あらすじ
舞台となるのは2011年、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所。ボーイフレンドのロメオ・ジッソとその弁護士によって無実の罪を着せられた空条徐倫は、15年の長期刑が確定してしまう。しかし、それはすべて彼女の父親である空条承太郎を刑務所におびき寄せるための策略だった。ジョースター家の宿敵であるDIOとかつて親友であったエンリコ・プッチが、彼の遺した「天国へ行く方法」を実現するため、空条承太郎の記憶を必要としていたのである。
そして空条徐倫は仲間となった者たちと共に奪われた父の記憶を奪還し、エンリコ・プッチの野望を阻止するために戦うこととなる。
メディア化
テレビアニメ(第1話~第12話 )
2021年12月1日、日本時間17時よりNetflixにて全世界独占先行配信。
2022年1月7日よりTOKYO MX、MBS、BS11にて放送開始。
CAST 空条徐倫:ファイルーズあい エルメェス・コステロ:田村睦心 フー・ファイターズ:伊瀬茉莉也 エンポリオ・アルニーニョ:種﨑敦美 ウェザー・リポート:梅原裕一郎 ナルシソ・アナスイ:浪川大輔 空条承太郎:小野大輔 エンリコ・プッチ:関智一
OP音楽:「STONE OCEAN」ichigo from 岸田教団&THE 明星ロケッツ
イベント
「ジョジョの奇妙な冒険 The Animation Special Event ~ジョースター 受け継がれる魂~」
2021年4月4日 神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールにて
歴代主人公キャストがステージに登壇、トークが繰り広げられた。登壇したのは、興津和幸(ジョナサン・ジョースター役)、杉田智和(ジョセフ・ジョースター役)、小野大輔(空条承太郎役)、小野友樹(東方仗助役)、小野賢章(ジョルノ・ジョバァーナ役)の 5 名。終盤では『ストーンオーシャン』アニメの制作が発表され、主人公・空条徐倫役のファイルーズあいが登場した。
登場人物・キャラクター
空条 徐倫 (くうじょう じょりーん)
第3部の主人公・空条承太郎の娘。母はアメリカ人。19歳。無実の罪によってグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に15年間投獄されることになるが、自分の身に何かあったときに触れるようにと空条承太郎から送られた「矢のかけら」に触れてスタンド使いとなる。 発現した「ストーン・フリー」は、糸のような形状から人型へと変化するスタンドで、空条徐倫自身の肉体も同様に形を変えることが可能。それによって攻撃の回避や索敵など、様々な応用を見せる。物語の冒頭では、幼い頃から父親の空条承太郎の愛情を受けられずに育ったという思い込みから彼を拒絶していたが、やがて彼の立場と、娘である自分に対する想いを理解。 そして自分の盾となったために生命の危機に陥った空条承太郎を救うため、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に潜む敵のスタンド使いと、その黒幕であるエンリコ・プッチに立ち向かう。なお、母親は彼女を「ジョジョ」と呼ぶが、それ以外の人がそう呼ぶことを激しく嫌悪している。
エルメェス・コステロ
空条徐倫と共に留置所へ送られ、その後グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監された女囚。収監後にスタンド使いとなり、空条徐倫と行動を共にする。発現したスタンド「キッス」は、シールのようなものを貼ることで物体を2つに増やす能力。 物だけでなく、肉体の一部を増やすことも可能で、それによって致命傷を回避するといった使い方も見せる。ただし、増えた物体がひとつに戻る際にはダメージを伴う。なお、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監されるのは二度目で、そのため刑務所内のしきたりには詳しい。今回は、姉のグロリアを殺したヤクザのスポーツ・マックスに復讐するため、あえて強盗の罪を犯して投獄された。 また、刑務所内ではワイロが必要だと知っているため、豊胸手術の傷跡を利用して胸に現金を隠し持っている。
フー・ファイターズ (ふーふぁいたーず)
空条徐倫を助ける仲間の女囚。通称F・F。エンリコ・プッチによって知性を与えられたプランクトンが元になったミュータントがその正体。当初はエンリコ・プッチの命令に従い、ディスクを守るために空条徐倫たちを襲撃したが、激闘の末に敗北。 それでも彼女がとどめを刺さず、生命体としての存在を認められたことから、今度は空条徐倫を守るために行動するようになる。そのために人間の肉体が必要がなり、戦闘前に爆死した女囚・エートロの体を修復して刑務所内では活動している。そしてある事件の最中にホワイトスネイクの本体がエンリコ・プッチであることに気付き、その正体を空条徐倫に伝えるが、ウェザー・リポートの姿を幻覚で見せていたホワイトスネイクによって致命傷を受ける。 しかし最後の力を振り絞って空条徐倫を助け、知性を持ったまま別れを告げられることに感謝しながら昇天していく。
ウェザー・リポート
空条徐倫に力を貸す男囚。入所前の記憶を何者かに奪われているため、それを取り戻すために空条徐倫に協力する。なお、名前は便宜上、スタンドと同じものを名乗っている。スタンドの能力は気象現象を自在に操るもの。発生させた雲からスーツを作り出したり、あるいは「カエルの雨を降らせる」という異常気象をも局地的に引き起こすなど、その応用力は非常に高い。 空条徐倫にとっては非常に頼れる存在だが、やがて記憶を取り戻すことでエンリコ・プッチの弟であることが判明。また、記憶を取り戻してからは「ヘビー・ウェザー」の能力に覚醒し、強力かつ無差別的なサブリミナル効果を伴う虹を暴走させている。 その凶暴な能力で宿敵である兄を追い詰めるが、一瞬のスキを突かれて敗北。死の間際にホワイトスネイクの能力を利用して自らのスタンドをディスク化し、それを空条徐倫たちに託して絶命する。
ナルシソ・アナスイ
空条徐倫に力を貸す男囚。ウェザー・リポートと共にエンポリオ・アルニーニョの作り出す秘密の部屋に暮らすスタンド使い。病的な分解癖を持ち、幼少の頃から機械類や自動車をバラバラにしていたが、その後、恋人の浮気の現場に遭遇してしまい、相手の男性共々「分解」。 そうした来歴のためウェザー・リポートが押さえつけていなければ何をするか分からず、力を貸すことも無い危険人物と思われていたが、彼女に結婚を申し込みたいと願うほどの好意を抱いたために進んで協力。空条徐倫に対しては、献身的ですらあるサポートを続ける。スタンド「ダイバー・ダウン」は、物体の中に攻撃したエネルギーを蓄積させ、任意のタイミングで解き放つというトラップ系の能力。 スタンド自体を人体に潜行させることも可能で、それによって身代わりに自分がダメージを引き受ける形で仲間を守った。
エンポリオ・アルニーニョ
グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所内で生まれ育ち、人知れずそこで暮らす少年。非常に博識。11歳と自称するが、正確な生い立ちは本人も知らない。ホワイトスネイクに母親を殺されており、その存在の危険性を知るため空条徐倫に警告を発し、やがて手助けするようになる。 「物体の幽霊」を使うことができるスタンド「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」を持ち、その能力で「火事で焼失して今は存在しない音楽室」に身を隠す。ウェザー・リポートとナルシソ・アナスイも通常はそこに滞在している。物語終盤で空条徐倫が身を挺してエンポリオ・アルニーニョを守ったため、エンリコ・プッチによってもたらされた「一巡した世界」へ、主人公側では唯一生きて到達した人物となる。 そこでエンリコ・プッチの野望を食い止め、新たな世界で空条徐倫たちに似た人物に出会うことになる。
空条 承太郎 (くうじょう じょうたろう)
第3部の主人公であり、本作では主人公である空条徐倫の父親として登場。娘が陰謀に巻き込まれて収監されたことを知り、救出のためグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所へと向かうが、事件の黒幕であるエンリコ・プッチのスタンド能力によって、記憶とスタンドをディスクにされて奪われてしまい、仮死状態に陥る。 アメリカ人の妻とは離婚しており、娘の空条徐倫には家庭を顧みない父親と思われていたが、やがてスタンドに関わる事件に家族を巻き込みたくないという真意が理解され、わだかまりは解消される。そして空条徐倫の活躍によってディスクが取り返され、復活後にケープ・カナベラルでの最終決戦に参戦。 娘を守って死亡するが、エンリコ・プッチの打倒に大きな役割を果たす。
エンリコ・プッチ
空条徐倫たちの追う宿敵の正体。グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の教誨師という立場を利用して、刑務所内の囚人を次々とスタンド使いの刺客に仕立てあげるが、本来の目的はDIOが遺した「天国へ行く方法」を実現することにある。 スタンドもその目的のために次々と進化しており、記憶とスタンドをディスクにして抜き出す「ホワイトスネイク」から、広範囲にわたって重力の中心を自分にする「シー・ムーン(C-MOON)」、最後は完成形である、時を無限に加速させる「メイド・イン・ヘブン」へとスタンドが変化。その結果「宇宙を一巡」させ、一度は目的とする世界を創出する。 しかし、エンポリオ・アルニーニョに託されたウェザー・リポートの能力が決め手となって死亡。それによって「天国へ行く方法」の完成は食い止められ、新たな並行世界が誕生することで物語は終結する。
グエス
空条徐倫が投獄された部屋の同居人となる女囚。高圧的な態度を見せたかと思えば急に媚びてきたりと、精神的に不安定な人物。非常に支配欲が強いが、本質は小心者で猜疑心にとらわれやすい性格。「矢の欠片」によって発動したスタンド「グーグー・ドールズ」もその性格を色濃く反映しており、人間を縮小する能力で他人を支配下に置く。 さらに動物の剥製の中に入ることを強要し、ペットとして芸を仕込むなど、異常な行為が散見された。空条徐倫にはネズミの剥製を被せ、自分の脱獄を手伝わせようと目論むが、ストーン・フリーが人型のビジョンに発展したため完敗。以降は彼女になるべく嫌われないように情報を提供したり、ときには体をいたわる気遣いも見せている。
ジョンガリ・A (じょんがり・えー)
空条徐倫に面会のため刑務所を訪れた空条承太郎を襲撃したスタンド使いの男囚。元軍人。盲目だが、スタンド能力によって正確な狙撃を行う。かつてはDIOの忠実な部下だった男で、DIOを倒した空条承太郎には強い恨みを抱く。 そのため空条承太郎の「記憶」を狙うエンリコ・プッチと利害が一致し、空条承太郎をおびき寄せるために空条徐倫が収監されるきっかけを仕組んだ。自身のスタンド「マンハッタン・トランスファー」は小さな浮遊するビジョンで、ジョンガリ・Aの放つライフルの弾丸を中継して標的に命中させる。この時点ではまだ本体が不明だったホワイトスネイクをサポートして空条承太郎から記憶とスタンドのディスクを奪うことに成功するが、目的を達成したホワイトスネイクに口封じのため殺されてしまう。
サンダー・マックイイーン
エルメェス・コステロの遭遇したスタンド使いの男囚。自殺願望が異常に強い。本人に攻撃の意志は無いが、関心を持った相手を自殺の道連れにするスタンド「ハイウェイ・トゥ・ヘル」を発動させる。不運が重なって投獄されてはいるものの、基本的には極めて自己中心的な性格。 その邪悪な素質をエンリコ・プッチに見抜かれて、適合するスタンドを与えられている。エルメェス・コステロを幾度も自殺に巻き込もうとしたが、彼女のスタンド「キッス」によって頭部に衝撃を受け、スタンドが無力化。脅威が去ったため、その後は放置されている。
ミラション
空条徐倫たちに刺客として送られたスタンド使いの女囚。手癖の悪さなどをエンリコ・プッチに認められ、ディスクによってスタンドを与えられる。発現したスタンド「マリリン・マンソン」は、賭けに負けた相手から、その価値に相当する物を強制的に取り立てる能力を持つ。 戦闘力は皆無のスタンドだが、取り立ての間は無敵となるため、通常の戦闘では倒すことができない。それによってエルメェス・コステロは金歯や肝臓までも奪われるが、真の目的は空条徐倫が隠し持つ空条承太郎の「記憶のディスク」を奪うことにある。幾重にも仕掛けたイカサマで目的の達成寸前まで至るが、最後は空条徐倫が「キャッチボールを1000球続ける」という賭けの相手に自身が指定され、硬球を1000回ぶつけられることでゲームが成立したためスタンドによる取り立てが無効となり、完敗を喫する。
ラング・ラングラー
空条徐倫の持つ空条承太郎の「記憶のディスク」を奪うため、差し向けられた刺客のスタンド使いのひとり。学生の頃に女性教師を刺殺し、服役している男囚。唾液を付着させた相手を徐々に無重力にするスタンド「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」を使う。 術に落ちた相手が触れた人や物も無重力になり、やがては周囲から空気が失われてしまう。自身の体や服装も無重力に対応するため特殊なものとなっているが、空条徐倫の周囲が真空となっている状況を逆に利用されて敗北する。
スポーツ・マックス
エルメェス・コステロが姉のグロリアを殺害した敵として追う男。表向きの職業はカーディーラーだが実態はヤクザであり、その犯罪を目撃したグロリアを殺害している。服役中にエンリコ・プッチによってスタンド「リンプ・ビズキット」を与えられる。 能力は死体やその一部から透明のゾンビを生み出すもので、本来の目的はDIOの骨の再生であったが、エルメェス・コステロに刑務所内で殺害されたために、自身のスタンドで自分が透明のゾンビと化してしまう。そして復讐のためにエルメェス・コステロと、仲間の空条徐倫たちを襲撃。動物の剥製や墓地の死体を利用してエルメェス・コステロたちを窮地に追い詰めるが、最後は彼女の捨身の反撃により敗北。 スタンドと記憶のディスクを残して消滅した。
ヴィヴァーノ・ウエストウッド
グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の特別懲罰隔離房棟を担当する看守。同所にある目的のため、自ら隔離されるように仕向けた空条徐倫を始末するため、エンリコ・プッチが送り込んだスタンド使いのひとり。自身に向かって宇宙から小型の隕石を落下させるスタンド「プラネット・ウェイブス」を使う。 隕石そのものは自分の直前で消滅するためダメージを受けないが、攻撃の謎を空条徐倫に見破られ、ブーツを利用した隕石の間接ダメージを受けて敗北する。
ケンゾー
78歳の男囚。特別懲罰隔離房棟へ送られた空条徐倫を始末するため、エンリコ・プッチが差し向けたスタンド使いのひとり。かつてはあるカルトの教祖であり、信者34名を集団自殺させた罪によって懲役280年の刑に服している。また、拳法家でもあり、相手の第四頚椎を攻撃することで呼吸器に大量の体液を溢れさせ、溺死させる技を使う。 それに加え、風水を利用するスタンド「ドラゴンズ・ドリーム」を駆使し、自らを絶対安全な方位に置きながら、敵には不可避の攻撃を仕掛ける。「暗殺風水」と呼ばれる「凶の方角」からの攻撃を受けた者は、ありえない偶然が重なって致命傷に至ってしまう。 しかしF・Fが自らへの大きなダメージと引き換えに作った「水の鏡」によって方角を惑わされ、形勢が逆転。空条徐倫を攻撃したつもりが、ナルシソ・アナスイのスタンドに両脚をバネ状に組み替えられ、思った方向に移動もままならない状態で再起不能となる。
DアンG (でぃーあんじー)
特別懲罰隔離房棟に収監されている男囚。空条徐倫を始末するため、エンリコ・プッチによってスタンド使いとなる。ノストラダムスの予言を真に受けて、恨みを抱いていた人間を多数殺害した元警官。発現したスタンド「ヨーヨーマッ」は独立した人格を持つ自動追跡型のタイプで、召使いのようにターゲットに尽くしながら、蚊や水しぶきなどを使って溶解性の唾液で少しずつダメージを与えるという卑屈な攻撃を行う。 しかし、スタンドのセンサーをナルシソ・アナスイによって「カエルの脳」に繋がれてヨーヨーマッは無力化。スタンド同様に卑屈な保身を続けていた本体は、別行動をしていたF・Fに襲撃されて死亡する。
グッチョ
特別懲罰隔離房棟に収監された空条徐倫を始末するため送り込まれた男囚。幼少の頃から周囲で争いが絶えなかったという生い立ちに合致するスタンド「サバイバー」をエンリコ・プッチによって与えられる。このスタンドは、地面を伝わって他人の神経に微弱な電流を流すことしかできない「最弱のスタンド」だが、周囲の人間たちの闘争本能を刺激し、死ぬまで闘わせる能力を持つ。 それによって、特別懲罰隔離房棟の囚人たちは互いに殺し合うことになる。そして本人は戦いに参加せずにいたが、エンリコ・プッチが目的としていた緑色の赤ん坊が誕生したため用済みとなり、現場にやって来た彼の手で頭部に音楽CDを挿入され、歌いながら死亡してしまう。
ミュッチャー・ミューラー
空条徐倫がエンリコ・プッチを追うことを阻止するのが任務のスタンド使い。自ら「ミューミュー」を名乗り、奇抜なファッションで刑務所内を歩いているが、その正体はグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の主任を務める女性看守。スタンド「ジェイル・ハウス・ロック」により、同時に3つのことまでしか記憶や認識をできなくする能力を持ち、ターゲットを実質的に行動不能に陥らせる。 空条徐倫とエンポリオ・アルニーニョがその術中に嵌ってしまうが、エンポリオ・アルニーニョの機転によってミューミューの顔を記録されて敗北。ボコボコに叩きのめされた末、空条徐倫たちの脱獄を手助けするハメとなる。
ウンガロ
DIOの血を引き、エンリコ・プッチを助ける3人のスタンド使いのひとり。これまで何の希望もなく生き続けてドラッグ中毒となっていたが、エンリコ・プッチと出会ったことでスタンド使いとして目覚める。発現したスタンドは、絵本や漫画から絵画まで、あらゆる描かれたキャラクターを実体化させる「ボヘミアン・ラプソディー」。 実体化したキャラクターに心惹かれた者は、肉体と精神が分離して「物語の結末」通りの末路をたどってしまう。そしてその影響は全世界に及び、大きな社会的混乱を巻き起こした。ウェザー・リポートはフィンセント・ファン・ゴッホの自画像の結末通りに自殺に追い込まれそうになるが、その直前に自分が創造したヒーローをゴッホに描かせ事態を収拾。 ふたたび世界に物語が取り戻されたショックによってウンガロ自身は再起不能となる。
リキエル
DIOの血を引き、エンリコ・プッチを助ける3人のスタンド使いのひとり。左のまぶたが勝手に閉じてしまうパニック障害を患い、親から見放されて送られた施設でも不完全な形で発現したスタンド能力によって次々と不幸が起きていた。暴走族に入るも交通事故を起こして病院に搬送されてきたが、そこでエンリコ・プッチと出会い、スタンド使いとして能力と使命に目覚める。 発現したスタンドは、未確認生物ロッズ(スカイフィッシュ)を意のままに操ることができる「スカイ・ハイ」。ロッズは時速200km以上で飛行する小さな生命体で、他の生物の体温を奪って活動する。そのため、スカイ・ハイに操られるロッズは人間の体温を部分的に集中して奪い、その箇所を臓器不全などの急病を発症させる。 空条徐倫達との戦いは、一見して正体不明なスタンド能力で徐倫達を圧倒したが、エンポリオが能力を見破ったこと、徐倫のとっさの機転により全身を発火させたことで攻撃不能となり、激闘の末に敗北。
緑色の赤ん坊 (みどりいろのあかんぼう)
エンリコ・プッチの目指す「天国へ行く方法」の実現のために必要不可欠な存在。DIOの骨にスポーツ・マックスが意志を与えたことでその骨が特別懲罰隔離房棟の囚人を植物と化し、彼らの魂を吸収して果実のように誕生した。非常に謎の多い存在だが、エンリコ・プッチが提示する言葉に反応して彼と一体化。 エンリコ・プッチに肉体的な変化をもたらすとともに、スタンドの進化を促した。赤ん坊自身もスタンドを持ち、自らに近づくあらゆる物体を、近ければ近いほど縮小して決して触れさせない能力を無意識のうちに発動している。しかし本人が興味を示したものは例外となり、一時的には空条徐倫になついていた。 なお、スタンドの名称は作中では「謎」とされていたが、のちに発表された荒木飛呂彦の作品集『JOJOVELLER』において「グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム」と命名されている。
ロッコバロッコ
グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の所長。スタンド使いではない一般人。しかし片手に「シャーロット」と名づけたパペットをはめ、腹話術を使いながら説明や会話を行う奇妙な人物。
ロメオ・ジッソ
物語の冒頭に登場する、空条徐倫のボーイフレンド。金持ちの家に生まれ、将来を約束された人生を歩んでいたが、ひき逃げ事故を起こしたため、弁護士と共謀して空条徐倫に罪をかぶせる。しかし空条徐倫を愛していたのは事実であり、後々まで罪の意識に苛まれていた。 そのため、物語終盤でエンリコ・プッチを追って脱獄した彼女を手助けし、逃走資金とヘリコプターを用意したうえで警察には偽の情報を伝える。
リキエル〈重複〉
DIOの血を引き、エンリコ・プッチを助ける3人のスタンド使いのひとり。左のまぶたが勝手に閉じてしまうパニック障害を患い、親から見放されて送られた施設でも不完全な形で発現したスタンド能力によって次々と不幸が起きていた。暴走族に入るも交通事故を起こして病院に搬送されてきたが、そこでエンリコ・プッチと出会い、スタンド使いとして能力と使命に目覚める。 発現したスタンドは、未確認生物ロッズ(スカイフィッシュ)を意のままに操ることができる「スカイ・ハイ」。ロッズは時速200km以上で飛行する小さな生命体で、他の生物の体温を奪って活動する。そのため、スカイ・ハイに操られるロッズは人間の体温を部分的に集中して奪い、その箇所を臓器不全などの急病を発症させる。 空条徐倫達との戦いは、一見して正体不明なスタンド能力で徐倫達を圧倒したが、エンポリオが能力を見破ったこと、徐倫のとっさの機転により全身を発火させたことで攻撃不能となり、激闘の末に敗北。
場所
グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所 (ぐりーん・どるふぃん・すとりーとけいむしょ)
『ジョジョの奇妙な冒険 Part 6 ストーンオーシャン』の舞台となる施設。正式名称は州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所。フロリダ州マイアミのとある島全体が敷地となっている。「水族館」の別名もあるが、作中ではほぼ「G.D.st刑務所」と表記されている。空条徐倫たちが収監されており、彼女が同所に送られた2011年11月6日の時点では、敷地面積120平方キロメートル、男囚708名、女囚523名(うち18歳以下の未成年452名)を収容とされ、警備体制は常時がLEVEL4の最高厳重警備が敷かれている。 また、特に問題のある者を収監する「特別懲罰隔離房棟」も設備内に存在する。
その他キーワード
ディスク
エンリコ・プッチのスタンド「ホワイトスネイク」の能力で人間の体内より取り出される。CDのような記録メディアと似た外観をしているが柔らかい質感をしており、「記憶」と、対象がスタンド使いの場合は「スタンド」が記録されたものが排出される。 そして、それを生物の頭部に出し入れすることができる。「記憶」のディスクは他人が使用することでその内容を部分的に読み取ることが可能。そして「スタンド」のディスクは、挿入した者の精神に合致すれば使用可能となり、そうでない場合は弾き飛ばされる。エンリコ・プッチはこの能力によって奪ったスタンドをコレクションしており、能力が適合する囚人や看守たちを空条徐倫への刺客に仕立て上げている。
天国へ行く方法 (てんごくへいくほうほう)
『ジョジョの奇妙な冒険 Part 6 ストーンオーシャン』の物語のキーとなる一種の理論。かつてDIOがそれを研究し、エンリコ・プッチがそれを実現しようとする。DIOがノートに記したものを空条承太郎が目にしたのちに焼却したため、エンリコ・プッチは自身のスタンド能力によって空条承太郎の記憶をディスクにして奪うことになる。 その理論は「幸福とは”覚悟”である」という理念に基づいており、時間の流れを極限まで加速することによって「宇宙を一巡」させ、全人類が一度は自分の身に何が起きるかを体験した状態にするというもの。そしてその「覚悟」で、人類は新しい世界に到達できるとエンリコ・プッチは確信しているため、あらゆる犠牲を払って実現を目指す。
関連
ジョジョの奇妙な冒険シリーズ (じょじょのきみょうなぼうけんしりーず)
荒木飛呂彦の代表作。最初は「週刊少年ジャンプ」、Part7『スティール・ボール・ラン』の途中から「ウルトラジャンプ」に舞台を移して長期にわたって連載。「日本のメディア芸術100選」(2006年)のマン... 関連ページ:ジョジョの奇妙な冒険シリーズ