概要・あらすじ
イベント会社企画部に勤務する櫻葉梨花子は生真面目な新人OL。梨花子の教育係で先輩の嘉神啓士は、昼頃出勤してきて、眠たそうに朝の挨拶をする。梨花子が「僭越ながらもうお昼です」と意見すると、「俺には朝だ。お前の基準で決めるな」と怒られてしまう。梨花子は企画書を見てもらおうと、屋上でタバコを吸う嘉神のもとへ。企画は真面目すぎてつまらないとつっかえされてしまう。真面目のどこが悪いのか、どこを直せばいいのかと食い下がる梨花子。「お前はもっと毒されたほうがいい」と嘉神は梨花子の口をふさぐようにキスをした。驚きすぎて嘉神に文句も言えず、主任の堤功太郎に「嘉神さんは非常識すぎる。それがまかり通っているのはなぜなのか」と訴える梨花子。堤は「ああ見えて仕事はできるヤツだから」と嘉神をフォローした。堤と話している姿を見られた梨花子は、同僚の女子社員に主任に泣き付いたとされ、「コネ入社はこれだから」と陰口をたたかれてしまう。梨花子の父は、広田館製薬宣伝部長で、梨花子の会社のクライアント。父の口利きで今の会社に入った梨花子は、厳しい父のプレッシャーを感じながら、一日も早く一人前にならなくてはと焦っていた。広田館製薬が社運をかけていたイベントで、当日粗品が届かないというトラブルが発生。梨花子のチェックミスだった。嘉神は梨花子のミスをかばい、他の案を出してその場を切り抜けた。梨花子が謝りに行くと嘉神は「失敗したら俺がフォローするから、お前はもっとのびのびとやれ」と優しい言葉をかける。父から「失敗は許されない」と言われてきた梨花子は、緊張の糸が切れて号泣。もっと思っていることを吐き出せと嘉神から言われた梨花子は「もっとあなたに毒されてみたい」と口走ってしまう。嘉神は承諾し、二人はホテルへ。キス以上の展開に梨花子は心臓が破裂しそうになり、初体験であることを嘉神に見破られてしまう。とんでもない人に恋してしまったと思いながら、梨花子は嘉神にますますのめり込んでいく。
登場人物・キャラクター
櫻葉 梨花子 (さくらば りかこ)
真面目で一生懸命な新人OL。広田館製薬宣伝部長の娘で、父のコネで現在のイベント会社に入社した。父に厳しく育てられ、門限があって男性経験もない箱入り娘。自分の意見やわがままなどをほとんど言えず、聞き分けのよい優等生。髪型はふんわりしたボブスタイルで、童顔。胸も小さく服装も地味でおとなしめ。恥ずかしがりやで純粋。
嘉神 啓士 (かがみ けいし)
櫻葉梨花子の勤めるイベント会社の上司の男性。梨花子の教育係で、企画部に所属。自分勝手で自由奔放なサラリーマン。仕事ができるため、重役出勤も許されており、嘉神が手掛けたイベントは必ず成功すると言われている。イケメンで女性にモテるが、束縛されるのが嫌で、特定の彼女は作らず体だけの関係を楽しんでいた。真面目でピュアな梨花子と関わるうちに女性にいい加減だった自分に少しずつ変化が現れる。
堤 功太郎 (つつみ こうたろう)
櫻葉梨花子、嘉神啓士の勤めるイベント会社の上司の男性。企画部主任で、自由奔放な嘉神を理解し、仕事をしやすいようフォローしている器の大きい人物。前髪を右側から斜めに分けている。
書誌情報
ダメ、お仕事中です。 2巻 小学館〈フラワーコミックス α〉
第1巻
(2019-12-26発行、 978-4098707263)
第2巻
(2019-12-26発行、 978-4098707270)