タケコさんの恋人

タケコさんの恋人

キャリアウーマンの北条猛子は社内では「お局」的存在。しかし、プライベートでは大好きな海棠静に振り回されっぱなし。2人の恋の行方をオムニバス形式で描く、大人のラブストーリー。「mimi Carnival」1990年8月号から1992年2月号、「Monthly Kiss」1992年4月号から1996年2月号にかけて、不定期に掲載された作品。

正式名称
タケコさんの恋人
ふりがな
たけこさんのこいびと
作者
ジャンル
ラブコメ
 
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概要・あらすじ

七光物産の社長室に秘書として務める北条猛子(タケコ)は、仕事はできるが色気がなくどことなく男を寄せ付けない雰囲気。その中で同期の嵯峨野丈二だけはタケコに好意を寄せていた。一方タケコには恋人の海棠静(しーちゃん)がいるが、今ひとつ気持ちがつかめず悩みは尽きない。ふらっといなくなっては1週間ほどで戻ってくるしーちゃんに、タケコの不満はついに爆発する。

登場人物・キャラクター

北条 猛子 (ほうじょう たけこ)

七光物産社長秘書室勤務の28歳。社内では黒ブチ眼鏡で地味なスーツに身を包み、色気も隙も見せずに仕事のできるキャリアウーマンで通しているが、会社帰りは派手な服に着替えクラブで踊り明かす。海棠静に運命を感じ惚れこんでいるが、彼の気持ちがわからなく、泣いたり迷ったりしている。

海棠 静 (かいどう しずか)

T大数学科を卒業後、就職せずに道路工事などのアルバイトをしている青年。たまたま後輩に誘われた飲み会で北条猛子(タケコ)に出会う。寡黙で穏やかな性格。時々、1~2週間ふらっといなくなりタケコを不安にさせたり心配させたりする。

嵯峨野 丈二 (さがの じょうじ)

七光物産企画室勤務で北条猛子(タケコ)の同期。アルマーニのスーツが似合う男性で、憧れている女子社員が大勢いる。タケコ一筋だったが型通り過ぎて面白みのない性格のため振り向いてもらえず、秘書室にアルバイトとして入ってきた屯田雪美に惹かれていく。

白井 薫子 (しらい かおるこ)

七光物産の社長秘書室勤務で、北条猛子(タケコ)の後輩にあたる女性。キスに対して異常なまでの興味を示す。酔っ払った自分を家まで送ってくれて、キスしてくれた元同級生と付き合い始める。タケコが独身でいるのを心配している。

西田 理沙 (にしだ りさ)

七光物産の社長秘書室勤務で、北条猛子の後輩にあたる女性。父親は不動産会社を営んでいてお嬢様育ち。仕事に対しては結婚するまでの腰掛け程度という感覚であまり熱心ではない。親の決めた人と結婚すると思っていたが、本気で好きになれる人が現れてかけ落ち同然に結婚する。

児玉 美里 (こだま みさと)

七光物産の社長秘書室勤務で北条猛子の後輩にあたる女性。親の引いたレールの上を歩み、大学教授である父親の教え子とお見合いをする。意外にも相手のことを気に入るが、親の都合でお見合いが破談しかける。思い切って自分の本当の気持ちを相手にぶつけたことで、交際にこぎつける。

屯田 雪美 (とんだ ふゆみ)

C大法学部の3年生で、北条猛子(タケコ)が住んでいるマンションの隣の部屋に引越してくる。七光物産の社長秘書室にアルバイトとして勤務する。チビ・デブ・ブスの3拍子揃った自分にコンプレックスを抱えており、少しひねくれていて男性不信気味。タケコのおかげで痩せることに成功し、気持ちを前向きに持てるようになる。

出門 亜希 (でもん あき)

五菱商事の社長秘書で、容姿端麗であり語学も堪能。有能ではあるがかなり自意識過剰で、自分に良いように物事を解釈してしまう癖がある。自分より上の立場のものにはへつらうが、下の者には冷淡。北条猛子のことをライバル視していて何かと張り合おうとする。

社長 (しゃちょう)

七光物産の社長で、五菱商事の社長とは幼なじみ。北条猛子(タケコ)が通訳のアルバイトをしていた経済交流パーティーでその能力の高さに目を付け、自分の秘書にスカウトした。私的な頼み事などもお願いし、タケコのことを公私共に頼りにしている。

アキコ

七光物産社長夫人で息子が2人いる。北条猛子(タケコ)とはテニス友達であることは社長である夫には内緒にしている。ストレス発散に来たタケコの話を聞いてアドバイスする。タケコに内緒で嵯峨野丈二をテニスクラブに入会させ、密かに2人を応援しているところがある。

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