作品の概要
基本情報
『パープル式部』などで知られるフォビドゥン澁川の連載作品で代表作の一つ。
要旨と舞台設定
北海道札幌市北24条の場末のスナック「バス江」を舞台に、チーママの明美と年齢・本名不詳のママ、クセの強い常連客らの日常的なやりとりを描く。すすきのから離れた北24条という地理的設定が物語の背景となり、都市部の歓楽街とは異なる場末の雰囲気を演出している。
ストーリー展開
物語は1話完結形式で描かれ、暴力ネタやブラックジョーク、他作品のパロディを交えながら、日常の些細な出来事や人間関係を題材としている。チーママの明美は的確なツッコミを入れる一方でボケも担当し、ママとの掛け合いが物語の中心となる。また、常連客たちもそれぞれ個性的な特徴を持ち、店内での会話や騒動がコミカルに描かれる。
ジャンル的特徴と位置づけ
本作は、シュールな展開が特徴のギャグマンガ。ブラックユーモアや他作品のパロディ、日常的な「あるある」ネタなど、幅広い笑いが展開される。また、サブタイトルは全て洋楽の楽曲名から採用されており、音楽との関連性も作品の特徴となっている。
作品固有の表現技法と特徴
キャラクター同士のテンポが速い掛け合いが特徴で、アニメ、漫画、ゲームなどのパロディ・オマージュが多用されている。また、掲載誌である「週刊ヤングジャンプ」や作者・編集部をネタにしたメタ的な描写も多い。
連載状況
集英社「週刊ヤングジャンプ」2017年33号から2025年26号まで連載。
メディアミックス情報
テレビアニメ
2024年1月から3月まで放送。
あらすじ
登場人物・キャラクター
明美 (あけみ)
スナック「バス江」のスタッフの女性。右目の上で分けた髪型と若干の垂れ目が特徴。ママをボトルで殴ったり、スナックの客を煽ったりと、破天荒な振る舞いや歯に衣着せぬ物言いが目立つ。
ママ
スナック「バス江」のママ。本名は不明。リーゼントにサングラスの厳つい外見をしている女性。ママらしく朗らかに接客を行うが、明美と共に破天荒な振る舞いを行うこともある。
山田 (やまだ)
スナック「バス江」を訪れたサラリーマンの男性。七三分けの髪型が特徴。淡々とした性格であるが、明美とママの破天荒な振る舞いに翻弄される。
天野 小雨 (あまの こさめ)
スナック「バス江」のバイトの面接に訪れたフリーター。黒髪ショートヘアの女の子。たまたまスナック「バス江」の面接に訪れた際に強盗に遭遇する。その後、面接に採用されてスタッフの一員となる。破天荒なスナック「バス江」の中で一番の常識人。
場所
スナック「バス江」
北海道札幌市に存在するスナック。リーゼントにサングラスをかけたママと破天荒なスタッフ・明美の二人が店を回している。
書誌情報
スナックバス江 18巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉
第1巻
(2018-02-19発行、978-4088908618)
第2巻
(2018-07-01発行、978-4088910666)
第3巻
(2018-12-01発行、978-4088911663)
第4巻
(2019-04-01発行、978-4088912523)
第5巻
(2019-10-01発行、978-4088914176)
第6巻
(2020-03-01発行、978-4088914961)
第7巻
(2020-09-01発行、978-4088916156)
第8巻
(2021-02-01発行、978-4088917795)
第9巻
(2021-09-01発行、978-4088920436)
第10巻
(2022-02-01発行、978-4088922133)
第11巻
(2022-07-19発行、978-4088923697)
第12巻
(2022-11-17発行、978-4088924908)
第13巻
(2023-06-19発行、978-4088926858)
第14巻
(2024-01-18発行、978-4088931074)
第15巻
(2024-06-19発行、978-4088932811)
第16巻
(2025-01-17発行、978-4088935034)
第17巻
(2025-05-19発行、978-4088936635)
第18巻
(2025-07-17発行、978-4088937755)







