概要・あらすじ
15~17歳の少女が突然死に、生ける屍として復活。ステーシーと呼ばれるこれら少女たちは人語を解さず、意識もなく、ゾンビのように人を襲う。ステーシーの調査と再殺のため、ロメロ再殺部隊としてリルカ女子美術学園に派遣された有田約使は、そこで意識があり言葉をしゃべるステーシー、モモを発見する。
登場人物・キャラクター
有田 約使 (ありた やくし)
ステーシーの調査のため、ロメロ再殺部隊の隊員としてリルカ女子美術学園に派遣された学者の青年。部隊ではステーシーと化した少女たちにステーシー用の血液凝固剤を注射し、体を165に分割する役割が与えられている。このため、部隊の人間からは「パズル屋」と呼ばれている。少女の体を分割するという過酷な仕事からか、感情が失われている。 ロメロ再殺部隊の隊長とは肉体関係を持っている。
モモ
リルカ女子美術学園に通っていた少女。ステーシーとなり、ロメロ再殺部隊に捕獲され、有田約使によって処分されようとしていた。他のステーシーより再生屍体蝶羽状輝微粉の輝きが強く、意識があり、話すことができる。
隊長 (たいちょう)
ロメロ再殺部隊の隊長を務める青年。喫煙者。過去、ステーシーと化した自分の妹を再殺している。リルカ女子美術学園では第一美術準備室を自室としており、有田約使と性的な関係を持っているが、感情のない約使に当たることがある。給食の先生の息子に隊の記章を与えた。
倉庫番 (そうこばん)
ロメロ再殺部隊の部隊員。ステーシーが集められた部屋を管理している。「レティクル座から電波の指令があった」と言ってステーシーを開放すべきだと主張し、それを実行。ステーシーに食い殺される。
ミキヨ
リルカ女子美術学園に通っていた少女。ステーシーとなり、有田約使に再殺される。
給食の先生 (きゅうしょくのせんせい)
ロメロ再殺部隊の食事を用意する男性。眼鏡をかけている。息子がいる。
給食の先生の息子 (きゅうしょくのせんせいのむすこ)
ロメロ再殺部隊の食事を用意する給食の先生と呼ばれる男性の息子。10歳の少年。父の手伝いをしており、ロメロ再殺部隊の隊員に食事を運ぶ。隊長からロメロ再殺部隊の記章をもらう。
集団・組織
ロメロ再殺部隊 (ろめろさいさつぶたい)
ステーシーの再殺任務を遂行する部隊。有田約使が所属している。名前の由来は映画監督ジョージ・A・ロメロから。
場所
リルカ女子美術学園 (りるかじょしびじゅつがっこう)
山奥にある全寮制の女子校。学校に通う少女たちがステーシーと化したため、ロメロ再殺部隊が派遣された。有田約使にモモと名付けられた、言葉を喋るステーシーが発見される。
その他キーワード
ステーシー
歩く屍となった少女たち。ステーシー化現象で生まれた。いわゆるゾンビのような存在で、拳銃で打っても切り刻まれても活動を停止せず、意識も感情もない。意思疎通が不能で人を食うため、再殺部隊によって再殺されている。165分割しないと再殺できないとされる。
ステーシー化現象
15歳から17歳の少女たちが不意に忘我の状態になり、数時間後に死亡。その後、半日ほどで復活し、歩く屍と化す現象。生き返った少女たちはステーシーと呼ばれ、意識も感情もなく、人を食う。
再生屍体蝶羽状輝微粉 (さいせいしたいちょううじょうきびふん)
ステーシーの体に浮き上がってくるキラキラと輝く細かな粉。ハーブティーによく似た香りがするという。その成分はどの学者にも説明できないとされる。
再殺 (さいさつ)
ステーシーと化した少女を再度活動不能にすること。体を165分割する、焼却するなどといった行為を行う。
クレジット
- 原作
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大槻ケンヂ