ストロボライト

なぜ自分は小説を書いているのか。自分のやっていることの価値がわからず困惑していた浜崎正。ある日、自分の大好きな映画「Q9」に出演していた女性町田ミカに出逢い、恋に落ちる。ところが自己評価できない彼の困惑は、次第に疑念に変わり、過去の経験と「Q9」の内容が重なりあい始め、浜崎正は自己を見失う。

正式名称
ストロボライト
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
太田出版
巻数
全1巻
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概要・あらすじ

夜行列車で過去を書き続ける、小説家の浜崎正。彼が書くのは、大学時代の出来事だった。当時、浜崎正は自分の大好きな映画「Q9」のヒロインのユキを演じていた、芸名桐島すみれこと町田ミカに出逢う。二人は会話を重ねるうちに付き合うようになった。ところが次第に、自分が小説を書いていることの価値と、才能とは何かがわからなくなる。

困惑が、過去の経験と、ミステリー映画「Q9」の内容が頭のなかで重なりあわせはじめてしまう。自己を見失った浜崎正は、町田ミカの言うことすら疑い始め、ついには別れてしまう。その後、年賀状を元に町田ミカの住む街を訪れる。

登場人物・キャラクター

浜崎 正 (はまさき ただし)

小説家志望。書いていいものか悶々としていたが、ひょんなことから作家デビュー。夜行列車で、大学の時に付き合っていた町田ミカに会いに行く。彼女は自分が敬愛する映画「Q9」のヒロインを演じていた、芸名桐島すみれ。最初はうまく付き合っていたものの、自己の価値と才能に向きあえず、映画「Q9」の内容と事実が混同してしまい、パニックに陥ってしまい、別れた経緯がある。

町田 ミカ (まちだ みか)

映画「Q9」のヒロインのユキを演じた元女優、芸名桐島すみれで、今は芸能界にいない。小説家志望の浜崎正と「Q9」の話で盛り上がるうちに、付き合うようになる。次第に現実と映画を混同し、自分の価値と才能を見失っていく浜崎正に愛想をつかし、別れてしまう。

実和子 (みわこ)

浜崎正の住む大家の娘。普段から合鍵を使って浜崎正の家に忍び込んでは、ちょっかいをかけている。浜崎正が町田ミカと付き合うようになり、映画「Q9」を見てからは、妙な勘にかられて、松永信二を捜索するなどアクティブな性格。時がたって夜行列車に乗っている時は、浜崎正の彼女になっている。

実和子の友達 (みわこのともだち)

浜崎正の住む大家の娘、実和子の友人で、彼女の破天荒な行動にメロンパン一つで振り回されたりすることもある。大変付き合いはよく、実和子が浜崎正を好きなことを知って、学校では茶化し、協力している節がある。

松永 信二 (まつなが しんじ)

「Q9」に出演していた犯人役で、芸能活動はこの映画を最後に停止している。かつて町田ミカとの熱愛報道をされたことがある。浜崎正は、彼が町田ミカを芸能界に戻そうとしているのではないかと疑っていた。

湯川 (ゆかわ)

大学時代に浜崎正が、自分の価値を見失って迷走していた時に、一緒につるんで遊んでいた友人。アフロのようなくせっ毛。堅実な就職をする。

桐島 すみれ (きりしま すみれ)

町田ミカの芸名。現在は芸能活動をしていないため、この名前は使っていない。

ユキ

作中に登場する映画のヒロイン。「Q9」の鍵となる不思議な能力を持つ。車いすに乗って、無表情に物を語る。刑事連続殺人事件に巻き込まれ、その能力で解決のヒントを探していく。ただし作中には具体的な能力描写はない。自分の「能力」を嫌っており、普通の女の子でありたいと願っているものの、その「能力」ゆえに邪悪な事件が引き寄せられてしまう、という筋書きがある。

その他キーワード

Q9 (くえすちょんないん)

『ストロボライト』の作中に登場する映画。浜崎正がバイブルとしている作品。とある刑事の勤める警察署に「蟹男」と名乗る人物から、「警察官八人殺し」の犯行声明が送られてくる。一人また一人と殺されていく中、桐島すみれ(町田ミカの芸名)演じるユキが不思議な能力を発揮して、問題を解決していく。 浜崎正の友人からは難解な作品としてあまり評判は高くない。犯人役の俳優松永信二は、この映画を最後に芸能活動は停止している。

書誌情報

ストロボライト 全1巻 太田出版〈〉 完結

第1巻

(2009年8月発行、 978-4778320959)

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