ジュウドウズ』において、柔の伝説的達人とされる人物。戦国時代の人物で、大坂夏の陣にて徳川軍の兵1万5千と徳川家康をことごとく投げ倒したと伝えられる。日本各地に八破羅村を含む10の村を作り、子孫たちに柔を競い合わせる祭・「柔道頭」を伝えさせた。
田中 陽志 (たなか ようじ)
主人公・柳華の兄で、八破羅村で行われる柔道頭の王者だった男。不敗のまま八破羅村を出て、同じく田中柔蔵が拓いた十那賀村で結婚し、現在は妻の姓を名乗っている。初登場は24歳の誕生日で、両親に生んでくれた礼を述べるため里帰りした。家族以外には傍若無人で、八破羅村の強者数十人を軽々と蹴散らす、圧倒的実力者。 華の挑戦を受ける条件として、柔道頭の頂点に立つことを提示した。
王屋 主水 (おうや もんど)
八破羅村で最強の柳陽志と唯一引き分け、陽志と並ぶ二大巨頭とされている男。自らの柔道道場「王屋道場」を持ち、自分と門下生で柔道頭の上位を独占することに執着している。門下生100人で柳華を襲撃するなどの手段も辞さない。また、王屋十折と呼ばれる10人の師範代たちは、銃器で武装したマフィアを壊滅させるほどの強さと残虐性を備える。
場所
八破羅村 (やはらむら)
『ジュウドウズ』の舞台となる、架空の町。江戸時代の柔の鬼神・田中柔蔵の子孫たちが築いた村で、何百年もの間、村人同士で研鑽し合うことによって、他の格闘技を遥かに超える独自の柔道を発達させてきた。表舞台の柔道の頂点である尊道館とは交流があり、毎年世界王者の挑戦を受けているが、そのことごとくを退けている。 昼は普通の田舎町だが、4月から9月の間の満月の晩、夜8時から12時までは野外で出会った者同士が戦うという生き残り戦・「柔道頭(じゅうどうず)」が開催される。田中柔蔵の子孫の村は他に9つあり、10年に1度、村ごとの柔道頭上位5名を代表として対抗戦・「柔道頭本祭」が行われる。
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