ダイヤのA actⅡ 外伝 帝東VS鵜久森

ダイヤのA actⅡ 外伝 帝東VS鵜久森

寺嶋祐二の代表作『ダイヤのA actⅡ』のスピンオフ作品。現代の東京を舞台に、2年連続で甲子園出場を目指す名門、帝東高校と、かつての敗北からのリベンジを誓う反骨の野武士軍団、鵜久森高校。東東京大会の決勝戦で、両校が全力を尽くして激突する姿を描いた、熱い青春と情熱が交錯する珠玉の高校野球ドラマ。講談社「週刊少年マガジン」2025年4・5合併号から14号まで短期集中連載。原作の『ダイヤのA』『ダイヤのA actⅡ』はテレビアニメ化や舞台化など、多数のメディア展開が行われており、2026年4月からはテレビアニメ版『ダイヤのA actⅡ』の続編、『ダイヤのA actⅡ -Second Season-』が放送。

正式名称
ダイヤのA actⅡ 外伝 帝東VS鵜久森
ふりがな
だいやのえーすあくとつーがいでんていとうぶいえすうぐもり
作者
ジャンル
野球
 
部活動
レーベル
講談社コミックス(講談社)
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もう一つの決勝戦を描いたスピンオフ作品

寺嶋祐二による『ダイヤのA actⅡ』完結後に発表された本作は、鵜久森高校と帝東高校による「もう一つの決勝戦」とも称される名勝負に焦点を当てている。原作の主人公、沢村栄純はほとんど登場せず、代わりに梅宮聖一や向井太陽をはじめとする個性豊かな選手たちの視点から物語が展開される。白熱した試合の様子はもちろん、彼らの過去や熱い思いを掘り下げる回想シーンも丁寧に描かれている。なお、原作『ダイヤのA actⅡ』は、寺嶋祐二の『ダイヤのA』の続編にあたり、青道高校で活躍する主人公の沢村が、野球部の仲間たちと共に甲子園出場を目指す青春野球漫画として高い人気を誇っている。実在の選手や高校をモデルにしたリアルな野球描写が大きな特徴となっている。

因縁の再戦と対照的な両校

春季大会で敗北を喫した鵜久森高校は、その雪辱を果たすべく再び帝東高校に挑むこととなった。西東京大会決勝の翌日に行われたこの試合は、東東京代表の座、すなわち甲子園出場の切符をかけた最後の決戦でもあった。誇りと伝統を重んじ、「常勝軍団」として名高い名門の帝東高校。一方、かつて野球からドロップアウトした複雑な過去を持つ選手たちが集う鵜久森高校。対照的な二つのチームには、それぞれ譲れない思いと意地が込められていた。

甲子園出場を懸けた激闘の行方

明治神宮球場で行われた東東京決勝戦。帝東高校の打倒に燃えていた鵜久森高校だったが、初回に鵜久森のエース、梅宮と帝東の最強打者、乾憲剛が激しくぶつかり合い、早々に帝東が先制点を奪う。勝利への渇望をむき出しにした帝東は、エースの向井をマウンドに送り出し、隙をいっさい見せない鉄壁の守備で鵜久森打線を封じ込める。5回表には追加点を挙げ、試合は帝東有利に進む。一方の鵜久森も、乾からの強力打線をファインプレーでしのぎつつ、6回裏にはホームランで1点差に詰め寄るなど、粘り強い攻撃と守備を見せていた。以降は両チームの攻防が拮抗(きっこう)し、帝東が1点リードのまま、鵜久森の最後の攻撃となる9回裏を迎えた。

登場人物・キャラクター

梅宮 聖一 (うめみや せいいち)

鵜久森高校に通う3年生の野球部員の男子。チームのムードメーカー的存在で、鵜久森野球部では唯一の投手を務める絶対的エース。黒髪のリーゼントヘアがトレードマークで、ヤンキー口調で話す。派手な外見や試合中に熱くなりやすい性格とは裏腹に、指先の感覚は非常に繊細で、スローカーブやストレート、さらには独特の軌道を描くカーブを自在にあやつり、相手打者を翻弄する。攻撃面でもチームの要を担い、豪快なフルスイングで長打を狙う。さらに、盗塁も可能な脚力を持ち、一見大味に見えるものの、実は器用で優秀なバッターでもある。

松原 南朋 (まつばら なお)

鵜久森高校に通う3年生の野球部員の男子。マネージャーを務めている。中学時代の事故で選手生命を絶たれ、それ以来車椅子で生活を送っている。不良集団と見なされがちな鵜久森高校野球部の実質的な「頭脳」として、日々の練習メニューから試合中の采配まで、老齢の監督に代わって指揮を執っている。チームメイトからの信頼は非常に厚く、特に梅宮からは「甲子園出場を懸けた大舞台に立てたのは南朋の力があってこそ」と、その手腕を高く評価されている。

向井 太陽 (むかい たいよう)

帝東高校に通う2年生の男子。「世代ナンバー1」を自称している。舌を出す癖がある。繊細さと大胆さを兼ね備えたコントロールを武器に、ストライクゾーンの奥行きまで意識した技巧派のエースとして活躍している。左サイドスローで、スクリューボールを軸にスライダーも巧みにあやつる。1年生の時にはすでに甲子園出場を果たしており、その確かな経験と実績から、時おりプライドの高さが垣間(かいま)見えることもある。一部からは「陽キャ」や「パリピ」と誤解されることもあるが、実際は野球一筋で地道な努力を積み重ねてきた努力家である。相棒であり主将の乾憲剛からは、「入部当初からエースにふさわしい品格を備えていた」と、その資質を高く評価されている。

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書誌情報

ダイヤのA act2 外伝 帝東VS鵜久森 講談社〈講談社コミックス〉

(2025-05-16発行、978-4065396568)

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