セイビング・ライフ

セイビング・ライフ

裕福な実家を飛び出し、ボロ家で暮らしながら借金を返済していく日々を描いた作品。慣れない節約生活やアルバイト中に起こるハプニングを、明るくコミカルに表現している。「月刊少年エース」2005年8月号から2007年4月号にかけて連載された。

正式名称
セイビング・ライフ
ふりがな
せいびんぐ らいふ
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

実家が超お金持ちの綾小路春彦は、横暴な父親に反発して家を飛び出したものの、高校生では親戚しか頼る場所がなく、紆余曲折の末、ボロ家に住みながら、親類から押し付けられた多額の借金を返済する生活が始まる。アルバイトをいくつも掛け持ちしながら節約生活を続けていたある日、春彦はアルバイト帰りに幼なじみで同級生の下北沢依子と偶然出会う。

依子と一緒に家に帰ると、そこにはメイド服を着た城之内菜々子がいた。菜々子は春彦の両親の許可の得て、春彦のサポートをすることを告げる。事情を知った依子も春彦の手助けを申し出、こうして春彦は2人の女性の協力を受けながら、借金完済を目指す。

登場人物・キャラクター

綾小路 春彦 (あやのこうじ はるひこ)

大企業「綾小路グループ」の御曹司。本家の次男。何不自由なく暮らしていたが、横暴な父親に反発して家を飛び出す。今はボロ家に住みながら、親戚から押し付けられた多額の借金を返済する生活を送っている。借金を完済すればボロ家が自分のものになるため、アルバイトをいくつも掛け持ちしている。生活は苦しく、食費や光熱費を切り詰めている。 普段は強がっているが、実は寂しがりな性格。一緒に住むと言い出した城之内菜々子にも最初は出て行くように告げるものの、すぐに一緒に暮らすようになる。アルバイトが忙しくて高校の授業にはあまり出ていないが、テストの結果は良い。初めてのアルバイトもそつなくこなして、人当たりもいい。

下北沢 依子 (しもきたざわ よりこ)

綾小路春彦のクラスメイトで幼なじみの女性。強気で物事をはっきり言う性格ながら面倒見はいい。春彦に好意を寄せているものの、素直に気持ちを伝えられない純粋な一面がある。授業をサボる春彦に小言を言いつつも、テスト範囲のノートを見せたりしている。春彦の事情を知ると、お弁当を差し入れたり、アルバイトの手伝いなどをして春彦をサポートする。

北川 純子 (きたがわ じゅんこ)

綾小路春彦のアルバイト先のファミリーレストラン「ダニーズ」のウェイトレス。春彦のアルバイト先の先輩でもある。父親のダニー北川からは「ジェニー」と呼ばれている。実家はダニーズを経営しており、ダニーズを何より大事に思っている。晴彦を、綾小路グループによるダニーズ買収のための調査人と誤解し、強い態度で接していた。 しかし、春彦の本音を聞いて誤解が解けると、春彦に好意を寄せるようになる。

城之内 菜々子 (じょうのうち ななこ)

綾小路春彦と下北沢依子の幼なじみの女性。容姿端麗、成績優秀、穏やかでおとなしい性格。小さい頃は3人で一緒に遊ぶ仲だったが、突然引っ越してしまう。高校生の時に戻って来て、春彦のメイドとして一緒にボロ家に住んでいる。綾小路秋彦に協力してもらって春彦と同じ高校に転入し、家と学校の両方で春彦を献身的に支える。 春彦から妹扱いされているのを寂しく思っている。

袋小路姉妹 (ふくろこうじしまい)

袋小路家の2人の女の子。綾小路家から強引に分家するが、事業に失敗して再び綾小路家に戻って来た。双子の姉妹で、名前は月子と星子。月子は髪を左側に結い、星子は右側に結んでいる。常に2人で行動しており、綾小路春彦から返済金を受け取る役を担っている。自分たちと父親を苦しめた綾小路家を憎んでいるため春彦に悪態をつくが、実は春彦のことが好き。 素直になれない性格なのため、自分たちの気持ちは伝えず、常に春彦の近くにいられるように、春彦を自分たちの奴隷にしようとしている。

綾小路 秋彦 (あやのこうじ あきひこ)

大企業「綾小路グループ」の副社長。本家の長男。綾小路春彦の年の離れた兄でもある。春彦の行動や好みなど細かく記すほど春彦を溺愛している。春彦の許婚の海老原染子を連れて、春彦の家やアルバイト先の「ダニーズ」を訪れる。

海老原 染子 (えびはら そめこ)

綾小路春彦の許婚の女性。超大手建設会社「海老原建設」の令嬢で、世間に疎い。春彦のアルバイト先のダニーズに行った時には、見当外れの質問をして北川純子を怒らせてしまう。春彦の気持ちを確かめるために、綾小路秋彦に春彦の家まで連れて行ってもらう。

ダニー北川 (だにーきたがわ)

北川純子の父親。ファミリーレストラン「ダニーズ」を経営する男性。冬場でもアロハシャツを着ている。「YOU達、面白かったヨ」といったように相手を「YOU」と呼ぶ特徴的なしゃべり方をする。

神田川 友蔵 (かんだがわ ともぞう)

綾小路春彦のクラスメイトの男性。6人兄弟の長男で、両親を含めて8人で暮らしているため実家は貧乏。高校には学業特待生として通っているが、春彦よりも成績が悪い。転入して来た城之内菜々子の節約上手なところに惚れて、自宅までストーキングしている。菜々子が春彦のメイドをしているのを誤解して、袋小路姉妹と手を組んで春彦と菜々子を仲違いさせようとする。

城之内 キヨ (じょうのうち きよ)

城之内菜々子を養子として引き取った女性。温泉旅館を1人で切り盛りしている。そのため、繁忙期の年末に、菜々子に帰省して手伝うよう手紙を出した。菜々子についてやって来た綾小路春彦、下北沢依子、北川純子も強制的に働かす。帰省の時間が遅れた菜々子に罰金を科したり、男湯に女湯をのぞける穴を作ってのぞいた人間からお金を徴収するなど、お金に非常に執着している。

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