概要・あらすじ
偶然、殺人事件を目撃した少年サトル。アイアン・マッスルは仲間のビッグ・フィスト、けり馬と共にサトルを守り、次々に現れる殺し屋と戦う。彼らへの刺客を送り出す大佐と呼ばれる男は、ある恐ろしい野望を持っていた。
登場人物・キャラクター
アイアン・マッスル
角刈りで鋭い目、細身の身体にスーツを着た男性。一見スマートな身体だが「アイアン・マッスル(鉄の筋肉)」の名の通り、渾身の力で殴られても顔色一つ変えない。また、射撃の腕も抜群。裏の世界では名が知れ渡っており、ヤクザの親分衆達もその名を聞くと怯む。殺人現場を目撃して狙われる少年サトルを助け、仲間のビッグ・フィスト、けり馬と組んで解決に動く。
ビッグ・フィスト
屈強な身体にタンクトップを着た男性。名は「でっかいゲンコツ」を意味し、両手には金属製の手袋をはめている。けり馬と共にアイアン・マッスルの片腕。共に殺人現場を目撃して狙われる少年サトルを助け、事件の解決に動く。大きな岩を持ち上げたまま突進できるほどの怪力の持ち主。口調はぞんざいだが、心の優しい人物。
けり馬
痩身でボタン付きのベストを着た男性。その名の通りキックは相当な破壊力を持つ。ビッグ・フィストと共にアイアン・マッスルの片腕。共に殺人現場を目撃して狙われる少年サトルを助け、解決に動く。率先して暴れたい性分だが、アイアン・マッスルの指示で留守番や見張りなど後方支援に回ることが多い。
サトル
8歳の少年。左足に包帯を巻いている。半年前に両親を亡くしたため、祖父(山本)と2人で暮らしている。部屋から望遠鏡で外を眺めるのが好きだったが偶然殺人の瞬間を目撃してしまい、狙われることになる。アイアン・マッスル達に助けられ、行動を共にする。
大佐
登場時はサングラスをかけ髭を生やした男性。国際平和銀行に乗り込んでからは、頭取の姿に成りすますが、部下からは「大佐」と呼ばれている。自らの野望を絶対と信じ、その実行のために冷酷な所業を繰り返す。殺し屋達を使って国際平和銀行を密かに乗っ取るが、殺人現場を見られた少年サトルと、サトルを助けたアイアン・マッスル達の命を狙う。
ヤコブ
瞳のない残忍な目つきの男性。上着をマントのように羽織っている。大佐と呼ばれる男の部下で殺し屋。左手で拳銃を使う。何発も銃弾を撃ち込んで仕留める残酷な殺し方をする。
オネスト
角刈りで黒い肌の逞しい男性。大佐と呼ばれる男のボディーガード。腕っぷしが強く、アイアン・マッスルを凶器で殴って攻め立て、同じく怪力が武器のビッグ・フィストとは周囲を破壊しながら死闘を繰り広げる。
ザ・ピーナッツ
同じ顔の男性の二人組。殺人事件を目撃した少年サトルの前に最初に現れた殺し屋。アイアン・マッスルに撃退されて逃げ帰るが、恥をかかされたとアイアン・マッスルに恨みを持つ。
ナポレオン
大きな襟を立てたコートを羽織った男性。殺し屋で、その腕は超一流の完全紳士と1、2を争うと言われている。ヤクザの田代を「ボス」と呼び、その指示で動く。アイアン・マッスル達の命を狙うが、卑怯な真似は嫌いで、少年サトルと共にいるときはアイアン・マッスルを撃たなかった。
山本 (やまもと)
禿げあがった頭の老人。少年サトルの祖父。半年前両親を亡くしたサトルを引き取り、2人で暮らしている。殺人を目撃して恐れるサトルのために、事件を訴えようと1人で警察に向かう。
田代 (たしろ)
白髪の角刈りで右目に黒い眼帯をつけた和服姿の男性。ヤクザの親分。大佐と呼ばれる男に他のヤクザ達と共に召集され、配下の殺し屋ナポレオンにアイアン・マッスル達と少年サトルを消すよう命じる。
北海道の親分 (ほっかいどうのおやぶん)
口髭・顎髭を生やし、片眼鏡を付けた太った男性。ヤクザの親分。国際平和銀行に招かれ、頭取室に現れる。柴田頭取に化けた大佐と呼ばれる男から、他の親分衆と共に殺人ゲームへの参加を持ちかけられるが、相手がアイアン・マッスルと聞いて真っ先に降りる。
柴田 (しばた)
オールバックに口髭、蝶ネクタイをつけた細身の男性。世界一の銀行・国際平和銀行の頭取。白昼堂々と現れた大佐と呼ばれる男と、その部下の殺し屋ヤコブに殺されてしまう。
集団・組織
国際平和銀行 (こくさいへいわぎんこう)
『アイアン・マッスル』に登場する銀行。大きさ、預金高、設備など全てに渡って世界一を誇る銀行。娯楽室やプールまで設けられている。中でも直径30mの大金庫が自慢の設備。大佐と呼ばれる男は、この銀行の頭取になりすまし、巨額の軍資金を手に入れようとする。