セトウツミ

セトウツミ

サッカー部をドロップアウトして暇をもてあましている瀬戸小吉と、学校から塾に向かうまでの時間、暇つぶしをしている内海想が、放課後に川辺に座って、とりとめもなくしゃべりを繰り広げる会話劇。「月刊少年チャンピオン」2013年1月号に掲載された読み切り「マジ雲は必ず雨」が原型で、その後「別冊少年チャンピオン」2013年5月号から連載開始。2017年現在も連載中。

正式名称
セトウツミ
ふりがな
せとうつみ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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あらすじ

第1巻

瀬戸小吉は、入学式の日に鳴山にされた事を思い出してむかついていた。小吉がその愚痴を言ったところ、内海想から突然殴られてしまい、想は小吉に対してその怒りを数値化したらどの程度かと問う。小吉は6くらいで、鳴山にされた怒りは140だと答える。すると、想は愚痴を言った事で20ほど怒りが収まったとしても、愚痴を言う度に当時の怒りを追体験しているから、ずっと鳴山に対する怒りが収まらないと説明する。(第1話「ムカーとスッキリ」。ほか、7エピソード収録)

第2巻

昼休み、内海想のもとに弁当を残しておくようにと、瀬戸小吉からメールが届く。その日の放課後、想はその弁当を持っていつもの川辺へと向かう。すると、小吉はいつもの弁当に飽き飽きしたから、弁当を交換し合おうと提案する。それを承諾した想の弁当を小吉が食べ始め、代わりに想に自分の弁当を渡す。しかし、小吉の弁当には粗末なおかずしか入っておらず、想は弁当を忘れてクラスメイト達におかずを分けてもらったのだと察する。それを小吉に問い詰める想だったが、小吉はあくまでもこれが自分の弁当だとしらを切る。(第8話「サンドイッチとおにぎり」。ほか、9エピソード収録)

第3巻

遊ぶ金欲しさにアルバイトがしたいと言い出す瀬戸小吉に対して、内海想が貸した2000円の返却を求める。すると、小吉は持ち合わせのキャラメル2個を想に渡して、これで2000円を返した事にしようと提案する。しかし、当然想はそれを承諾する事なく、今いくら持っているのかと小吉を問い詰める。すると小吉は2000円を返すと、残り40円しかなくなると駄々をこねる。(第17話「キャラメルと2000円」。ほか、10エピソード収録)

第4巻

川辺へと行く途中、瀬戸小吉おじさんから、何もしていないのに5万円をもらう。それを受け取らずに返そうとする小吉だったが、おじさんに言いくるめられ、5万円を受け取ってしまう。すると、内海想がその話を聞いて、その金は犯罪の匂いがすると、小吉に返しにいくように説得する。しかし、小吉はまたもおじさんに言いくるめられ、金を返さずに戻って来てしまう。そこで今度は想がおじさんと話す事になるが、逆に想もおじさんに言い負かされてしまう。(第29話「神と仏」。ほか、8エピソード収録)

第5巻

内海想瀬戸小吉に将来何をするつもりなのかと尋ねる。しかし、小吉は具体的な将来像が見えておらず、その答えに窮する。そこで小吉は楽だと言う理由で小説家を目指すと言い出し、考えついたストーリーを想に話す。しかし、そのストーリーは既にある既存の小説に酷似していた。(第32話「スリープと再起動」。ほか、7エピソード収録)

第6巻

冬休みに、瀬戸小吉はユニバーサルスタジオジャパンに行って来たと話すが、内海想にはその楽しさが伝わらない。そんな中、想は略語が大嫌いで、中でも自動販売機の「自販機」という、うまく略した感が特に嫌いだと言い出す。すると、小吉はパソコンやエアコンも嫌いなのかと問いかける。(第38話「ウツとソウ」。ほか、9エピソード収録)

第7巻

瀬戸小吉川辺にいると突然、見知らぬリーゼント頭の少年がとなりに座って来た。さらに少年は至近距離で小吉をにらめつけて来る。その少年の行動に混乱した小吉は、もしかしたら内海想のイメージチェンジした姿かも知れないと想像を膨らまし始める。しかし、その可能性はないと察した小吉は怖くなって、帰ろうとするが、その少年もいっしょに移動し始め、逃げ切れない。そんな中、遅れてやって来た想は、なぜか少年の事を無視してしゃべり始める。それにより小吉は、少年の事を実は幽霊なのではないかと考え始める。(第45話「オタマジャクシとカエル」。ほか、8エピソード収録)

第8巻

内海想は幼い頃、周囲よりも飛び抜けて聡明だった事から天才児だといわれていた。しかし、その一方で想はどんな事に対しても興味を示さない幼少時代を過ごしていた。そんな中、想が病気である事が発覚。このままでは両親から愛されないというプレッシャーを感じた想は、パニックになった結果、中学受験を失敗してしまう。それにより両親は、想の存在をないがしろにし始め、想は中学3年生の頃に両親の殺害計画を立てた。さらに想は完全犯罪を目論み、例え発覚したとしても少年法で守られるために高校生までに計画を実行する事を決意する。そこで決行日の当日、家が火事になる仕掛けを作った想は、川辺にて計画の成功を待つ。(第57話「贈り物と劣等生」、第58話「忘れ物と一等星」。ほか、7エピソード収録)

メディアミックス

実写映画

2016年7月2日、本作『セトウツミ』の実写映画が公開。監督は大森立嗣、音楽は平本正宏が担当。瀬戸小吉役は菅田将暉、内海想役は池松壮亮、樫村一期は中条あやみが演じた。中条は第71回毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞を受賞している。

登場人物・キャラクター

瀬戸 小吉 (せと しょうきち)

大阪の高校に通う高校2年生の男子。ツンツンとした髪型がトレードマーク。猫は好きだが蜘蛛は大嫌い。かつては「ミーニャン」という猫を飼っていた。実家はセトサイクルという自転車屋で、お小遣いは店の手伝いをしてもらっている。両親と祖父母、大吉という兄の六人家族だが、両親は離婚寸前で、祖母は長期入院中、祖父は徘徊老人という状態になっている。 内海想とは川辺の階段で放課後、とりとめのない会話をしたり、ちょっとした対決ゲームをしたりする友人関係にある。とはいうものの、二人がつるむのは基本的に川辺だけである。中学・高校と、サッカー部では名の知れた存在だったが、2年生が蹴るはずだったフリーキックを自分が蹴ってしまい、そのことが原因で退部する。 またその際、2年生と親しい鳴山と揉め事になり、顔にバッテンマークを書かれた。そのこともあって、ずっと鳴山を敵視している。基本的に天然な性格で、内海との会話もボケになりがちだが、人の情けには厚い。人に騙されやすく、怪しいおじさんの裏ビジネスに二度、引っかかりそうにもなっていた。同級生の美少女・樫村一期がずっと好きだが、そのアプローチが実ったことはない。 逆に後輩のハツ美に好かれているが、その好意を受け取っていない。

内海 想 (うつみ そう)

大阪の高校に通う高校2年生の男子。眼鏡をかけている秀才タイプ。良く言えばクールだが、悪く言えばやや薄情なところもある。誕生日は10月4日。趣味はお香集め。両親と姉がいるらしいが、家庭について触れられることを極端に嫌がる。1日1000円の小遣いをもらい、それで3食食べるよう言われている。学校が終わってから塾に向かうまでの1時間半を、川辺で暇つぶししており、そこで瀬戸小吉と出会う。 最初は瀬戸のことをアホだと思っていたが、サッカー部を辞めて宙ぶらりんになった瀬戸と、塾に行くまでの時間つぶしをしたい自分とで利害が一致し、つかず離れずな状態の友人関係となる。学校内では同級生とあまりつるまないが、瀬戸が相手だと、彼をいじることにキャラ崩壊寸前まで燃えるところがある。 瀬戸の前では無口になるハツ美の通訳代わりになるのも、その一環。反面、瀬戸が好きな樫村一期に好かれているが、内海想から応じることはない。頭はいいのだが、ときどき理屈バカに陥ることがある。なぜかバルーンさんには冷たい対応をされている。

鳴山 (なるやま)

瀬戸小吉と内海想が通う高校の先輩の男性。不良グループのボス的な存在。瀬戸は入学の日に、いきなり「アウトー」と言われて、顔にマジックでバッテンマークを書かれてしまった。それ以来、瀬戸は鳴山を敵視しているが、ケンカは相手の方が強く、なかなか強気には出られない。腕っ節はかなり強く、かつては彼に挑んだ蒲生も返り討ちにした。 猫が好きで、猫のニダイメはデレる。また、連続猫殺しが起きたときは、犯人を捕まえもした。家族は離婚して、現在は母親と暮らしている。父親とは川辺で出会い、18歳まで養育費を手渡しされていた。

樫村 一期 (かしむら いちご)

瀬戸小吉と内海想の同級生で、瀬戸が恋い焦がれる美少女。由緒のあるお寺の長女で、妹の名前は一会(いちえ)。内海は実家の檀家で、彼の家庭事情もある程度知っている。瀬戸に好かれていることは自覚しているが、樫村一期はあくまで内海が好き。だが、内海は決して樫村にはなびこうとしない。そのため、瀬戸を好きなハツ美と協力しあおうと、話を持ちかけたこともある。 しかし、ハツ美からは「あざとい」「異性にちやほやされたいくせに、同性受けも意識しているから中途半端」などと酷評されてばかり。ハツ美以外の友人からも、「お寺の子で女の子ばかりの家庭で育ったから、甘やかされてなんでも手に入るのが当たり前になってる」などと言われている。

田中 真二 (たなか しんじ)

瀬戸小吉と内海想の同級生。母と弟の三人家族。髪型が真ん中分けで、名前も田中真二と左右対称なので、「公平そう」という理由で、瀬戸と内海の勝負事では、よく審判に駆り出される。クラスでは孤立しがちだったため、この審判という役割にアイデンティティを見いだしている。そのため、蒲生が「靴飛ばしチキンレース」を裁いたときは、嫉妬を隠せずにいた。 また、自分の主体性のなさやクラスのグループチャットに入れてもらえないことなどにも悩んでおり、しばしばそのことを手紙にしたためている。最近は手紙を書いているところをハツ美に見つかった。自分の人間性についてひとしきり糺(ただ)されたあと、「審判の役目に価値を見いだせないなら、内海のことを調べる探偵になって欲しい」と新たな使命を言い渡された。

ハツ美 (はつみ)

瀬戸小吉に告白してきた高校1年生の女子。中学時代から瀬戸にあこがれていたが、本人の前では自称乙女になってしまい、内海想を介さないと、まともに会話できなくなってしまう。しかし、瀬戸がいなくなると途端に饒舌かつ毒舌となりがち。洞察力はかなり高く、相手が瀬戸以外なら、しばしば話術で相手を圧倒する。顔立ちは決して美人ではないが、胸は作中の人物の中ではかなり大きい方。 瀬戸が片思いしている樫村一期とは敵ではないが友達でもなく、ライバルと言うにも微妙な人間関係にある。

蒲生 (がもう)

瀬戸小吉と内海想の同級生の男子。瀬戸からは「ガッちゃん」と呼ばれている。瀬戸が考案した「靴飛ばしチキンレース合戦」の審判を務めたのが初登場。岡山から単身、大阪に来て、親戚の家に下宿している。体は細身で、垂らした前髪で目が隠れている。入学当時は下駄を履いており、瀬戸が鳴山にバッテンマークをつけられたあとは、彼を誘って打倒鳴山に向かうが、返り討ちにされてしまう。 そのとき、鳴山に放り投げられた下駄を、瀬戸が片方だけとはいえ、探してくれたことを、恩義に感じている。その後も瀬戸とはよくつるんでいる。

馬場 (ばば)

瀬戸小吉と内海想の同級生の男子。野球部に所属している。瀬戸とは高校1年生のときに知り合い、野球部のレギュラーになるための秘密特訓につきあわせていた。ただし、瀬戸にとっても内海にとっても、どうしても顔が思い出せない。そのため作中でも、馬場の顔はのっぺらぼうとなっている。左投げに挑もうとして、右投げもうまくできなくなるなど、野球の腕前は決して良くはない。 今のところ公式戦での記録は地区予選の1回戦、1点を追う9回裏2死から代走に出て牽制死するというものである。

バルーンさん

バルーンアーティストの男性。瀬戸小吉と内海想がたむろしている川辺で、パフォーマンスをしている。年齢は29歳でベラルーシ出身。本名は不明。しょっちゅう風船を破裂させる一方で、バルーンでF/A-18ホーネット戦闘機のような複雑な形を作るなど、上手いのか下手なのかよく分からない。就職活動中、空気をふくらませるだけで人を笑顔にする老人と出会い、それがきっかけでバルーンアートの道に入った。 バルーンさんが師匠と仰ぐ人物は長らく不明だったが、セトサイクルでパンクを直して自転車の車輪に空気を入れる、瀬戸の祖父だったことが判明。瀬戸にはいつも優しいが、なぜか内海には辛辣な態度を取っている。ちなみにプリンはパサパサの焼きプリンが好き。

おじさん

はげ頭にアロハシャツを着た中年男性。明らかにカタギではない。頭の悪そうな若者を口車に乗せて、詐欺などの裏ビジネスに誘う稼業をしている。何度か瀬戸小吉を自分のビジネスに引き込もうと、あの手この手で丸め込もうとするが、その都度内海想に論破されて撤退する。

ニダイメ

小太りの野良猫。瀬戸小吉と内海想がたむろしている川辺に住んでいる。瀬戸がかつて飼っていた「ミーニャン」という猫を思わせるものがあるところから、「ニダイメ」と命名された。近所にエサをくれる家があるのか、野良猫にしては丸々としている。瀬戸と内海と出会ったころは不潔な体をしていたのか、二人が頬を摺り寄せると皮膚にぶつぶつが湧いてしまった。 その後、近隣からの苦情で殺処分されそうになったが、地域猫のボランティアをしているNPOが、避妊手術をすれば助かるとアドバイスをし、それを聞いた瀬戸が手術費用を出したことで一命を取り留めた。

木沢先生 (きざわせんせい)

瀬戸小吉と内海想の通う高校の生物教師の男性。1時間目の生物の授業をサボった瀬戸を川辺で見つけて、そのままその日の授業内容を口頭で伝えようとする。だが、人類と類人猿との分化について語る木沢先生の顔が、ゴリラに似すぎているため、瀬戸はつい吹き出しそうになってしまう。

瀬戸の両親 (せとのりょうしん)

瀬戸小吉の父親と母親。現在、離婚の話を進めている。父親は、実家の自転車屋であるセトサイクルで働いていることになっているが、昼間からパチンコ屋に入り浸っているタイプ。母親は典型的な大阪のおばちゃんで、いつも息子に小言ばかり言ってるが、なんだかんだで息子がかわいい。離婚話は母親の別居まで進んでいるが、契約したワンルームマンションは心霊写真しか撮れない、家賃月8000円のいわくつき物件である。

瀬戸の祖父 (せとのそふ)

瀬戸小吉の祖父。しょっちゅう街中を徘徊している。ごくまれに覚醒することがあるが、それも短時間で終わってしまう。もうろくする前に、自分の自転車屋でパンクを修理しているのを、就職活動中のバルーンさんが見ており、タイヤのチューブに空気を入れるだけで人を笑顔にできる人ということで、勝手に師匠にされてしまう。

時田 (ときた)

ものすごいリーゼントをしたヤンキー。瀬戸小吉が川辺で出会った。初登場のときは無言のまま、ヤンキー座りでひたすら瀬戸を見つめていた。その後、再登場したときに中学時代にサッカー部の後輩だった時田であることが判明。中学生のときは瀬戸にあこがれていたが、高校に進学したら、すでに相手はサッカー部を辞めており、失望してグレてしまう。 それでもまだ、瀬戸にサッカー部へ戻って欲しいという気持ちはある。ちなみにハツ美とは同級生。

大橋 (おおはし)

瀬戸小吉と同級生のサッカー部員の男子。入学した頃は瀬戸と組んで、「瀬戸大橋コンビ」として将来を期待されていた。フリーキックの事件で瀬戸が退部してから、サッカー部のスタープレイヤーとなっている。なかなかのハンサムで女生徒にもモテる。サッカー選手としての瀬戸を今も評価しており、いつか部に戻って欲しいと思っている。

ハラダ親子 (はらだおやこ)

瀬戸小吉と内海想が好きな二人組のアーティスト。「ハラダジュエリー」こと原田樹里(はらだ じゅり)と、息子の「ハラダジェード」こと原田翡翠(はらだ ひすい)の母子で構成されている。ジュエリーはキーボード、ギター、コーラスを担当。ジェードはボーカル、ギター、作詞を担当。ジュエリーはかつて、ガールズバンドファイブカラッツのギタリストで、解散後に一般人と結婚して一児をもうける。 ジェードは高校在学中にデビューし、音楽に専念するため学校を二か月で退学した。

車椅子の少女 (くるまいすのしょうじょ)

川辺で一人たたずんでいた内海想の前に現われた、ショートカットの少女。年齢は高校1年生に相当するが、心臓が悪くて学校に行けずにいる。1週間後に心臓の手術を控え、不安と孤独感からか、内海の前ではとにかく悲観的なことばかり言ってた。やがてやってきた瀬戸小吉と内海のかけあいを見て、つい吹き出してしまう。その後、病院へ戻ろうとした際に、内海が彼女の車椅子を押してくれた。 ハツ美の情報網によると、その後も内海は月一のペースで、少女のお見舞いをしているらしい。

内海 優 (うつみ ゆう)

内海想の姉。大学に通っている。黒髪のロングヘアで、眼鏡をかけた知的そうな雰囲気を漂わせた女性。想が家族内で冷遇されている事を自分の責任だと感じており、その罪滅ぼしで食事を用意するなど色々な面で気を遣っている。毎年誕生日には、両親といっしょに家のシアタールームでホームビデオを鑑賞するのが恒例となっている。

想の父 (そうのちち)

内海想の父親。黒髪で眼鏡をかけている。想が幼少時代の頃に病気だと診断された事から、彼を内海家の落ちこぼれだと決めつけている。そして想に対する愛情はねじ曲がっていき、定期的に暴力を振るうようになった。また、想が瀬戸小吉となかよくしているところを見た際にはおじさんに依頼して、彼らの仲を引き離すように依頼している。その後、おじさんとの契約を解消した際に、おじさんからもっとわかりやすい愛情を注いでもいいのではと指摘を受けている。それにより自分の想に対しての接し方が失敗だったと認識して、以来想との接し方を改善しようと試みていた。

場所

川辺 (かわべ)

瀬戸小吉と内海想がいつもだべっている川辺。川には鉄柵が巡らされ、周囲は石畳のようになっている。瀬戸と内海がたむろするのは、川の方へと降りる階段。階段の段数は5段。川岸は広めの道路のようになっており、バルーンさんがパフォーマンスをしたり、みんなで野球みたいなことをしたりもしている。治安はあまり良いとは言えず、何度か包丁を持った男による事件も起きている。 モデルとなっているのは、大阪府堺市のザビエル公園。

セトサイクル

瀬戸小吉の実家の自転車屋。祖父が創業し、父親が継いでいる。瀬戸は家の手伝いをすれば、給料として小遣いをもらえる。パンク修理からなにやら一通りの作業を手伝っても、時給300円にしかならない。

その他キーワード

三毛貝 (みけがい)

瀬戸小吉が集めているガチャガチャのフィギュアシリーズ。猫と二枚貝が合体したようなデザインをしている。ラインナップは三毛貝、シャム貝、スコ貝、ペルシャ貝、茶トラ貝、シークレットの6種類。人気のあるシリーズらしく、コンプリートセットは3万円もする。

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